最終更新:2026年9月26日|数字はすべて東京都教育委員会の公表資料から引用しています(出典は記事の最後)
推薦は1000点満点のうち小論文が350点。面接(150点)の2倍以上で、小論文の出来が合否に大きく影響します。
小論文は3問構成。数字を使った説明、具体例と解決策、東京都の取り組みへの意見と、短い答えを積み重ねる形です。
令和8年度は、推薦が約2.3倍、一般は受検した人と合格者で見て約1.72倍。一般の倍率が高めなので、推薦を「もう1回のチャンス」として活用する価値がある学校です。
- 令和9年度(2027年春入学)推薦の配点と、小論文の重み
- 令和8年度の推薦・一般の倍率
- 過去の小論文テーマの傾向と、今日からできる対策
- 一般入試(1020点満点)の仕組みと、保護者が気をつけたいこと
「上野高校の推薦は小論文の配点が大きいと聞いた。何をどう準備すればいい?」――そんなご相談に答える記事です。
東京都教育委員会の公表資料をもとに、上野の推薦の配点、令和8年度の倍率、実際に出た小論文のテーマを整理しました。
都立上野高校の入試の基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都台東区 |
| 東京都の指定 | 進学指導推進校 |
| 一般入試の問題 | 都の共通問題(5教科) |
| 一般入試の配点 | 学力検査700点+調査書300点+ESAT-J 20点=1020点 |
| 推薦の枠 | 募集人員の20% |
| 文化・スポーツ等の特別推薦 | 実施する |
都立上野高校は、東京都教育委員会が「進学指導推進校」に指定している学校です。推薦には、一般の推薦に加えて文化・スポーツ等の特別推薦もあります。
推薦の配点(令和9年度):小論文は350点
| 検査 | 配点 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 調査書(内申) | 500点 | 50% |
| 個人面接 | 150点 | 15% |
| 小論文 | 350点 | 35% |
| 合計 | 1000点 | 100% |
上野の推薦は、調査書が50%、小論文が35%、面接が15%です。この記事で扱う1000点満点の学校(三田・竹早・小松川)と比べても、小論文の割合が最も大きい配点です。
面接の配点が小さいぶん、「話すのは苦手だけれど、書くのは得意」というお子さんには、配点の上で力を出しやすい形といえます。
令和8年度の倍率:推薦と一般を並べて見る
| 入試 | 募集 | 応募・受検 | 合格 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 推薦 | 64人 | 応募 144人 | 64人 | 2.25倍(応募÷募集) |
| 一般(第一次) | 252人 | 最終応募 471人/受検 442人 | 257人 | 応募 1.87倍/受検÷合格 1.72倍 |
推薦は募集64人に144人が応募し、約2.3倍でした。
一般は、最終応募の時点で約1.87倍。受検した442人に対して合格者は257人で、約1.72倍です。この記事で扱う8校の中で、一般の倍率が最も高い学校でした。
一般の倍率が高い学校ほど、推薦で合格のチャンスを増やす意味は大きくなります。ただし推薦も2倍以上の競争です。一般の5教科の準備は止めないでください。
過去の推薦小論文を分析(令和8年度)
東京都教育委員会は、推薦の小論文のテーマを毎年公表しています。ここでは令和8年度(2026年春入試)の出題を、問題文をそのまま写さずに要約して分析します。実物は出典のページから確認できます。
出題の要約
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間 | 50分 |
| 問1 | 共有の牧草地で羊を飼う例を使い、資源に限りがあることを、数値を使って120〜150字で説明する |
| 問2 | 同じように「みんなで使う資源」が減ってしまう具体例と、その解決策を120〜150字で書く |
| 問3 | カーボンニュートラルに向けた東京都の取り組みについて、350〜400字で考えを書く |
| 合計の字数 | およそ590〜700字 |
この出題で見られている力
問1は数値を使った説明です。「何頭まで」「何年で」などの数字を正しく使い、筋道立てて説明できるかが見られます。算数・数学的な考え方も少し必要です。
問2は具体例を自分で探す問題です。水産資源、森林、公園のような「みんなで使うもの」を思い浮かべ、なぜ減るのか、どう防ぐのかを短く書きます。
問3は社会の取り組みへの意見です。問1・問2で考えた「みんなで使う資源を守る」という見方を、地球全体の二酸化炭素の問題につなげられると、答案全体に筋が通ります。
小論文対策:家でできる手順
エスペランサアカデミーでは、過去のテーマを使った小論文の添削と、面接の練習をオンラインで行っています。まずは今の状況をお聞かせください。
一般入試:1020点のうち、当日の学力検査が700点
一般入試(第一次募集)は、都立上野高校も7:3方式です。学力検査(5教科・各100点)を700点に換算し、調査書(換算内申65点満点)を300点に換算し、ここにESAT-J(英語スピーキングテスト)の20点を足した1020点満点で合否が決まります。
問題は都の共通問題です。学校独自の問題(自校作成問題)はありません。つまり「共通問題でどれだけ取りこぼさないか」が勝負になります。難しい応用問題より、基本と標準問題の正確さが点数を左右します。
上野の一般は、令和8年度に受検した人と合格者で見て約1.72倍と、この記事の8校の中で最も高い倍率でした。当日点で確実に合格ラインを超える力をつけることが、何よりの対策になります。
内申の計算方法は 都立高校の内申点の仕組みと計算方法、実技4教科が2倍で効く理由は 内申の実技4教科で差をつける で詳しく書いています。
一般(第一次):学力検査 2月21日(日)/合格発表 3月1日(月)
出願期間などの細かい日程は 都立高校入試2027の日程と仕組み にまとめています。
保護者がやりがちな、もったいない関わり方
- 「小論文は文章力の勝負」と考えて、数字を使う練習をしない
- 問3だけを練習して、短い設問(問1・問2)の練習を後回しにする
- 推薦の結果が出るまで、一般入試の勉強をゆるめる
よくある質問
Q.推薦で不合格になったら、一般入試は受けられますか?
A.受けられます。推薦で不合格でも、一般入試(第一次募集)に改めて出願できます。推薦の準備は面接や作文・小論文の力にもなるので、一般の勉強と並行して進めるのがおすすめです。
Q.特別推薦とは何ですか?
A.部活動などの文化・スポーツ等の分野で実績のある生徒を対象にした推薦です。上野高校は実施しています。対象となる種目や条件は学校ごとに違うので、学校のホームページと中学校の先生に確認してください。
Q.推薦を受けるには、内申がいくつ必要ですか?
A.都立の推薦は、在籍している中学校の校長先生の推薦が必要です。各高校は「求める生徒像」などを公表しています。出願できるかどうかは、中学校の担任の先生と、高校のホームページの両方で確認してください。


