甲南女子中学校の入試対策|日程・科目・入試結果・学費・新コース制【2027年度】

中学受験

最終更新:2026年11月8日|入試の数字は、甲南女子中学校(神戸市東灘区)の公式サイトにある「2027年度生徒募集要項」(PDF)と、募集要項・入試結果のページを1つずつ照合してまとめています。教育の内容は、同じ公式サイトの各ページの記載によります。二次情報は使っていません。出典は記事の最後にまとめました。なお、男子校の甲南中学校(神戸市)、甲南女子大学、甲南大学は、この記事の学校とは別の学校です。この記事は、神戸市東灘区の甲南女子中学校を扱います。

結論:甲南女子中学校の入試を、公式の資料で整理すると

甲南女子中学校は、神戸市東灘区にある女子の中高一貫校です。2027年度の入試は、A入試1次(2027年1月16日・土)、A入試2次(1月17日・日)、B入試(1月20日・水)の3回です。A入試1次は4科型または3科型を出願時に選び、A入試2次とB入試は国語・算数の2教科型です。面接はありません。

科目と配点は、国語100点(60分)、算数100点(60分)、理科50点(40分)、社会50点(40分)です。受験料はA入試が20,000円(1次・2次の両方を受けても同額)、B入試が20,000円です。入学金は350,000円、学費(年額)は828,000円です。出願はWebのみで、A入試は2027年1月14日(木)16時、B入試は1月19日(火)16時までです。

この学校は、2024〜2026年度の入試結果(志願者・受験者・合格者・実質倍率、合格者の教科別の得点)を公式サイトで公開しています。2027年度から、学年の定員を180名から150名(5クラス)に変更し、「段階的3コース制」を導入すると案内されています(コース名・定員は申請中と明記)。この記事では、これらを公式の記載に沿ってまとめます。

この記事でわかること
  • 甲南女子中学校の基本情報
  • 2027年度入試の3回と日程
  • 出願・受験料・複数回受験の加点
  • 科目・配点・時程
  • 合格発表・入学手続・追加合格
  • 入試結果(2026・2025年度)
  • 合格者の得点(2026・2025年度)
  • 入学金・学費と諸費用
  • 対策の進め方(当サイトの見解)
  • 建学の理念・教育方針・校訓
  • 学校の歩み(沿革)
  • 2027年度からの新コース制
  • 探求学習
  • 国際教育とICT
  • 学習支援
  • 進路・進学実績(2026年)
  • 保護者が確認しておきたいこと
  • よくある質問

甲南女子中学校は、「まことの人間をつくる」を建学の理念に掲げる、神戸市東灘区の女子校です。受験を考えるご家庭からは、「A入試1次と2次、B入試のどれを受けるのがよいか」「3科型と4科型の判定はどうなるのか」「コース制が変わると聞いたが、何が変わるのか」「学費はいくらか」といった質問が多く寄せられます。この学校は、日程ごとの結果と、合格者の教科別の得点を公式サイトで公開しており、数字をもとに検討しやすい学校です。

この記事では、確認できたことと、確認できなかったことを分けて書きます。入試の日程・科目・配点・手続・学費の数字は、2027年度の募集要項をそのまま整理しました。入試結果は、学校の公式の表のとおり、年度と入試の種別を明記して載せています。民間による推定値は載せていません。当サイトの計算や読み取りには「当サイトの計算」「当サイトの見解」と添えています。

甲南女子中学校の基本情報

項目内容
学校名甲南女子中学校(甲南女子中高等学校)
所在地神戸市東灘区森北町5丁目6番1号(募集要項の表記)
電話(078)411-2531(募集要項の表記)
男女の別女子校
建学の理念まことの人間をつくる
教育方針全人教育・個性尊重・自学創造
校訓清く 正しく 優しく 強く
創立大正9年(1920)4月に、前身の甲南高等女学校が誕生
2027年度からの学年定員150名(5クラス)。従来の180名から変更(コース名・定員は申請中と、学校のページに明記)

募集要項の末尾には、「自家用車等でのご来校はご遠慮ください。近隣道路は駐車禁止です。」と書かれています。試験の日に来校する際は、公共交通機関を使います。

2027年度入試の3回と日程

2027年度の募集要項(2026年6月14日付)の「入試日程等」は、次のとおりです。志願者の資格は、小学校を卒業しているか、2027年3月卒業見込みの女子、または小学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる女子です。あわせて、校訓である「清く 正しく 優しく 強く」の気持ちをもち、人生や社会に対して前向きに取り組む自律した女性に成長するように努めることができる人、と書かれています。

A入試 1次A入試 2次B入試
試験日2027年1月16日(土)2027年1月17日(日)2027年1月20日(水)
試験の型4科型または3科型(出願時に選択)2教科型(国語・算数)2教科型(国語・算数)
出願受付(Web出願のみ)2026年12月14日(月)〜2027年1月14日(木)16時(同左)2026年12月14日(月)〜2027年1月19日(火)16時
面接なしなしなし
合格発表(Web合否照会のみ)1月18日(月)14:30(同左)1月21日(木)11:00
入学手続(Web手続のみ)1月19日(火)16:30まで(同左)1月21日(木)15:00まで

コースは、プライムコースとエクセレンスコースの2つで、エクセレンスコースには「移行合格あり」と書かれています。募集人数の欄には「約65名」の記載がありますが、要項の表の書き方から、どのコース・どの入試に対応する人数かを、当サイトでは断定できません。募集人数の内訳は、学校の原本で確認してください。

「移行合格」とは、エクセレンスコースに不合格であっても、プライムコースの合格基準に達している場合には、プライムコースに合格となることを意味します。移行合格を希望するかどうかは、出願時に確認されます。

甲南女子中学校 2027年度入試の日程
2027年度入試の日程(試験日・発表・手続)。出典:2027年度 生徒募集要項

出願・受験料・複数回受験の加点

出願方法

出願は、Web出願のみです。A入試1次・2次の出願期間は2026年12月14日(月)から2027年1月14日(木)16時まで、B入試は12月14日(月)から1月19日(火)16時までです。要項には、いかなる理由があっても、入学金納入の締切日時を延長することはできない、とも書かれています。入学手続を済ませた後に辞退する場合は、連絡するよう求めています。

受験料

  • A入試:20,000円(1次・2次の両方を受験する場合も同額)
  • B入試:20,000円
  • A入試・B入試の両方に合格して再度入学手続をする場合も、入学金の納入は1回限り

複数回受験の加点制度

2教科型の受験は、3回まで可能です。複数回受験した場合には、2回目の試験で本人の得点の10%を加点し、3回目の試験では本人の得点の15%を加点します。たとえば、A入試2次とB入試を受ける場合は、2回目の試験で10%が加点されます(当サイトの読み取り。加点の対象になる試験の組み合わせは、要項の注3に書かれた内容によります)。

A入試とB入試の両方を受けるときの注意

  • A入試で合格したコースと同一コースについて、B入試では合否を判定しない
  • B入試での合格コースが、最終確定の入学コースになる

この2点は、要項の「A入試・B入試の両方を受験する場合の留意点」に書かれています。たとえば、A入試でプライムコースに合格した場合、B入試ではプライムコースの合否は判定されず、エクセレンスコースの合否だけが判定される、という意味になります(当サイトの読み取り)。

科目・配点・時程

A入試 1次 4科型A入試 1次 3科型A入試 2次・B入試 2教科型
集合8:20(各試験場)8:20A入試2次・B入試とも8:50
国語(100点)8:50〜9:50(60分)8:50〜9:50(60分)9:20〜10:20(60分)
理科(50点)10:05〜10:45(40分)10:05〜10:45(40分)なし
算数(100点)11:00〜12:00(60分)11:00〜12:00(60分)10:40〜11:40(60分)
社会(50点)12:15〜12:55(40分)なしなし
満点300点250点(換算して300点)200点

A入試1次の判定には、換算のしくみがあります(要項の注2)。4科型は、4教科の合計(300点満点)と、「社会」もしくは「理科」を除いた3教科の合計(250点満点)を300点満点に換算(1.2倍)した得点のうち、高い得点を合否判定得点とします。3科型は、3教科の合計(250点満点)を300点満点に換算(1.2倍)した得点を合否判定得点とします。A入試1次は、4科型と3科型のいずれかを、出願時に選びます。

日程表では、A入試1次の開門が7:30(受付7:40〜8:10)、A入試2次とB入試の開門が7:50(受付8:00〜8:40)です。試験場に集合したあとは、点呼・諸注意・アンケートの時間があります。

甲南女子中学校 科目と配点
科目・時間・配点。出典:2027年度 生徒募集要項

合格発表・入学手続・追加合格

A入試(1次・2次)B入試
合格者発表(Web)1月18日(月)14:301月21日(木)11:00
入学手続(Web)1月19日(火)16:30まで1月21日(木)15:00まで
追加合格(Web)1月19日(火)18:00〜21:001月21日(木)17:00〜21:00
追加合格の入学手続(本校事務室)1月20日(水)10:00〜12:00に入学金持参で受付1月22日(金)10:00〜12:00に入学金持参で受付

合格者の発表と手続は、Webのみです。Web合否照会から続けて手続きができます。合格者の登校日は、2027年1月30日(土)の午後で、保護者1名が同伴して来校します。入学金は、入学手続時に納め、既納の入学金は返還されません(要項の記載)。

入試結果(2026・2025年度)

学校の「志願者数・受験者数・受験合格者数・倍率」のページには、2024年から2026年までの入試結果が載っています。この記事では、2026年と2025年を整理します。募集定員は、どちらの年も、Sアドバンスト約65名(A・B入試の合計)、スタンダード約90名(A入試約80名、B入試約10名)と書かれています。コース名は、学校の表のとおり、この年度の表記です。

2026年度

入試コース志願者受験者合格者実質倍率
A入試 1次Sアドバンスト6360361.7
A入試 1次スタンダード101(うち単願38)96(うち単願36)48(うち単願30)1.3
A入試 1次実数(1)10196841.1
A入試 2次Sアドバンスト2422341381.7
A入試 2次スタンダード313(うち単願71)303(うち単願69)145(うち単願57)1.1
A入試 2次実数(2)3133032831.1
B入試Sアドバンスト74(うち単願11)37(うち単願11)17(うち単願4)2.2
B入試スタンダード88(うち単願25)39(うち単願12)17(うち単願6)1.5
B入試実数(3)9949341.4

学校の表の注には、実質倍率の計算式として、「各日程の受験者総数から、Sアドバンスト合格者からSアドバンスト単願者を引いた数を引き、スタンダード合格者で割る」という趣旨の式が書かれています。この記事の表は、学校の表の数字をそのまま載せています。「実数」の行は、コースを問わない、その入試の志願者・受験者・合格者の人数です(当サイトの読み取り)。

2025年度

入試コース志願者受験者合格者実質倍率
A入試 1次Sアドバンスト6462341.8
A入試 1次スタンダード110(うち単願46)107(うち単願45)67(うち単願39)1.1
A入試 1次実数(1)1101071011.1
A入試 2次Sアドバンスト232(うち単願3)222(うち単願3)171(うち単願3)1.3
A入試 2次スタンダード307(うち単願78)293(うち単願74)95(うち単願55)1.3
A入試 2次実数(2)3102962661.1
B入試Sアドバンスト62(うち単願2)25(うち単願1)9(うち単願1)2.8
B入試スタンダード84(うち単願24)33(うち単願9)17(うち単願3)1.5
B入試実数(3)8634261.3

2026年度の「実数」で見ると、A入試1次は受験者96名に対し合格者84名、A入試2次は受験者303名に対し合格者283名、B入試は受験者49名に対し合格者34名です。B入試の実質倍率は、A入試より高い数字で、2026年度は1.4、2025年度は1.3です(学校の表)。B入試は、Sアドバンストの倍率が2.2(2026年度)、2.8(2025年度)と、2回の中で高い数字です。

甲南女子中学校 2026年度入試の受験者数と合格者数
入試ごとの受験者数と合格者数(実数・人)。出典:甲南女子中学校 公式「入試結果」。エスペランサアカデミー作成

合格者の得点(2026・2025年度)

学校の入試結果のページには、「合格者得点」として、教科ごとの得点の上限・平均・下限が載っています。教科満点は、国語100、算数100、理科50、社会50で、合計は、A入試1次が300点(4科)、A入試2次とB入試が200点(2教科)です。

2026年度

入試・コース国語算数理科社会合計
A入試1次 Sアド上限95964542.5266.4
平均74773735226.2
下限59542916198.6
A入試1次 スタンダード上限91794537239.4
平均67.453.732.125.9184.3
下限40231415.5150.6
A入試2次 Sアド上限90100――183
平均69.684.8――156.8
下限4363――140
A入試2次 スタンダード上限8591――167.2
平均56.860.3――121
下限3217――91
B入試 Sアド上限8493――173
平均66.781.5――152.2
下限5267――139.7
B入試 スタンダード上限7676――135.7
平均55.557.9――118.3
下限3833――93

2025年度の合計点

入試・コース上限平均下限
A入試1次 Sアド(300点満点)257.4226203.4
A入試1次 スタンダード235.2173.3128.4
A入試2次 Sアド(200点満点)187147.2121
A入試2次 スタンダード157115.195
B入試 Sアド175161.9150
B入試 スタンダード145118.190

2025年度と2026年度を比べると、A入試1次のSアドバンストの合格者の合計点の平均は、226(2025年度)と226.2(2026年度)で、ほぼ同じ数字です。学校の表をもとにした当サイトの読み取りです。年度ごとに問題の難易度や受験者が違いますので、1年分の数字だけで目標を決めないようにします。

この記事の「下限」は、学校の「合格者得点」の表にある、合格者の中で下端の点数の項目です。合否の境目の点数として、学校が別に示しているものではなく、受験者全体の下限でもありません。

入学金・学費と諸費用

項目金額
入学金(入学手続時)350,000円(既納の入学金は返還されない)
授業料(年額)460,000円
教育充実費(年額)216,000円
施設設備費(年額)152,000円
学費計(年額・3期分納)828,000円
旅行・教材費(預り金)170,000円前後(修学旅行等宿泊行事費、問題集等の購入費、アプリ使用料等。学年・コースによって異なる)
育友会費(年額)9,000円
和光会(生徒会)費(年額)5,000円
清友会(同窓会)費25,000円(入学時のみ。生涯会費)
中学1年の制定品の初期購入費約260,000円(制服・体操服・制かばん・iPad等)
学園協力金(任意)一口300,000円(一口以上)

学費の3項目(授業料460,000円、教育充実費216,000円、施設設備費152,000円)を足すと828,000円で、要項の「学費計」と一致します(当サイトの計算)。学園協力金は、教育環境の整備・拡充のため、入学後にお願いしているもので、任意と書かれています。なお、甲南女子中学校の卒業生が甲南女子高等学校へ進学する場合の入学金は、175,000円です。

対策の進め方(当サイトの見解)

ここは、公式の資料の数字をもとにした、当サイトの見解です。学校が公式に示している対策の指針ではありません。

1受ける入試の型を決めるA入試1次は4科型・3科型、A入試2次とB入試は2教科型です。複数回受験の加点(2回目10%、3回目15%)が2教科型にあるため、2教科型で複数回受けることもできます。
24科型は高い方で判定4科型は、4教科の合計と、社会または理科を除く3教科の換算点のうち高い方が判定に使われます。得意・不得意の差がある場合に、どの型を選ぶかの材料になります。
3国語・算数は各100点A入試1次では、国語と算数で200点(300点満点の約67%)、2次・Bでは2教科で満点の200点です(当サイトの計算)。国語・算数の安定が、中心になります。
4過去の結果を目安にする2026年度のA入試1次のスタンダードの合格者の合計点は、平均184.3、下限150.6(300点満点)です。ただし、1年分の数字ですので、2025年度とあわせて見ます。
5B入試は倍率が高いB入試は、受験者が少なく、実質倍率が高い入試です(2026年度1.4、Sアドバンスト2.2)。単願(その学校だけを受ける)の人数は、学校の表に、入試ごとに載っています。

国語と算数は、A入試2次とB入試では各60分です。市販の過去問題集には、英俊社「甲南女子中学校(2027年度受験用)」があります。時間配分は、過去問題で確認します。

建学の理念・教育方針・校訓

学校の「教育理念」のページには、建学の理念として「まことの人間をつくる」、教育方針として「全人教育」「個性尊重」「自学創造」、校訓として「清く 正しく 優しく 強く」が載っています。それぞれの内容は、次のように書かれています。

項目学校の説明
全人教育知・徳・体の円満な発達をはかり、人格第一の教育に徹し、誠実にして気品ある女性を育成する
個性尊重個性を尊重して、それぞれ天賦の資質を豊かに伸ばす
自学創造自学創造の学習態度を養い、真の知識技能を体得させる

学校の使命として、4つが書かれています。建学の理念を基盤に、知性品格を備え、人生や社会に対して前向きに取り組む自律した女性を育成すること。人としての教養と常識を基本に、中等教育にふさわしい学力を養い、個性や適性に応じた進路志望を自覚し実現する力を育てること。内から輝く個性を磨き、人間愛を持って他に尽くす、思いやりの心を育てること。自ら学びを考える姿勢を育み、社会の中で人と協同して、主体的に生きていく力を育てること、です。

校章は、甲南の「甲」をマーク化したものを、星形六角形の中央に置いたもので、内側の白は白雪の清らかさを、正六角形は正しさを、クローバーは優しさを、周りの縁に描いた松は風雪に耐える強さを表している、と学校は説明しています。

学校の歩み(沿革)

学校の「歴史」のページには、大正9年(1920)4月に、前身の甲南高等女学校が誕生したと書かれています。当時、官公立の学校で多く見られたドイツ流の画一的な教育に対し、英米流の自由主義思想に範を取った、新しい創造教育の実践をめざしての開校でした。大正デモクラシーが生んだ新教育の実践でもあった、と学校は説明しています。大正12年(1923)には、初代専任校長として表甚六が着任し、以後22年間、校長として教育にあたりました。徳育を重視する教育の実践が始まり、「全人教育・個性尊重・自学創造」という教育方針が固まっていった、と書かれています。

年主な出来事(学校の沿革より)
1995年(平成7)阪神・淡路大震災により校舎に損傷を受ける
2001年(平成13)文部科学省より環境教育研究開発校の指定を受ける(甲南三学園共同)
2008年(平成20)普通科に新コースを設置。Sアドバンストコースとスタンダードコースの2コース体制となる
2011年(平成23)新校舎建築(2012年1月竣工)
2019年(令和元)グラウンドを人工芝化。管理棟、特別棟、体育館、体育研究室、講堂、守衛室が国の「登録有形文化財」に登録
2020年(令和2)学園創立100周年主唱者の安宅彌吉を創立者として位置づける
2021年(令和3)創立100周年記念式典
2022年(令和4)茶室が国の「登録有形文化財」に登録

甲南女子大学には、2007年に看護リハビリテーション学部、2018年に医療栄養学部、2020年に国際学部、2025年に心理学部が設置された、と沿革に書かれています。中高と大学が同じ学園に属しているため、探求学習では、後で述べるように、大学との連携講座があります。

2027年度からの新コース制

学校の「新コース制」のページには、2027年度から「段階的3コース制」を導入すると書かれています。生徒自身の「もっと学びたい」という意欲の変化に柔軟に対応するための制度、と学校は説明しています。このページには、「コース名・定員は申請中」という注記があります。

150名体制

2027年度より、1学年の定員を、従来の180名から150名(5クラス)に変更します。生徒一人ひとりの個性に寄り添い、質の高い教育を実現する体制、と学校は説明しています。教員数も増員し、授業だけでなく、放課後の学習支援や進路指導でも、対話を重視した教育が可能になる、と書かれています。

コースの内容

学年コース学校の説明
中1プライムコース基礎をしっかり学び、幅広い教養と総合的な思考力を養う。じっくり着実な授業進行ときめ細やかな指導。成績上位者は中2進級時に「エクセレンス(α/β)」へ移行できる
中1エクセレンスコース発展的な内容を深く掘り下げ、ハイレベルな学びを実現。スピード感のある授業進行と豊富な演習。中2から「エクセレンスα」または「エクセレンスβ」に進級する
中2以降目標中学卒業時の英検目標高校の教育課程に入る時期
プライムコース関関同立、GMARCH、国公立大学など準2級中学3年生の途中
エクセレンスα国公立大学、早慶上理、私立医学部医学科など準2級プラス中学3年生の最初
エクセレンスβ難関国公立大学、国公立医学部医学科2級中学2年生の途中

学校の説明では、コースを変更しやすい支援体制を整えているとも書かれています。2027年度入試の募集要項は、プライム・エクセレンスの2コースで募集しています。表の「中1」の2コースは、入学時の区分です。

探求学習

学校の「探求」のページには、探求学習が、中1から高3までの6年間のテーマとともに紹介されています。見出しは、「『出会い』を求め、『私』を拓く。大きな『T』へ」です。学年ごとのテーマは、次のとおりです。

学年テーマ学校の説明(抜粋)
中1級友と出会う班で協働し、人の話を聞きながら自分の意見を伝える力を養う。本校カウンセラーによる「アサーション(自己主張)の手法」を学ぶ。2学期の校外活動でチームビルディングを体験、3学期の学年活動でポスター発表を行う
中2地元・地域と出会うインタビューを行う力を身につける
高1学問の専門家と出会う専門家の指導を受け、研究方法論を身につける。形式に沿った探求レポート(A4・10枚)を作成。甲南女子大学をはじめとする大学の先生方による「高大連携講座」を受ける
高2自ら専門家と出会う社会課題を発見し、課題解決のための研究を行う。研究方法論を踏まえた簡易論文(A4・10枚)を作成
高3将来と出会う探求活動の成果をポートフォリオとして整理し、志望理由書や面接対策の一助として活用する

高1の高大連携講座では、甲南女子大学へは隔週で赴くなどして、ゼミ形式の講座を受講する、と書かれています。講座の例(2025年)として、「写真と写真表現を研究する」「未来社会を考える」「実験で心理を探求する」などが載っています。高2のこれまでの研究テーマには、「ヤングケアラーの現状と今私たちにできること」「日焼け止めクリームによるサンゴ・海への影響」などがあります。連携(助言)先は、甲南女子大学、甲南大学(理系学部)、神戸薬科大学などです。

「探求活動を用いて推薦入試に合格した例(過去3年間)」として、学校のページには、京都大学、大阪大学、神戸大学、大阪公立大学、京都工芸繊維大学などが載っています。探求で取り組んだ研究テーマが、総合型選抜・学校推薦型選抜の出願や面接で評価され、進学実績につながった事例として、発展途上国への技術支援の研究から京都大学法学部、生分解性プラスチックの研究から神戸大学農学部、などが書かれています。

国際教育とICT

国際教育

  • 中1〜高1:ネイティブスピーカーによる少人数制の英会話授業。1クラスを2分割して15人程度の少人数クラスとし、それぞれ1名のネイティブスピーカーが担当する
  • 中2〜高1:4技能対応の英語学習アプリを活用した英語4技能指導。夏休み中には、英語のみで過ごす3日間のイマージョンプログラム(中学生全学年対象)がある
  • 中2・3:英語劇コンテスト。ネイティブスピーカーの指導のもと、チームに分かれて挑戦する
  • 高3:エッセイライティングの海外ネイティブ講師による添削。オンラインで添削を受ける

学校の国際教育のページのお知らせ欄には、2026年9月に、カナダ短期留学の報告会、ACEプログラムの実施、夏季休業中の留学などが載っています。

ICT環境

学校の「ICT」のページには、1人1台のタブレット環境として、生徒一人ひとりが自分のiPadを所持し、日常的にICT機器を使った教育活動を行うと書かれています。安全対策として、生徒用iPadの設定(使えるアプリなど)は学校が管理します。このほか、グループワークのためのミーティングルーム、全HR教室の電子黒板、校内のWi-Fi、入学時に配布されるGoogle Workspace for Educationのアカウント、授業支援ソフト(MetaMoji ClassRoom)などが紹介されています。

学習支援

学校の「学習支援」のページには、6年間にわたって、一人ひとりに寄り添った学習計画の策定や学習のサポートを行うと書かれています。時期ごとの説明は、次のとおりです。

時期学校の説明
基礎期(中1・中2)スケジュール手帳を使って、勉強の仕方や進め方を学ぶ。担任は面談等で時間の使い方を指導する
充実期(中3・高1)定期考査の前後に、定期的な個別面談を実施する。苦手科目の克服方法やテスト対策などを個別に指導する
発展期(高2・高3)高2の早期から、大学入試や卒業後のキャリアに向けた面談を定期的に実施する。進路決定後は、受験対策・小論文の添削・面接練習などを行う
  • 放課後学習支援:放課後に専門の教師を招いて、授業の復習や宿題のサポート、定期テストの振り返りなどを少人数で行う
  • 習熟度別授業:中学2年生の数学と、中学3年生の英語で実施する
  • 入試対策講座:高校3年生を対象に、冬期休暇および3学期に、共通テスト対策、国公立大学の二次試験対策、私立大学対策などの講座を実施する
  • 英検対策講座:英検準2級以上を全生徒が取得することを目標に、通常授業と、放課後の特別講座でサポートする

進路・進学実績(2026年)

学校の「合格実績」のページ(2026年5月現在)には、2026年の高校3年卒業生徒数161名と過年度生について、主な大学の合格数が載っています。このページの数字は、高校の卒業生の実績で、中学入試で入学した生徒だけの数字ではありません。この記事では、載っている項目のうち、一部を整理します。

区分学校のページの内容(2026年)
医学部医学科16名。福井大学、滋賀医科大学、鳥取大学、愛媛大学、名古屋市立大学、奈良県立医科大学、東海大学、東京医科大学、愛知医科大学、関西医科大学、近畿大学(各1)、兵庫医科大学(3)、久留米大学、福岡大学(各1)
薬・歯・看護・獣医など72名。神戸薬科大学(薬8)、甲南女子大学(看護13)、京都薬科大学(薬2)、立命館大学(薬3)など
公立大学兵庫県立大学7、名古屋市立大学2、大阪公立大学2、神戸市看護大学1、奈良県立医科大学1、和歌山県立医科大学1、宮崎県立看護大学1
私立大学(関西圏)甲南女子大学104、関西学院大学50、近畿大学35、甲南大学26、関西大学19、同志社大学17、立命館大学17、京都産業大学3、龍谷大学3
私立大学(関西圏以外)中央大学3、慶應義塾大学1、早稲田大学1、上智大学1、法政大学1、立教大学1、成蹊大学1

学校のページには、2026年度の主な指定校推薦枠(一部抜粋)として、関西学院大学20、甲南大学15、関西大学8、近畿大学6、同志社大学5、立命館大学5、神戸薬科大学4、神戸女学院大学4、兵庫医科大学2、早稲田大学1、立教大学1、中央大学1、津田塾大学1、成蹊大学1、同志社女子大学1が載っています。国立大学の大学別の表もあります。

保護者が確認しておきたいこと

13回の日程A入試1次(1月16日・土)、A入試2次(1月17日・日)、B入試(1月20日・水)です。面接はありません。
2出願の締切Web出願のみです。A入試は1月14日(木)16時、B入試は1月19日(火)16時までです。
3入試の型A入試1次は、4科型・3科型を出願時に選びます。2次とBは国語・算数の2教科型です。
4受験料と入学金受験料はA入試20,000円(1次・2次の両方でも同額)、B入試20,000円です。入学金は350,000円で、既納の入学金は返還されません。
5入学手続の締切A入試の合格者は1月19日(火)16:30まで、B入試の合格者は1月21日(木)15:00までです。締切の延長はできないと書かれています。
6学費学費(年額)は828,000円です。ほかに、旅行・教材費170,000円前後、育友会費、生徒会費、同窓会費、中1の制定品の初期購入費約260,000円があります。
72027年度の新コース制コース名・定員は申請中の注記があります。最新の内容は、学校の案内で確認します。

この記事は、2026年11月8日時点の、学校の公式サイトの記載をもとにしています。日程や金額が変わることがありますので、最終的には、学校が発行する最新の募集要項と、公式サイトで確認してください。

よくある質問

Q.2027年度の入試は何回ありますか

A.A入試1次(2027年1月16日・土)、A入試2次(1月17日・日)、B入試(1月20日・水)の3回です。面接はありません。

Q.試験科目と配点は

A.国語100点(60分)、算数100点(60分)、理科50点(40分)、社会50点(40分)です。A入試1次は4科型または3科型、A入試2次とB入試は国語・算数の2教科型です。

Q.3科型の判定は

A.3教科の合計(250点満点)を300点満点に換算(1.2倍)した得点で判定されます。4科型は、4教科の合計と、社会または理科を除く3教科の換算点のうち、高い方で判定されます。

Q.複数回受験の加点はありますか

A.2教科型の受験は3回まで可能で、2回目の試験で本人の得点の10%、3回目の試験で15%が加点されます。

Q.出願の締切はいつですか

A.Web出願のみで、A入試は2027年1月14日(木)16時、B入試は1月19日(火)16時までです。

Q.受験料はいくらですか

A.A入試は20,000円(1次・2次の両方を受けても同額)、B入試は20,000円です。

Q.入学金と学費は

A.入学金は350,000円、学費は授業料460,000円・教育充実費216,000円・施設設備費152,000円で、年額828,000円(3期分納)です。

Q.入試結果は公開されていますか

A.2024〜2026年度の、志願者数・受験者数・合格者数・実質倍率と、合格者の教科別の得点が、学校の公式サイトに載っています。

Q.移行合格とは何ですか

A.エクセレンスコースに不合格でも、プライムコースの合格基準に達している場合に、プライムコースに合格となることです。希望は出願時に確認されます。

Q.A入試とB入試の両方を受けるときは

A.A入試で合格したコースと同一コースについて、B入試では合否を判定しません。B入試での合格コースが、最終的に確定する入学コースです。入学金の納入は1回限りです。

Q.2027年度から何が変わりますか

A.1学年の定員を180名から150名(5クラス)に変更し、「段階的3コース制」を導入すると、学校は案内しています。コース名・定員は申請中と明記されています。

Q.男子校の甲南中学校や、甲南女子大学と同じ学校ですか

A.別の学校です。この記事は、神戸市東灘区の甲南女子中学校を扱います。

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