長野県の難関公立高校対策|長野・松本深志など7校の偏差値・倍率と勉強法

難関公立7校の合格戦略学校別 合格対策

最終更新:2026年9月/偏差値は民間の模試・情報サイトによる目安です。倍率・選抜方法は、長野県教育委員会と各校の最新の公式情報で必ずご確認ください。

結論:長野の難関校は「3月の500点」で決まる。対策は後期一本が基本です

長野・長野吉田・上田・松本深志・諏訪清陵の普通科は、県の資料を見ると前期選抜がなく、後期選抜のみと読めます。屋代・伊那北も、前期があるのは理数科だけです。

後期の学力検査は、県内の全校が同じ問題です(県の選抜要綱による)。だから難関校の合否は、基礎問題を1問も落とさず、応用問題でどれだけ積み上げるかで分かれます。そこに中3の評定が合わさって判断されます。

この記事でわかること
  • 難関公立7校の偏差値の目安と、令和8年度後期の倍率
  • 7校それぞれの特徴(公式サイトで確認できたこと)
  • なが模試・信学会の学力テストを、どう使えば得点につながるか
  • 実在を確認した過去問・問題集と、その使う順番
  • 9月から3月までの月別ロードマップと、偏差値帯別の勉強法

入試の日程や、前期・後期のしくみ、「相関図方式」の説明は長野県公立高校入試2027の仕組みと日程にまとめています。この記事では、難関校を目指す人の「学校選び」と「勉強のしかた」に集中します。

難関公立7校の偏差値の目安と通学区

7校の偏差値の目安は、長野高校の69〜71を頂点に、長野吉田の58〜60までと幅があります。まずは全体の位置関係をつかんでください。

学校・学科通学区偏差値(目安)前期選抜
長野(普通)第1(北信)69〜71なし(後期のみ)
松本深志(普通)第4(中信)67〜69なし(後期のみ)
屋代(理数)第1(北信)66〜68あり
伊那北(理数)第3(南信)66〜68あり
屋代(普通)第1(北信)64〜66一覧に掲載なし
諏訪清陵(普通)第3(南信)63〜65なし(後期のみ)
上田(普通)第2(東信)62〜65なし(後期のみ)
伊那北(普通)第3(南信)61〜63一覧に掲載なし
長野吉田(普通)第1(北信)58〜60なし(後期のみ)

※偏差値の出典:家庭教師のトライ、オンライン家庭教師ピース、みんなの高校情報(2026年度版)、受験ラボ(令和8年度一覧)。いずれも民間の模試・情報サイトによる目安で、サイトによって2〜3違います。公式のデータではありません。前期選抜の有無の出典:長野県教育委員会「令和9年度 前期選抜の評価方法一覧」(通学区別・公式)に掲載があるかどうかで判断しました。

正直にお伝えします:長野吉田は「偏差値60台」とは言い切れません

長野吉田高校の偏差値は、サイトによって58〜60です。出典によっては60を下回ります。それでもこの記事で取り上げるのは、北信の進学校の1つで、令和8年度後期の倍率が1倍を超えているためです。偏差値だけで「上か下か」を決めず、次の倍率の表とあわせて判断してください。

参考までに、同じくらいの位置にある学校として、飯田(普通59〜61・理数62〜65)、松本県ケ丘(普通61〜64)もあります(いずれも民間サイトの目安)。南信・中信の人は、併願先の候補として資料を見比べてください。

令和8年度 後期選抜の倍率

令和8年度の後期選抜では、松本深志1.10倍、長野吉田1.09倍、長野1.04倍でした。難関校でも、後期の倍率はおおむね1倍前後です。

学校・学科募集人数志願者数倍率
長野(普通)280人290人1.04倍
松本深志(普通)280人309人1.10倍
屋代(普通)160人158人0.99倍
屋代(理数)12人11人0.92倍
上田(普通)280人279人1.00倍
諏訪清陵(普通)161人154人0.96倍
伊那北(普通)160人164人1.03倍
伊那北(理数)4人19人4.75倍
長野吉田(普通)240人262人1.09倍
(参考)飯田(普通)200人193人0.97倍

※出典:長野県教育委員会「令和8年度長野県公立高等学校入学者選抜 後期選抜志願者数(志望変更受付締切後)」(公式)。伊那北(理数)はベネッセ「進研ゼミ」の高校入試情報記事の数値です。長野吉田・松本深志はベネッセの記事でも同じ数値を確認しました。令和9年度の学校別の募集人数は、この記事の時点では確認できていません。

注意:「1倍前後だから楽」ではありません

難関校を受ける人は、もともと模試や学校の成績で「届きそう」と判断した人たちです。倍率が1倍に近くても、まわりはほぼ全員が同じくらいの学力です。倍率が低いのは「挑戦する人が事前にしぼられている」からだと考えてください。ここは推測を含みますが、倍率だけで油断するのは危険です。

POINT:理数科の後期は「募集が数人」

理数科は前期選抜の募集枠が大きく、後期に残る枠はわずかです。伊那北の理数科で後期の募集が4人しかなく倍率4.75倍になったのも、これが大きな理由と考えられます。理数科が第1志望なら、前期選抜を本気で準備するのが基本になります。

7校の特徴(公式サイトで確認できたこと)

学校選びは、偏差値だけでなく「3年間をどう過ごしたいか」で決めるのがいちばんです。各校の公式サイトで確認できた特徴を短くまとめます。

長野高校(長野市上松)

県内の偏差値トップ層の学校です。全日制と定時制があります。NGPプログラムとして、イギリスでの研修など国際的な体験の機会があります。合唱・吹奏楽・陸上・競技かるたなど、班活動(部活動)もさかんです。

松本深志高校(松本市蟻ケ崎)

明治9年(1876年)創設の伝統校です。「自治自律・自学自習」の精神を大切にしていて、文化祭「とんぼ祭」でも知られます。自分で考えて動くことが求められる校風です。

屋代高校(千曲市屋代)

大正12年(1923年)開校。県内の公立高校で初めて理数科を置いた学校です。附属中学校をもつ併設型の中高一貫校で、文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定校です。理系の探究に力を入れたい人に向いています。

上田高校(上田市大手)

上田城の三の丸にあった藩主の屋敷の表門「古城の門」が、そのまま正門になっています。2020年には、文部科学省のWWLコンソーシアム構築支援事業のカリキュラム開発拠点校に指定されました。東信エリアの中心的な進学校です。

諏訪清陵高校(諏訪市清水)

附属中学校があり、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の取り組みを行っています。南信エリアで、理数系の学びを深めたい人の有力な選択肢です。

伊那北高校(伊那市山寺)

1926年創立。普通科と理数科があります。理数探究などの探究活動に力を入れている学校です。理数科は前期選抜があるので、理数科志望の人は前期の準備が欠かせません。

長野吉田高校(長野市吉田)

1908年創立(2018年に110周年)。戸隠分校があります。弓道で全国制覇の実績があり、文化祭「暁峰祭」も知られています。勉強と部活動の両方に力を入れたい人に合う学校です。

POINT:学校を比べるときの3つのものさし

(1)通学区と通学時間。毎日の往復が長いと、3年間の勉強時間がそのぶん減ります。(2)学科。理数科は前期選抜があり、後期の枠がとても少ないので、準備のしかたが普通科と変わります。(3)校風。自分で計画を立てて動く学校が合うのか、行事や部活動にも打ちこみたいのか。学校説明会や文化祭で、在校生の様子を自分の目で見てから決めてください。志望校の決め方は志望校の決め方でもくわしく書いています。

※出典:各校の公式サイト、所在地は長野県教育委員会「県立高等学校一覧」(公式)。

後期500点で勝つための考え方

難関校の対策で大事なのは、「難問を解く力」より先に「基礎問題を全部取る力」です。後期の学力検査は、基礎問題と応用問題でできています。全校共通の問題(県の選抜要綱による)なので、難関校を受ける人は基礎でほとんど差がつきません。

ここからは推測を含む目安です。難関校の合否は、基礎問題での小さなミスの数と、応用問題(数学の後半や、理科・社会の資料問題、英語・国語の長い記述)での積み上げで分かれやすいと考えられます。だからこそ、次の順番で練習します。

1基礎問題の「ミスの型」を記録する。計算ミス、単位の書き忘れ、問題文の読み落とし。どの型が多いかを数えます。
250分の時間配分を決める。基礎を先に解き、見直しの時間を5分残します。応用に使える時間は、そこから逆算します。
3応用問題は「途中までの点」を取りにいく。最後まで解けなくても、式や考え方を書けば点になる問題があります。白紙にしない練習をします。
4志望校の傾斜配点を確認する。学校によって、ある教科を1.5倍などで扱うことがあります。傾斜のある教科は、ほかの教科より1.5倍の重みで練習時間をとります。
評定(内申)も忘れずに

長野県の後期選抜は、中3の評定と学力検査の点数を「相関図」で合わせて判断します。当日点だけで決まるわけではありません。しくみは入試の仕組みと日程の記事で図を使って説明しています。

なが模試・信学会学力テストの使い方

模試は「判定を見るもの」ではなく、「本番の問題で何点落とすかを知るもの」です。長野県でよく受けられている模試は次の2つです。

模試運営確認できたこと
なが模試(長野県統一模試)長野県統一模試会(松本市)中1〜中3が対象。中3は年7回(4月〜1月)、中1・中2は年3回。県内の中3生の約3人に1人が受験(2025年時点、同会の発表)
中3 長野県高校入試 学力テスト信学会志望校3校までの合格可能性の判定などを、Webで返却

※出典:長野県統一模試会 公式サイト「なが模試について」「長野県の高校入試」、信学会 公式サイト「テスト案内」。実施日・受験料は各公式サイトでご確認ください。

模試を受けたら、72時間以内にやる3つのこと

  1. 当日中:間違えた問題に「知らなかった」「ミス」「時間切れ」の3つの印をつける。
  2. 翌日:「ミス」の問題だけを解き直す。何のミスかを1行で書く(例:符号の見落とし)。
  3. 3日以内:「知らなかった」問題の単元を、教科書の例題レベルから1つ復習する。

判定がA〜Eのどれでも、この3つは同じです。とくに難関校志望の人は、「ミス」の数を毎回数えて、グラフにするのがおすすめです。判定よりも、この数が減っているかどうかが大事です。模試の読み方は模試の結果の見方、判定が悪かったときは模試でE判定・D判定も参考にしてください。

POINT:2つの模試は「比べて」使う

なが模試は県内の多くの中3が受けるので、県内での自分の位置がつかみやすいと考えられます(目安)。信学会の学力テストは志望校3校までの判定がWebで返ってきます。両方を受ける場合は、偏差値の数字を比べるのではなく、同じ単元で2回とも落としていないかを見てください。2回落とした単元が、いちばんの弱点です。

実在を確認した教材と、使う順番

教材は「無料の公式問題 → 県の過去問集 → 分野別の問題集」の順で使います。いきなり難しい問題集を買う必要はありません。

書名出版社価格(税込)内容
長野県公立高校の学力検査問題と正答長野県教育委員会無料(Web公開)前期・後期の問題と正答
長野県公立高等学校 入学試験問題集 2027年春受験用教英出版1,155円過去3年分・全教科の解説つき。2026年5月下旬発売
長野県公立高校 過去8年分入試問題集 数学 2027年春受験用教英出版638円教科別に8年分。国語・社会・理科・英語も同じシリーズあり。2026年8月下旬発売
長野県公立高校 2027年度版(公立高校入試過去問題シリーズ Z20)東京学参1,760円最近5年間+1年間(ダウンロード版)。リスニング音声データのダウンロードつき。2026年6月5日発売
2027年受験用 全国高校入試問題正解 分野別過去問 418題 数学 図形旺文社2,420円全国の入試から図形を分野別に収録。国語・理科・社会版もあり。2026年6月18日発売

※出典:長野県教育委員会「令和8年度 学力検査問題」ページ(公式)、教英出版・東京学参・旺文社の各公式サイトの商品ページ(2026年9月時点)。価格・在庫は変わることがあります。

どの順番で、どれだけやるか

  • 9〜10月:県教育委員会の無料の問題を、後期1年分だけ時間を計って解く。今の実力と「ミスの型」を知るためです。
  • 10〜12月:教英出版の過去8年分の教科別シリーズで、苦手教科を1年ずつ。数学が苦手なら数学から。
  • 12〜2月:東京学参か教英出版の年度別の問題集で、5教科を通しで解く。英語はリスニング音声も使う。
  • 弱点補強:図形が苦手な人だけ、旺文社の分野別過去問(数学 図形)を1日2題ずつ。

過去問をいつから始めるかは過去問はいつからでもくわしく書いています。

月別・偏差値帯別の勉強法

9月から3月まで、やることは「基礎の穴をふさぐ → 過去問で形に慣れる → ミスを減らす」の順番です。月ごとの目安と、目標校の偏差値帯ごとのやり方をまとめます。日付の入った入試日程は入試の仕組みと日程の記事をご覧ください。

時期目標具体的にやること
9月穴を見つける無料の公式問題を1年分。間違えた単元を中1から順にリスト化。2学期の定期テスト対策も並行
10月穴をふさぐリストの単元を1日1つ。教科別の過去問で苦手教科を週2年分
11月評定を固める期末テストで実技4教科も含めて取りこぼさない。テスト後に過去問を再開
12月通しで解く冬休みに5教科の通し演習を3回分。ミスの型を数える
1月応用で積む各教科の応用問題だけを集中して。途中点をとる答案の書き方を練習
2月本番の形本番と同じ時間帯に50分×5教科を週1回。新しい教材は増やさない
3月(直前)ミスを減らす間違い直しノートだけを見直す。睡眠時間を本番に合わせる

※上表は編集部による学習計画の目安です。部活動や学校行事に合わせて調整してください。

目標校の偏差値帯別のやり方(目安)

ここからは編集部の目安です(推測を含みます)。偏差値は民間サイトの目安なので、帯の境目はあまり気にしなくてかまいません。

偏差値67〜71の帯(長野・松本深志)

基礎問題は「全問正解が当たり前」の状態をつくります。週に1回は5教科を通しで解き、ミスの数を2つ以下にするのが目標です。空いた時間は、数学の後半の問題と、英語・国語の長い文章に使います。1日の勉強は平日3時間、休日6時間が目安です。

偏差値62〜68の帯(屋代・上田・諏訪清陵・伊那北の理数科など)

この帯は、苦手教科が1つあるかどうかで合否が動きやすいと考えられます。5教科のうち、いちばん点が低い教科の時間を全体の3割にします。理数科を目指す人は、数学と理科の応用問題を毎日1題ずつ。前期選抜がある学科なら、12月までの範囲の基礎を1月までに固めます。

偏差値58〜63の帯(長野吉田・伊那北の普通科など)

まずは基礎問題の取りこぼしをなくすことに集中します。応用問題は、各教科で「最初の小問」だけを確実に取る練習をします。中1・中2の内容に穴があることが多いので、10月までに英語の文法と数学の計算・関数の基礎を1周しておきます。評定を上げる努力も、この帯ではとくに効きます。

保護者がやってはいけないNG
  • 偏差値の数字を他のサイトと比べて一喜一憂する。偏差値はサイトによって2〜3違います。同じ模試の中で上がっているかを見てください。
  • 「倍率が1倍くらいだから大丈夫」と言う。難関校の受験生は、ほぼ同じ学力の人の集まりです。倍率は安心材料になりません。
  • 問題集を次々に買い足す。効くのは、同じ過去問の解き直しです。新しい本は、弱点が1つにしぼれたときだけにしてください。

模試の結果が悪かった日の声かけは模試の結果が悪かった子への声かけも参考にしてください。

難関校の合否は「ミスの数」で決まる

難関校を目指す子の多くは、「わからない問題」より「わかっていたのに落とした問題」で点を失っています。そして、どの型のミスが多いかは、答案を1問ずつ見ないとわかりません。同じ「模試で400点」でも、計算ミスで落としている子と、応用問題が白紙の子とでは、やるべきことがまったく違います。

エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師による1対1の指導です。長野・松本深志などの難関公立を目指すお子さまの模試と過去問の答案を、教科別・ミスの型別に分けて見て、入試までの残り時間から逆算した計画をお子さまごとに組みます。

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まとめ

  • 長野・長野吉田・上田・松本深志・諏訪清陵の普通科は後期選抜のみ。屋代・伊那北は理数科だけ前期あり
  • 偏差値の目安は長野69〜71から長野吉田58〜60まで。長野吉田は出典により60未満
  • 令和8年度後期の倍率は難関校でもおおむね1倍前後。ただし受験者の学力は近く、油断は禁物
  • 後期は全校共通の問題。基礎でミスをしないことと、応用問題での積み上げが勝負
  • なが模試・信学会の学力テストは、判定より「ミスの型」と「2回落とした単元」を見る
  • 教材は無料の公式問題から。次に教英出版・東京学参の過去問、弱点だけ分野別問題集
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