北杜高校の内申と当日点|配点の比率と合格までの考え方【令和9年度】

学校別 合格対策

最終更新:2026年11月 ※令和9年度の細かい決まりは、募集要項と各校の案内で決まります。出願前に、山梨県教育委員会のページと中学校の案内で、最新の情報をご確認ください。

北杜高校(山梨県立北杜高等学校)は、山梨県の県立・全日制の高校で、普通科と総合学科があります。山梨県教育委員会の「令和9年度公立高等学校入学者募集定員」では、普通科が70人(うち理数コース25人)、総合学科が90人で、合わせて160人です。この記事では、山梨県が公表している令和9年度の「入学者選抜実施要項」「前期募集選抜方法等一覧」「募集定員」と、令和6〜8年度の志願状況をもとに、北杜高校の入試で内申(調査書)と当日点(学力検査)がどのように使われるかを整理します。山梨県の入試は、1月の前期募集と3月の後期募集の2回です。後期募集の一般選抜は、調査書の記録と学力検査の成績が同等に扱われます。前期募集は、学校ごとの「選抜資料比重」で、調査書・面接・所見・特色適性検査・特技などを組み合わせます。まず全体を表で確認しましょう。

結論:北杜高校の後期募集は「調査書と学力検査が同等」。前期募集は、調査書が普通科・総合学科のAで45%、Bで35%です

後期:調査書=学力検査(同等) 一般選抜の合否判定では、調査書の記録と学力検査の成績が同等に扱われます(実施要項 第11 選抜方法)。学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科で、各100点の500点満点です。

調査書の評定は、中1から中3までの必修9教科が対象です。学力検査と同じ5教科の評定を2倍、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の4教科の評定を3倍して合計します。実技4教科の評定1点は、5教科の評定1点より重く数えられます。

前期募集は、普通科の募集人員が28人(うち理数コース10人)、総合学科が45人で、どちらもAとBの2区分があります。選抜資料比重は、Aが調査書45・面接30・所見5・特色適性検査20、Bが調査書35・面接30・所見5・特技30です。前期の調査書は、5教科の評定を2倍にして数えます。合格に必要な点数は公表されていないため、この記事では点数の目安は示しません。

この記事でわかること
  • 北杜高校の選抜方法一覧(令和9年度の公式の数字)
  • 山梨県の後期募集(一般選抜)のしくみ(先に押さえたい点)
  • 調査書の評定合計の計算:5教科は2倍、実技4教科は3倍
  • 当日点(学力検査)の考え方:5教科の時間割と理数コース
  • 前期募集:普通科・総合学科のAとBの選抜資料比重
  • 北杜高校の過去3年の志願状況と、近くの県立校との比べ方
  • 前期と後期の考え方の整理、令和9年度の日程と出願前の確認リスト

北杜高校の選抜方法一覧(令和9年度の公式の数字)

山梨県教育委員会は、県立高校ごとの前期募集の内容を「前期募集選抜方法等一覧」で、募集定員を「入学者募集定員」で、共通の決まりを「実施要項」で公表しています。北杜高校(全日制課程)に関わる令和9年度の内容を、そのまま表にしました。表の数字は、すべて県の資料で確認できたものです。

項目普通科総合学科
令和9年度の募集定員70人(うち理数コース25人)90人
前期募集の募集率(県の一覧)40%50%
前期募集の募集人員(県の募集定員の資料)28人(うち理数コース10人)45人
前期の選抜区分普通科A・普通科B総合学科A・総合学科B
前期の検査面接(個別・10分程度、集団面接なし)。Aは特色適性検査(50分)、Bは特技の書類審査同左
前期の調査書「学習の記録」の評定の扱い5教科の評定2倍(第1学年から第3学年が対象)同左
後期募集の検査学力検査5教科(各100点)同左
後期募集の調査書と学力検査の扱い同等に扱う(実施要項)同左
理数コースの傾斜配点数学・理科。傾斜割合は「傾斜はかけない」(別表1)-

前期募集の募集人員28人と45人の合計は73人で、令和9年度の北杜高校の募集定員160人の約45%です(当サイトの計算です)。後期募集の人数は、実施要項では「募集定員から前期募集の入学内定者の数を減じた数をもとに、教育委員会が別に定める」とされています。前期募集人員をそのまま引くと、普通科が42人、総合学科が45人になりますが、実際の人数は前期の内定者数で変わります(当サイトの計算です)。

北杜高校は、普通科と総合学科の2つの学科がある学校です。後期募集では、この2つの学科の間で、第2希望まで志望順位を付けることができます(実施要項に、「北杜高等学校の普通科と総合学科」と書かれています)。さらに、普通科には理数コースがあり、コースの指定の仕組みが別に決められています。この記事では、後期募集(3月)、前期募集(1月)、理数コース、志願状況、日程の順で、中3の方が冬に整理しておきたい点を説明します。

山梨県の後期募集(一般選抜)のしくみ:先に押さえたい点

山梨県の後期募集には、「一般選抜」と「特別選抜」があります。一般選抜は学力検査と調査書で選び、特別選抜は学力検査と面接で選びます(実施要項 第2 選抜の種類)。多くの中学生が受けるのは、一般選抜です。実施要項から確認できる点を、順に挙げます。

  1. 調査書と学力検査は同等。実施要項に、「一般選抜の合否判定に当たっては、調査書の記録と学力検査の成績を同等に扱う」と書かれています。学校ごとの比率(たとえば4:6など)を示した表は、令和9年度の資料では確認できていません。
  2. 調査書の評定は、中1〜中3の必修9教科。「全学年必修9教科の成績の評定合計」を求めると書かれており、3学年分が計算に入ります。
  3. 5教科と4教科で重みが違う。学力検査を実施する5教科の評定は2倍、実施しない4教科(音楽・美術・保健体育・技術・家庭)の評定は3倍にして足します。
  4. 特別活動などの記録も点数になる。「特別活動の記録」「校外活動の記録」「その他特記事項」は、各高校の校長が定めた基準で、1〜30の段階で評定します。北杜高校の基準は、県の資料では公表されていません。
  5. 学力検査は5教科各100点。英語にはリスニングが含まれます。傾斜配点の表(別表1)で、北杜高校の理数コースは「傾斜はかけない」です。
  6. 出願は1人1校。後期募集の出願は1人1校で、前期募集で入学内定となった人は後期に出願できません。一般選抜と特別選抜の併願もできません。
  7. 志願変更は1回。出願の受付が終わったあと、1回に限り、志願先の高校や選抜の種類などを変更できます。令和9年度の志願変更の期間は、2月19日(金)、2月22日(月)、2月24日(水)です。

7番目の志願変更は、倍率を見て志望校を考え直す人が使う仕組みです。ただし、変更できるのは1回だけで、期間も3日に限られます。県は、出願期間の終わりの時点の志願者数と、志願変更が終わった最終の志願者数を、別々に公表しています。数字の読み方は、あとの「志願状況」の章で説明します。

北杜高校の「前期か後期か」「理数コースを希望するか」を、中3の冬に整理したい方へ

学校の三者面談の前に、評定と5教科の見通しを一緒に整理できます。保護者の方だけのご相談もできます。

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調査書の評定合計の計算:5教科は2倍、実技4教科は3倍

後期募集の調査書の評定は、次の方法で計算すると、実施要項に書かれています。まず、各学年の「学力検査を実施する教科(国語・社会・数学・理科・英語)」の評定を足して、2を掛けます。次に、「学力検査を実施しない教科(音楽・美術・保健体育・技術・家庭)」の評定を足して、3を掛けます。この2つを足して、3学年分を合計したものが、「全学年必修9教科の成績の評定合計」です。評定は5段階ですから、1学年の満点は、5教科が25点×2=50点、実技4教科が20点×3=60点で、合わせて110点です。3学年では330点です(満点の数字は、要項の計算方法から当サイトが計算しました)。

教科のグループ対象の教科評定の掛け算1学年の満点3学年の満点
学力検査を実施する教科国語・社会・数学・理科・英語×225×2=50点150点
学力検査を実施しない教科音楽・美術・保健体育・技術・家庭×320×3=60点180点
合計必修9教科-110点330点
後期募集の評定合計と学力検査の満点
図 後期募集の調査書の評定合計(330点満点)と、学力検査(500点満点)の内訳。

評定の満点330点のうち、実技4教科の部分が180点で、5教科の部分(150点)より大きくなっています。評定1点あたりで見ると、5教科の評定が1つ上がると評定合計は2点、実技4教科の評定が1つ上がると3点上がります。同じ「評定が1つ上がる」でも、実技教科のほうが重く数えられます。実技4教科の評定は、授業への取り組み、提出物、実技テストなどが積み重なって決まります。定期テストの点数だけでなく、普段の取り組みを整えることが、後期募集でも前期募集でも、評定を通じて効いてきます。

評定合計の計算例(仮の数字です)
例1:5教科は毎学年「3」、実技4教科は毎学年「4」の場合
1学年あたり、5教科は3×5=15で、×2=30点。実技4教科は4×4=16で、×3=48点。合わせて78点です。3学年で78×3=234点(330点満点)になります。
例2:例1から、中3で5教科のうち2教科が「3」から「4」になった場合
評定が合計2上がるので、×2で4点増え、238点です。
例3:例1から、中3で実技教科のうち2教科が「4」から「5」になった場合
評定が合計2上がるので、×3で6点増え、240点です。
※例は、要項の計算方法に仮の数字を入れたものです。実在の生徒の数字ではありません。調査書全体の点数(特別活動等の1〜30を含む)への換算方法は、県の資料では確認できていません。

「同等」とは、どういうことか:当サイトの仮の見方

実施要項は、調査書の記録と学力検査の成績を「同等に扱う」としています。学力検査は500点満点、調査書の評定合計は330点満点なので、そのままでは足せません。どのようにそろえるか(換算の式)は、要項本文には書かれておらず、「具体的な方法は、別途教育長が指示する」とあります。考え方の練習として、次の仮定を置きます。これは当サイトの仮定で、県が示した式ではありません。

ここから先は「仮の計算」です
調査書の評定合計(330点満点)を、学力検査と同じ500点満点にそろえたと仮定します。このとき、評定合計1点は約1.5点(500÷330)に当たります。特別活動等の1〜30は含めていません。実際の合否判定に使われる式ではないので、数字は考え方の練習として読んでください。
できごと評定合計の動き仮に500点満点にそろえたときの動き
5教科のうち1教科の評定が、1学年で1上がる+2点約+3.0点
実技4教科のうち1教科の評定が、1学年で1上がる+3点約+4.5点
中3で、実技4教科すべての評定が1ずつ上がる+12点約+18.2点
学力検査で、1教科が10点上がる-+10点
学力検査で、5教科合計が30点上がる-+30点

仮の計算では、中3で実技4教科の評定がすべて1ずつ上がると、学力検査の約18点分に当たります。評定を上げることと、学力検査で点を取ることは、どちらかを選ぶものではありません。仮の計算で伝えたいのは、「実技教科の評定は、積み重なると、学力検査の十数点分にもなりうる」ということです。中3の2学期末の評定が決まる前に、あと1つ上げられる教科がないかを、中学校の先生に確認する意味があります。

中1・中2の評定は、すでに決まっています。3学年分が計算に入る以上、残りの伸びしろは中3の部分で、全体の3分の1にあたる110点分です。そのうち、実技4教科が60点を占めます。2学期末の評定を知ったうえで、3学期や学年末までの提出物・実技の取り組みを整えることが、現実的な準備になります。

当日点(学力検査)の考え方:5教科の時間割と理数コース

後期募集の学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科で、各100点、合計500点満点です。英語にはリスニングによる検査が含まれます(実施要項)。問題は教育委員会が作成し、検査会場は各志願先の高校です。検査期日は令和9年3月3日(水)です。

教科時間配点
集合午前8時40分-
国語9時20分〜10時15分100点
社会10時35分〜11時25分100点
数学11時45分〜12時35分100点
理科13時35分〜14時25分100点
英語(リスニングを含む)14時45分〜15時35分100点

午前に3教科、午後に2教科を、1日で受けます。国語が55分、そのほかの4教科は50分です。昼食をはさんで午後の理科・英語に入るので、昼食のとり方や、午後の前の見直しの時間の使い方を、前もって決めておくと落ち着いて臨めます。時間割は県の要項に書かれた時刻です。当日の集合の案内などは、受検票と中学校の案内で確認してください。

傾斜配点の表(別表1)の「普通科のコースの学校別傾斜配点教科及び傾斜割合」には、北杜高校の理数コースが載っています。傾斜配点教科は数学と理科で、傾斜割合は「傾斜はかけない」です。表の前には、「普通科のコースは、入学者選抜は500点満点で行い、コースの指定を傾斜配点に基づく資料により行う」と書かれています。北杜高校の理数コースは傾斜をかけないため、コースの指定に使う資料は、学力検査の結果そのものだと読めます。普通科や総合学科の合否判定そのものに、傾斜配点が使われるという記載は、県の資料では確認できていません。

当日点の目標を決めるときに、県は合格に必要な点数や合格者の平均点を公表していません。この記事でも、点数の目安は示していません。数字で目標を立てたい場合は、中学校の進路指導の先生が持っている情報や、模試の見方を、先生に確認してください。

理数コースの指定のしくみ

北杜高校の普通科には、理数コースがあります。県の募集定員の資料では、普通科70人のうち、理数コースが25人です。前期募集の一覧には、「北杜高校の理数コース、巨摩高校の理数創造コース及び塩山高校の英数コースのコースへの指定は、まず普通科の合格者を決定した後、コースを希望する者を対象として、得点の上位順に指定します」と書かれています。

後期募集の実施要項(一般選抜)にも、同じ考え方が書かれています。普通科の入学許可予定者のうちコースを希望している者を対象に、学力検査の結果、または学力検査の結果を傾斜配点で換算した資料に基づいて、得点の上位順にコースを指定します。コースの指定に漏れた人のうち、コース以外に普通科を希望しない人は、入学許可予定者から除かれます。その分は、ほかの志願者から、調査書の記録と学力検査の結果を総合して選ばれます。つまり、理数コースを希望する人は、コースに入れなかった場合に普通科に進むのか、それとも進まないのかを、出願の時点で決めて書くことになります。

志願書の書き方も、実施要項に決まりがあります。北杜高校の普通科を志願する人は、コースを希望する場合はコース名を、希望しない場合は「なし」を書きます。コースを希望する人は、「普通科のコース指定に漏れた場合」の欄に、漏れた場合の希望を○印で記入します。書き方を間違えないよう、出願前に中学校で確認しましょう。

県の志願状況の資料には、「普通科を第1志望とする者の志願変更後のコース希望の状況」があり、北杜高校の理数コースの欄は、令和6年度が5人、令和7年度が12人、令和8年度が9人でした。理数コースの定員25人に対する倍率は、この資料からは読み取れません。コース指定の合格ラインや、コースの教育内容は、学校の募集案内で確認してください。確認できていない点を、この記事で推測して書くことはしません。

前期募集:普通科・総合学科のAとBの選抜資料比重

北杜高校の前期募集は、令和9年1月に行われます。出願は、1月14日(木)の県内一括受付(山梨県総合教育センター)、1月15日(金)午前10時〜午後4時、1月18日(月)午前10時〜正午です。検査は、令和9年1月28日(木)および1月29日(金)に行われます。選抜結果の内定通知は、2月5日(金)午前11時から午後4時までの間に、中学校長に交付されます。前期募集で入学内定となった人は、後期募集に出願できません(後期募集の実施要項)。後期の募集人員は、募集定員から前期の入学内定者数を引いた人数をもとに決まります。

前期募集に出願できるのは、令和9年3月に中学校を卒業見込みの人で、その高校を志望する動機や理由が明白・適切で、学校が定める「出願の条件」に合うと自分で考える人です(実施要項 前期募集 第3)。出願は1人1校1学科です。次の表は、県の「前期募集選抜方法等一覧」にある北杜高校の欄を、そのまま整理したものです。普通科と総合学科で、出願の条件も選抜資料比重も同じです。

区分出願の条件(県の表)募集割合等
A(普通科A・総合学科A)中学校の学習活動で優れた成績、入学後も継続して努力県の表に記載なし
B(普通科B・総合学科B)スポーツ・文化活動で実績、入学後も継続して活動前期募集人員の2/5程度
区分調査書面接所見特色適性検査特技合計
A(普通科・総合学科)4530520-100
B(普通科・総合学科)35305-30100
北杜高校の前期募集の選抜資料比重
図 北杜高校の前期募集 選抜資料比重(A・B。普通科と総合学科は共通)。

表の数字は「選抜資料比重」で、合計が100になるように決められています。Aは、調査書が45%、面接が30%、特色適性検査が20%、所見が5%です。Bは、調査書が35%、面接が30%、特技が30%、所見が5%で、特色適性検査はありません。特技は、活動実績報告書による書類審査で評価されます。Bの募集割合は、前期募集人員の2/5程度と書かれています。令和9年度の普通科の前期募集人員28人にそのまま当てはめると、B区分は11人前後になります(当サイトの計算で、県が示した人数ではありません)。

前期募集の調査書は、「学習の記録」の評定の扱いが、県の表に「5教科の評定2倍」と書かれ、対象は第1学年から第3学年です。学年ごとの倍率(第1:第2:第3学年の比)は、北杜高校の欄では確認できていません。5教科の評定が2倍に数えられる点は、後期募集と同じです。後期募集では実技4教科の評定が3倍でしたが、前期募集の表には、実技4教科の倍率の記載がありません。前期の調査書は、募集要項で確認してください。

面接は、個別で10分程度です。集団面接の欄は、県の表で「-」です。面接の割合は、AもBも30%で、調査書の次に大きい割合です。特色適性検査は、Aの時間の欄に「50」(分)と書かれています。特色適性検査の問題の形式や内容は、県の一覧表には書かれていません。出題の形式や内容は、募集要項や学校の案内で確認してください。確認できていない点を、この記事で推測して書くことはしません。

前期募集に出願するかどうかを考えるときは、まず、AとBのどちらの条件に当てはまるかを、募集案内で確認します。Aは学習活動の成績が、Bはスポーツ・文化活動の実績が、条件の中心です。出願の条件の細かい基準(評定の目安、実績の範囲など)は、この記事では確認できていないため、「募集要項で確認」としています。面接の割合が30%あるため、志望理由や、入学後に続けたい活動を、自分の言葉で話す準備が必要です。中学校の先生と一緒に、募集案内を読んでください。

北杜高校の過去3年の志願状況と、近くの県立校との比べ方

山梨県教育委員会は、後期募集の「最終志願者数」を、学科ごとに公表しています。志願変更の期間が終わった時点の人数と、倍率が載っています。次の表は、北杜高校の令和6〜8年度の数字です。倍率は県の資料に載っている数字です。「後期募集人員」は、その年の募集定員から前期募集の内定者数を引いた人数です。

年度・学科募集定員前期内定者数後期募集人員最終志願者数倍率(県の資料)前年の倍率
令和6年度 普通科80人32人48人37人0.77倍1.14倍
令和7年度 普通科-(資料で未確認)-(資料で未確認)48人42人0.88倍0.77倍
令和8年度 普通科-(資料で未確認)-(資料で未確認)49人45人0.92倍0.88倍
令和6年度 総合学科90人45人45人48人1.07倍1.06倍
令和7年度 総合学科-(資料で未確認)-(資料で未確認)45人41人0.91倍1.07倍
令和8年度 総合学科-(資料で未確認)-(資料で未確認)55人41人0.75倍0.91倍
北杜高校の後期募集の倍率のうごき
図 北杜高校の後期募集の倍率(令和6〜8年度、普通科と総合学科)。

普通科の倍率は、令和6年度が0.77倍、令和7年度が0.88倍、令和8年度が0.92倍で、少しずつ上がっています。総合学科は、令和6年度が1.07倍、令和7年度が0.91倍、令和8年度が0.75倍で、下がっています。普通科の募集定員は、令和6年度の80人から、令和9年度の70人に減りました。総合学科は令和6年度も令和9年度も90人です。令和9年度の倍率は、まだ出ていません。

数字を読むときの注意があります。倍率が1倍を下回る年度があっても、それは「志願者が募集人員より少なかった」という意味で、「誰でも合格できる」という意味ではありません。合否は、調査書と学力検査の成績で決まります。また、後期募集人員は、前期募集で内定する人数によって変わります。令和8年度の総合学科の後期募集人員が55人だったのは、令和6年度の45人より多く、前期の内定者数が変わったことが背景にあると考えられます(当サイトの推測です)。倍率の増減は、志願者の数だけでなく、募集人員の変化でも動きます。

近くの県立高校との比べ方(令和8年度の後期募集倍率)

県は、令和8年度の最終志願者数の資料に、前年の倍率も載せています。近くの地域の普通科の数字を並べると、次のようになります。令和7年度と令和8年度の2年分だけですが、動きの違いが見えます。韮崎高校の入試の概要は、韮崎高校に受かるにはで整理しています。

学校・学科令和7年度の倍率令和8年度の倍率
北杜 普通科0.88倍0.92倍
北杜 総合学科0.91倍0.75倍
韮崎 普通科1.13倍1.10倍
巨摩 普通科1.06倍1.08倍
日川 普通科1.11倍0.89倍
白根 普通科0.99倍1.09倍

比べるときの注意として、後期募集の倍率は、前期募集の内定者数を引いた募集人員で割った数字です。学校ごとに前期募集の人数の比率が違うため、倍率の大小だけで、学力の難しさを判断することはできません。白根高校の入試は、白根高校の内申と当日点で整理しています。同じ県の入試ですが、傾斜配点や前期募集の比重が学校ごとに違います。

県全体の数字も確認しておきましょう。令和8年度の全日制後期募集は、募集人員の合計が3,356人、最終志願者数が3,037人で、倍率は0.90倍でした(県の資料)。令和9年度の全日制の募集定員は4,770人で、前年度の4,860人より90人少なくなっています。県全体の数字だけで、北杜高校の倍率を予想することはできません。

前期と後期をどう考えるか:整理の表と三者面談で聞きたいこと

北杜高校を目指す人が、冬に整理しておきたいのは、「前期募集に出願できるか、出願する意味があるか」と「後期募集で、今の成績がどう扱われるか」の2つです。どちらも、中学校の三者面談で確認できます。次の表は、2つの選抜の違いを、県の資料に書かれていることだけで並べたものです。

比べる点前期募集後期募集(一般選抜)
出願の時期令和9年1月14日(木)〜1月18日(月)令和9年2月16日(火)〜2月18日(木)
検査面接(個別・10分程度)。Aは特色適性検査(50分)、Bは特技の書類審査。学力検査(5教科)はない学力検査5教科(令和9年3月3日)
調査書の使われ方選抜資料比重の35%(B)〜45%(A)。5教科の評定2倍学力検査と同等。評定は3学年分、5教科×2・実技4教科×3
評定以外の記録所見(5%)。Bは特技(30%)特別活動の記録・校外活動の記録・特記事項を1〜30で評定
結果の知らせ内定通知は2月5日(金)に中学校長へ合格発表は3月11日(木)午前11時
併願前期で内定した人は後期に出願できない一般選抜と特別選抜の併願はできない。普通科と総合学科は第2希望まで付けられる

三者面談では、次のような質問が役に立ちます。質問は、ご家庭で書き出して持っていくと、面談の時間を使いやすくなります。

  1. 2学期末の時点で、5教科の評定と、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の評定は、それぞれいくつになる見込みですか。
  2. 学校の調査書では、特別活動の記録・校外活動の記録・特記事項に、何が書かれる予定ですか。
  3. 前期募集(A・B)に出願する場合、中学校から高校へ提出する書類には、どんなものがありますか。
  4. 普通科と総合学科の両方を考える場合、第2希望の付け方で気をつけることは何ですか。
  5. 理数コースを希望する場合、「コース指定に漏れた場合」の欄は、どう書けばよいですか。

これらの質問の答えは、中学校ごと、年度ごとに変わる部分があります。県の要項に書かれていることと、中学校の案内が食い違って見えるときは、先に中学校の先生に確認してください。日付は、手元の紙やカレンダーに、中学校の締め切りと高校の期日を分けて書いておくと、取り違えを防げます。

令和9年度の日程と、中3の冬の学習計画・出願前の確認リスト

区分内容日程(県の要項)
前期募集出願受付令和9年1月14日(木)一括受付、1月15日(金)、1月18日(月)正午まで
前期募集検査1月28日(木)・1月29日(金)
前期募集内定通知(中学校長へ交付)2月5日(金)午前11時〜午後4時
後期募集出願受付2月16日(火)一括受付、2月17日(水)、2月18日(木)正午まで
後期募集志願変更2月19日(金)、2月22日(月)、2月24日(水)
後期募集学力検査3月3日(水)
後期募集追検査3月9日(火)
後期募集合格発表3月11日(木)午前11時
後期募集合格発表の方法各高校のホームページに受検番号を掲載し、郵送でも通知

冬までの学習計画の考え方

北杜高校の後期募集は、調査書と学力検査が同等に扱われます。冬の過ごし方を考えるときは、次の3つの順番で整理すると、やることが見えやすくなります。

  1. 中3の2学期末の評定の見通しを知る。評定合計は3学年分ですが、動かせるのは中3の分です。5教科の評定は2倍、実技4教科の評定は3倍で数えられるため、あと1つ上げられる教科がないかを、中学校の先生に確認します。
  2. 5教科の「落とした点数」を数える。学力検査は5教科で500点満点です。直近の模試や定期テストで、教科ごとに落とした点数を書き出し、単元ごとに分類します。理数コースを考える人は、数学と理科の点数を、特に分けて見ておきます。午前3教科・午後2教科を1日で受けるため、時間配分の練習も入れます。
  3. 前期募集に出願するかどうかを、1月の出願前に決める。前期は面接が30%で、調査書の次に大きい割合です。Aは特色適性検査があり、Bは特技の書類審査があります。出願の条件は募集案内で確認し、面接で話せる経験があるかを整理します。

学力検査の対策では、山梨県の過去の問題で、問題の分量や答え方の形式を確認しておくと役に立ちます。県の過去問題は、山梨県教育委員会が公表しています。英語にはリスニングが含まれるため、音声を使う練習の時間もあらかじめ取っておきましょう。

出願前の確認リスト

  • 北杜高校の募集案内(学校のWebページ)で、前期募集の出願の条件、面接と特色適性検査の内容を、自分の目で確認した。
  • 中3の評定の見込みを、中学校の先生に聞いた(5教科と実技4教科を分けて確認した)。
  • 評定合計を、5教科×2・実技4教科×3の計算式に入れて、自分の数字を出してみた。
  • 前期募集(AまたはB)に出願するかどうかを、家庭で決め、中学校にも伝えた。
  • 普通科と総合学科の両方を考える場合の、第2希望の付け方を、中学校の先生と確認した。
  • 理数コースを希望する場合の、志願書のコース欄の書き方を、中学校の先生と確認した。
  • 私立高校との組み合わせと、併願の期日を、各校の募集要項で確認した。

私立高校との組み合わせは、山梨県の私立高校入試2027と、各校の募集要項で確認してください。また、私立の併願で使う内申の考え方は、私立高校の併願で使う内申は中3のいつの成績?で整理しています。

北杜高校を目指す中3の保護者の方へ

評定の見通しと5教科の得点を、前期と後期の両方の考え方に当てはめて、一緒に整理します。保護者の方だけのご相談もできます。

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よくいただくご質問

Q. 北杜高校は、内申と当日点のどちらが大事ですか?
後期募集の一般選抜では、県の要項に「調査書の記録と学力検査の成績を同等に扱う」と書かれています。どちらか片方だけで決まる仕組みではないため、評定と学力検査の両方を準備することになります。調査書点と学力検査点を同じ大きさにそろえる換算式は、要項本文では確認できていません。
Q. 調査書の評定は、中1・中2も入りますか?
後期募集では、実施要項に「全学年必修9教科の成績の評定合計」と書かれており、3学年分が対象です。前期募集でも、北杜高校の欄に、対象は第1学年から第3学年と書かれています。どちらも、中1・中2の評定が使われる点は同じです。
Q. 実技教科の評定は、どのくらい大事ですか?
後期募集では、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の評定を3倍、国語・社会・数学・理科・英語の評定を2倍にして足します。評定1点あたりの重さは、実技4教科のほうが大きい計算です。実技教科の評定も、軽く見ないようにしましょう。
Q. 合格に必要な点数(合格最低点)は公表されていますか?
県の資料では確認できていません。この記事でも、点数の目安は示していません。合格は、調査書と学力検査の成績などを総合して決まるため、自分の合計だけで合否を判断することはできません。
Q. 理数コースには、どうすれば入れますか?
普通科の合格者を決めたあと、コースを希望する人を対象に、得点の上位順に指定すると、県の資料に書かれています。傾斜配点は、数学・理科で「傾斜はかけない」です。コースに漏れた場合に普通科に進むかどうかは、志願書に書きます。コースの合格ラインは、県の資料では確認できていません。
Q. 前期募集で内定すると、後期募集は受けられませんか?
後期募集の実施要項に、「入学内定者は、出願することはできない」と書かれています。前期募集で入学内定となった人は、後期募集に出願できません。前期に出願するときは、内定したらその高校に進学する前提で考える必要があります。
Q. 普通科と総合学科の両方を考えるときは、どうすればよいですか?
後期募集では、北杜高校の普通科と総合学科の間で、第2希望まで志望順位を付けられます。付け方の細かい注意は、実施要項と中学校の先生に確認してください。
Q. 私立高校との併願は、どう考えればよいですか?
私立高校の入試日程と、手続きの期限は、学校ごとに違います。各校の募集要項で、公立高校の後期募集の日程(3月3日の学力検査、3月11日の合格発表)との関係を確認してください。当サイトの併願の記事も参考にしてください。

まとめ

  • 北杜高校の後期募集の一般選抜は、調査書と学力検査が同等。学力検査は5教科各100点の500点満点。
  • 調査書の評定は、中1〜中3の9教科が対象。5教科の評定は2倍、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の評定は3倍で、3学年の満点は330点(当サイトの計算)。
  • 前期募集は、普通科28人(うち理数コース10人)・総合学科45人。選抜資料比重は、Aが調査書45・面接30・所見5・特色適性検査20、Bが調査書35・面接30・所見5・特技30。
  • 理数コースは、普通科の合格者のうち希望者を、得点の上位順に指定。傾斜配点は数学・理科で「傾斜はかけない」。
  • 倍率は、普通科が令和6年度0.77倍、令和7年度0.88倍、令和8年度0.92倍。総合学科は1.07倍、0.91倍、0.75倍。令和9年度の倍率はまだ出ていない。
  • 日程は、前期が1月14日〜18日出願・1月28日と29日検査、後期が2月16日〜18日出願・3月3日学力検査・3月11日合格発表。

出典(公式資料)

この記事の数字は、山梨県教育委員会が公表した資料から、エスペランサアカデミーが整理・計算したものです。計算例と「仮の計算」は、公式の計算方法に仮の数字を入れたもので、実在の生徒の数字ではありません。合格に必要な点数、調査書の換算式、特別活動等の評定基準、特色適性検査の内容、前期の出願条件の細かい基準、理数コースの合格ライン、令和9年度の倍率などは、県の資料では確認できていません。出願の前に、学校の募集案内で確認してください。

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