最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年4月入学)の入試についての記事です。出願の前には、秋田県教育委員会の「令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項」で必ず最新の情報をご確認ください。
秋田県の公立高校入試(令和9年度)は、学力検査が2027年3月4日(木)、合格発表が3月12日(金)です。県教育委員会が2026年9月15日に実施要項を公表しました。
1次募集には特色選抜と一般選抜があります。どちらも同じ日に、5教科の学力検査(500点)と面接を受けます。
合否には、当日の点数に加えて、中1〜中3の成績から出す調査書点(195点満点)が使われます。実技4教科は2倍で計算されるので、今からの定期テストが大切です。
- 令和9年度(2027年)秋田県公立高校入試の日程
- 特色選抜と一般選抜のちがい、併願のルール
- 学力検査500点のしくみ(時間割・リスニング・数学の選択問題)
- 調査書点195点の計算を、具体的な数字で
- 一般選抜の「相関表」と面接の考え方
- 中3の9月から3月までの月別やることと、保護者のNG
令和9年度(2027年)の入試日程
答えから言うと、学力検査は2027年3月4日(木)です。特色選抜と一般選抜は、別の日ではなく同じ日に行われます。
出願はインターネットの「WEB出願システム」で行います。一度出願したあとに、1回だけ志願先を変えられる期間もあります。
| 内容 | 日にち |
|---|---|
| 出願(出願情報の提出) | 2027年2月1日(月)午前9時〜2月4日(木)正午 |
| 志願先変更(1回限り) | 2月8日(月)午前9時〜2月10日(水)正午 |
| 調査書の提出 | 2月12日(金)午前9時〜2月16日(火)午後5時 |
| 学力検査・面接 | 3月4日(木) |
| 面接(4日に終わらない場合) | 3月5日(金) |
| 追検査 | 3月10日(水) |
| 合格発表(WEB出願システムで通知) | 3月12日(金) |
※出典:秋田県教育委員会「令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式・2026年9月15日掲載)。全日制の1次募集の日程です。面接は、人数などの事情で4日の午後5時までに終わらない場合に5日に行うと定められています。
2次募集の日程
1次募集で定員に満たなかった学校は、2次募集を行います。出願は3月15日(月)〜16日(火)午前11時、面接等は3月18日(木)、合否の通知は3月23日(火)です(同じ実施要項による)。
全日制の入学検定料は2,200円です。特色選抜と一般選抜を両方出しても、同じ金額です。出願の締め切りは「正午」なので、最終日の午後では間に合いません。
特色選抜と一般選抜のしくみ
結論として、特色選抜は「高校が示す条件を満たした人が、書類と面接もふくめて総合的に見てもらう選抜」、一般選抜は「学力検査と調査書点を中心に見る選抜」です。
進研ゼミの高校入試情報サイトによると、秋田県は2023年度入試から、それまでの「前期選抜・一般選抜」を「特色選抜・一般選抜」に変え、3月上旬に同時に行う形になりました。
| 特色選抜 | 一般選抜 | |
|---|---|---|
| 出願できる人 | 令和9年3月卒業見込みで、高校の「求める生徒像」と「出願の条件」を満たす人 | 中学校を卒業見込みの人など(くわしい資格は要項で確認) |
| 当日の検査 | 5教科の学力検査+面接 | 5教科の学力検査+面接 |
| 提出する書類 | 志願理由書、活動報告書(高校が求める場合) | 志願理由書・活動報告書は特色選抜のみ |
| 合否の決め方 | 学力検査・調査書・志願理由書・面接などを総合的に判断 | 学力検査の合計と調査書点をもとにした各校の相関表+調査書の記載・面接 |
※出典:秋田県教育委員会「令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)。表の言葉は要項をもとに、わかりやすく言いかえています。
特色選抜を出した人は、一般選抜も出せる
実施要項には「特色選抜志願者は、同一の高等学校に限って、一般選抜を併願することができる」とあります。つまり、A高校の特色選抜とA高校の一般選抜を両方出すことはできますが、A高校の特色とB高校の一般、という組み合わせはできません。
また、学科が2つ以上ある学校では、2学科まで志願できます。その場合は、出願のときに「第一志願学科」「第二志願学科」を登録します。
特色選抜では、学力検査に加えて志願理由書や面接なども総合的に見てもらえます。同じ高校の一般選抜も出しておけば、特色で合格しなかった場合も一般選抜で判定されます(ここは要項の併願の定めからの説明です)。ただし、試験日は同じ1日だけです。本番の5教科で点をとる力が、どちらの選抜でも土台になります。
特色選抜の募集人員は、実施要項の別表で学校・学科ごとに決められています。進研ゼミのサイトでは「原則として募集定員の10〜50%以内」と説明されていますが、県の令和9年度要項の本文ではこの数字を確認できませんでした。志望校の人数は、要項の別表か中学校の先生に必ず確認してください。
学力検査は5教科500点。国語と英語は60分
結論は、5教科×各100点=500点満点です。全員が同じ問題を、同じ日に解きます。
時間は教科によってちがいます。国語・数学・英語は60分、理科・社会は50分です。国語と英語には、始まってすぐに約10分間の聞き取り(リスニング)があります。
| 時間 | 教科 | 時間の長さ |
|---|---|---|
| 8:50〜9:50 | 国語(最初に「聞くこと」の検査 約10分) | 60分 |
| 10:10〜11:10 | 数学(学校による問題選択制を一部に導入) | 60分 |
| 11:30〜12:30 | 英語(最初にリスニング 約10分) | 60分 |
| 13:15〜14:05 | 理科 | 50分 |
| 14:25〜15:15 | 社会 | 50分 |
| そのあと | 面接 | ― |
※出典:秋田県教育委員会「令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項」(時間割)、「令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜学力検査問題作成方針」(配点・検査時間・聞き取り・数学の問題選択制)(いずれも公式)。
数学の「問題選択制」とは
県の作成方針には、数学について「学校による問題選択制を一部取り入れる」と書かれています。問題の一部について、どれを使うかを高校が選ぶしくみです。どの問題を使うかは志望校によってちがうので、過去問を解くときは、志望校がどちらの問題を使っているかを中学校や塾の先生に確認しておきましょう。
令和8年度の平均点は500点中264.0点
県が受検者の答案の8%を抜き出して分析した調査では、令和8年度の5教科の平均点は264.0点で、前の年より10.2点下がりました。教科別では、数学が40.4点と一番低くなっています。
| 教科 | 令和8年度の平均点 | 前年度との差 |
|---|---|---|
| 国語 | 65.2点 | 1.1点減 |
| 社会 | 56.4点 | 2.7点増 |
| 数学 | 40.4点 | 7.2点減 |
| 理科 | 52.0点 | 4.8点減 |
| 英語 | 50.0点 | 0.2点増 |
| 5教科合計 | 264.0点 | 10.2点減 |
※出典:秋田県教育委員会「令和8年度秋田県公立高等学校入学者選抜学力検査の抽出調査」(公式・2026年5月26日掲載)の内容を報じたリセマムの記事による。
数学の平均が40点台ということは、数学で60点とれれば平均より約20点上ということです。苦手な子が多い教科で「落とさない問題」を確実にとることが、全体の順位を上げる近道です。
調査書点は195点満点。実技4教科は2倍
結論として、秋田の調査書点は中1・中2・中3の3年分を使い、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)は2倍で計算します。
実施要項では、評定から出す「調整評定値」を「5教科の小計に4教科の小計を2倍して加えた値」と定めています。1学年あたりの満点は、5教科25点+実技4教科20点×2=65点。3学年分で195点満点です。
| 学年 | 5教科(そのまま) | 実技4教科(2倍) | 1学年の満点 |
|---|---|---|---|
| 中1 | 25点 | 20点×2=40点 | 65点 |
| 中2 | 25点 | 20点×2=40点 | 65点 |
| 中3 | 25点 | 20点×2=40点 | 65点 |
| 合計 | 75点 | 120点 | 195点 |
※出典:秋田県教育委員会「令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)の調整評定値の算出方法。進研ゼミ高校入試情報サイトでも「各学年65点満点、3年間で195点満点、実技4教科は2倍」と説明されています。
具体例:Bさんの調査書点を計算してみよう
数字は説明用の例です。Bさんは3年間とも、5教科の合計が20、実技4教科の合計が14でした。
195点のうち、120点は実技4教科です。音楽・美術・保健体育・技術家庭の評定を1つ上げると、5教科を2つ上げたのと同じだけ調査書点がふえます。実技の授業での提出物や作品づくりを軽く見ないことが大切です。
中3の評定は「12月末まで」の成績
実施要項では、中1・中2は指導要録にのった5段階の評定、中3は「12月末までの学習状況を総括的に評価した5段階評定」を使うと決められています。つまり、2学期の終わりまでの成績が、中3の評定として調査書に入るということです。
中3の評定は12月末までの学習状況で決まります。10〜11月の定期テストと提出物は、調査書点をのばせる最後の機会です。部活を引退したあとの時間を、まずは定期テストの2週間前からの計画に使えるよう、声をかけてあげてください。くわしい上げ方は内申点の上げ方の記事でも紹介しています。
一般選抜の「相関表」と面接の考え方
結論は、一般選抜は「学力検査の合計」と「調査書点」の2つを組み合わせた表(相関表)で判定し、そこに調査書の記載と面接の評価を加えるしくみです。
実施要項には、一般選抜は「学力検査の検査得点の合計と調査書点(調整評定値の合計)を基に、各高等学校で作成した相関表」などで選抜すると書かれています。相関表は学校ごとに作るので、学力検査と調査書のどちらをどれくらい重く見るかは、県で1つに決まっていません。
たて軸に「学力検査の合計(500点満点)」、よこ軸に「調査書点(195点満点)」をとった表を思いうかべてください。
両方とも高い人は、表の右上に入ります。当日点は高いけれど調査書点が低い人、その逆の人は、表のななめの位置に入ります。
※これは考え方のイメージです。各校が実際にどんな区切りで判定するかは公表されていません。
このしくみから言えるのは、「当日点だけ」「調査書点だけ」ではなく、両方をバランスよくとった人が有利になりやすいということです(ここは要項のしくみからの説明です)。
面接は全員が受けます
特色選抜も一般選抜も、学力検査のあとに面接があります。面接の形(個人か集団かなど)は、この記事では確認できていません。志望校の説明会や中学校の先生から、形式を早めに聞いておきましょう。
特色選抜では、面接に加えて志願理由書も合否の材料です。「なぜこの高校か」「入学して何をしたいか」を、自分の言葉で書けるように準備します。面接の練習方法は推薦入試の面接対策の記事が参考になります。
Q. 特色選抜で合格しなかったら、どうなりますか?
A. 同じ高校の一般選抜にも出願していれば、一般選抜で判定されます。一般選抜を出していなければ、2次募集(3月15日〜)を実施する学校に出願する形になります。
Q. 調査書点が低いと、もう無理ですか?
A. いいえ。一般選抜は学力検査の合計と調査書点の両方を見ます。当日点で取り返す道はあります。ただ、中3の評定は12月末まで変えられるので、あきらめずに秋の定期テストに取り組みましょう。
Q. 中1の成績も使われるのですか?
A. はい。秋田の調査書点は中1〜中3の3学年分を足します(要項の計算式に学年ごとの重みの記載がないため、同じ重さと考えられます)。中1・中2はもう変えられないので、残っている中3の評定に力を入れましょう。
令和9年度の変更点と、確認しておきたいこと
結論として、令和9年度の実施要項や報道からは、選抜のしくみの大きな変更は確認できませんでした。そのうえで、次の点は必ずおさえておきましょう。
- 出願はWEB出願システム。秋田県は令和8年4月入学の入試から、全日制・定時制のすべての選抜でWEB出願を導入しています
- 合格発表もWEB出願システムで通知。3月12日(金)に、各高校が決めた時刻に通知されます
- 数学は学校による問題選択制が一部にあります。志望校がどの問題を使うかを確認しておきましょう
- 特色選抜の募集人員・出願の条件は学校ごとにちがいます。要項の別表と各校の「求める生徒像」を確認しましょう
※出典:秋田県教育委員会「高校入試Web出願システム」(公式・2024年11月18日掲載)、「令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項」「令和9年度 学力検査問題作成方針」(公式)。
県内上位の高校(秋田・秋田南・横手など)の偏差値の目安や倍率、学校ごとの対策は、秋田の県内上位の公立高校対策の記事でくわしく書いています。
中3の9月から3月まで、月別やること
結論は、12月までは「調査書点(定期テスト)」と「5教科の基礎」、1月からは「本番形式の過去問と面接」です。中3の評定は12月末までの成績で決まるので、秋の定期テストを手放さないことが一番の近道です。
| 時期 | やること(具体的に) |
|---|---|
| 9月 | 定期テストの2週間前から、提出物と教科書ワークを3周。実技4教科は、作品・レポートの提出日を手帳に書く。模試の結果から苦手単元を3つ書き出す |
| 10月 | 県の公式サイトに出ている過去問を1年分、本番と同じ時間割(国語・数学・英語60分、理科・社会50分)で解く。数学の平均が低い年の問題で、落とした小問を分類する |
| 11月 | 定期テストに全力(中3の評定は12月末まで)。平日は1日2時間、苦手単元の復習。三者面談の前に、志望校と特色選抜を出すかどうかを家族で話し合う |
| 12月 | 志望校を決める。特色選抜を出す人は志願理由書の下書きを始める。冬休みは1日6〜8時間を目安に、5教科を毎日まわす。過去問は週2年分 |
| 1月 | 過去問2周目。まちがえた問題だけのノートを作る。面接の練習を週1回(家族や先生に質問してもらう)。WEB出願のマイページを確認 |
| 2月 | 2月1日〜4日正午に出願。2月8日〜10日正午の志願先変更は、落ち着いて判断。新しい問題集は増やさず、ノートの見直し中心に |
| 3月 | 3月4日が本番(面接は5日の場合あり)。前の週から朝型の生活に。3月12日の合格発表はWEB出願システムで確認 |
※日程は秋田県教育委員会「令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)によります。学習時間は目安です。お子さまの状況に合わせて調整してください。
秋の1週間の時間割(例)
部活を引退したあとの、10〜11月の一例です。平日は「学校の復習+苦手単元」、土日は「過去問+やり直し」と役割を分けると、迷う時間がなくなります。
| 曜日 | 内容 | 時間(目安) |
|---|---|---|
| 月・水・金 | 学校の宿題と復習→数学・英語の苦手単元 | 2〜2.5時間 |
| 火・木 | 学校の宿題と復習→理科・社会の資料問題と一問一答 | 2〜2.5時間 |
| 土 | 公立の過去問1年分(5教科を本番の時間どおり) | 5〜6時間 |
| 日 | 土曜のやり直し→実技教科の提出物→面接の答えを1つ作る | 4〜5時間 |
※時間割は一例です。定期テストの2週間前は、平日をテスト勉強に切りかえてください。
秋の学習の組み立て方は中3秋の学習計画の記事に、過去問の始め方は過去問はいつからの記事にまとめています。
保護者がやってはいけないNG
- 「実技はおまけ」と言う。調査書点195点のうち120点が実技4教科です。実技の評定1つは、5教科の2つ分にあたります。
- 「中3の成績はもう決まっている」と言う。中3の評定は12月末までの学習状況で決まります。秋の定期テストはまだ間に合います。
- 特色選抜と一般選抜のルールを確かめずに出願する。一般選抜を併願できるのは、特色選抜と同じ高校だけです。
- 出願の締め切りを子どもまかせにする。出願は2月4日(木)正午、志願先変更は2月10日(水)正午までです。家族のカレンダーに入れておきましょう。
- 面接の準備を直前まで後回しにする。全員が面接を受けます。1月から週1回、話す練習をしておくと本番で落ち着けます。
秋の三者面談で何を聞けばよいかは、秋の三者面談の記事で紹介しています。
しくみがわかると、やるべきことが決まります
秋田の公立入試は、当日の5教科と、3年間の調査書点、そして面接の3つで決まります。わが子がどこで点をのばしやすいかは、通知表と模試の答案をならべて見るとはっきりします。
エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師による1対1指導です。秋田県内のどこからでも受講でき、定期テスト対策から過去問演習、面接の練習まで、お子さま専用の計画を一緒に組み立てます。
通知表と直近の模試の結果があれば、どこで点をのばすのが近道かを具体的にお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。
まとめ
- 令和9年度の学力検査は2027年3月4日(木)、合格発表は3月12日(金)。出願は2月1日〜4日正午
- 特色選抜と一般選抜は同じ日に実施。どちらも5教科の学力検査と面接がある
- 特色選抜を出した人は、同じ高校に限って一般選抜も併願できる
- 学力検査は5教科×100点=500点。国語・数学・英語は60分、理科・社会は50分
- 調査書点は中1〜中3の3年分で195点満点。実技4教科は2倍で、中3は12月末までの成績
- 一般選抜は学力検査の合計と調査書点をもとにした各校の相関表で判定


