最終更新:2026年11月8日|入試の数字は、雲雀丘学園中学校・高等学校の公式サイトにある「2027年度 入試ガイド(生徒募集要項)」と、「2026年度 入試結果」「2026年度 入試結果分析と学習のアドバイス」をもとにしています。授業料等の改定は、学校の「授業料等の改定のお知らせ」(2026年10月1日付)によります。二次情報は使っていません。出典は記事の最後にまとめました。
2027年度の募集人員は、一貫探究コース160名(学園小学校からの進学を含む)です。入試は、A日程午前(1月16日・土)、A日程午後(同日)、B日程(1月18日・月)の3つで、A日程午後には、開始時刻に間に合わない場合の特別措置もあります。出願は、インターネットのみで、2026年12月11日(金)9:00から2027年1月6日(水)24:00までです。
科目は、A日程午前が3科(国語150点・算数150点・理科100点の400点を1.25倍して500点に換算)または4科(社会100点を加えた500点)を出願時に選ぶ形、A日程午後とB日程が国語100点・算数100点の2科(200点満点)です。2026年度の結果では、A日程午前の実質倍率が2.35倍、A日程午後が2.86倍、B日程が4.20倍でした。合格基準点は、それぞれ500点中339点、200点中149点、200点中135点と、学校が公表しています。
学校は、毎年「入試結果分析と学習のアドバイス」を公開し、過去問も2021年度から2026年度まで公開しています。まずは公式の過去問と分析を使い、日程ごとの科目と時間に合わせた練習を組むのが、現実的な進め方です。授業料と施設費は、令和9年度入学者から改定される予定(県の許可申請中)なので、金額は学校の最新の案内で確認してください。
- 雲雀丘学園中学校の基本情報
- 2027年度入試の方式と募集人員
- 日程と出願の手順
- 科目・配点・試験時間
- 優遇措置(海外帰国生・英語検定)
- 出題の傾向(2026年度の入試結果分析から)
- 入試結果(2026年度・学校公表)
- 学費と入学手続
- 過去問と市販の問題集
- 対策の進め方(学年別・科目別)
- 保護者が確認しておきたいこと
- よくある質問
兵庫県宝塚市にある雲雀丘学園中学校は、阪急宝塚線の雲雀丘花屋敷駅から歩いて通える共学校です。受験を考えるご家庭からは、「日程が3つあるが、どれを受けるのがよいのか」「3科と4科はどう選ぶのか」「午後入試はどんな仕組みなのか」といった声をよく耳にします。この学校は、受験者向けに、入試結果の表と、教科ごとの分析・助言を公開しており、公式資料だけで、かなり具体的に準備を組み立てられます。
この記事では、2027年度の入試ガイド(生徒募集要項)に書かれている日程・科目・配点・出願・学費と、2026年度の入試結果、入試結果分析をもとに、受験の全体像を整理します。学校が公開していない項目は「公開されていません」「募集要項で確認」と書き、当サイトの推測や計算は「当サイトの計算」「当サイトの考え方」と明記します。民間による推定値は載せていません。
雲雀丘学園中学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 雲雀丘学園中学校(雲雀丘学園中学校・高等学校) |
| 所在地 | 〒665-0805 兵庫県宝塚市雲雀丘4丁目2-1 |
| 電話 | 072-759-1300(事務室)/入試広報部 072-759-1762(直通) |
| 男女の別 | 共学 |
| コース | 一貫探究コース(募集160名・学園小学校からの進学を含む) |
| 最寄り駅(学校の案内) | 阪急宝塚線「雲雀丘花屋敷」駅下車、西改札口から徒歩3分/JR宝塚線「川西池田」駅下車、徒歩約12分 |
| 出願資格 | 2027年3月に小学校卒業見込みの者(「調査書」は必要ありません) |
入試ガイドの表紙には、「目指す未来へ、理想の自分へ。」という言葉が書かれています。コースの名前が「一貫探究コース」であることから、中学・高校の6年間を一つの流れで学ぶ形を前提にしていると読み取れますが、この記事では、入試に関わる数字と手続を中心に扱います。学校の教育内容は、説明会や学校案内で確認してください。
出願資格で目を引くのは、「出願に際し、調査書は必要ありません」という一文です。出願は、受験生の情報と受験料の納付をインターネットで行う形で、小学校から書類を取り寄せる手間がありません。その分、日程や出願期間を自分で管理する必要があります。
2027年度入試の方式と募集人員
掲載している年度:2027年度入試の募集要項(入試ガイド)。結果の数字は2026年度のものと明記します。
| 入試 | 試験日 | 科目・満点 | 学校の表記 |
|---|---|---|---|
| A日程 午前 | 2027年1月16日(土)午前 | 3科(国語150・算数150・理科100)または4科(国語150・算数150・理科100・社会100)。出願時に選択(500点満点) | 4科受験者は「4科」と「国算理×1.25」のうち高い方の点で判定 |
| A日程 午後 | 2027年1月16日(土)午後 | 2科(国語100・算数100)。200点満点 | 特別措置あり(開始時刻に間に合わない場合) |
| B日程 | 2027年1月18日(月)午前 | 2科(国語100・算数100)。200点満点 | ― |
募集人員は、コース全体で160名です。入試ガイドには、「学園小からの進学含む」と書かれており、2026年度の入試結果の表にも、「160(連絡入試含む)」とあります。つまり、一般の入試の合格者数は、学園小学校からの「連絡入試」の合格者数を含めた160名の枠の中で考える必要があります。日程ごとの募集人数の内訳は、公開されていません。
A日程午前は、出願時に3科か4科かを選びます。入試ガイドには、「3科で帰宅可」「4科選択者のみ」の注記があり、社会は4科選択者だけが受ける科目です。A日程午後とB日程は、国語・算数の2科です。3つの日程は、複数に出願することができ、受験料は、入試ガイドでは「25,000円」と書かれています(いったん払い込まれた受験料は返金されません)。
複数日程の組み合わせ方や、受験料が日程ごとにかかるのかなど、出願の細かい運用は、入試ガイドの抜粋からは読み取れません。出願手続の方法は、「12月上旬に本校ホームページにて案内」と書かれています。この記事を書いた11月8日の時点では、まだ案内の公開前ですので、12月に公開される「出願情報登録の手引き」を確認してください。
日程と出願の手順

| 項目 | A日程 午前 | A日程 午後 | B日程 |
|---|---|---|---|
| 試験日 | 2027年1月16日(土)午前 | 2027年1月16日(土)午後 | 2027年1月18日(月)午前 |
| 入場時間 | 7:30〜8:20 | 15:10〜16:00 | 7:30〜8:20 |
| 点呼・諸注意 | 8:20 | 16:00 | 8:20 |
| 合格発表 | 2027年1月17日(日)17:00(予定)。合否照会サイト・マイページ | 同左 | 2027年1月19日(火)正午。同左 |
| 入学手続(入学金決済)の期限 | 1月18日(月)正午 | 1月19日(火)正午 | 1月20日(水)正午 |
インターネット出願:2026年12月11日(金)9:00〜2027年1月6日(水)24:00。いったん払い込まれた受験料は返金されません。
入試ガイドの表では、A日程午前とA日程午後の合格発表が、同じ2027年1月17日(日)の17:00(予定)にまとめて書かれています。B日程は、2027年1月19日(火)の正午です。発表は、合否照会サイトとマイページで行われ、合否についての電話での問い合わせは、一切受け付けないと明記されています。
入学手続の期限は、A日程午前が1月18日(月)、A日程午後が1月19日(火)、B日程が1月20日(水)で、いずれも正午です。期日までに手続がない場合は、入学を辞退したものとみなされます。入学時納付金の支払いは、学校の「入学金決済サイト」で、クレジットカードまたはペイジー(ネットバンキングまたはATM)の決済で行い、別途、事務手数料が必要です。
A日程午後の「特別措置」とは
A日程午後は、試験の開始が16:20と遅い時刻です。入試ガイドには、「試験開始時間(16:20)に間に合わないと事前申請があった方」を対象とする「特別措置」が書かれています。この場合の試験は、入場16:40〜17:40、点呼17:40、1時間目の国語が18:00〜19:00、2時間目の算数が19:15〜20:15です。同じ1月16日(土)午後の試験で、科目・満点はA日程午後と同じです。
申請の方法は、A日程午後に出願したあと、12月11日(金)から1月7日(木)の間に、入試ガイドのQRコードから申請フォームにアクセスして申し込む、とされています。電話での相談は、事務室(072-759-1300)が、9:00〜16:00(土日と12月28日〜1月5日を除く)に受け付けています。午前の試験を受けたあと、午後入試に参加したい場合や、移動に時間がかかる場合には、事前の申請が必要になる点に注意が必要です。
出願の流れ(学校の案内)
A日程午前・午後・B日程の組み合わせ、3科か4科かの選び方を、お子さまの得意科目と過去問の得点から整理します。オンラインなので全国どこからでも受けられます。初回体験授業(60分)無料です。
科目・配点・試験時間

| 入試 | 時限と科目(時間) | 満点 |
|---|---|---|
| A日程 午前(3科) | 1時間目 国語150点(60分)8:40〜9:40/2時間目 理科100点(40分)9:55〜10:35/3時間目 算数150点(60分)10:50〜11:50。3科で帰宅可 | 国算理の400点を1.25倍して500点 |
| A日程 午前(4科) | 上の3科に加え、4時間目 社会100点(40分)12:05〜12:45 | 500点 |
| A日程 午後 | 1時間目 国語100点(60分)16:20〜17:20/2時間目 算数100点(60分)17:35〜18:35 | 200点 |
| B日程 | 1時間目 国語100点(60分)8:40〜9:40/2時間目 算数100点(60分)9:55〜10:55 | 200点 |
A日程午前は、時限の順が国語、理科、算数、社会です。算数は3時間目で、国語・理科のあとに受けます。3科の受験生は、算数を終えた11:50ごろに帰宅できます。4科の受験生は、昼食をはさんで社会(12:05〜12:45)を受けます。昼食の取り方や持ち物は、入試ガイドの抜粋では読み取れないため、「受験についての注意事項」(2026年12月18日(金)までにホームページで案内)で確認してください。
3科・4科の合否判定のしくみ
入試ガイドには、「4科」「国算理×1.25」のうち高い方の点で判定する、と書かれています。3科は、国語150点・算数150点・理科100点の合計400点を1.25倍して、500点満点にそろえます。たとえば、3科の素点が国語100点、算数90点、理科60点で合計250点なら、換算点は312.5点です(当サイトの計算例)。4科は、社会100点を加えた500点満点で、素点そのままの合計です。
4科を選んだ受験生は、4科の合計点と、3科換算点の2つが計算され、高い方で判定されます。2026年度の入試結果の注記にも、「4科受験者は3科・4科それぞれ点数を算出し、高い方の点数で合否判定を行います」と書かれています。社会が苦手なお子さまが4科を選んでも、社会の得点が足を引っ張る形にはならない、という仕組みです(当サイトの読み取りです)。
ただし、4科を選ぶと、試験が12:45まで続きます。3科(11:50ごろ終了)と比べて、約1時間の追加です。社会の学習にかける時間と、当日の集中力の持続を、過去問の練習のなかで確かめてから、出願時に決めるとよいでしょう。出願時の選択は、入試ガイドに「出願時に選択」と書かれており、当日に変更できるかどうかは、抜粋からは読み取れません。
A日程午後とB日程は、国語100点・算数100点で、それぞれ60分です。国語と算数の2科に絞って準備できるため、4科の勉強量が確保しづらい受験生にとっては、日程を組む際の選択肢になります。一方で、2科の入試は、国語と算数の得点差が、合否に直接反映される形です。算数は、満点が低い分、1問の重みが大きくなります。
優遇措置(海外帰国生・英語検定)
掲載している年度:2027年度入試の入試ガイドと、「優遇措置について(海外帰国生・英検取得者)」(2026年10月)。
海外帰国生への優遇
次のすべてに該当する場合、入試の合計点を1.1倍し、提出書類をもとに総合的に判定する、とされています。①1年6か月以上海外に在留した経験があり、かつ帰国後3年を経ていない者(入試日が基準。2027年3月までに帰国予定の者も含む)、②本校所定の海外在住証明書(海外での活動を示す追加資料も提出できる)を提出すること、です。
英語検定取得者への優遇(入試の合計点に加点)
| 取得級 | A日程 午前(500点満点) | A日程 午後・B日程(200点満点) |
|---|---|---|
| 3級・準2級・準2級プラス | +15点 | +6点 |
| 2級 | +25点 | +10点 |
| 準1級 | +40点 | +16点 |
| 1級 | +50点 | +20点 |
両方の優遇措置に該当する場合は、海外帰国生の優遇(1.1倍)をしたあとに、英語検定の加点を加える、とされています。優遇措置を利用する場合は、インターネット出願時に、優遇措置利用の項目にチェックを入れます。海外在住証明書や英語検定の合格証明書のコピーは、事前に郵送・提出し、2027年1月8日(金)までに必着です。申請用紙は、学校のホームページからダウンロードできます。
2026年度の入試結果の注記には、「合格基準点と合格者の総点は、優遇措置の点数が加点されています」と書かれています。公表されている合格基準点には、優遇措置を使った受験生の加点後の点数が含まれる、という意味です。素点だけの基準点ではない点に注意してください。
出題の傾向(2026年度の入試結果分析から)
出典:雲雀丘学園中学校「2026年度 中学校入試 結果分析と学習のアドバイス」(学校公式PDF)。ここでは、全体講評・出題主旨・対策への助言の要点を、当サイトの言葉で整理しています。分析は、A日程午前(算数・国語・理科・社会)、A日程午後(算数・国語)、B日程(算数・国語)が公開されています。
A日程午前:算数
学校の講評では、出題形式は例年と同様です。大問1と大問2は例年どおり正答率が高く、全問正解してほしい問題と書かれています。一方、大問3以降の(2)は、例年より正答率が低く、全体の正答率にも影響したようだと、学校は述べています。そのため、大問1・2の正答率の高い問題で失点しないことが、合否に大きく関わったと思われる、という分析です。
出題主旨としては、大問1が基本的な計算力、大問2が様々な単元からの小問集合、大問3が食塩水を題材にした割合の問題、大問4が場合の数(規則性に気づくことが大きなヒント)、大問5が立体を思い浮かべて正確に計算する問題(体積や切断)です。大問4は、(2)から正答率がかなり低く、対策しきれていない受験生が多いと思われる、と書かれています。
助言は、知識・思考力と正確な計算力をつけること、計算問題は他の大問に比べて正答率が高いので確実に正解してから他の問題に取り組むこと、典型的な問題では答えを出すだけでなく、考え方やなぜそうなるかを自分で説明できるようにすることです。そうすることで、初めて見たような問題も考えられるようになる、と書かれています。
A日程午前:国語
文学的文章と説明的文章の2題の出題です。文学的文章は、灰谷健次郎『島物語Ⅰ』からの出題で、長く感じても会話が多く読みやすい内容、説明的文章は、原研哉『日本のデザイン―美意識がつくる未来―』からの出題で、本校の入試としては標準的かやや短い長さと書かれています。記述問題は、本文で使われている語句を使ってまとめる形で、解答しやすかったとされています。
助言には、文学的文章では登場人物の置かれている状況や人物関係を把握し、会話や行動、風景描写から心情を読み取ること、説明的文章では接続詞や指示語に注意し、具体例やたとえの役割を考えて文章全体の流れをつかむことが挙げられています。長い文章に慣れるための対策として、新書5〜6ページを速読する練習も効果的、と書かれています。記述問題は、解答に必要な内容や言葉は何か、それらがどう関連するかを考えて簡潔にまとめ、文として成立しているか、文と文がつながっているか、正しい文字で書けているかにも注意する、とされています。
解説例として、傍線部の理由を選ぶ問題で、他の選択肢より表現がやや長い正解の選択肢が選ばれにくく、誤答が多かった、という指摘もあります。落ち着いて最後まで読む力が必要、というのが学校のコメントです。
A日程午前:理科
例年どおり、生物・物理・化学・地学の4分野から均等配点で出題し、難易度や問題数も各分野で偏らないようにしている、と書かれています。基本的な知識問題だけでなく、実験内容の理解とその結果の整理、与えられた文章・情報の正しい理解など、科学を扱ううえで必要な基礎力を問うことに重きを置いた作問です。
2026年度の出題は、ものの温まり方、血液の循環、火山と岩石、閉じ込めた空気と水、といった内容が取り上げられています。講評によると、火山分野の正答率は53%で、50%を切った項目として、軽石、天保山、ローム層、等粒状、石基、斑晶、斑状などの用語が挙げられています。閉じ込めた空気の問題では、ピストンを押し込む距離の計算の正答率が40%を切っていました。助言は、基本的な現象・用語・実験手順は教科書で理解し、身のまわりの自然現象に興味を持って「なぜそうなるのか」を意識して学習すること、比例計算のような基本的な計算を素早く正確にこなせるようにすること、です。
A日程午前:社会
社会科として7回目の中学入試、と書かれています。講評にあたって、受験者全体の平均点を65点前後にする(難問はなく、読解力を問う問題を多く出題する)、まんべんなく全範囲から出題する、時事的な内容からも出題する、の3点に留意したと学校は述べています。
2026年度は、地理が「平和から連想されること」(戦後80年を迎えたことから、気候・地形・エネルギー・工業・人口などの基本問題と、図や表の読み取り)、歴史が「戦争や争いからみる歴史」(空襲の死者数や戦費のグラフ、史料の活用)、公民が「宝塚市の歳入と歳出から考える地方自治」(グラフ3題の読み取り、税と地方政治)でした。助言は、用語を漢字で書けるようにすることは大切だが、教科書の内容だけでは不十分で、身近な話題から物事を様々な角度で捉えること、新聞やニュースに関心を持ち、辞書・地図・地球儀を置いて調べる習慣をつけること、データや文章の読み取りを大切にすることです。地理・歴史・公民が各1題という構成は、昨年どおりと書かれています。
A日程午後:算数・国語
A日程午後の算数は、出題形式は例年と同様ですが、平均点は例年より高くなった、と書かれています。解きやすい問題が例年より少し多かったことと、問題集や過去問でよく見るタイプの問題をしっかり練習した結果だろう、という分析です。一方、大問3(グラフから状況を読み取る問題)は、情報量が多く、速さがこれほど頻繁に変化する問題は初見だったため、正答率が低かったとされています。大問1は計算の工夫で時間を短縮できる問題、大問2は基本から標準の文章題、大問4は日常生活を題材にして、(2)で自分の考え方を表現できるか、(3)で地道に調べる力を問う問題、大問5は空間図形で、(4)は対称性に注目して直方体と円柱の体積を比べる難問でした。
A日程午後の国語は、説明的文章と文学的文章の2題で、標準的な長さです。説明的文章は「生き物には心があるのか」というテーマを多様な例で考察した内容、文学的文章は、朝井リョウ『チア男子!!』からの出題で、怪我のために柔道をやめることになった主人公が、新しい世界へ進もうとする場面です。2題から、20字、35字、50字の記述が出題されています。大問2の記述では、「調和」「調整」という言葉を使う条件が付けられ、傍線部の前後にある言い換え(「管理する心」「地球の心」「見えない存在」など)に気づくことが求められました。
B日程:算数・国語
B日程の算数は、基礎力を確認する問題から、柔軟な思考力・発想力を要する問題まで幅広く出題されます。2026年度は、タブレットのバッテリー残量の増減、立方体をくりぬいた立体の切断、階段の形の規則性などが出題されました。計算問題の正答率は高かった一方、小問集合は少し低く、思考力を要する問題では、計算力を問わないものでも正答率が低かった、と書かれています。大問2では、データの修正と平均点、食塩水の濃度、頂点を選んでできる三角形の個数、割合、図形の面積が出題され、三角形の個数は正確な数え上げができていない解答が目立ったとされています。
B日程の国語は、説明的文章が光嶋裕介『建築という対話―僕はこうして家をつくる』、文学的文章が湊かなえ『ドキュメント』からの出題です。説明的文章はやや抽象的な内容を含み、難しく感じた受験生も多かっただろう、と書かれています。単純な書き抜きの問題は少なく、25字、30字、35字、50字以内の説明を求める問題が出題されました。文章そのものを誤って読んでいる解答や、傍線部の前後の言葉をただつなぎ合わせただけで意味の通じない文になっている解答が多く見られた、という指摘は、記述対策で役に立つ視点です。漢字は、5・6年生で学習するものだけでなく、小学校6年間で学習する漢字が本文中から10問出題されています。
入試結果(2026年度・学校公表)
掲載している年度:2026年度入試(2026年1月)。出典:学校公式の「2026年度 入試結果」。2025年度以前の結果は、この記事では確認できていません。倍率は学校表記の「実質倍率」(受験者数÷合格者数)です。

| 項目 | 学園小学校 連絡入試 | A日程 午前(3科) | A日程 午前(4科) | A日程 午後 | B日程 |
|---|---|---|---|---|---|
| 募集人員 | 160(連絡入試含む) | ||||
| 志願者数 | 87 | 180 | 75 | 441 | 373 |
| 受験者数 | 87 | 175 | 67 | 424 | 210 |
| 合格者数 | 58 | 103(3科・4科の合計) | 148 | 50 | |
| 実質倍率 | 1.50 | 2.35(3科・4科の合計で算出) | 2.86 | 4.20 | |
| 合格基準点 | ― | 339/500 | 149/200 | 135/200 |
学校の表には、「合格者数は各日程ごとの人数です。重複している場合もあります」と注記されています。複数日程に出願して合格する受験生がいるため、日程ごとの合格者数の合計が、そのまま入学者の数にはなりません。実際の入学者数は、公開されていません。A日程午前は、3科と4科が1つのくくりで、合格者数103名・実質倍率2.35倍と書かれています。当サイトで検算すると、受験者の合計242名(175名+67名)を合格者数103名で割った値で、約2.35倍です。
合格者の得点(学校公表)
| 項目 | A日程 午前(500点満点) | A日程 午後(200点満点) | B日程(200点満点) |
|---|---|---|---|
| 合格基準点 | 339 | 149 | 135 |
| 合格者の総点 平均 | 363.5 | 160.1 | 143.3 |
| 国語 合格者平均 | 116.0(150点満点) | 77.4(100点満点) | 68.0(100点満点) |
| 国語 全受験者平均 | 104.5 | 68.3 | 57.8 |
| 算数 合格者平均 | 93.8(150点満点) | 80.9(100点満点) | 74.5(100点満点) |
| 算数 全受験者平均 | 80.0 | 66.9 | 53.7 |
| 理科 合格者平均/全受験者平均 | 73.1/64.4(100点満点) | ― | ― |
| 社会 合格者平均/全受験者平均 | 80.2/73.8(100点満点) | ― | ― |
学校の注記によると、合格基準点と総点の平均は、優遇措置の点数が加点された数字で、各教科の平均は素点です。得点率に直すと、合格基準点は、A日程午前が339÷500で約67.8%、A日程午後が149÷200で約74.5%、B日程が135÷200で約67.5%です(当サイトの計算)。同じ2科でも、A日程午後は、国語・算数の平均点が高く、合格基準点の得点率も高くなっています。
国語と算数の合格者平均を、満点に対する割合で見てみます(当サイトの計算)。A日程午前の国語は116.0÷150で約77.3%、算数は93.8÷150で約62.5%です。A日程午後は、国語が77.4%、算数が80.9%。B日程は、国語が68.0%、算数が74.5%です。A日程午前では算数の得点率が国語より低く、A日程午後では算数が国語を上回る、という違いが読み取れます。入試結果分析にも、A日程午後は解きやすい問題が例年より少し多かった、と書かれていました。
また、全受験者平均と合格者平均の差は、A日程午前の国語で11.5点、算数で13.8点、B日程の算数で20.8点です(当サイトの計算)。B日程の算数は、合格者と全体の差が大きく、思考力を要する問題で差がついたと読み取れます。ただし、これは2026年度1回分の数字で、年度によって問題の難しさは変わります。この数字を目標点として固定せず、過去問の得点の目安として使うのが、現実的です。
学費と入学手続
掲載している年度:2026年度実績(入試ガイド記載)と、令和9年度以降の改定(学校の「授業料等の改定のお知らせ」2026年10月1日付)。2027年度の確定額は、学校の最新の案内で確認してください。
| 項目 | 2026年度入学生(入試ガイド記載の実績) | 令和9年度入学者以降 |
|---|---|---|
| 授業料(年額) | 578,000円 | 600,000円 |
| 施設費(入学時のみ) | 200,000円 | 240,000円(県許可申請中) |
| 入学金 | 280,000円 | 改定の記載なし |
入試ガイドには、2026年度の実績として、入学手続き時の諸経費が480,000円(入学金280,000円と施設費200,000円)、年間納入額が755,000円と書かれています。年間納入額の内訳は、授業料578,000円、生徒会・PTA会費等20,800円、積立金5,000円、行事・学習材料費110,000円、生徒端末関連41,200円です。研修旅行は選択制のため、別途徴収されます。年4回の分割払いもでき、PTAには全員が加入すると書かれています。
学校の「授業料等の改定のお知らせ」によると、令和9年度入学者から、授業料が年額578,000円から600,000円に、施設費(入学時のみ)が200,000円から240,000円に改定されます(県の許可申請中)。授業料は22,000円、施設費は40,000円の増加です(当サイトの計算)。お知らせには、これまでに配付している学校案内や募集要項に記載されている金額と異なるため、あらかじめ了承してほしい、とも書かれています。
お知らせには、令和8年度から国の「高等学校等就学支援金制度」が拡充され、所得制限が撤廃されたことも、参考として書かれています。令和8年は、高等学校の生徒1人あたり457,200円が支給されている、とのことです。これは高等学校の生徒に関する制度の説明で、中学校の学費に直接当てはまるものではありません。中学校の学費について、公的な支援の扱いは、学校または自治体に確認してください。入試ガイドには、教育水準維持向上と保護者負担軽減のため、兵庫県から補助金を受けている、とも書かれています。
入学手続の流れ(2027年度入試ガイド)
- 合格発表:合否照会サイトで確認し、「入学手続き案内」に従って手続きします。
- 入学金の決済:期限(A日程午前は1月18日、A日程午後は1月19日、B日程は1月20日、いずれも正午)までに、入学金決済サイトでクレジットカードまたはペイジーで支払います。期日までに手続がない場合は、入学を辞退したものとみなされます。
- 辞退:電話連絡のうえ、1月22日(金)正午までに、本校所定書式の「辞退届」を提出すれば、入学時納付金が返金されます。それ以降は、入学金は返金されません。
- 登校日:1月30日(土)14時と、4月3日(土)10時(保護者1名同伴)。
入試関連サイトのパスワードにも、注意があります。入試ガイドによると、イベント申込サイト・出願サイト用のログインパスワードと、合否照会サイト・入学金決済サイト・入学手続サイト用のログインパスワードは別で、出願サイト内の質問項目で作成したパスワードが、後者に使われます。作成時に手元に控えておくよう、書かれています。併願校の発表日や手続の期限と重なる時期に、慌てないための準備として、控えを家族で共有しておくとよいでしょう。
過去問と市販の問題集
学校が公開している過去問(2021〜2026年度)
雲雀丘学園は、中学入試のページで、2021年度から2026年度までの入試問題を公開しています。2026年度は、A日程午前(国語・算数・理科・社会)、A日程午後(国語・算数)、B日程(国語・算数)です。2025年度から2021年度は、A日程午前(国語・算数・理科・社会)、A日程午後(国語・算数)、B日程(国語・算数・理科・英語)の問題が掲載されています。B日程の科目構成は、年度によって異なることがページから読み取れます。2027年度のB日程は、国語・算数の2科です。
- 2026年度の「入試結果分析と学習のアドバイス」は、問題の一部と解答例・解説を含んでいるので、過去問を解いたあとの振り返りに使えます。
- 2021〜2025年度のB日程に理科・英語がある点は、2027年度のB日程の科目構成とは異なります。2027年度に使うのは、国語・算数の問題です。
- 午後入試(A日程午後)の問題は、2026年度から2021年度までが公開されています。
市販の過去問題集
| 出版社 | 書名 | 価格 |
|---|---|---|
| 英俊社 | 雲雀丘学園中学校(2027年度受験用) | 3,300円 |
英俊社の公式ページ(「中学校別入試対策シリーズ(赤本)」)に、2027年度受験用として、「雲雀丘学園中学校」が既刊として掲載されています(価格3,300円、2026年11月8日確認)。学校が公開している過去問と、市販の過去問題集は、内容が重なる部分があります。まずは公式のPDFで、日程ごとの問題を解いて様子をつかみ、手元に書き込める形で何年分も解きたい場合に、市販の問題集を選ぶとよいでしょう(当サイトの考え方です)。解説の読みやすさや、紙面の見やすさは、書店で実際に手に取って確かめてください。
過去問の使い方
対策の進め方(学年別・科目別)
この節の学年別の流れは、学校の公式資料と、一般的な学習の進め方をもとにした、当サイトの考え方です。学校が学年ごとの学習計画を示しているわけではありません。
小学4年生・5年生
4・5年生の時期は、日程や点数を意識しすぎず、基礎学力を固める時期です。学校の助言は、算数では、基礎的な計算力と、「なぜそうなるのか」の理解を挙げています。国語では、日頃から読書に親しみ、登場人物の心情や、筆者の主張を、本文にそって読み取ることが基本になります。漢字は、毎日少しずつ、正しい形で書く習慣をつけておくと、6年生の記述練習で、字の乱れによる失点を避けられます。
小学6年生の春〜夏
6年生になったら、苦手単元の穴をなくす時期です。算数の場合、学校の分析では、大問1・2(計算と小問)で失点しないことが重視されていました。計算問題と小問集合は、正答率が高い分、1問の失点が合否に響きます。毎日10分の計算練習と、週に何回かの小問集合の演習で、確実に取れる問題を増やしていきましょう。理科・社会は、4分野・3分野をバランスよく学び、教科書の基本事項と用語を、確実にしておきます。
小学6年生の秋(今の時期)
11月は、過去問を解き始める時期です。まずは、受験する日程の問題から、2026年度分を、本番と同じ時間で解きます。そのうえで、学校の「入試結果分析」を読み、自分の答案と見比べます。たとえば、国語の記述問題は、学校が挙げている「文として成立しているか、文と文がつながっているか、正しい文字で書けているか」の3点を、チェックリストにして、自分の答案を確認します。
小学6年生の冬〜直前
12月から1月にかけては、日程ごとの練習の仕上げです。A日程午前なら、国語→理科→算数→社会の順で解いて、午前中の時間の使い方に慣れます。A日程午後は、午後の遅い時刻に開始する点を意識して、夕方の時間帯に、国語・算数を解く練習を1〜2回入れておくと、当日の集中力の感覚がつかめます。B日程は、1月18日の平日の午前です。A日程の翌々日で、日程が近いため、A日程の結果発表(1月17日)を受けて、気持ちを切り替える準備もしておきましょう。
科目別の勉強のポイント
| 科目 | 学校の分析・助言から読み取れること | 家庭でできること(当サイトの考え方) |
|---|---|---|
| 国語 | 文章の読み取りと記述。記述は、本文の語句を使い、文として成立させる。漢字は6年間の範囲。長い文章に慣れる | 新書の数ページを読んで要約する。記述は、書いたあと、条件を満たしているか、誤字がないかを見直す。漢字は毎日少しずつ |
| 算数 | 計算と小問集合の正答率が高く、ここでの失点が合否に影響。思考力を要する問題では差がつく | 計算の工夫を取り入れた練習。典型問題は「なぜそうなるか」を説明できるようにする。規則性・場合の数・立体の切断を、時間をかけて考える |
| 理科 | 4分野の均等配点。教科書の基本と、実験の理解、計算 | 用語の暗記だけでなく、理由を言えるようにする。比例計算を素早く正確に |
| 社会 | 地理・歴史・公民が各1題。グラフ・資料の読み取り、時事 | 新聞やニュースに触れ、資料やグラフの読み取りを日頃から行う。用語は漢字で書ける準備 |
保護者が確認しておきたいこと
- 日程が3つあることだけで、何回受けるかを決め、科目や満点の違いを確かめていない
- A日程午前の3科・4科の選択を、出願時に慌てて決めてしまう(出願時に選択と書かれています)
- 合格基準点の数字を、日程の違いを見ずに、そのまま比べてしまう(500点満点と200点満点があります)
- 学校案内や古い募集要項の金額を、そのまま今年度の学費として覚えてしまう(授業料等は改定される予定です)
- 複数日程で合格したあとの入学金の扱いを確かめないまま、併願校の手続日程を組む
出願前のチェックリスト
- 2027年度の入試ガイド(生徒募集要項)と、12月に公開される出願手続の案内を、両方読んだ
- 受験する日程(A日程午前・A日程午後・B日程)と、3科・4科の選択を決めた
- A日程午後を受ける場合、開始時刻(16:20)に間に合うかを確認した(間に合わない場合は特別措置の申請が必要)
- 優遇措置(海外帰国生・英語検定)を使う場合は、証明書類の提出期限(1月8日必着)を確認した
- 合格発表(1月17日・1月19日)と、入学手続の期限(1月18日・19日・20日、正午)を、併願校の日程と並べて確認した
- 入学金の返金の扱い(1月22日正午までの辞退届)を確認した
- 授業料・施設費の改定(令和9年度入学者から)を、最新の案内で確認した
合格発表と入学手続の間隔が短い点も、注意が必要です。たとえば、A日程午前は、1月17日(日)の17:00に発表され、入学金の決済期限は、翌18日(月)の正午です。併願校の発表と日程が重なる場合は、どちらの学校を優先するのか、家庭で事前に話し合っておくと、発表後に慌てずにすみます。
よくある質問
Q.募集人員は何名ですか
A.一貫探究コースで160名です(学園小学校からの進学を含む)。日程ごとの募集人数の内訳は、公開されていません。
Q.試験日はいつですか
A.2027年1月16日(土)にA日程午前とA日程午後、1月18日(月)にB日程です。
Q.A日程午前の3科と4科はどう違いますか
A.3科は国語150点・算数150点・理科100点の400点を1.25倍して500点に換算します。4科は社会100点を加えた500点満点です。4科受験者は、4科の合計点と3科換算点のうち、高い方で判定されます。出願時に選択します。
Q.A日程午後とB日程の科目は何ですか
A.どちらも、国語100点(60分)・算数100点(60分)の2科、200点満点です。
Q.出願期間はいつですか
A.インターネット出願で、2026年12月11日(金)9:00から2027年1月6日(水)24:00までです。調査書は必要ありません。
Q.受験料はいくらですか
A.入試ガイドでは25,000円です。いったん払い込まれた受験料は返金されません。複数日程の受験料の扱いは、12月に公開される出願の案内で確認してください。
Q.合格発表はいつですか
A.A日程午前・午後は2027年1月17日(日)17:00(予定)、B日程は1月19日(火)正午で、合否照会サイト・マイページで発表されます。電話での問い合わせは受け付けていません。
Q.2026年度の実質倍率はどのくらいでしたか
A.A日程午前が2.35倍、A日程午後が2.86倍、B日程が4.20倍、学園小学校の連絡入試が1.50倍でした(学校の入試結果の表)。
Q.合格基準点は公開されていますか
A.2026年度は、A日程午前が500点中339点、A日程午後が200点中149点、B日程が200点中135点と、学校が公開しています。優遇措置の加点後の数字です。
Q.過去問は手に入りますか
A.学校のホームページで、2021〜2026年度の入試問題が公開されています。市販の過去問題集は、英俊社の「雲雀丘学園中学校(2027年度受験用)」が、2026年11月8日時点で既刊として掲載されています(3,300円)。
Q.学費はいくらですか
A.2026年度は、入学金280,000円、施設費200,000円、授業料年額578,000円などでした。令和9年度入学者から、授業料が年額600,000円、施設費が240,000円に改定される予定です(県の許可申請中)。
Q.英語検定の優遇はありますか
A.あります。A日程午前は+15点(3級〜準2級プラス)から+50点(1級)、A日程午後・B日程は+6点から+20点が、入試の合計点に加算されます。


