読書感想文のコツ|中学生が1日で書き上げる進め方と、手が止まったときの対処

読書感想文のコツ|中学生が1日で書き上げる進め方と、手が止まったときの対処保護者向けコラム

結論

読書感想文が早く終わる子は、読みながらメモを取っています。読み終えてから思い出そうとするから、時間がかかります。

感想文に何時間もかかる原因は、文章力ではありません。「何を書くか」が決まっていない状態で原稿用紙に向かっているからです。読んでいる最中に材料を集めておけば、書く作業自体は1時間ほどで終わります。

この記事でわかること

  • 時間がかかる3つの原因
  • 読みながらやる「付箋メモ」のやり方
  • 1日で終わらせる進め方
  • 手が止まったときの対処
  • 本選びで失敗しない基準

時間がかかる3つの原因

原因1:読み終えてから材料を探している

本を読み終えてから「どこが印象に残ったか」を思い出そうとすると、最初から読み返すことになります。この読み返しに最も時間が使われています。

原因2:書き出しから順番に書こうとしている

最初の1行が決まらず、そこで何十分も止まる。よくある光景です。書き出しは最後に書けばよいので、詰まったら飛ばしてください。

原因3:完璧に書こうとしている

1文ずつ完成させながら進めると、進みません。下書きは荒くて構いません。直すのは全部書き終えてからです。

読みながらやる「付箋メモ」

最も効果があるのがこれです。読書中に付箋を3枚だけ使います。

付箋1 いちばん心に残った場面

ページに貼って、ひとこと「なぜ残ったか」を書く。

付箋2 自分の経験と重なった場面

「似たことがあった」と思った瞬間に貼る。後から思い出すのは困難です。

付箋3 印象に残った一文

引用として使えます。

3枚しか使わないのがポイントです。10枚貼ると、選ぶのにまた時間がかかります。3枚に絞ることで、書く内容が自動的に決まります。

POINT 付箋が無いなら、スマホの写真でも構いません

付箋がない場合は、そのページを撮影しておくだけでも十分です。大事なのは「後で思い出す」をやめることです。読んでいる最中の感情が、いちばん書く価値のある材料になります。

1日で終わらせる進め方

時間やること
読書中付箋を3枚貼る(これが最大の時短)
読了後 5分構成メモを4行書く(きっかけ/場面/自分/これから)
30分下書きを一気に書く。誤字や表現は気にしない
15分読み返して、足りない部分に1〜2文足す
20分原稿用紙に清書する

合計で70分ほどです。読書の時間を除けば、感想文そのものは1日で終わります。何日もかかるのは、材料集めと清書を同時にやろうとしているからです。

「感想が思いつかない」ときの5つの質問

何も思い浮かばない、という場合でも、質問に答える形なら言葉が出てきます。付箋を貼った場面について、順に答えてみてください。

質問1 その場面で、登場人物はどうすればよかったと思うか

正解はありません。自分ならどう考えるかを書きます。

質問2 自分だったら、同じことができたか

できない、と思うならそれが立派な感想です。

質問3 この場面がなかったら、話はどう変わっていたか

場面の意味を考えることになり、深い内容になります。

質問4 いちばん納得できなかったのは、どの人物の行動か

共感だけでなく、違和感も感想として価値があります。

質問5 読む前と読んだ後で、何か変わったか

小さなことで構いません。「本を読むのが少し楽になった」でも成立します。

このうち2つに答えられれば、感想文は書けます。すべてに答える必要はありません。答えやすかったものを中心に組み立ててください。

保護者ができること

やると助かること

  • 本選びに付き合う(内容ではなく、読み切れる量かを見る)
  • 付箋を用意しておく
  • 書き終わった後に「どこがいちばん書きたかった」と聞く
  • 誤字のチェックを手伝う

やらないほうがいいこと

  • 内容に口を出して書き直させる
  • 「もっと感動的に書きなさい」と言う
  • 代わりに文章を考える
  • 毎日「終わったの」と聞く

手が止まったときの対処

この順で試すと動き出します

  • 書き出しを飛ばして、心に残った場面から書く
  • 「なぜそう思ったのか」を声に出して言ってみる。言えたらそのまま書く
  • 自分の経験をいつ・どこで・何があったかまで思い出す
  • 書けない部分は空けて、書ける部分から埋める
  • それでも止まるなら、本を開いて付箋のページを読み返す

2つ目が特に効きます。書けないことでも、口では言えることが多いからです。声に出した言葉をそのまま書けば、それが自分の文章になります。

夏休みのいつ書くのが正解か

読書感想文は、夏休みの前半に終わらせるのが正解です。理由は2つあります。

理由1 後半は他の宿題と重なる

8月後半は、ワークの残りや自由研究のまとめと重なります。作文のように頭を使う課題は、疲れている時期に回すほど苦しくなります。

理由2 本を読み終えた直後が、いちばん書きやすい

読了から日が空くほど、場面も感情も薄れます。読み終えた翌日までに下書きまで進めると、作業量が半分になります。

理想は7月中に本を読み、その週のうちに書き上げることです。8月に入る前に終わっていれば、残りの宿題に集中できます。

本選びで失敗しないために

感想文が苦しくなる原因の半分は、本選びです。

選んでよい本

  • 自分と年齢の近い主人公が出てくる
  • 200ページ前後で読み切れる
  • 最後まで読める(途中で飽きない)
  • 感情が動く場面がある

避けたほうがよい本

  • 分厚い名作(読むだけで夏休みが終わります)
  • 図鑑や事典(感想を書く場面がありません)
  • 映画で見たことがある話(本を読んだ感想になりにくい)
  • 人に勧められただけで、自分は興味がない本

「立派な本を選ばないといけない」と思う必要はありません。評価されるのは本の難しさではなく、その子が何を考えたかです。

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まとめ

  • 時間がかかる原因は文章力ではなく材料集めをしていないこと
  • 読みながら付箋を3枚貼る。これが最大の時短
  • 書き出しは最後でよい。詰まったら場面から書く
  • 下書きは荒くてよい。直すのは最後
  • 本は最後まで読めるものを選ぶ

感想文は、読んでいる最中にほとんど決まります。書き始めてから考えるのをやめれば、1日で終わります。

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