長野県の内申と併願の考え方|評定45点の見方・前期と後期・私立の組み方【令和9年度】

長野県の内申と併願の考え方(令和9年度入試)学校別 合格対策

最終更新:2026年11月/日程・倍率・選抜の仕組みは長野県教育委員会の公表資料(記事末の出典)にもとづきます。私立高校の日程は、各校が公開している内容のうち確認できたものだけを載せています。募集人員など未公表の項目は「公表されていません」と書きます。

結論:長野県は内申を「点数に換算」せず、中3の評定合計(上限45点)と当日の学力検査(500点)を相関図で見て判定します

長野県の公立高校(後期選抜)は、中学校第3学年の必修9教科の評定合計(上限45点)を縦軸、学力検査の成就率合計(上限500点)を横軸にした「相関図」と、調査書の記載事項をあわせて合否を決めます。評定と学力検査の点を足し算して順位をつける方式ではありません。

そのため、「内申が◯点なら◯◯高校」という点数の線引きは、県からも各高校からも公表されていません。この記事では、評定合計を3つの帯に分けて、前期選抜を使うか・後期一本にするか・私立をどう組み合わせるかを考える手順を、公式の日程と倍率を使って整理します。

令和9年度の日程は、前期選抜が1月29日(金)出願開始・2月8日(月)学力検査・2月17日(水)発表、後期選抜が2月24日(水)出願開始・3月9日(火)学力検査・3月18日(木)発表です。

この記事でわかること
  • 長野県の「内申」は、中3の評定合計(上限45点)だけが相関図に入る
  • 相関図の4つの領域と、区分線が固定の点数ではない理由
  • 評定の帯(高め・中間・低め)ごとの考え方と、前期・後期の使い方
  • 公立全日制の倍率3年分(令和6〜8年度)と、令和9年度の志願予定数
  • 私立高校との日程の重なり方と、併願の組み方3パターン
  • 中1〜中3の学習スケジュール、三者面談で確認すること、よくある質問

長野県の「内申」は、中3の評定合計だけが相関図に入ります

「内申」は正式には調査書の「各教科の学習の記録」のことです。長野県の令和9年度入学者選抜要綱では、令和8年度(2026年度)卒業見込みの生徒について、令和8年(2026年)12月末日以降に、第3学年に在学する生徒全員を対象として、必修教科を5段階で評定すると決められています。必修教科は9教科で、全部が5なら合計45点、全部が3なら27点です。

東京都や神奈川県のように「評定を◯点満点に換算する」「学年ごとに2倍・3倍する」といった計算式は、長野県の要綱には書かれていません。相関図の縦軸には、第3学年の評定合計がそのまま使われます。まず、評定の合計と9教科の平均の関係を表で確認します。

評定の合計(9教科)9教科の平均たとえば
27点3.09教科すべてが3
31点約3.43が5教科、4が4教科
36点4.09教科すべてが4
40点約4.44が5教科、5が4教科
45点(上限)5.09教科すべてが5

上の表の「たとえば」は、合計が一致する組み合わせの一例で、実際の成績を表したものではありません。合計が1点動くと、平均は約0.11動きます。9教科のうち1教科が4から5に上がるだけで、合計は1点増えます。技能教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)も、国語や数学と同じ1教科として数えられる点は、長野県の方式の特徴です。

相関図に使われるのは「第3学年」の評定です
要綱が相関図の縦軸として定めているのは「中学校第3学年の必修教科の評定合計値(上限45点)」です。中1・中2の成績が調査書に載らないという意味ではなく、調査書は総合的な学習の時間の記録、特別活動の記録、総合所見なども含めて選抜の資料になります(要綱)。ただし、評定の数字として相関図に載るのは中3の分です。

調査書と一緒に、中学校は「学習成績一覧表」も提出します。これは、志願者が中3のときの同じ学年の生徒全員について、必修教科の評定を並べた表です(要綱)。評定の数字だけでなく、同じ学年の中での評定の分布も、中学校から高校へ届く資料に含まれています。

相関図の4つの領域と、区分線が固定の点数ではない理由

後期選抜では、学科ごとに、受検者全員を「評定合計(縦)」と「学力検査成就率合計(横)」の平面に並べます。そのうえで、募集人員を考慮して「基準人員」を決め、縦軸に第一区分線、横軸に第二区分線を引いて、全体を4つの領域に分けます(要綱)。区分線は「基準人員の数にあたる点が、線の上側(縦)・右側(横)に入るように」引くと書かれています。

ここが、保護者の方が誤解しやすい点です。区分線は「評定36点以上」「400点以上」のような固定の数字ではありません。その年の、その学科の受検者の分布で、位置が決まります。要綱の図の例では、受検者15人・募集人員10人で、基準人員を9人(募集人員の90パーセント)に設定した場合が示されています。全体に評定が高い年や、学力検査の得点が高い年は、線の位置も高くなります。

領域(相関図)評定(縦軸)学力検査(横軸)公表されている扱い
右上第一区分線より上第二区分線より右要綱は「各領域の特性を十分考慮して検討する」としています
左上第一区分線より上第二区分線より左評定は高いが当日点が伸びきらない側。判定の基準点は公表されていません
右下第一区分線より下第二区分線より右当日点は取れているが評定が区分線に届かない側。判定の基準点は公表されていません
左下第一区分線より下第二区分線より左両方が区分線に届かない側。判定の基準点は公表されていません
「相関の特異なもの」は慎重に検討される
要綱には、「相関の特異なもの(評定と当日点が大きく食い違う受検者)については、特に慎重に検討すること」と書かれています。評定が低めでも当日点が高い、またはその逆の受検者は、調査書の記載事項とあわせて慎重に検討する、という扱いです。ただし、どの程度の食い違いまで合格になるかは公表されていません。

また、専門学科では、校長が必要と認める場合、「2教科につき2倍の範囲内」で特定の教科の配点を重くした傾斜配点にできます。そのとき相関図の横軸は、傾斜配点後の成就率合計値になります(要綱)。普通科では、まず傾斜配点がかからない「5教科各100点の500点」で考えるのが基本です。

前期選抜と後期選抜は、見られ方が違います

長野県の公立高校は、前期選抜(自己推薦型選抜)と後期選抜(一般選抜)の2回あります。前期の募集人員の上限は、普通科・農業科・工業科・商業科・家庭科・総合学科が募集定員の60パーセント以内、理数科・国際教養科などが90パーセント以内です(要綱)。前期で入学予定者に決まった人は、後期と再募集には出願できません。前期で決まらなかった人は、後期と再募集に出願できます(要綱)。

項目前期選抜(自己推薦型)後期選抜(一般)
出願令和9年1月29日(金)9時〜2月2日(火)正午2月24日(水)9時〜2月26日(金)正午
学力検査2月8日(月)。検査Ⅰ(国語・社会・英語)45分、検査Ⅱ(数学・理科)30分3月9日(火)。国語・数学・社会・理科・英語の5教科、各50分(英語はリスニングを含む)
面接等2月8日(月)・2月9日(火)。日程は高校ごと3月9日(火)・3月10日(水)。対面の面接か、学力検査日の午後に行う紙上面接(面接シート)
合否の見方調査書・面接の結果・学力検査の成績・作文または小論文・実技検査のうち、校長が定めたものを、「生徒募集の観点」に配慮して総合判定中3の評定合計(上限45点)と学力検査成就率合計(上限500点)の相関図と、調査書の記載事項で判定
発表2月17日(水)13時以降3月18日(木)8時30分以降
再募集―3月18日(木)9時〜3月23日(火)正午に志願受付。発表は3月25日(木)までに行われます

前期の「生徒募集の観点」は学校ごとに決まっていて、観点によって、調査書・面接・学力検査などの「比重」が変わります。県の「前期選抜における評価方法一覧」には、その比重が百分率の目安で書かれています。県は、この数字について「評価点を示したものではなく、数値を合計して合否を判定するわけではない」と説明しています。

評価方法一覧の見方の例(第1通学区・北信地区の一覧より)
一覧には、「調査書70・面接20・学力検査10」「調査書60・面接25・学力検査15」「調査書50・面接30・学力検査20」のように、資料ごとの比重が並んでいます。同じ学科でも、募集の観点によって行が分かれる場合があります。
学校名ごとの正しい行は、県の一覧PDFで確認してください。この記事では、学校名と比重の対応は載せていません。

評定の帯ごとの考え方|前期を使うか、後期一本か

ここからは、評定合計を高め(40点以上)・中間(31〜39点)・低め(30点以下)の3つの帯に分けて、考え方の順番を整理します。この3つの帯の区切りは、考えやすくするために編集部が設けた目安です。県や高校が示した基準ではありません。個々の高校の合格ラインは、公表されていません。

評定の帯前期選抜の使い方後期選抜の準備私立の使い方
高め(40点以上)調査書の比重が大きい観点の学校なら、前期を検討できます。志願理由書・面接を12月までに仕上げます前期で決まらなくても後期があるので、500点の準備は止めません。苦手教科の失点を減らします公立が第一志望のときは、併願で受けられる私立を1校決めておくと、日程の不安が減ります
中間(31〜39点)学校の「募集の観点」と比重を確認し、調査書以外(面接・学力検査)の比重が高い学校かどうかを見ます評定を1点上げる努力と、当日点を上げる努力を並行します。相関図では両方が効きます公立の発表(3月18日)より前に、手続きの期限が来る私立があるかを日程表で確認します
低め(30点以下)前期の観点によっては、面接・志願理由書を重視する学校もあります。学校別実施内容で確認します500点側を伸ばす計画を立てます。評定は、12月末以降の評価に向けて提出物・授業態度を整えます専願・併願の条件は学校ごとに異なります。個別相談で基準を確認します
前期は「第一志望の学校にだけ」出願します
前期で入学予定者に決まると、後期・再募集には出願できません(要綱)。前期は、入学するつもりの学校にだけ出願するのが前提です。複数の学校を前期で試す、という使い方はできない点に注意してください。

評定が高めの人は、前期の面接や志願理由書の準備に時間を使いすぎて、学力検査の準備が後回しになることがあります。前期でも学力検査があり、後期でも学力検査があります。逆に評定が低めの人は、「どうせ内申が足りない」と後期の準備を早く切り上げてしまいがちです。相関図では、当日点が高い側に入ることで、評定の不足を補う余地があることが、要綱の「相関の特異なものは慎重に検討」という文言から読み取れます。ただし、補える範囲は公表されていません。

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公立全日制の倍率|令和6〜8年度の3年分

県教育委員会が公表している「入学者選抜の結果」では、公立全日制の志願倍率(志願者数÷入学予定者数)が、前期選抜と後期選抜に分けて示されています。令和8年度は前期1.33倍・後期1.04倍でした。前年度(令和7年度)の前期1.38倍・後期1.06倍、その前(令和6年度)の前期1.47倍・後期1.04倍から、前期は2年続けて下がっています。

長野県公立全日制の志願倍率(令和6〜8年度)
図1 長野県公立全日制の志願倍率(前期・後期、令和6〜8年度)
年度募集定員前期の志願者/入学予定者前期の倍率後期の志願者/入学予定者後期の倍率
令和6年度――1.47倍―1.04倍
令和7年度13,080人5,613人/4,054人1.38倍8,477人/7,957人1.06倍
令和8年度12,960人5,215人/3,933人1.33倍7,795人/7,475人1.04倍
倍率の読み方の注意
①令和6年度は、令和7年度の結果資料に「前年度の値」として倍率だけが載っているため、人数は書いていません。②令和7年度の後期は、同年の結果資料では1.06倍ですが、令和8年度の結果資料が示す「前年度の値」は1.07倍です。資料によって計算の分子(志願者か受検者か)が異なるためとみられます。この記事は、各年度の資料に載っている数字をそのまま使っています。③この倍率は県全体の公立全日制の数字で、高校ごとの倍率ではありません。

令和8年度の結果資料には、県教育委員会の考察も書かれています。「公立高校においては、前期選抜・後期選抜で志願倍率が低下した」「私立高校では、後期の志願倍率、進学率、充足率ともに上昇した」とあり、背景として高校授業料の実質無償化の影響があったと思われる、と記されています。令和8年度の公立全日制の入学者は11,714人で、募集定員12,960人に対する充足率は90.4パーセント、中学校卒業生に対する進学率は66.6パーセントでした。

令和7年度の結果資料では、前期選抜の募集枠を拡大した新しい入学者選抜によって、全日制の前期の志願倍率が低下したと説明されています。つまり、令和7年度から前期の枠が広がったことが、前期の倍率が下がった理由の1つです。

令和9年度の「志願予定数」|10月調査の読み方

県教育委員会は、令和8年10月7日に、中学3年生を対象に志望校を1校答えてもらう「第1回予定数調査」を行い、10月23日に結果を公表しました。前期選抜は公立のみ、後期選抜は私立・高専・県外志願・未定も含めた調査です。公立全日制の合計と私立全日制を、前年同期の調査と並べます。

区分令和9年度(令和8年10月7日調査)令和8年度(令和7年10月8日調査)
公立全日制 前期選抜:募集人員/志願予定数4,330人/4,768人4,270人/5,008人
公立全日制 後期選抜:募集人員/志願予定数8,630人/12,172人8,690人/12,815人
私立全日制:募集人員/志願予定数3,440人/2,461人3,440人/2,381人

前期選抜の志願予定数は、令和8年度の調査より240人少なく、後期選抜は643人少ない結果です。私立全日制は80人多くなっています。ただし、この調査は10月時点の志望を1校だけ答えたもので、実際の出願数や倍率とは一致しません。前期と後期の両方に同じ生徒の答えが入っているため、後期の志願予定数は、そのまま「倍率」の計算には使えません。傾向をつかむ参考として見てください。

私立高校との日程の重なり|県立の発表日と手続きの期限

長野県の私立高校の入試は、学校ごとに日程が決まっていて、県立の前期選抜(2月8日)より前に試験が終わる学校もあります。公立後期の発表は3月18日です。私立の「併願」(ほかの学校を第一志望にしたまま受ける受け方)では、入学の手続き期限が3月中旬の学校があります。次の表は、学校が公式サイトで公開している令和9年度の日程のうち、確認できた2校分です。

学校(公式サイト)試験日合格発表手続きの期限など
佐久長聖高校 東京入試1月11日(月・祝)1月14日(木)専願 2月3日(水)/併願 3月3日(水)
佐久長聖高校 推薦入試(II類)1月16日(土)1月21日(木)専願 2月3日(水)
佐久長聖高校 一般入試1月28日(木)2月4日(木)専願 2月10日(水)/併願 3月19日(金)
上田西高校 推薦入試1月14日(木)1月19日(火)入学手続 1月20日(水)〜29日(金)。Web出願 12月1日〜1月6日
上田西高校 一般入試1月27日(水)2月5日(金)入学予約手続 2月5日〜10日/入学確定手続 3月18日(来校のみ)。Web出願 12月8日〜1月20日

上田西高校の公式ページには、専願・併願の別が書かれていません。専願か併願かは、募集要項で確認してください。佐久長聖高校は、一般入試の併願の手続き期限が3月19日で、県立後期の発表(3月18日)の翌日です。上田西高校の一般入試の入学確定手続は3月18日で、県立後期の発表日と同じ日です。同じ日に「公立の発表を見る」「私立の手続きをする」が重なるため、事前に学校に手続きの方法を確認しておく必要があります。

長野県の公立・私立の日程を並べた図
図2 県立(前期・後期)と私立2校の日程(令和9年)

私立高校の「併願優遇」「推薦の基準」(評定の目安など)は、公表している学校と、個別相談で伝える学校があります。この記事では、公式サイトで確認できなかった基準の数字は載せていません。目安の評定や、専願・併願ごとの条件は、受けたい学校の募集要項と個別相談で確認してください。

併願の組み方3パターン|公立が第一志望の場合

次の3つは、日程と制度から編集部が組み立てた「考え方の型」です。特定の高校や私立の合否を示すものではありません。どの型でも、私立の条件(専願か併願か、手続きの期限)を募集要項で確認することが前提です。

パターン流れ向いている状況確認すること
A 前期+後期の二段構え前期(2月8日)に第一志望で出願。決まらなければ後期(3月9日)に同じ学校か別の学校で出願第一志望が前期を実施していて、志願理由書・面接を準備できる前期の観点と比重、前期で決まった場合は後期に出願できないこと
B 後期一本+私立の併願公立は後期(3月9日)のみ。私立は1月中に併願で受けておく学校の前期の募集枠が小さい、または観点が合わない。評定より当日点に自信がある私立の併願の手続き期限が、後期発表(3月18日)より前か後か
C 前期で公立を受け、不合格なら私立と後期を並行前期の発表(2月17日)後に、後期出願(2月24日〜26日)までの1週間で最終判断前期の結果で、後期で同じ学校を受けるか変えるかを決めたい2月17日から2月26日正午までの間に、出願先の変更を相談できる日程があるか

Bの型は、私立の併願の手続き期限が3月中旬の学校に向いています。Cの型は、前期の発表から後期の出願締切までが約1週間(2月17日〜2月26日正午)しかないため、前期の結果が出る前に、中学校の先生と「不合格だった場合の相談日」を決めておくと動きやすくなります。後期の志望変更は、出願後に1回だけ、3月1日(月)9時〜3月3日(水)正午に認められています。志望変更期間中は、各日の午後5時現在の志願者数が、県教育委員会のホームページで発表されます(要綱)。

受験パターンの例(3つ)

次の3人は、考え方を見やすくするための架空の例です。実際の生徒や学校とは関係ありません。評定は9教科の合計です。

例1 評定41点・前期を使う場合
第一志望の高校が前期を実施していて、調査書の比重が大きい観点を設けているとします。志願理由書と面接の練習を12月から始め、1月29日に出願します。後期に備えて、5教科50分の形式で過去の学力検査を解く練習は、2月8日の前期の後も続けます。公立が決まらなかった場合に備え、併願で受けられる私立を1校、1月中に受けておく組み合わせです。
例2 評定34点・後期一本の場合
評定は中間の帯で、5教科の当日点を伸ばしたい場合です。前期は出さず、後期(3月9日)に集中します。私立は1校を併願で受け、手続きの期限が3月18日以降かどうかを確認します。12月末以降の評価に向けて、提出物と授業態度を整えつつ、模試の結果で苦手教科の優先順位を決めます。
例3 評定29点・当日点で勝負する場合
評定は低めの帯で、当日点を伸ばす計画を立てている場合です。相関図は、評定と当日点の両方を見ますが、要綱は「相関の特異なものは慎重に検討」としています。そのため、後期の500点側を伸ばしながら、評定は1点でも上げる努力を続けます。前期は、学校の観点を確認して、面接や志願理由書の比重が高いと分かった学校があれば検討します。

中1〜中3の学習スケジュール

相関図の縦軸は中3の評定ですが、評定は日々の授業・提出物・定期テストの積み重ねです。中1・中2は、中3の評定を取りやすくする土台づくりの期間です。学年ごとの目安を表にしました。

時期学習の目安入試に関わる動き
中1教科書の基本を理解する。定期テストの前に、間違えた問題をやり直す習慣をつける入試の仕組みを知る必要はまだありません。学校のノート・提出物の出し方を整える
中2数学・英語の積み上げ教科で、つまずきを残さない。実技4教科も、提出物と実技の評価基準を確認する学校説明会に行く機会があれば、高校ごとの雰囲気を知る
中3 4〜8月中1・中2の復習で、苦手単元を洗い出す。部活動の引退後は、5教科の学習時間を増やす高校の学校説明会・体験入学の日程を調べる
中3 9〜11月定期テストと、過去の学力検査(時間を計る)の両方に取り組む。評定は12月末以降に評価されるため、授業態度と提出物を維持する10月7日の予定数調査(公立・私立の志望校1校)。私立の個別相談の予約。Web出願システムの案内を確認
中3 12月前期の志願理由書・面接の準備と、後期の過去問を並行する12月末以降の評価で評定が確定。三者面談で、前期を使うか後期一本かを決める
中3 1月前期の出願(1月29日〜2月2日)に向けた最終確認。私立の試験(推薦・一般)を受ける場合は、体調管理を優先する私立の試験日は学校ごとに異なる。県立の前期出願と日程が重ならないかを確認
中3 2月〜3月前期(2月8日)の後は、後期(3月9日)に向けて、5教科50分の形式で週に数回、本番と同じ時間帯に解く後期出願は2月24日〜26日。志望変更は3月1日〜3日。発表は3月18日

中3の月別の勉強の進め方は、長野県公立高校入試2027の仕組みと日程にも書かれています。この記事では、内申と併願を決める手順に絞りました。

三者面談・個別相談で確認すること(保護者の方向け)

12月の三者面談や、私立の個別相談では、次の点を聞いておくと、前期・後期・私立の組み合わせを決めやすくなります。担任の先生や学校に聞く内容と、家庭で話し合う内容に分けました。

担任の先生に聞くこと

  • 現時点での、9教科の評定合計(上限45点)と、12月末以降の評価で上がりそうな教科
  • 志望校の前期選抜の「生徒募集の観点」と、自分の状況が合うか
  • 学習成績一覧表の中での、おおよその位置(中学校が説明できる範囲で)
  • 前期で決まらなかった場合に、後期の出願先を相談できる日
  • 私立の併願を受けるときに、中学校から出してもらう書類と、その依頼の期限

私立の個別相談で聞くこと

  • 専願と併願の違い、それぞれの試験日と合格発表日
  • 入学の手続きの期限(併願の場合の、3月中旬の期限を含む)
  • 推薦や併願で、評定の目安が設けられているか(公表されていない場合は、聞いて確認)
  • 公立の後期の発表(3月18日)より前に手続きが必要になるか

家庭で話し合うこと

  • 前期に出す学校を1校に決めるか、後期一本にするか
  • 公立が決まらなかった場合に、通う私立の候補を何校まで考えておくか
  • 通学の方法と時間(通学区を超える志願の条件は、通学区規則と要綱で確認)
  • 前期の発表(2月17日)の後、後期の出願(2月24日〜26日)までの1週間の相談の進め方

長野県の内申と併願で、よくある誤解

よくある思い込み公式の資料で確認できること
「内申は◯点に換算される」長野県の要綱には換算式がありません。相関図の縦軸は、中3の必修9教科の評定合計(上限45点)です
「評定と当日点を足して順位をつける」要綱は、評定と学力検査の相関図と、調査書の記載事項を使って選抜するとしています。点を合計して順位をつける方式とは書かれていません
「前期は何校でも出せる」志願は1校1課程1学科に限られます。前期で入学予定者に決まると、後期・再募集には出願できません
「第2志望は別の学校でも書ける」第2志望を認めることがあるのは、同一学校の同一課程内に2以上の学科(部)がある場合です。ほかの学校を第2志望にする制度ではありません
「私立の併願の手続きは公立の発表の後で大丈夫」学校によって、手続きの期限が公立後期の発表(3月18日)より前の場合も、同じ日・翌日の場合もあります。募集要項で確認します

よくある質問

Q1 長野県の内申は、中1・中2の成績も使われますか。

相関図の縦軸に使われるのは、中学校第3学年の必修9教科の評定合計(上限45点)です(要綱)。調査書には、総合的な学習の時間、特別活動、総合所見なども載り、それらも選抜の資料になります。

Q2 評定は、いつの成績で決まりますか。

令和8年度卒業見込みの生徒は、令和8年(2026年)12月末日以降に、第3学年の生徒全員を対象に必修教科を5段階で評定すると、要綱に定められています。どの学期の成績を反映するかは、中学校の評価計画によります。

Q3 前期に出して不合格だった場合、後期に出せますか。

出せます。前期で入学予定者に決まらなかった人は、後期選抜と再募集に志願できます。決まった人は志願できません(要綱)。

Q4 志望校を後期で変更できますか。

出願後、原則1回に限り、3月1日(月)9時〜3月3日(水)正午に、志望学校・課程・学科の変更ができます。志望変更の間は、各日の午後5時現在の志願者数が県教育委員会のホームページで発表されます。

Q5 私立高校の併願優遇の基準は、どこで分かりますか。

学校ごとに異なり、公表している学校と、個別相談で伝える学校があります。この記事は、公式サイトで確認できた日程だけを載せています。基準は、受けたい学校の募集要項と個別相談で確認してください。

Q6 病気やけがなどで後期の学力検査を受けられなかったときは。

病気・けが・災害・事故など、本人の責任によらない理由で3月9日(火)の後期の学力検査を受けられなかった人のために、追検査が3月15日(月)にあります(後期で対面の面接や実技検査を行う高校では、3月16日(火)にも実施)。申込期限は3月9日(火)17時(県の日程表)、発表は3月18日(木)です。対象や手続きは、中学校と県の案内で確認してください。

まとめ|評定の帯を知り、日程を並べて、組み合わせを決める

  • 長野県は評定を換算せず、中3の評定合計(上限45点)と学力検査(500点)を相関図で見ます。区分線は毎年の受検者の分布で決まり、合格ラインは公表されていません。
  • 前期は、第一志望の学校にだけ出願します。前期で決まると後期には出願できないため、前期の観点と比重を、学校別実施内容で確認します。
  • 公立全日制の倍率は、前期が1.47倍→1.38倍→1.33倍、後期が1.04倍→1.06倍→1.04倍(令和6→7→8年度)でした。
  • 私立は、手続きの期限と公立後期の発表(3月18日)の前後関係を、日程表で並べて確認します。

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