東京都立小石川中等教育学校の入試対策|日程・適性検査・倍率・総合成績の計算【2027年度】

中学受験

最終更新:2026年11月8日|入試の数字は、東京都立小石川中等教育学校の公式サイトに載っている「令和9年度 生徒募集要項」(PDF)と、東京都教育委員会が公表している令和8年度の応募状況・受検状況・合格発表(PDF)をもとにしています。都教委のPDFは表が複雑なため、画面に表示して、行と列の対応を目で確認しました。塾のまとめサイトなどの二次情報は使っていません。計算した数字には「当サイトの計算」と書いています。

結論:小石川中等教育学校の入試を、公式の資料で整理すると

令和9年度(2027年度)の入学者募集は、特別枠と一般枠をあわせて144人です。学校の公式サイトにも、東京都教育委員会が2026年10月8日に公表した資料にも、144人と書かれています。特別枠は2月1日(月)に作文と面接、一般枠は2月3日(水)に適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(各45分)です。合格発表は、特別枠が2月2日(火)、一般枠が2月9日(火)の、いずれも午前9時です。

一般枠の総合成績は800点満点で、報告書(小学5・6年の成績)を200点に換算した点数と、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの合計(300点満点)を600点に換算した点数を足します。特別枠は1,000点満点で、報告書を100点に換算し、作文400点、面接500点を合わせます。

令和8年度(2026年度入試)の一般枠は、東京都教育委員会の表で、受検464人、合格151人でした。公表の受検倍率は3.05倍です。一方、令和9年度から、募集人員が144人に変わっています。募集人員の数字は年度によって異なるため、出典の年度を確認することが大切です。

この記事でわかること
  • 小石川中等教育学校の基本情報
  • 令和9年度の募集の全体像(日程と募集人員)
  • 出願のしかた(インターネット出願と書類・検定料)
  • 一般枠の検査当日(時程と適性検査の出題方針)
  • 総合成績の計算(報告書点と適性検査の換算)
  • 特別枠の応募基準と検査
  • 合格者の決定・発表・入学手続
  • 公式の数字:応募・受検・合格(令和7・8年度)
  • 募集人員の数字が資料によって違う理由
  • 学費・必要経費・就学支援
  • 学校を知る:理念・沿革・教育課程
  • 小石川フィロソフィー・教養主義・SSH・国際理解教育
  • 学校生活:1日の流れ・制服・昼食・部活動・行事・施設
  • 進路状況(令和8年度大学合格者数)
  • 説明会・授業公開など(公式の案内)
  • 対策の進め方、過去問の使い方
  • 保護者が確認しておきたい点
  • よくある質問

東京都文京区本駒込にある東京都立小石川中等教育学校は、6年間(前期課程3年・後期課程3年)の中高一貫教育を行う、共学の都立学校です。入学者の選抜には、小学校の成績(報告書)と、学校ごとに用意された適性検査が使われます。私立中学校の入試のような、国語・算数・理科・社会の学力試験とは、検査の形が違います。

この記事では、学校が公表している生徒募集要項、東京都教育委員会の応募状況などの資料、学校公式サイトの教育内容や進路状況の紹介をもとに、2027年度入学者の募集の仕組みを整理します。公表されていない内容(合格者の点数の下限や平均点など)は、書いていません。

小石川中等教育学校の基本情報

項目内容
学校名東京都立小石川中等教育学校
所在地〒113-0021 東京都文京区本駒込2-29-29
電話03-3946-7171(教務部。平日のみ)
アクセス(学校公式)都営三田線「千石」駅から徒歩3分/山手線・都営三田線「巣鴨」駅から徒歩10分/山手線・東京メトロ南北線「駒込」駅から徒歩13分
学校の種類中等教育学校(6年間。1〜3年が前期課程、4〜6年が後期課程)
教育理念(学校公式)「立志」「開拓」「創作」
募集人員(令和9年度)特別枠と一般枠をあわせて144人
授業月曜日から金曜日まで、45分の授業を7時間。1週間で34〜36時間

学校は、大正7年(1918年)に東京府立第五中学校として創立された歴史をもち、平成18年(2006年)に東京都立小石川中等教育学校として開校しました。教育理念の「立志」「開拓」「創作」は、創立当時から受け継がれてきた理念だと、学校のサイトで説明されています。

入試の面で押さえておきたいのは、中等教育学校の前期課程(1〜3年)は義務教育にあたるため、入学料や授業料がかからない点です。後期課程(4〜6年)に進むときには、進級の意思を示す書類を出し、入学料を納めることが必要と、学校のQ&Aに書かれています。学費の詳しい内容は、後の節で整理します。

令和9年度の募集の全体像(日程と募集人員)

掲載している年度:令和9年度(2027年度入学者)。出典は学校公式の「令和9年度 生徒募集要項」(2026年9月1日に学校サイトでお知らせ)です。募集人員は、東京都教育委員会の別の資料に定められており、要項には人数が書かれていません。

小石川中等教育学校 令和9年度募集の日程
出典:東京都立小石川中等教育学校 令和9年度 生徒募集要項。エスペランサアカデミー作成
項目特別枠募集一般枠募集
出願(インターネット入力)令和8年12月17日(木)から令和9年1月18日(月)午後5時まで同左
出願(書類の提出)令和9年1月8日(金)から1月18日(月)まで(特定記録郵便で、本郷郵便局に必着。郵便局留め)同左
検査令和9年2月1日(月)令和9年2月3日(水)
発表2月2日(火)午前9時(校内の掲示と、合否照会サイト上で発表)2月9日(火)午前9時(校内の掲示と、合否照会サイト上で発表)
入学手続2月2日(火)午前9時から午後1時まで2月9日(火)午前9時から午後3時まで、および2月10日(水)午前9時から正午まで

出願は、インターネットで行います。出願サイトに志願者の情報を入力し、そのほかの書類は、特定記録郵便で、本郷郵便局に、書類提出期間のうちに届くようにします(郵便局留め)。紙の願書は配布されません。学校の公式サイトには、学校に集まる形の説明会は予定していないこと、情報は学校のホームページで発信されるので、定期的に確認が必要であることが書かれています。

募集人員は、令和9年度は、特別枠募集と一般枠募集をあわせて144人です。東京都教育委員会が2026年10月8日に公表した「令和9年度東京都立高等学校等の第一学年生徒の募集人員等について」にも、小石川中等教育学校は144人と書かれています。特別枠と一般枠の内訳は、学校のページにも、この公表資料の一覧表にも、書かれていませんでした。

応募資格は、特別枠と一般枠で共通です。要項には、次の(1)から(4)のいずれかに当てはまり、中学校などに在籍していない人で、かつ、(5)または(6)に当てはまる人、と書かれています。(1)は、令和9年3月に小学校を卒業する見込みの人です。(2)は、令和9年3月31日までに、日本国内の外国人学校で日本の6年の義務教育に相当する課程を修了する見込みの人または修了した人で、平成26年4月2日から平成27年4月1日までの間に生まれた外国籍の人です。(3)と(4)は、海外の日本人学校などの修了見込みの人や、外国の学校で修了した人についての条件です。(5)は、東京都内での居住と通学の条件、(6)は、資格審査で認められた人です。

(5)の居住の条件には、保護者の状況に応じた細かい決まりがあり、保護者のどちらとも同居していない場合は、様式12の「具申書」が必要になります。東京都の児童福祉施設から通う場合や、東日本大震災などの災害で被災した場合などの特例も、要項に書かれています。当てはまるかどうか迷う場合は、出願の前に、学校(教務部、03-3946-7171)に確認してください。

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出願のしかた(インターネット出願と書類・検定料)

出願の手続は、「インターネットでの入力」と「書類の郵送」の2つです。一般枠の場合、必要な書類は、入学願書、報告書、資格審査を受ける場合はその書類、そして入学考査料です。特別枠は、これらに加えて、志願理由書と活動実績報告書、卓越性を示す資料(受賞の証明書の写しと作品の写しまたは記録)が必要です。

書類など一般枠特別枠内容
入学願書必要必要出願サイトで入力して印刷する
報告書必要必要学校のホームページからダウンロードする(小学校が記入)
資格審査の書類該当者のみ該当者のみ応募資格を審査する場合の書類
入学考査料2,200円2,200円インターネットで納付(出願サイトを使えない場合は指定の払込書)
志願理由書—必要参考様式1
活動実績報告書—必要参考様式2
卓越性を示す資料—必要受賞の証明書の写しと、作品の写しまたは記録。学校が原本の提示を求める場合がある

入学考査料は、一般枠・特別枠とも2,200円です。特別枠と一般枠の両方に応募することもできます。ただし、特別枠で合格した人は、一般枠の検査を受けることができません。両方に応募する場合、報告書と資格審査の書類は1部で足りますが、そのほかの書類と考査料は、それぞれの枠で必要です。

報告書は、小学校が作成します。出願の前に、在籍する小学校に、報告書の作成を依頼することになります。報告書の点数の計算のしかたは、後の「総合成績の計算」の節で説明します。転校する場合の報告書は、現在の在籍校が書くため、転校前の学校に連絡する必要はないと、学校のQ&Aに書かれています。

一般枠の検査当日(時程と適性検査の出題方針)

時間内容
8:30集合
9:00〜9:45適性検査Ⅰ(45分)
10:15〜11:00適性検査Ⅱ(45分)
11:30〜12:15適性検査Ⅲ(45分)

一般枠の検査は、令和9年2月3日(水)で、集合が8:30、適性検査Ⅰが9:00〜9:45、Ⅱが10:15〜11:00、Ⅲが11:30〜12:15です。3つの検査はすべて45分で、検査と検査の間に、30分の休憩(Ⅰ・Ⅱの間)と、30分の休憩(Ⅱ・Ⅲの間)があります(当サイトの計算:9:45〜10:15、11:00〜11:30)。

掲載している年度:令和8年度(2026年度入試)の「出題の基本方針」(学校公式サイトで公開されているPDF)です。令和9年度の方針ではありません。

学校は、公式サイトの「適性検査問題等」のページで、令和5年度から令和8年度までの適性検査の問題、解答用紙、解答例、出題の基本方針を公開しています。令和8年度の「出題の基本方針」には、全体の方針として、リーダーに求められる資質・能力をみること、豊かな感性、主体性、創造性を評価すること、小学校等での教育で身に付けた思考力・判断力・表現力等の総合的な力を評価することが書かれています。

検査時間構成(令和8年度)評価する内容(学校の方針)
適性検査Ⅰ45分大問1問、小問3問文章の内容を的確に読み取り、自分の考えを論理的かつ適切に表現する力。課題について自分の考えを400字以上440字以内で文章にまとめる力
適性検査Ⅱ45分大問3問、小問6問資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力、論理的に考察・処理する力、的確に表現する力
適性検査Ⅲ45分大問2問、小問5問身近な事象を通して、分析力、思考力、判断力などを生かし、課題を総合的に解決する力

適性検査Ⅱの主なねらいは、3つ挙げられています。1つ目は、日常の事象を題材に、図形の性質や数量の関係を思考・判断する力、言葉や数・式を用いて論理的に考える力、数理的に考察・処理する力です。2つ目は、新聞などの資料をもとに、身近な社会や社会全体の課題について考えを表現する力です。3つ目は、物が着地することを題材に、実験結果をもとに考察し、表現する力です。

適性検査Ⅲの主なねらいは、既習の知識や経験をもとに課題を解決する力、自然科学への興味・関心の程度、表現力・論理的な思考力、そして事象を数理的に分析して判断するなど総合的な思考力です。令和9年度の募集要項には、Ⅰは共同作成の問題で、読解力と論理的な表現を問う検査、Ⅱは、大問1と大問3が共同作成、大問2が学校作成で、情報の読み取り、思考力、表現力を問う検査、Ⅲは学校作成の問題で、日常の事象をもとにした分析と総合的な問題解決を問う検査、と書かれています。

総合成績の計算(報告書点と適性検査の換算)

小石川中等教育学校 総合成績の内訳
出典:令和9年度 生徒募集要項。適性検査は各100点を合計300点とし、600点に換算(募集要項の記載)。エスペランサアカデミー作成
一般枠特別枠
報告書450点満点を200点に換算450点満点を100点に換算
適性検査・作文・面接適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが各100点(合計300点)。300点を600点に換算作文400点、面接500点
総合成績800点1,000点

一般枠の総合成績は、報告書の点を200点に換算した点数と、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの得点(各100点、合計300点)を600点に換算した点数の合計で、800点満点です。適性検査の配点の比重は、800点のうち600点で、全体の4分の3です(当サイトの計算:600÷800=75%)。報告書は200点で、4分の1にあたります。

報告書点の計算

報告書の点は、小学5年生と6年生の、9つの教科の評定から計算されます。教科は、国語、社会、算数、理科、音楽、図画工作、家庭、体育、外国語活動で、評定が3は25点、2は20点、1は5点です。1学年の満点は225点(25点×9教科)で、5年・6年の合計は450点満点です。総合的な学習の時間などは、点数にはなりません。

評定1教科の点9教科の合計2学年の合計
すべて325点225点450点(満点)
3が8教科、2が1教科—220点(25×8+20×1)440点(当サイトの計算で、同じ評定が2学年続く場合)
3が7教科、2が2教科—215点(25×7+20×2)430点(同上)

評定は3段階で、「3」と「2」の差が5点、「2」と「1」の差が15点です。一般枠では450点を200点に換算するため、報告書点は、換算前の点数の約0.44倍です(当サイトの計算:200÷450)。換算前の1点の差は、換算後は約0.44点になります。評定に「2」が1つあると、その学年の素点が5点下がり、換算後には約2.2点の差になります(当サイトの計算:5×200÷450)。

報告書の点は、検査の前にほぼ決まっているため、検査の当日にできることは、適性検査で点を取ることに限られます。一方で、報告書の点の差は、適性検査1問分の得点差にほぼ相当する小さい差です。点数の仕組みを知ったうえで、報告書より、検査の対策に時間を使うのか、日々の授業の取り組みを続けるのかを、考えることになります(当サイトの考え方)。

特別枠の応募基準と検査

特別枠募集は、全国規模の科学コンクールで上位に入賞した人が対象です。募集要項には、応募の基準として、自然科学観察コンクール、全国学芸サイエンスコンクール(科学の自由研究部門)、全国小・中学生作品コンクール(科学部門)、全日本学生児童発明くふう展などで、上位の成績を収めたことが書かれています。出願する前に、応募基準を満たすかどうかを、学校に確認する必要があります。

特別枠の確認事項学校公式サイトの案内
確認の方法教務部(03-3946-7171)に電話で問い合わせる
問い合わせのときに準備すること児童氏名、在籍小学校、受賞したコンクール(名称・賞・受賞年度・作品の概要)、保護者の連絡先
回答までの日数2週間ほどかかる場合がある
回答できないもの受賞が決まっていないコンクール、小学5年生以下の応募資格

特別枠の検査は、令和9年2月1日(月)です。集合は9:00、作文が9:30〜10:15、面接が10:30からです。作文では、能力、意欲、熱意をどのように表現できるかをみます。面接では、能力、意欲、熱意を総合的に評価します。総合成績は1,000点満点で、報告書を100点に換算し、作文が400点、面接が500点です。

特別枠の選考は、総合成績の高い順に、特別枠の募集人員の範囲内で行われ、学校の基準に達しない場合は、募集人員より少ない人数が選ばれることもある、と書かれています。令和8年度の応募状況では、特別枠の募集は5人で、応募は3人でした(東京都教育委員会の表)。

合格者の決定・発表・入学手続

一般枠は、全体の募集人員から、特別枠で入学手続をした人数と、感染症にかかった人などに対する追検査の募集人員を引いた人数が、一般枠の募集人員になります。受検者は、総合成績の高い順に、その人数まで選ばれます。そのほかに、繰り上げ合格の候補者も、総合成績の順に選ばれます。

合格発表は、特別枠が2月2日(火)の午前9時、一般枠が2月9日(火)の午前9時で、校内の掲示と、合否照会サイト上で行われます。入学手続は、特別枠が2月2日の午前9時から午後1時まで、一般枠が2月9日の午前9時から午後3時までと、2月10日(水)の午前9時から正午までです。

1入学手続の書類を出す入学意思確認書(様式9)を、手続の期間内に提出します。期間内に提出しない場合は、入学を辞退したものとみなされます。
2やむを得ない事情がある場合交通の遅れや急な病気など、やむを得ない事情がある場合は、期間内に学校に連絡します。扱いは校長が決めます。
3入学許可書を受け取る入学手続をした人には、入学許可書(様式10)が渡されます。
4繰り上げ合格手続の期間に辞退者が出た場合は、募集人員を満たすまで、繰り上げ合格の候補者に、順位に従って連絡があります(東京都教育委員会の合格発表の資料の注記)。

追検査(インフルエンザ等の学校感染症にかかった人などに対する検査)は、東京都教育委員会の実施要綱で定められています。令和8年度は、2026年2月に追検査の応募状況、受検状況、合格発表が、都教委のページで公表されました。令和9年度の追検査の日程などは、この記事を書いた時点では、学校の募集要項には書かれておらず、実施要綱で確認が必要です。

公式の数字:応募・受検・合格(令和7・8年度)

掲載している年度:令和8年度(2026年2月検査)と令和7年度(2025年2月検査)。出典は、東京都教育委員会の令和8年度の応募状況(一般枠募集及び特別枠募集)、受検状況(一般枠募集)、合格発表(一般枠募集)の3つのPDFです。令和7年度の数字は、それらの表に「昨年度の数値」として括弧で書かれたものです。

令和8年度(2026年度入試)募集人員応募人員応募倍率
一般枠募集147人498人3.39倍
特別枠募集5人3人0.60倍

令和8年度の応募状況(2026年1月21日公表)では、小石川中等教育学校の一般枠募集は、募集人員147人に対して応募が498人で、応募倍率は3.39倍でした。特別枠募集は、募集人員5人に対して応募が3人で、0.60倍でした。募集人員が147人と5人に分かれていますが、あわせると152人で、東京都教育委員会の表の注記に、小石川中等教育学校の一般枠募集の募集人員は、152名から、特別枠募集での入学手続人員を差し引いた数になる、と書かれています。

一般枠募集募集人員受検人員合格人員受検倍率(公表)
令和8年度(2026年度入試)151人(受検状況の表では152人)464人151人3.05倍
令和7年度(2025年度入試)160人501人160人3.13倍
小石川中等教育学校 一般枠の受検人員と合格人員
出典:東京都教育委員会 令和8年度 受検状況・合格発表(一般枠募集)。令和7年度は表中の「昨年度の数値」。エスペランサアカデミー作成

令和8年度の一般枠は、受検が464人、合格が151人でした。受検人員を合格人員で割ると、約3.07倍です(当サイトの計算:464÷151)。都教委が表に載せている「受検倍率(受検人員÷募集人員)」は、3.05倍で、表の募集人員を152人として計算した数字です。令和7年度は、受検501人に対し、合格が160人で、公表の受検倍率は3.13倍です。

応募した人のうち、実際に検査を受けた人の割合は、令和8年度の一般枠では約93%です(当サイトの計算:464÷498=93.2%)。応募倍率(3.39倍)と受検倍率(3.05倍)に差があるのは、応募したあとに受検しなかった人がいるためです。なお、募集人員の欄の数字が、応募状況(147人)、受検状況(152人)、合格発表(151人)で、少しずつ違うのは、それぞれの時点で、特別枠の手続人員や、追検査の募集人員の扱いが違うためと考えられます(表の注記からの当サイトの読み取りです)。

合格者の点数の下限、平均点、得点分布は、学校や東京都教育委員会のページには、見当たりませんでした。東京都教育委員会は、「令和8年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定における本人得点等の開示について」という案内を出しており、受検した本人は、自分の得点などの開示を受けられます。開示の方法は、都教委の案内で確認してください。

募集人員の数字が資料によって違う理由

小石川中等教育学校の募集人員は、資料によって数字が違って見えます。この記事では、次のように整理しました。

数字出典何の数字か
144人学校公式サイト「令和9年度募集」、都教委(2026年10月8日公表)令和9年度(2027年度入学者)の特別枠と一般枠をあわせた募集人員
152人都教委の令和8年度応募状況(表の注記)令和8年度の、特別枠・一般枠をあわせた募集人員(一般枠は152人から、特別枠の入学手続人員を引いた数)
151人都教委の令和8年度合格発表令和8年度の一般枠の募集人員(表の注記では、追検査の募集人員を引いた人数)
160人都教委の令和8年度の表の括弧書き(昨年度の数値)令和7年度の一般枠の募集人員

令和8年度の都教委の合格発表の表には、他の都立中学校も含めて、1つの表に、学校ごとの数字が並んでいます。表の行と列がずれて見えやすいため、小石川中等教育学校の行は、画面に表示して、学校名の欄と数字が同じ行にあることを確認しました。令和8年度の一般枠の合格発表の数字は、小石川中等教育学校が募集151人・受検464人・合格151人です。なお、募集159人・受検580人・合格159人という数字は、同じ表の別の学校の行の数字で、小石川中等教育学校のものではありません。

令和9年度の募集人員が144人になったことについて、都教委の公表資料には、都立中学校の第一学年の募集人員が、段階的に減らされていること、令和10年度の入学者決定は、1クラス35人の学級編制で行う予定であることが書かれています。こうした制度の変更により、数年前と同じ数字を比べることはできません。募集人員の年ごとの違いは、各年度の公式の資料で確認する必要があります。

学費・必要経費・就学支援

掲載している情報:学校公式サイトの「必要経費・支援事業」のページ(令和8年10月現在の案内)と、学校のQ&Aです。令和9年度入学生の必要経費の金額は、学校が別のPDF「R9年度入学生必要経費一覧」で示しており、この記事では金額を書いていません。

項目内容(学校の案内)
入学料前期課程は義務教育のため不要。後期課程に進む人は、進む前の3月に納める
授業料後期課程のみ。都立高校と同額で、就学支援金などの制度がある
積立金宿泊を伴う研修、語学研修、模擬試験、検定、教材(教科書、実験・実習費、ファイルなど)、卒業アルバムなどに使う。年ごとに予算が決まり、年に数回、口座から引き落とされる
牛乳・ランチボックス前期課程のみ。年間約150食。牛乳は全員に提供、ランチボックスは希望制で事前予約
端末の購入後期課程の学校指定の端末は、補助金を引いた保護者負担が3万円
このほかにかかる費用部活動の費用、電車の運賃、希望する検定の受験料、希望する宿泊行事の費用

学校のQ&Aには、令和5年度の入学生を基準にした目安として、前期課程は給食費を含めて3年間で約120万円、後期課程は授業料を含めて3年間で約90万円、入学時には制服・体育着、教材費などで約14万円と書かれています。これは令和5年度入学生の目安で、令和9年度の金額ではありません。

支援の制度対象内容
就学支援金後期課程のみ(所得制限あり)授業料が実質無料になる
奨学のための給付金後期課程のみ(所得制限あり)授業料以外の教育費を支援
給付型奨学金後期課程のみ(所得制限あり)語学研修などの費用を、家庭に代わって支払う
給食費負担軽減支援前期課程のみ(所得制限なし)牛乳とランチボックスの費用が免除される

学校を知る:理念・沿革・教育課程

教育理念と育てたい生徒像

学校の教育理念は、「立志」「開拓」「創作」です。大正7年に府立五中として創設された当初から受け継がれてきた理念で、自ら志を立て、自分の進む道を切り拓き、新しい文化を創り出せる人材の育成を目指していると、学校は説明しています。初代校長の伊藤長七は、詰め込み受験教育を否定し、自ら究める力や自律の精神、科学する研究心を養うことを教育信念としていた、とも書かれています。

  • 現状に満足せず、高い志を持ち、自分の個性と能力を自ら伸ばそうとする生徒
  • 国際社会に生きる日本人として、幅広い教養、豊かな感性、高い語学力を備えた生徒
  • 自然科学など様々な分野で活躍するリーダーを目指す、志の高い生徒

学校のQ&Aには、求める入学者像として「日常の疑問を自分で解決しようとする小学生」が挙げられています。難関大学だけを目標にせず、授業・行事・部活動などで自ら課題を見つけて考え、行動する力を重視している、とも説明されています。

沿革

年できごと
大正7年(1918年)東京府立第五中学校として小石川区駕籠町に創立(男子校)
大正8年(1919年)開校。初代校長に伊藤長七が就任
大正10年(1921年)第1回創作展覧会を開催
昭和18年(1943年)東京都制施行に伴い、東京都立第五中学校に改称
昭和20年(1945年)空襲により校舎を焼失
昭和23年(1948年)学制改革に伴い、東京都立第五新制高等学校に改称
昭和24年(1949年)男女共学を実施
昭和25年(1950年)東京都立小石川高等学校に改称
平成6年(1994年)新校舎に改築
平成18年(2006年)東京都立小石川中等教育学校を開校。SSH第1期指定校
平成23年(2011年)東京都立小石川高等学校が閉校。SSH第2期指定校
平成29年(2017年)SSH第3期指定校
平成30年(2018年)小石川創立100周年記念式典を挙行
令和4年(2022年)SSH第4期指定校

教育課程の特徴

  • 文系・理系のクラス分けをせず、全員がすべての教科・科目をバランスよく学ぶ。
  • 4年生から、自由選択科目として第2外国語(中国語・ドイツ語・フランス語)を学べる。
  • 6年生では、週21〜22時間の特別選択講座(特講)を置く(学校の「学び」のページは21時間、「教育目標・教育課程」のページは22時間と書かれている)。
  • 全員が6年間を通じて、課題探究型学習「小石川フィロソフィー」に取り組む。
  • 数学と英語は、習熟度別の少人数授業(学校のQ&Aでは、数学と英語で6年間実施と説明)。

学校のQ&Aには、授業について、教養主義の理念のもと全教科を深く学び、高校2年にあたる段階での文理コース分けは行わないこと、5年までに全教科を学んでから進路を考えることが書かれています。家庭学習の時間は、学校の課題を中心に、毎日1〜2時間程度とされています。長期休業中には各学年で講習が行われ、各教科から宿題が出されます。始業式には、宿題の確認テストがあります。

小石川フィロソフィー・教養主義・SSH・国際理解教育

小石川フィロソフィー(課題研究)

学年名称週あたりの時間主な内容(学校の説明)
1年Ⅰ 言語スキル約1.4時間説明・聞き取り・読み取り・発表、ビブリオバトル、スピーチ
2年Ⅱ 数量スキル1時間統計の基礎、PPDACサイクル、科学レポート、統計グラフポスター
3年Ⅲ プレ課題研究1時間9つの研究室(RL-Room)に分かれ、個人・グループで研究
4年Ⅳ 論理的探究スキル4時間理数探究基礎、情報Ⅰ、人間と社会を組み合わせて実施
5年Ⅴ 課題研究2時間14の研究室に分かれ、1年間かけて個人の研究テーマに取り組む
6年Ⅵ 成果の発信1時間5年までの研究を論文にまとめ、学内外で発表

小石川フィロソフィーは、1年生から6年生まで続く課題研究の授業で、「課題発見力」「継続的実践力」「創造的思考力」の育成を目指しています。学校のサイトには、2年生の統計グラフポスターで、教育格差、制服、高齢化社会などをテーマにした例、5年生の研究で、プラナリアの核相判定法、折り紙による重解の求め方、水面の定常波などの例が挙がっています。6年生の令和6年度は、「災害時における警報音の効果」「なぜ日本の折り紙は世界に広まったのか」など14のテーマが発表されました。研究テーマは、理数系にとどまらず、人文・社会・芸術など、幅広い分野にわたると説明されています。

小石川教養主義

学校の特色の1つが「小石川教養主義」です。6年間、文系・理系のクラス分けをせず、全教科・科目を学ぶことで、幅広く深い知識に支えられた教養を育てることを目指します。第2外国語は、後期課程の自由選択科目で、中国語・ドイツ語・フランス語を開講し、4年生の約7割が学んでいると、学校は書いています(週1回の8時間目、1単位)。

「小石川セミナー」は、国内外の第一線の学術研究者による講演会で、年に数回、全校生徒が参加して開かれます(保護者も参加できます)。学校図書館は、蔵書が約4万冊で、インターネットに接続できるコンピュータが20台あります。「ビブリオバトル(書評合戦)」は、年に数回行われ、発表者が1人5分で本を紹介し、発表者と観客の投票で「チャンプ本」を決めます。

理数教育(SSH)

学校は、平成18年(2006年)からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けており、令和4年(2022年)から第4期です。研究開発課題は「小石川リサーチラーニング」で、「立志」を課題発見力、「開拓」を継続的実践力、「創作」を創造的思考力と位置づけ、その育成を目標にしています。5年生の「Advanced小石川サイエンス」は、文系・理系の区別なく全生徒が履修し、Advanced Physics・Chemistry・Biologyが各2単位で、ChemistryとBiologyは授業の8割以上が、生徒による実験・探究活動だと説明されています。

4年生の「理数探究基礎」は、理科と数学の教員が共同で指導し、研究倫理、統計、R言語・MATLABによるデータ解析を扱います。科学系の部活動には、全校生徒の約30%が所属していると、学校は書いています(令和5年度の表では、計310人、35.4%)。コンテストの受賞実績として、日本学生科学賞の科学技術政策担当大臣賞(令和3年度・5年度)と文部科学大臣賞(令和4年度)、SSH全国生徒研究発表会の文部科学大臣賞(令和元年度・4年度)などが紹介されています。

国際理解教育

学校は、東京都教育委員会のGlobal Education Network 20(令和4年4月〜令和7年3月)で、「対話・理解グループ」に属し、令和4年度には海外学校間交流推進校にも指定されています。英語の授業は、1〜6年で習熟度別の少人数授業で、生徒一人ひとりにタブレットPCが渡されます。3年生と5年生の全員が、フィリピンの講師と約30分の1対1のオンライン英会話に取り組みます。外国人講師は6名(ALT3名、JET3名)が在籍しています。

研修対象・期間内容(学校の説明)
国内語学研修2年生全員・2泊3日国立オリンピック記念青少年総合センターで英語のみの生活。8名のグループに外国人講師1名。最終日にスキットコンテスト
海外語学研修3年生全員・2週間オーストラリア・アデレードで1人1家庭のホームステイ。現地校8校に分かれて通学
海外研修旅行5年生全員・3泊5日シンガポール・マレーシアで社会・文化を学習。シンガポールで連携校4校と交流

校内の英語コンテストは、1年がレシテーション、2年がスキット、3年がリサーチ&プレゼンテーション、4年がスピーチです。東京外国語大学とは、令和3年(2021年)4月に教育交流・連携協定を結んでいます。後期課程在学中に1年間の留学をした場合、留学中の単位が認定されれば、留年せずに復学できると、学校のQ&Aに書かれています。

学校生活:1日の流れ・制服・昼食・部活動・行事・施設

1日の流れ

授業は、月曜日から金曜日まで、45分の授業を7時間行い、1週間に34〜36時間です。8時25分に出欠を確認し、17時に下校します。届出をすれば、18時まで活動できます。学校のきまりについて、学校は、決まりごとが少なく、場面に応じて自分で判断する自律的な人材を育てることを重視すると説明しています。前期課程(1〜3年)では社会に出る上での基本的なルールを身に付けさせ、後期課程(4〜6年)では「自主・自立」を軸に指導します。

制服・昼食・携帯電話

制服は、前期課程にブレザースタイルのものがあります。スカートとズボン、ネクタイは2種類から選べ、セーターとベストは学校指定のものが用意されています。後期課程は、授業にふさわしい服装を各自で考え、制服またはそれに準じた品位ある服を着用します。校章の意味の説明は、学校のページにはありません。校歌は、伊藤長七の作詞、北村季晴の作曲で、全6番です。

昼食は、前期生が、予約制の給食(ランチボックス)を利用するか、弁当を持参します。後期生は、弁当を持参しますが、校内で販売される弁当を買うこともできます。携帯電話は、前期生は、申請すれば、校外で保護者と連絡する目的に限り、所持できると、学校のQ&Aに書かれています。中学生の自転車通学は、安全のため禁止です。

部活動

学校のサイトには、運動部17、文化部21、同好会1の部活動があると書かれています。前期生と後期生が一緒に活動していて、前期生は後期生から技術や経験を学んでいます。学校のQ&Aでは、部活動に9割以上の生徒が参加していると説明されています(「小石川の主な教育活動」のページ)。兼部は可能ですが、運動部の掛け持ちは難しいとされています。

区分部活動(学校の一覧)
運動部(17)サッカー部、ラグビー部、ソフトテニス部、硬式テニス部、軟式野球部、女子バスケットボール部、男子バスケットボール部、女子バレーボール部、男子バレーボール部、バドミントン部、陸上競技部、水泳部、卓球部、柔道部、剣道部、体操部、ラクロス部
文化部・研究会(21)音楽研究会、吹奏楽部、軽音楽研究会、小石川フィルハーモニーオーケストラ部、フォークソング研究会、物理研究会、化学研究会、生物研究会、天文研究会、数学研究会、パソコン研究会、漫画研究会、演劇部、美術部、華道部、茶道部、英語研究会、料理研究会、文芸部、競技かるた部、将棋・チェス部
同好会(1)クイズ研究会

年間行事

月行事(学校の年間行事から)
4月入学式、対面式、校外学習(1〜6年)
5月生徒自治会選挙、中間考査、結団式
6月移動教室(1年)、職場体験(2年)、生徒総会、体育祭予備大会(〜9月)
7月期末考査、小石川セミナー、部活動合同合宿、夏季講習(〜8月)
8月海外語学研修(3年)、社会体験活動(4年)
9月行事週間(芸能祭・体育祭・創作展)
10月防災訓練、SSH生徒研究成果発表会、中間考査
11月東京寺子屋(1年)、国内語学研修(2年)
12月期末考査、分野別大学模擬講義(4年・5年)、小石川セミナー
1月合唱発表会(1〜3年)、海外研修旅行(5年)
2月生徒総会、小石川フィロソフィーⅡ・Ⅴ発表会
3月学年末考査、卒業式、小石川フィロソフィーⅠ・Ⅲ・Ⅳ発表会、小石川セミナー

9月の「行事週間」は、芸能祭、体育祭、創作展を1週間で行う行事で、生徒が企画・運営すると、学校は説明しています。創作展は、大正10年(1921年)の第1回創作展覧会に始まる行事です。令和8年度の創作展は、9月12日(土)・13日(日)に行われ、一般公開されたのは創作展だけです。

施設

学校の施設のページには、多目的ホール、アリーナ、柔道場、剣道場、プール、テニスコート、グラウンド、光庭、CALL教室、PC教室、地学室・化学室・物理室・理科室・生物室、図書館(メディア学習コーナー、自習スペースを含む)、自習室、SSHコーナー、美術室、工芸室、音楽室、和室、調理室、被服室、面接室、給食発券機など、28の施設が写真つきで紹介されています。面積や台数などの数字は、ページには書かれていません。

進路状況(令和8年度大学合格者数)

掲載している年度:令和8年度(2026年)の大学合格者数(学校公式サイトの「進路状況」ページのPDF。令和8年4月21日現在)。数字は「現役・浪人の合計」と「現役」を、別々に書き分けています。これは卒業生の進路で、中学入試の結果ではありません。卒業者数は、PDFには書かれていません。

区分現浪合計現役
国公立大学(合計)8870
私立大学(合計)550470
医学部医学科(国公立)1411
医学部医学科(私立)1714
防衛医科大学校・防衛大学校55
海外大学55

主な大学の合格者数(現浪合計/現役)は、国公立では、東京大学25/20、京都大学9/8、一橋大学8/8、東京科学大学7/7、筑波大学5/4、東京外国語大学4/4、東京都立大学4/4、北海道大学3/2、東北大学4/1などです。私立では、早稲田大学111/96、東京理科大学81/74、明治大学57/49、慶應義塾大学51/44、上智大学44/39、立教大学29/25、中央大学26/22、芝浦工業大学20/12、法政大学19/19、青山学院大学14/14、国際基督教大学6/6などが示されています。

海外大学は、King’s College London、SOAS University of London、University College London、University of Bristol、国立台湾大学に、各1名の合格が示されています。学校は、生徒の大半が国公立大学を目指しており、学校がその実現を支える体制を整えている、と説明しています。令和4年度の6年生は、9月時点で、文系48%、理系52%だったと、学校のQ&Aに書かれています。

説明会・授業公開など(公式の案内)

掲載している情報:学校公式サイトの「令和9年度募集」と「学校説明会・授業公開等」のページ。2026年11月8日の時点で確認できた内容で、変更になる場合があります。

行事日程対象・内容
出願手続き等についてのオンライン説明会(1回目)2026年11月21日(土)午後4時頃から適性検査を受検予定の小学校6年生の保護者。40分程度。事前申込は不要
同(2回目)2026年12月9日(水)午後4時頃から1回目と同じ内容。参加方法は後日、学校のホームページで案内
授業公開(6年生以外の全学年)2026年11月21日(土)午前と午後通常の月曜日の授業。最初の15分ほど、多目的ホールで校長による学校紹介
授業公開2027年2月20日(土)通常の火曜日の授業。令和9年度入試に関係する可能性がある、ページ上で唯一の行事

オンライン説明会の内容は、出願手続きの方法、適性検査当日の留意点、合格者等の発表と入学手続きです。学校に集まる説明会は予定されていません。令和8年度の学校説明会は、5月31日(日)、6月20日(土)、10月10日(土)に、全体会(60分程度)と部活動の見学で実施されました(令和9年度入試向けとは書かれていません)。学校案内の郵送を希望する場合は、返信用封筒に320円切手を貼って送ります。

令和8年8月下旬には、小学生を対象に、理数系の部活(研究会)による合同体験授業が計画されていました。申込開始の案内は、メールで配信されます。令和9年度の最新の案内は、学校のホームページで確認してください。

対策の進め方、過去問の使い方

この節は、学校の公表資料(募集要項・出題の基本方針・都教委の数字)から読み取れる範囲をもとにした、当サイトの考え方です。合格を保証するものではありません。

小学5年生まで:読む・書く・測る・考える土台

適性検査は、学校の方針で、思考力・判断力・表現力等の総合的な力をみる検査とされています。適性検査Ⅰは文章を読み取って考えを書く力、Ⅱは日常の事象や資料から数量・図形・社会・実験を考える力、Ⅲは身近な事象を分析する力が中心です。5年生までは、教科書の内容を、自分の言葉で説明する練習、グラフや表を読む練習、身の回りの現象に「なぜ」と問いを立てる習慣が、土台になります。

小学6年生・夏まで:記述の型と、数量の扱い

適性検査Ⅰでは、課題について自分の考えを400字以上440字以内で書く問題が出題されることが、令和8年度の基本方針に書かれています。字数の指定がある文章を、時間内に書き切る練習が必要です。適性検査Ⅱ・Ⅲでは、数量や図形、実験の結果などを読み取って、言葉や式で説明する力が問われます。答えだけでなく、理由を短く書く練習も大切です(当サイトの考え方)。

小学6年生・秋から冬:公開されている過去問を、時間を測って解く

学校の公式サイトでは、令和5年度から令和8年度までの適性検査の問題、解答用紙、解答例、出題の基本方針が公開されています。解答例が公開されているため、自分の答案と見比べて、書き方の違いを確認できます。検査は、1つ45分で、3つの検査を1日で受けます。3つ続けて解く練習を、秋の間に、一度は体験しておくと、本番の集中力の配分がつかめます(当サイトの考え方)。

1適性検査Ⅰ:文章の読み取りと400字以上440字以内の記述問題文の要点をまとめる問題と、自分の考えを書く問題があります。字数の下限(400字)と上限(440字)を守り、段落や文のつながりを見直す練習をします。解答用紙Ⅰは、A3サイズだと学校のページに書かれています。
2適性検査Ⅱ:数量・資料・実験日常の事象を題材にした数量や図形の問題、新聞などの資料をもとにした社会の問題、実験結果をもとに考察する問題が、令和8年度の主なねらいです。式や考え方を言葉で説明する練習が必要です。
3適性検査Ⅲ:身近な事象の分析自然科学への興味・関心や、事象を数理的に分析して判断する力がねらいです。グラフや表から読み取れることを、順を追って書く練習をします。
43つを通しで解く集合8:30、Ⅰ 9:00〜9:45、Ⅱ 10:15〜11:00、Ⅲ 11:30〜12:15の流れを、過去問で再現します。休憩の時間の過ごし方も、決めておきます。

使える教材

公式サイトで公開されている過去問(令和5〜8年度)に加えて、市販の過去問集として、声の教育社から「東京都立小石川中等教育学校 2027年度用 スーパー過去問」が出版されています。

教材出版社価格
東京都立小石川中等教育学校 2027年度用 スーパー過去問声の教育社2,750円(税込)
適性検査問題・解答用紙・解答例・出題の基本方針(令和5〜8年度)東京都立小石川中等教育学校(公式サイトで無料公開)—

本人の得点の開示(東京都教育委員会)も、学習の参考になります。受検した年度の、自分の得点などの開示を受けられるため、来年以降に受検する人にとっては、直接の資料にはなりませんが、制度として存在することは、知っておくとよいでしょう。

保護者が確認しておきたい点

こんな関わり方は避けたい
  • 募集人員の数字を、古い年度の資料や、他の学校の行の数字と取り違える(令和9年度は144人)
  • 報告書の作成を、出願の直前になってから小学校に頼む
  • 特別枠の応募基準を、学校に確認しないまま出願を考える(回答に2週間ほどかかる場合がある)
  • 一般枠の入学手続が、2月9日と2月10日に分かれていることを見落とす
代わりに、こうすると前に進みます
出願の前に、「①特別枠か一般枠か(または両方か)、②報告書を小学校にいつ頼むか、③書類を本郷郵便局に届ける日、④入学手続の日時、⑤併願校の発表日」の5点を、1枚の紙に書き出してください。そのうえで、公開されている過去問を1回分、時間を測って解くと、次にやることが見えてきます。

分からない点は、学校の教務部(03-3946-7171、平日のみ)に問い合わせることができます。出願や手続の細かな運用は、学校のホームページの案内が優先されます。

よくある質問

Q.募集人員は何人ですか

A.令和9年度は、特別枠と一般枠をあわせて144人です。内訳は、学校や都教委の公表資料には書かれていません。

Q.検査日はいつですか

A.特別枠が令和9年2月1日(月)、一般枠が2月3日(水)です。出願は、インターネットの入力が令和8年12月17日から令和9年1月18日午後5時まで、書類は1月8日から1月18日までです。

Q.一般枠の検査内容を教えてください

A.適性検査Ⅰ(9:00〜9:45)、Ⅱ(10:15〜11:00)、Ⅲ(11:30〜12:15)で、各45分です。Ⅰは読解と論理的な表現、Ⅱは情報の読み取りと思考、Ⅲは身近な事象を通した総合的な問題解決を問う検査です。

Q.総合成績はどう計算しますか

A.一般枠は800点満点です。報告書(450点満点)を200点に換算し、適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(各100点、合計300点)を600点に換算して足します。特別枠は1,000点満点で、報告書を100点に換算し、作文400点、面接500点です。

Q.報告書の点はどう決まりますか

A.小学5・6年の、国語・社会・算数・理科・音楽・図画工作・家庭・体育・外国語活動の評定で決まります。評定3が25点、2が20点、1が5点で、1学年225点、2学年で450点満点です。

Q.令和8年度の倍率を教えてください

A.一般枠は、応募倍率が3.39倍(募集147人・応募498人)、受検倍率が3.05倍(受検464人)でした。合格は151人です。特別枠は、募集5人に対して応募3人でした。

Q.入学手続はいつまでですか

A.特別枠は2月2日の午前9時〜午後1時、一般枠は2月9日の午前9時〜午後3時と、2月10日の午前9時〜正午です。入学意思確認書を期間内に提出します。

Q.受検料はいくらですか

A.入学考査料は2,200円です。一般枠と特別枠の両方に応募する場合も、それぞれの枠で必要です。

Q.過去問は手に入りますか

A.学校の公式サイトで、令和5〜8年度の適性検査の問題・解答用紙・解答例・出題の基本方針が公開されています。市販では、声の教育社の「東京都立小石川中等教育学校 2027年度用 スーパー過去問」(2,750円・税込)があります。

Q.学費はかかりますか

A.前期課程(1〜3年)は義務教育のため入学料と授業料はかかりません。教材費などの積立金や、制服などの費用は別途かかります。後期課程は授業料があり、就学支援金などの制度があります。

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