山手学院高校に受かるには|偏差値の目安と入試対策・勉強法

学校別 合格対策
高校受験 | 神奈川県 私立 | 2027年度入試
山手学院高校に受かるには
最終更新:2026年10月25日 ※令和9年度募集要項に基づく

結論:山手学院高等学校は、横浜市栄区にある男女共学の私立高校です。神奈川の私立では上位の進学校で、特別進学コースと進学コースの2コースがあります。
2027年度(令和9年度)入試は、「併願入試」と「オープン入試」がそれぞれA日程(2月10日)・B日程(2月12日)の2回あり、数学・英語・国語の3教科(各100点、計300点)で受験します。
併願入試は公立中学校の卒業見込みで、学校が定める内申基準を満たし、事前相談を通過した人が対象です。オープン入試は内申点を使わず、3教科の得点だけで合否が決まります。
偏差値の目安は特別進学コースが70前後、進学コースが65前後です。オープン入試は2026年2月の結果で、A日程が倍率2.8倍・合格最低点160点、B日程が倍率3.6倍・最低点170点でした。
一番大事なのは、自分が併願入試の内申基準に届くのか、オープン入試で3教科300点中およそ170点を取れる学力があるのかを、早めに数字で確かめることです。

🏫 山手学院高等学校とはどんな学校?

山手学院高等学校は、神奈川県横浜市栄区上郷町にある私立の共学校です。
運営する山手学院は、中学校と高等学校が並ぶ併設型の学校で、高校は1969年に男女共学で開校しました。
建学の精神は「世界を舞台に活躍でき、世界に信頼される人間」の育成です。
自分の誇りと他者の誇りを大切にする「Wise Freedom」を中心に置き、国際交流教育・教科教育・進路指導などを教育の柱にしています。

項目内容
学校名山手学院高等学校
所在地〒247-0013 神奈川県横浜市栄区上郷町460
電車JR京浜東北・根岸線「港南台駅」から徒歩12分(横浜駅から24分、大船駅から7分)
バス横浜市営バス45・111系統ほか「横浜女子短期大学前」下車/神奈川中央交通バス(大船〜金沢八景線ほか)「山手学院入口」下車
学科・コース全日制 普通科(特別進学コース・進学コース)
募集人員(2027年度)併願入試 A80名・B30名/オープン入試 A40名・B20名(合計170名)
通学のきまり自転車通学は認められていません。寮はなく、保護者との同居が前提です
入試対策部の電話045-891-2111(月〜金・祝日を除く 9:00〜16:00)

自宅から通う範囲は広く、2026年度の入学生は横浜市内が889名、横浜市以外の神奈川県内が705名、東京都が18名、静岡県が2名です。
横浜市内では戸塚区103名、磯子区98名、港南区81名、金沢区73名、栄区62名、保土ケ谷区62名など、南部から西部にかけての通学が多くなっています。
横浜市以外では藤沢市186名、鎌倉市119名、茅ヶ崎市79名、横須賀市72名、平塚市43名など、湘南・横須賀方面からも通っています。

中学校(山手学院中学校)の対策については、山手学院中学校に受かるにはをご覧ください。
この記事では、高校から入学する「高入生」の入試を中心に説明します。

📜 歴史と沿革

年できごと
1966年山手学院中学校が開校(男子144名、2年間の義務入寮制)
1969年高等学校が開校(男女共学)。アメリカ研修旅行を開始(ワシントン州デイトン市)
1970年5期生から6年間の全寮制に。交換留学制度を発足し、4か国から14名が来日
1972年高等学校で第1回卒業式
1980年高等学校で通学制度を導入
1982年中学校で通学制度を導入
1986年4階建ての新校舎が完成。高等学校に理数コースを設置
1987年カナダでも研修を行うようになり、「北米研修旅行」に改称
2005年第二期特別教室棟(5階建て)が完成
2010年併設型中学校・高等学校として認可。図書館・カフェテリアが完成
2016年創立50周年
2017年新体育館が完成
2020年3号館が完成

もとは全寮制の学校として始まり、のちに通学制へ移った、神奈川では歴史のある私立校です。
1969年の高校開校のときから続く北米研修旅行は、現在も高校2年生全員が参加する学校の看板行事になっています。

🎒 校風・教育の特色

山手学院の教育は、「国際交流教育」「教科教育」「進路指導」という3本の柱で進みます。
人づくりの考え方は、礼儀正しさ(Courtesy)・思いやり(Compassion)・勇気(Courage)の頭文字をとった「The 3 Cs」で表されます。
創設者の江守節子先生の言葉「Never Never Never Give up!」は、いまも学校のメッセージとして大切にされています。
校章は、イランのハマダーンで出土した紀元前500年ごろの金の首飾りをもとにしたデザインです。
百獣の王であるライオンが未来へ羽ばたく姿を表し、「明日に飛躍する象徴」とされています。
校章をシンプルにしたコミュニケーションマークには3つの色があり、ヤマテバイオレットは創造性、ヤマテレッドは感性、ヤマテグレーは知性を表しています。

🌏 国際交流とグローバル教育

プログラム内容
北米研修プログラム高校2年生全員が参加。4月中旬に15泊16日でカナダ・アメリカの都市を訪れ、原則2人1組でホームステイ。1969年度から続き、2026年度が第58回
国連世界高校生会議(UNIS-UN)毎年3月上旬にニューヨークの国連本会議場で開催。1993年から参加。高1〜高3の希望者から選抜
リターンビジット7月下旬に米加の生徒を迎え、山手生の家庭がホームステイを受け入れる。希望者から選抜
交換留学世界各国への1年間の留学制度
ニュージーランド中期留学・オーストラリアホームステイ学校の国際交流プログラムとして用意されています
グローバルリーダープログラム(GLP)SDGs・多言語コミュニケーション・アントレプレナーシップ・プログラミング的思考・哲学的思考の5つをテーマにした講座やツアー

GLPでは、Unityを使ったゲーム開発、AIを使ったWebアプリ開発、3Dモデリング、クラウドファンディング、自動運転開発などの講座が例として紹介されています。
国内ツアーには福岡・大分・広島、海外ツアーには台湾・シンガポール・韓国などがあります。
英語を「入試のための科目」で終わらせず、使う場面まで用意されているのが、この学校の大きな特色です。
入試では英語の配点が他教科と同じ100点ですが、入学後は英語力の高さがそのまま強みになる環境です。

🎓 コースと授業・学校生活

コース特徴
特別進学コース1年次から、主として国公立難関大学への進学を目指すコース。それにふさわしい実力のある生徒を選抜し、2クラス編成
進学コース大学入試に備えた基礎力を養い、2年次からは進路に応じた学びへ進む標準的なコース

入試では、全員を「特別進学コース」と「進学コース」の両方で判定します。
出願のときにコースを選ぶ必要はありません。
特別進学コースに合格した人には、進学コースへ入学する権利も与えられます。
希望するコースは、入学手続き②(施設設備費の納入)の際に選びます。
入学後のコース変更はできないため、ここは慎重に選ぶ必要があります。
特別進学コースの合格は入試の得点で決まり、基準に届かない場合は進学コースでの合格になることもあります。

2年次からは文系・理系に分かれ、原則としてクラス替えはありません。
文系は英語・国語・地歴に、理系は数学・理科に十分な時間を配分します。
文系でも数学・理科を、理系でも国語・公民などを履修でき、国公立大学の受験に必要な科目をそろえられる設計です。
土曜日の午前には、補習・資格対策・大学受験対策の「土曜講座」があります。
夏・冬・春の長期休暇には、5日間を1タームとする講習があり、8月と1月の休み明けには実力テストがあります。

中学校から進学する内部進学生は約200名で、高入生とは授業を別クラスで受けます。
部活動や行事では一緒に活動し、交流があります。
部活動は運動部が18、文化部が17あり、高校生全体の加入率は83%です(強制ではありません)。
活動日は運動系が週4〜5日、文化系が週2〜3日ほどで、試験前の1週間は活動を停止します。
文化祭の「山手祭」は、来場者が例年10,000人を超える大きな行事です。
学食は、ガラス張りのカフェテリア(300席)で、12時から15時まで談話室や自習室としても使えます。

🏆 大学進学実績

進路実績は、学校のホームページに合格者数が公開されています。
2026年度は、卒業生443名に対して、国公立大学に117名、早慶上理に265名、MARCHに553名の合格者が出ています(既卒生を含む合格者数)。

年度国公立早慶上理MARCH卒業生数
202195216555485
2022138247682591
2023120273634496
2024122262604478
2025113213538494
2026117265553443

2026年度の主な合格者数は次のとおりです。

区分大学名と合格者数
国公立大学東京大学1、一橋大学7、東北大学7、千葉大学9、横浜国立大学20、横浜市立大学15、東京都立大学7、東京外国語大学4、電気通信大学4、筑波大学2
早慶上理早稲田大学86、慶應義塾大学50、上智大学53、東京理科大学76
MARCH明治大学193、青山学院大学103、立教大学85、中央大学71、法政大学101
その他の私立学習院大学29、明治学院大学94、日本大学53、東洋大学77、神奈川大学91

実際に進学した「現役進学」の上位は、国公立では横浜国立大学18名、横浜市立大学11名、千葉大学7名、一橋大学7名、東北大学6名です。
私立では早稲田大学39名、明治大学38名、慶應義塾大学27名、青山学院大学24名、明治学院大学17名の順になっています。
また、横浜市立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、東京理科大学など、多くの大学に指定校推薦の枠があります。

📊 偏差値の目安

70前後
特別進学コースの目安です。
神奈川の私立高校のなかでも上位の難易度で、公立の上位校を目指す受験生が受験する学力帯です。
65前後
進学コースの目安です。
特別進学コースの基準には届かなかった場合でも、進学コースで合格になることがあります。

偏差値は模試や塾によって数字が違い、「66〜70程度」とする目安もあります。
ここでの数字は、オープン入試の難易度を知るためのおおよその目安として見てください。
併願入試は、内申基準を満たせば合格に近づく入試のため、偏差値よりも「内申点」が大きな意味を持ちます。

📅 2027年度の入試日程

2027年度の募集要項に載っている日程は次のとおりです(令和9年度)。

項目日程
Web出願(1回目)2027年1月24日(日)10:00 〜 2月3日(水)14:00
出願書類の郵送受験票控えと調査書を簡易書留で。2月5日(金)必着(オープンA日程の受験者は提出書類なし)
A日程の試験2月10日(水)
Web出願(追加)2月11日(木)10:00 〜 14:00(新規に出願する人は、同日14:00までに調査書を事務室窓口へ持参)
B日程の試験2月12日(金)
合格発表2月11日(木)10:00〜 と 2月13日(土)10:00〜(ホームページ上で発表。学校での掲示はなし)
入学手続き①入学金260,000円を2月17日(水)12:00までに納入
入学手続き②施設設備費240,000円を2月27日(土)12:00までに納入。特別進学コースの合格者は、この時点でコースを選択
書類の受け取り2月27日(土)14:00までに、事務室窓口で「入学許可書」と「入学手続き案内」を受け取る(窓口は2月15日〜27日の10:00〜14:00。2月20日・21日・23日は休業)
新入生オリエンテーション3月12日(金)10:00
山手学院高校の入試日程の流れ
出願から入学手続きまでの流れを、1枚にまとめました。

合格発表の日付は、A日程が2月11日、B日程が2月13日と読み取れる並びになっています。
出願や発表の細かい時刻は変更されることがあるため、出願前に必ず学校の募集要項で最終確認をしてください。
神奈川県公立高校の入試日程は、県教育委員会の発表に従います。詳しくは神奈川県公立高校入試2027の再編・特色検査の記事も参考にしてください。

📝 入試区分:併願入試とオープン入試の違い

併願入試オープン入試
募集人員A日程80名/B日程30名A日程40名/B日程20名
試験日A:2月10日/B:2月12日A:2月10日/B:2月12日
試験科目数学・英語・国語(各50分・各100点)数学・英語・国語(各50分・各100点)
出願資格2027年3月に国公立中学校を卒業見込みで、学校が定める学力基準(内申基準)に適合する人。事前相談を通過していること2027年3月に中学校を卒業見込みの人、または中学校卒業者(私立中学校の在籍者も可)
判定の中心内申点を重視3教科の入試得点のみ。内申点は使わない
公立・私立との併願すべての国公立高校、私立高校(オープン入試のみ)と併願可国公立・私立のどちらとも併願可
検定料25,000円25,000円

併願入試は、「公立高校が第一志望で、山手学院は確実に確保したい」という人向けの入試です。
オープン入試は、当日の得点で勝負する入試で、私立中学校の卒業予定者や、内申基準に届かない人も受験できます。
神奈川県以外の公立高校(国立高校を除く)を受験する場合は、事前に学校へ相談することになっています。
海外在留1年以上で、2024年4月以降に帰国した人には、オープン入試で一定の点数を加点する優遇措置があります(海外在留証明書の提出が必要)。

🧮 併願入試の内申基準

併願入試の出願には、学校が定めた内申基準を満たす必要があります。
2027年度の基準の数字は、10月以降に中学校へ通知され、10月10日の学校説明会でも説明されるとされています。
最終的な数字は、必ず中学校の先生と山手学院の募集要項・説明会資料で確かめてください。
参考として、直近の入試(2025年度入試)で公表されていた基準を整理します。次の①〜③のいずれかを満たす形でした。

区分①9教科(135点満点)②5教科(50点満点)③中3の5教科と9教科
一般(英検・数検なし)130以上49以上5教科25/25かつ9教科43/45以上
準2級取得者128以上48以上25/25かつ42/45以上
2級取得者126以上47以上22/25かつ40/45以上
準1級以上取得者124以上46以上22/25かつ39/45以上

①は「3年2学期の9教科の5段階評定×2」と「2年学年末の9教科の5段階評定」の合計(135点満点)です。
②は「3年2学期の5教科」と「2年学年末の5教科」の合計(50点満点)です。
③は「3年2学期の5教科の合計(25点満点)」と「9教科の合計(45点満点)」を使います。
英検・数検の準2級以上を持っていると、基準がゆるやかになる仕組みです。
また、中学1・2年生の成績に「2」があると、併願入試は受けられないとされています(最新の基準は募集要項で確認してください)。
神奈川県の内申点の計算方法は、神奈川県の内申点の計算方法と、内申点の計算早見表(都道府県別)で確かめられます。

たとえば9教科がすべて「5」の人は、①の合計が135点になります。
「4」が1つ混ざると、①は2年学年末の1点と3年2学期の2点が下がるため、合計は132点です。
一般の基準130点との差は5点しかないため、「4」の数が増えると、基準に届かなくなる可能性があります。
内申点が足りるかどうかは、中3の1学期・2学期の成績表が出たときに、必ず基準表と照らし合わせて確認しましょう。

💴 入学手続き・特待・延納

項目内容
入学金260,000円。2月17日(水)12:00までに納入
施設設備費240,000円。2月27日(土)12:00までに納入
手続きを行わない場合入学資格を失い、納入済みの入学金などは返還されない
特待生制度入試成績の優秀者が対象。施設設備費240,000円が全額免除されるほか、特待生報奨金260,000円が年度ごとに給付される。原則3年間継続(毎年、継続審査あり)
弟妹割引入学金・施設設備費を半額免除
奨学金経済状況が厳しくなった場合に学費の一部を補助する制度
神奈川県在住者県の入学金・授業料の軽減制度があり、詳細は入学後に案内される

入学金の期限(2月17日)は、公立高校の合格発表よりも前にあたります。
公立高校を第一志望にする併願の人は、入学金の納入の流れや返還の扱いを、出願前に学校へ確認しておくと安心です。
延納(後払い)や分割の制度は、募集要項には示されていません。必要な場合は、出願前に学校へ相談してください。

🔥 志願状況と倍率

オープン入試の結果は、公式のパンフレットで次のように紹介されています(2026年2月の入試)。

日程募集志願者受験者合格者倍率合格最低点(300点満点)
オープンA40名116名112名40名2.8倍160点
オープンB20名80名76名21名3.6倍170点

合格最低点は、A日程が160点、B日程が170点です。
300点満点のうち、A日程は約53%、B日程は約57%の得点で合格圏に入っていたことになります。
3教科すべてで6割をねらうのではなく、1教科は得意で7〜8割、苦手な教科でも5割は取る、という考え方が現実的です。
A日程よりB日程のほうが倍率も最低点も高く、2回目のほうがやや厳しい結果でした。2回受けられる場合も、B日程を「やさしい日程」と考えないことが大切です。

併願入試は、2026年度入試でA・B日程を合わせた志願者が1,082名と紹介されています。
併願入試は、内申基準を満たした人が受験する入試のため、実質倍率は1倍に近い形になるのが例年の特徴です。
年度によって志願者数は変わります。この倍率は、あくまで2026年2月の結果として見てください。

💴 学費

項目金額
入学金260,000円
施設設備費240,000円
授業料(年額)528,000円(高等学校就学支援金の457,200円を差し引くと、実質70,800円)
維持費(年額)156,000円
グローバル教育費(年額)36,000円
タブレット費用(年額)45,600円(2026年度の実績)
父母の会費(年額)12,000円
年1回(5月引き落とし)保健衛生費3,000円、図書館運営費6,800円、生徒会費9,600円、教材費等預り金100,000円、父母の会入会金2,000円(合計121,400円)
任意教育振興費100,000円(1口以上、入学後に募集)
制服男子約96,000円/女子約100,000円(税込)
北米ホームステイ(高2・2週間)約540,000円(航空運賃等を含む)。1年次に旅行費用の半額程度を2回に分けて納入

授業料の差額は2月に、授業料以外の費用は5月と6月の2回に分けて引き落とされます。
就学支援金の対象になるかどうかは、世帯の収入によって変わります。
学費は年度によって変わることがあるため、最新の金額は募集要項で確認してください。

📚 3教科の出題傾向・勉強法・教材

山手学院の入試は、数学・英語・国語の3教科が各50分・各100点です。
時間割は、8:50〜9:40が数学、10:00〜10:50が英語、11:10〜12:00が国語です。
3教科の配点が同じなので、一つの教科に大きく偏らず、バランスよく得点する力が求められます。
学校は、来校型の学校説明会の参加者に、「2026年度入試の全日程の問題と正答率」をのせたオリジナルの過去問題集を配布しています。
以下は、その過去問や受験生の再現、公開されている塾・受験情報を参考にまとめた出題傾向です。年度によって形式が変わることがあるため、最新の過去問で必ず確かめてください。

🧮 数学(50分・100点)
▼ 出題傾向
例年、大問は6題前後です。大問1・2が計算を中心とした基礎問題、大問3が小問集合、大問4以降が関数・図形・確率などの応用問題という流れです。全体の難易度は標準で、後半に一部、難しい問題が入ります。出題の形式は安定しているため、複数年分の過去問で傾向をつかみやすい教科です。
▼ 勉強法
前半の大問1〜3は、取りこぼしを出さないことがいちばんの目標です。計算は毎日10問ずつ、制限時間を決めて解き、符号と約分のミスを減らします。応用問題は、関数と図形の融合問題に時間をかけます。後半の1問が解けなくても、前半で確実に点を取れば、合格最低点の160〜170点に届く教科です。50分で6題前後を解くので、「解く順番」を決めておくことが大切です。
▼ 対策教材
『中学教科書ワーク 数学』(文理)や『ニューコース問題集 中学数学』(学研)で基礎を固めます。そのあと、『全国高校入試問題正解 分野別過去問 数学』(旺文社)で、関数・図形・確率の入試問題に慣れます。仕上げは、学校配布の過去問題集と、各年度の実物の問題です。
🔤 英語(50分・100点)
▼ 出題傾向
例年、大問は7題前後で、長文読解が2題含まれます。適語補充、語句の整序、語句選択、会話文、単語を書く問題など、形式が多く、設問数も多めです。50分で全部を丁寧に解き切るのは難しいため、確実に取る問題と後回しにする問題を見分ける力が必要です。
▼ 勉強法
最初に語彙を固めます。中学3年間の単語を、書けるレベルで覚えることが、整序・単語記述の得点に直結します。文法は、時制・不定詞・動名詞・比較・関係代名詞・受け身を、短い英作文の形で言えるようにします。長文は、1題を10〜12分で読み切る練習を、タイマーを使って毎週続けます。過去問では、長文を先に解くか、文法問題を先に解くかを自分で決めておくと、本番で慌てません。
▼ 対策教材
単語は『中学英単語1800 高校入試でる順ターゲット』(旺文社)を使います。文法は『中学教科書ワーク 英語』(文理)で土台をつくり、長文と文法の総合は『全国高校入試問題正解 分野別過去問 英語』(旺文社)で演習します。英検準2級や2級の対策をしておくと、語彙と長文の力がつき、併願入試の内申基準も緩和されます。
📖 国語(50分・100点)
▼ 出題傾向
例年、大問は3題で、長文読解が2題と、知識問題が1題です。長文は6,000〜7,000字ほどの分量があり、年度によっては1万字近くになることもあるため、読むスピードが得点を左右します。知識問題では、漢字の読み書き、同音異義語、四字熟語、慣用句、故事成語、文学史などが問われます。
▼ 勉強法
長文は、「全体を何分で読み、何分で設問に答えるか」を決める練習が必要です。1題20分を目安に、本文を読みながら段落ごとに要点へ線を引く習慣をつけます。記述問題は、本文中の言葉を使って短くまとめる練習を、週に2〜3題続けます。知識問題は、確実に点が取れる部分です。四字熟語・慣用句・故事成語・文学史を、毎日10分ずつ、ノートか問題集で回します。
▼ 対策教材
基礎は『ニューコース問題集 中学国語』(学研)で、読解の型と漢字・語句を確認します。そのあと、『全国高校入試問題正解 分野別過去問 国語』(旺文社)で、長文の速読と記述の練習をします。文学史は、学校で使っている国語便覧や資料集の年表を使うと効率的です。

3教科の勉強の配分は、まず数学と英語を軸にして、国語を「毎日の読書量と速読の練習」で支えるのが基本です。
3教科ともに、目標は「200点を超える」ことではなく、「全教科で崩れずに160〜170点を超える」ことと考えて、苦手教科の底上げに時間を使ってください。

🧭 得点の目標の立て方

目標3教科合計各教科の目安考え方
合格の最低ライン170点前後56〜57点ずつ直近のオープン入試の合格最低点(160〜170点)に届く水準
安心して合格をねらう200点前後数学70・英語65・国語651教科は得意で7割台、残りは6割台を確保する
特待・特別進学をねらう220点以上各教科70点台入試成績の優秀者が特待の対象になるため、上位をねらう

合格最低点は年度で変わるので、上の表は目安です。
最新の過去問で自分の得点を測り、本番までに「最低ラインプラス20点」を目標にしましょう。

🗓️ 対策はいつから始める?

時期併願入試の人オープン入試の人
中1〜中2定期テストで9教科の評定をしっかり取る(中1・2の成績に「2」を作らない)英語の単語・文法と、数学の計算力を固める
中3の4〜6月1学期の評定を意識。内申基準の仕組みを理解する中1・中2の総復習。苦手分野を洗い出す
中3の7〜8月夏休みに英検・数検の取得を考える(基準がゆるやかになる)3教科の基礎〜標準問題を、毎日取り組む
中3の9〜10月2学期の評定が最終基準に使われる。10月10日などの説明会で基準を確認過去問に初挑戦。時間を計り、大問ごとの得点を記録
中3の11〜12月事前相談の準備。調査書の提出時期を確認過去問3〜5年分。国語の長文速読、英語の語彙・整序
中3の1月1月24日からのWeb出願に向けて書類を準備時間配分を最終調整。苦手の穴埋め
2月2月10日・12日の入試。公立の対策も並行2月10日・12日の入試。過去問の直しと体調管理

「いつから始めればいいですか」というご質問には、「いま、中3の秋なら、すぐに過去問を1回解いてみてください」と答えています。
現在の学力と合格ラインの差を知ることが、いちばん早い対策のスタートです。
中1・中2の人は、併願入試の内申基準(9教科の評定)と、英検・数検の取得を、計画に入れておくと有利です。

⚖️ 内申と当日点、どちらを優先するか

山手学院は、受験の仕方によって「内申が武器になる入試」と「当日点だけで決まる入試」が分かれています。
併願入試は、内申基準を満たすことが前提で、満たしていれば受験の機会があります。
オープン入試は、内申点を使わず、3教科の得点のみで合否を判定します。

タイプおすすめの受験方法理由
内申が高く、公立高校が第一志望併願入試内申基準を満たせば、公立の本番に集中しやすい
内申は基準に届かないが、当日点に自信があるオープン入試内申点が合否に影響しないため、実力で勝負できる
私立中学の在籍者・内申を出せない人オープン入試併願入試は国公立中学校の在籍が条件のため
特待・特別進学をねらう人オープン入試入試成績の優秀者が特待の対象になるため

内申を上げるのは、中3の2学期末までが勝負です。
一方、当日点は、受験直前まで伸ばせます。
どちらの入試も、「基準を満たすかどうか」「最低点に届くかどうか」を、数字で確かめながら進めましょう。
神奈川県の内申の帯と、公立・私立の併願の考え方は、内申の帯と公立・私立の併願の記事にまとめています。

📝 過去問の使い方

山手学院の過去問は、学校説明会(来校型)の参加者に配布される過去問題集が、いちばん信頼できる資料です。
10月10日の説明会に参加した人には、2026年度入試の全日程の問題と正答率をのせた冊子が配られました。
それ以外の日の説明会の配布物や、書店・塾にある過去問集も、あわせて確かめてください。

回数やること
1回目(10〜11月)時間を計って3教科を通しで解く。得点の合計と、大問ごとの得点・失点を記録する
2回目(11〜12月)前回の失点を直したうえで、別の年度を解く。時間配分を見直す
3回目(12月〜1月)合格最低点(160〜170点)との差を確認。足りない部分を、教科ごとに穴埋めする
直前期(1〜2月)一度解いた問題を、解き直す。間違えた問題だけをノートに集める

過去問は、解きっぱなしにせず、「なぜ間違えたのか」を3つに分けると効果が上がります。
1つ目は知識不足、2つ目は時間不足、3つ目はケアレスミスです。
原因ごとに対策が違うため、「間違いノート」に原因を書き込みます。
正答率が高い問題を落としていたら、それが最優先の復習です。

🤝 併願校の組み立て方

山手学院は、公立のトップ校〜上位校を第一志望とする受験生の併願先として、多くの人が受験する学校です。
2025年度に、併願先として挙げられていた県立高校には、柏陽・湘南・川和・厚木・松陽・希望ヶ丘・横浜緑ヶ丘などがあります。
女子では、海老名・平塚江南・鎌倉・相模原・神奈川総合・横浜平沼・厚木・柏陽などの名前も見られます。

タイプ組み立ての例考え方
公立が第一志望(併願入試)公立(第一志望)+山手学院(併願入試)内申基準を満たすことが前提。入学金の納入の流れを、事前に確認しておく
公立トップ校を目指す人公立+山手学院(オープン入試)+もう1校の私立山手学院は上位校なので、安全校は別に用意する
私立が第一志望山手学院(オープン入試A)+B日程A日程とB日程の両方を受けると、合格のチャンスが増える

私立の併願先を考えるときには、神奈川県の私立高校の比較や、神奈川県の私立高校入試2027のまとめが参考になります。
同じ神奈川の私立では、法政大学第二高校、桐蔭学園高校、中央大学附属横浜高校、法政大学国際高校の記事もあります。
公立の志望校は、県立柏陽高校、県立川和高校、県立湘南高校の記事も見比べてください。

🏠 受験期に保護者ができる3つのこと

1. 内申基準と日程を、一緒に確認する
併願入試を考えるときは、中学校から通知される内申基準を、早めにお子さんと一緒に見てください。
出願期間(1月24日〜2月3日)、書類の郵送(2月5日必着)、入学金の納入(2月17日)など、動かせない日付を、カレンダーに書き出しておくと安心です。

2. 過去問の結果を、点数だけで評価しない
過去問の結果が合格最低点に届かなくても、落ち込む必要はありません。
大切なのは、「どの大問で、何点落としたか」を一緒に見て、次の1週間で何を直すかを決めることです。

3. 体調と生活リズムを整える
入試は、朝8時30分に集合し、8時50分から数学が始まります。
1月に入ったら、朝型の生活に切り替えて、試験時間と同じ時刻に勉強する習慣をつけておくと、本番で力が出しやすくなります。
感染症にかかった場合は受験できず、それ以外の体調不良は別室受験ができる場合があります(事前に学校へ電話で相談が必要です)。

📅 学校説明会について

2026年度の高校の学校説明会・行事は次のとおりです。予約はWebで行います。

行事日時内容
夏休み学校説明会8月22日(土)14:00〜16:00教育内容と入試の説明、施設見学、個別相談
山手祭(文化祭)10月3日(土)・4日(日)10:00〜15:00予約不要。学校案内パンフレットの配布コーナーあり
学校説明会10月10日(土)14:00〜16:00教育内容と2027年度入試(内申基準など)の説明。来校型参加者に、2026年度入試全日程の問題と正答率をのせた過去問題集などを配布
学校説明会11月7日(土)14:00〜16:00予約は10月11日(日)10:00から
学校説明会11月28日(土)10:00〜12:00予約は11月8日(日)10:00から

まだ開催が先の説明会(11月7日・11月28日)は、受験生にとって、内申基準や入試の細かい説明を直接聞く最後の機会になります。
来校型・オンライン型の違いや、参加できる人数などは、学校の予約ページで確認してください。

✨ エスペランサアカデミーの山手学院対策

エスペランサアカデミーは、オンラインのプロ家庭教師による、中学・高校受験の個別指導です。
山手学院を目指す人に対しては、次の3つを中心に進めます。

対策内容
① 志望校までの距離の把握内申の評定と、過去問の得点を、教科ごとに整理。併願入試・オープン入試のどちらが向いているかを、数字で判断する
② 3教科の弱点を絞った学習計画数学(前半の確実な得点)、英語(語彙と長文の時間配分)、国語(長文の速読と知識問題)を、残りの期間から逆算して計画に落とす
③ 過去問の添削と解き直し時間を計って解いた過去問を、原因別(知識・時間・ケアレス)に整理し、次の1週間で何を直すかを決める

初回体験授業(60分)は無料です。
模試の結果や学校のテスト答案、内申の評定をお見せいただければ、山手学院の入試に向けて、何をどの順番で進めるかをお伝えします。
相談だけのご利用でも構いません。

🎯 まとめ|今から何をするか

山手学院高校の2027年度入試で、押さえておきたいことを整理します。

ポイント内容
入試の形併願入試(A80・B30)とオープン入試(A40・B20)。A日程は2月10日、B日程は2月12日
科目と配点数学・英語・国語の3教科、各50分・各100点(300点満点)
併願入試国公立中学校の卒業見込みで内申基準を満たし、事前相談を通過した人が対象
オープン入試内申点は使わず、3教科の得点のみ。直近の合格最低点はA160点・B170点、倍率はA2.8倍・B3.6倍
手続き入学金260,000円は2月17日12:00まで、施設設備費240,000円は2月27日12:00まで
特待入試成績の優秀者は、施設設備費が全額免除+報奨金260,000円(毎年審査)

今日からできるのは、次の3つです。
1つ目は、中学校の先生に内申基準を確認すること。
2つ目は、過去問を1回、時間を計って解いてみること。
3つ目は、出願(1月24日〜)と入学手続き(2月17日・2月27日)の日付を、カレンダーに書き込むことです。
内申と当日点の「どちらで勝負するか」を早めに決めれば、残りの時間を、無駄なく使えます。
公立高校の入試全体の流れは、都道府県別 高校入試対策(神奈川)で確認できます。

❓ よくあるご質問

Q:山手学院高校は共学ですか?
A:共学です。高等学校は1969年に男女共学で開校しました。
Q:併願入試とオープン入試は、どちらを受けるべきですか?
A:公立中学校の在籍で、内申基準を満たしていて、公立高校が第一志望なら併願入試が向いています。内申基準に届かない人、私立中学校の在籍者、特待や特別進学コースをねらう人は、オープン入試を検討してください。
Q:入試科目と配点は?
A:数学・英語・国語の3教科で、各50分・各100点、合計300点です。8:50から数学、10:00から英語、11:10から国語の順に行われます。
Q:オープン入試の合格最低点はどれくらいですか?
A:2026年2月の入試では、A日程が160点、B日程が170点(いずれも300点満点)でした。年度によって変わるため、目安としてご覧ください。
Q:特別進学コースと進学コースは、出願のときに選びますか?
A:選びません。全員が両コースで判定され、特別進学コースに合格した人は進学コースにも入学できます。希望コースは、入学手続き②(施設設備費の納入)のときに選び、入学後の変更はできません。
Q:入学金や学費はいくらですか?
A:入学金は260,000円、施設設備費は240,000円です。授業料は年額528,000円(就学支援金457,200円を差し引くと実質70,800円)、維持費は年額156,000円などです。最新の金額は募集要項で確認してください。

最終更新:2026年10月25日。令和9年度(2027年度)の募集要項と、学校の公式ページに基づいて作成しています。日程・金額・内申基準は変更される場合があるため、出願前に必ず学校の最新の募集要項で確認してください。

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山手学院高校
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模試の結果や学校のテスト答案をお見せいただければ、山手学院高校の入試に向けて何をどの順番で進めるかをお伝えします。
・志望校までの距離を、教科ごとに整理します
・残り期間から逆算した学習計画をその場でご提案します
・相談だけのご利用でも構いません。

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