新羽高校は、神奈川県の県立の全日制・普通科の高校です。この記事では、内申(調査書の評定)と当日の学力検査(当日点)が、令和9年度入試でどんな比率で合否に使われるのかを、神奈川県教育委員会が公表した「選考基準」をもとに整理します。あわせて、直近3年の倍率、入試の日程、内申と当日点をどう積み上げていくかの考え方も、公式の数字から計算できる範囲でまとめました。
✅ 結論:新羽高校の選抜は、こう決まります
選考は2段階です。第1次選考で募集人員の90%までを選び、残りを第2次選考で選びます。第2次選考では比率が変わり、学力検査と「主体的に学習に取り組む態度」の評価が8:2になります。特色検査(実技検査・自己表現検査・面接)は行わず、学力検査は国語・数学・英語・理科・社会の5教科です。
- 内申と当日点の比率(第1次は6:4、第2次は8:2)
- 内申(評定)を100点に直す計算と、計算例
- 当日点(5教科500点)を100点に直す計算と、1点の重み
- 内申と当日点の組み合わせ方(同じ合計になる例)
- 直近3年(令和6〜8年度)の倍率と志願者数
- 令和9年度の入試日程と、時期別の進め方
🧭 神奈川県の共通選抜のしくみ(先に押さえたい4点)
神奈川県の公立高校(全日制)の一般入試は、「共通選抜」と呼ばれます。新羽高校の配点を読む前に、県の共通ルールを4点だけ確認しておきます。
1.評定は、中2と中3の成績を使います。県の「選考基準の見方」では、学習の記録(評定)は「第2学年の9教科の評定合計」と「第3学年の9教科の評定合計の2倍」を足して、135点満点とし、それを100点満点に換算すると書かれています。中1の評定は使いません。中3の評定は2倍で入るため、評定の中で中3の成績の重みが大きくなります。
2.学力検査は、原則5教科です。全日制では、英語・国語・数学・理科・社会を、1教科50分・100点満点で実施します。5教科の合計500点を、100点満点に換算して使います。
3.「主体的に学習に取り組む態度」の評価も、調査書にあります。中3の各教科について、評価Aは3点、評価Bは2点、評価Cは1点に換算し、その合計(27点満点)を100点満点に換算します。新羽高校では、この評価は第2次選考で使われます。
4.選考の資料は、合計数値「S」で比べます。第1次選考のSは「評定(100点換算)×評定の比率+学力検査(100点換算)×学力検査の比率」、第2次選考のSは「学力検査(100点換算)×学力検査の比率+主体的態度(100点換算)×主体的態度の比率」で求めます。比率は学校ごとに決められ、2以上の整数で合計が10になります。
📊 配点の表|内申と当日点の比率(令和9年度)
令和9年度の新羽高校の選考基準(県が公表した「共通選抜(全日制)」の表)を、見やすく並べました。比率の数字は、Sを出すときにかける数です。
| 資料 | 第1次選考 | 第2次選考 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 学習の記録(評定=内申) | 6 | 使いません | 2年の9教科の評定合計+3年の9教科の評定合計×2(135点満点)を、100点に換算 |
| 学力検査(当日点) | 4 | 8 | 英語・国語・数学・理科・社会の5教科(各100点、合計500点)を、100点に換算 |
| 主体的に学習に取り組む態度(評価) | 使いません | 2 | 中3の9教科の評価(A3点・B2点・C1点、27点満点)を、100点に換算 |
| 特色検査 | 行いません | 行いません | 新羽高校では実施しません(県の表の特色検査欄は「-」) |
| 重点化(教科の点を2倍にする扱い) | なし | なし | 9教科の評定も5教科の学力検査も、教科ごとの重みは同じ |
| Sの満点 | 1000点 | 1000点 | 第1次は 100×6+100×4、第2次は 100×8+100×2 |

※比率は、神奈川県教育委員会の令和9年度「選考基準」にもとづきます。図の「点」は、比率を1000点満点のSに置き換えたものです。入学者を決める前の選考の仕組みなので、実際の募集人員は募集案内で確認してください。
表のポイントは3つです。1つめは、第1次選考では内申が6割、当日点が4割で、内申を少しでも高くしておくことが、そのままSの上積みになることです。2つめは、第2次選考では評定そのものは使わず、学力検査が8割になることです。3つめは、重点化がないため、9教科の評定は、どの教科も同じ重みで入ることです。
🧮 内申(学習の記録=評定)の計算方法
新羽高校の内申は、次の手順で100点満点の数字(本文では「評定の100点換算」と呼びます)になります。
- 2年生の9教科の評定を足します(最大45)。
- 3年生の9教科の評定を足し、2倍にします(最大90)。
- 2つを足します(最大135)。
- 135で割って100をかけると、評定の100点換算が出ます。
- 第1次選考では、この数字に6をかけた値が、Sに入ります。
評定の計算例(例)
次の表は、評定の合計がいくつになるかの「例」です。実際の評定は、中学校の通知表・調査書で確認してください。
| 例 | 2年の評定合計 | 3年の評定合計 | 2年+3年×2 | 100点換算 | Sに入る点(×6) |
|---|---|---|---|---|---|
| 例A(全教科が3) | 27 | 27 | 81 | 60.0 | 360.0 |
| 例B | 30 | 33 | 96 | 71.1 | 426.7 |
| 例C(全教科が4) | 36 | 36 | 108 | 80.0 | 480.0 |
| 例D | 39 | 42 | 123 | 91.1 | 546.7 |
| 例E(全教科が5) | 45 | 45 | 135 | 100.0 | 600.0 |
例Cと例Dを比べると、評定の合計が15点上がったとき、Sは66.7点増えています。評定の1段階分(1教科)で見ると、3年の評定を1教科で1段階上げると、評定の合計が2増えて、Sは約8.9点増えます。2年の評定は1段階で約4.4点です。3年の評定は2倍で入るため、中3の成績が評定に与える影響は、2年の2倍です。
新羽高校は、評定の重点化を行いません。音楽・美術・保健体育・技術・家庭科の評定も、国語・数学・英語・理科・社会と同じ重み(1段階で、3年なら約8.9点)で入ります。5教科だけに力を入れて、実技教科の提出物や授業での取り組みを後回しにすると、同じ点を取り逃がすことになります。
主体的に学習に取り組む態度(第2次選考で使う)
第2次選考で使う「主体的に学習に取り組む態度」の評価は、中3の9教科が対象です。A・B・Cを3点・2点・1点に換算して合計し(27点満点)、100点満点にします。
| 評価の組み合わせ(例) | 合計点 | 100点換算 | Sに入る点(×2) |
|---|---|---|---|
| 9教科すべてA | 27 | 100.0 | 200.0 |
| Aが6教科、Bが3教科 | 24 | 88.9 | 177.8 |
| Aが3教科、Bが6教科 | 21 | 77.8 | 155.6 |
| 9教科すべてB | 18 | 66.7 | 133.3 |
評価が1教科でBからAに変わると、合計が1点増え、100点換算で約3.7点、Sでは約7.4点の増加です。第2次選考の対象になる方の範囲や手続きは、募集案内で確認してください。評価は、日々の授業・提出物・テストへの取り組みの積み重ねなので、第1次選考の評定と同じ時期から、あわせて整えていくものと考えるとよいでしょう。
📝 当日点(学力検査)の考え方|公式の資料でわかる範囲
当日点は、5教科の合計(500点満点)を5で割って、100点満点にします。第1次選考では4をかけ、第2次選考では8をかけて、Sに加えます。
| 5教科の合計(例) | 100点換算 | 第1次で入る点(×4) | 第2次で入る点(×8) |
|---|---|---|---|
| 300点 | 60.0 | 240.0 | 480.0 |
| 350点 | 70.0 | 280.0 | 560.0 |
| 400点 | 80.0 | 320.0 | 640.0 |
| 450点 | 90.0 | 360.0 | 720.0 |
| 500点 | 100.0 | 400.0 | 800.0 |
1点・1段階の重み(第1次選考)
| できごと | 第1次のSの変化 |
|---|---|
| 3年の評定が、1教科で1段階上がる | +8.9点 |
| 2年の評定が、1教科で1段階上がる(すでに終わった学年) | +4.4点 |
| 学力検査が、500点のうち10点上がる | +8.0点 |
| 学力検査が、500点のうち1点上がる | +0.8点 |
この表から、3年の評定を1教科で1段階上げることは、学力検査で約11点(500点中)取ることとほぼ同じ価値だとわかります。第2次選考では、学力検査が1点上がるとSは1.6点増え、「主体的に学習に取り組む態度」が1教科でBからAに上がるとSは約7.4点増えます。
神奈川県の公表資料(選考基準・志願状況)には、新羽高校の合格最低点やボーダーのSは公表されていません。そのため、この記事では「何点あれば合格」という目安は作っていません。公表されている範囲は、学校の説明会資料や募集案内で確認してください。
🧪 例:1人分のSを最後まで計算してみる
数字の動きをつかむために、1人の生徒の「例」を、最初から最後まで計算します。数字は、わかりやすくするために作った仮の例です。
| 手順 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 2年の評定合計 | 全9教科が4 | 36 |
| 3年の評定合計 | 全9教科が4 | 36(2倍して72) |
| 評定の100点換算 | (36+72)÷135×100 | 80.0 |
| 学力検査の5教科の合計 | 国70・数65・英75・理70・社70 | 350点 |
| 学力検査の100点換算 | 350÷5 | 70.0 |
| 第1次選考のS | 80.0×6+70.0×4 | 480.0+280.0=760.0 |
| 主体的態度(Aが6教科、Bが3教科) | (3×6+2×3)÷27×100 | 88.9 |
| 第2次選考のS | 70.0×8+88.9×2 | 560.0+177.8=737.8 |
この例では、第1次選考のSが760.0、第2次選考のSが737.8です。同じ生徒でも、選考の段階によって比率が違うため、Sの数字は変わります。大切なのは、自分の評定と当日点の見込みを、学校の比率で計算し直すことです。比率が5:5の学校の数字で考えると、新羽高校では評定の重みを低く見積もってしまいます。
⚖ 内申と当日点、どちらで取るか|同じSになる組み合わせ
第1次選考のSが同じになる、内申と当日点の組み合わせの例を並べます。どれも、Sは約786.7です。
| タイプ(例) | 評定合計(2年+3年×2) | 評定の点(×6) | 学力検査の合計 | 学力検査の点(×4) | 第1次のS |
|---|---|---|---|---|---|
| 内申を高く保つ | 123(2年39・3年42) | 546.7 | 300点 | 240.0 | 786.7 |
| バランス型 | 108(2年36・3年36) | 480.0 | 約383点 | 約306.7 | 約786.7 |
| 当日点で補う | 96(2年30・3年33) | 426.7 | 450点 | 360.0 | 786.7 |
評定の合計が123から96へ27点下がると、評定の点は120.0点減ります。これを学力検査で補うには、500点中150点分が必要です。計算の上では補えますが、5教科すべてで高い得点が求められます。反対に、内申を数点上げることは、日々の積み重ねで取り組みやすく、当日点に頼る部分を小さくできます。
🔢 中2の評定がきまっているとき、中3で動かせるS
中2の評定は、すでに終わった成績です。中3の評定は、これから動かせる部分です。たとえば、中2の評定合計を36(全教科が4)に固定したとき、中3の評定合計によって、第1次選考のSに入る評定の点が、次のように変わります。
| 3年の評定合計(例) | 2年36+3年×2 | 100点換算 | 評定の点(×6) | 全教科が4のときとの差 |
|---|---|---|---|---|
| 33 | 102 | 75.6 | 453.3 | -26.7 |
| 36(全教科が4) | 108 | 80.0 | 480.0 | 0 |
| 39 | 114 | 84.4 | 506.7 | +26.7 |
| 42 | 120 | 88.9 | 533.3 | +53.3 |
中3の全9教科で、評定が1段階ずつ上がると、3年の評定合計が9増え、2倍で入るので評定合計は18増えます。第1次選考のSでは、80.0点の増加です。学力検査では、1点が0.8点にあたるため、500点中100点を上乗せするのと同じ価値です。中3の評定は、これから動かせる、大きな部分です。
一方で、3年の評定が全教科で1段階下がると、同じだけSが減ります。第1次選考で評定が6割を占める新羽高校では、中3の評定を守ることも、当日点の対策と同じように大切です。
🏫 県立の普通科と比べた、新羽高校の比率
同じ神奈川県の公立高校でも、比率は学校ごとに違います。県の令和9年度の表から、いくつかの県立普通科の比率を並べます。数字は「評定:学力検査」(第1次)と「学力検査:主体的態度」(第2次)です。
| 学校 | 第1次(評定:学力検査) | 第2次(学力検査:主体的態度) | 特色検査 |
|---|---|---|---|
| 新羽 | 6:4 | 8:2 | なし |
| 鶴見 | 5:5 | 8:2 | なし |
| 港北 | 5:5 | 8:2 | なし |
| 岸根 | 5:5 | 8:2 | なし |
| 霧が丘 | 5:5 | 8:2 | なし |
| 白山 | 7:3 | 5:5 | なし |
新羽高校は、評定を重めに見る学校です。5:5の学校より内申の価値が高く、白山高校の7:3よりは当日点の価値が高い、中間にあたります。志望校の候補を比べるときは、評定と学力検査の見込みを、学校ごとの比率で計算し直すと、差が見えやすくなります。
🔥 倍率と志願者数のうごき(令和6〜8年度)
神奈川県が公表した、新羽高校の共通選抜(普通科)の志願者数と競争率です。数字は、志願変更の締め切り時点のもので、競争率は「志願者数÷募集定員」です。
| 年度 | 募集定員 | 志願者数 | 競争率 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 399人 | 478人 | 1.20倍 |
| 令和7年度 | 399人 | 472人 | 1.18倍 |
| 令和8年度 | 398人 | 450人 | 1.13倍 |

3年間の競争率は、1.13倍〜1.20倍の範囲で、やや下がっています。志願者数は、志願締切時から志願変更の締め切りまでに動くことがあります。県の資料では、令和8年度は461人から450人へ、令和7年度は491人から472人へ減り、令和6年度は413人から478人へ増えました。倍率は、志願変更を経て最終的な数字が決まるため、志願締切時の数字だけで判断しないことが大切です。
令和8年度の志願変更締切時の競争率を、近い比率の県立普通科と並べると、次のとおりです。
| 学校(令和8年度) | 募集定員 | 志願者数 | 競争率 |
|---|---|---|---|
| 鶴見 | 318人 | 381人 | 1.20倍 |
| 港北 | 358人 | 478人 | 1.34倍 |
| 新羽 | 398人 | 450人 | 1.13倍 |
| 岸根 | 318人 | 427人 | 1.34倍 |
※神奈川県「令和8年度 公立高等学校入学者選抜 志願変更締切時の志願状況」、令和7年度・令和6年度の同資料にもとづきます。令和9年度の募集定員は、県の募集案内で確認してください。倍率が低くても、選考はSの高い順に決まるため、合否の見通しとは別に考える必要があります。
📅 令和9年度の入試日程
| 項目 | 日程(令和9年) |
|---|---|
| 志願情報の申請期間 | 1月25日(月)〜29日(金) |
| 中学校長の承認期間 | 1月25日(月)〜2月1日(月) |
| 志願変更の情報申請期間 | 2月4日(木)〜8日(月) |
| 志願変更の中学校長承認期間 | 2月4日(木)〜9日(火) |
| 共通検査(学力検査等) | 2月16日(火) |
| 特色検査・面接(実施する学校のみ) | 2月16日(火)〜18日(木)(新羽高校は特色検査なし) |
| 追検査 | 2月22日(月) |
| 合格者の発表 | 2月26日(金) |
※神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について」にもとづきます。日程は変わることがあるため、出願の前に公式ページでご確認ください。
🗓 時期別|内申と当日点を、両方そろえる進め方
第1次選考は内申が6割です。ただし、当日点が4割あることも変わりません。時期ごとに、内申と当日点の両方で何を進めるかを整理しました。これは一般的な考え方で、公式が定めた学習計画ではありません。
| 時期 | 内申(評定)の面 | 当日点(学力検査)の面 |
|---|---|---|
| 中2まで | 評定は、中2の分がすでに計算に入ります。通知表の評定合計を確認します。 | 5教科の基礎の抜けを確認します。 |
| 中3の1学期 | 中3の評定は2倍で入ります。定期テストと提出物を、9教科すべてで丁寧に進めます。 | 苦手教科の基礎を、短い時間で毎日続けます。 |
| 夏休み | 2学期の定期テストに向けて、苦手な実技教科の内容も整理します。 | 1・2年の範囲を、5教科でまとめて復習します。 |
| 中3の2学期 | 中間・期末テストで、評定に直結する点を取りにいきます。 | 模試の結果を、教科別・単元別に見直します。 |
| 12月〜1月 | 評定の状況をもとに、三者面談で志望校を話し合います。 | 過去問・模試で、時間配分と得点の安定を確認します。 |
| 志願変更の前後 | 県の公表する志願状況を見て、志願先を決めます。 | 直前期は、新しい範囲を増やしすぎず、弱点の確認を中心にします。 |
神奈川県の評定は、2年と3年の成績で決まります。1年生の成績が入らないので、中2以降の成績を大切にすることが、そのまま内申の積み上げになります。3年生の評定は2倍で入るため、1学期・2学期の定期テストと提出物の積み重ねが、そのままSの上積みになります。
🗒 三者面談で確認したいこと
志望校を決めるときは、学校の先生と、次の点を確認しておくと、計算がぶれません。
- 今の2年の評定合計と、3年1学期の評定の見込み(9教科の一覧)
- 9教科のうち、評定を1段階上げやすい教科はどれか
- 「主体的に学習に取り組む態度」の評価が、どの教科で評価Bになっているか
- 模試や定期テストの、5教科の合計点の推移
- 志願変更の期間(令和9年は2月4日〜8日)に、どの時点で志望校を最終確認するか
- 私立高校の併願や、確約(事前の相談)がある場合の、スケジュール
先生に聞くときは、「評定の合計」と「5教科の合計点」の2つを具体的な数字で伝えると、新羽高校の比率(6:4)にあてはめた話がしやすくなります。
🎯 当日点の積み上げ方|5教科500点の使い方
新羽高校では、学力検査に教科ごとの重点化がありません。5教科の100点は、どの教科も同じ価値です。そのため、得意教科をさらに伸ばすだけでなく、点数が伸びていない教科の底上げが、合計点を上げる近道になります。
合計350点(100点換算で70.0)を目標にする場合の、教科別の点数の組み立て方を「例」として示します。教科の点数は、人によって違うため、あくまで考え方の見本です。
| 教科 | 例1(得意教科で稼ぐ) | 例2(全教科をそろえる) | 考え方 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 65 | 70 | 基本問題を落とさない |
| 数学 | 80 | 70 | 計算と基本の図形・関数で安定させる |
| 英語 | 75 | 70 | リスニングを含めて、毎日少しずつ |
| 理科 | 65 | 70 | 暗記と計算を分けて進める |
| 社会 | 65 | 70 | 単元ごとに、用語と流れをそろえる |
| 合計 | 350 | 350 | 100点換算では、どちらも70.0 |
合計が同じなら、第1次選考のSも同じです。弱い教科が1つあると、その教科の点が足を引っぱります。反対に、20点ある教科を50点にすることは、80点の教科を90点にするより、取り組みやすいことがあります。伸びしろの大きい教科から、基本問題の取りこぼしをなくすことが、合計点を上げる実際的な進め方です。
過去問を使うときは、まず神奈川県の共通検査の形式に慣れることが大切です。時間は1教科50分です。時間内に解ききる練習と、間違えた問題の見直しを、教科ごとに習慣にします。出題の細かい傾向は、県が公表する過去の検査問題と解答で確認してください。
🔍 評定を伸ばすために見直したいこと
新羽高校では、第1次選考のSの6割が評定から来ます。評定は9教科すべてが同じ重みなので、1教科だけに集中するより、全教科を1段階ずつ底上げするほうが、Sの上積みが大きくなります。
- 定期テストの点数だけでなく、提出物の期限と内容を確認します。評価の観点は、教科の先生が学期のはじめに説明する資料に書かれています。
- 実技教科(音楽・美術・保健体育・技術・家庭科)は、実技テスト・作品・授業での取り組みも評価に関わります。評価の基準は、先生に確認します。
- 評定が上がりにくい教科は、前の学期の通知表と比べて、何が足りなかったかを書き出します。
- 3年の1学期の評定は、2学期以降の評定の土台になります。1学期のうちに、取りこぼしの原因を片づけておきます。
評定は、各教科の先生が決めます。この記事は、評定の決め方そのものを説明するものではなく、県の選考基準にもとづいて、評定がSにどう入るかを説明するものです。評価の基準や、評定を上げるための具体的な取り組みは、学校の先生に確認してください。
❓ よくある勘違い4つ
神奈川県では、評定は中2と中3の成績で決まります。中1の評定は使いません。
5教科の合計を、100点満点に換算してから、比率をかけます。第1次選考では、合計が500点でも、Sに入るのは400点(×4)です。
新羽高校は重点化を行わないため、実技教科の評定も、国語・数学などと同じ重みで入ります。
選考は、Sの高い順に行われます。倍率は志願者数から計算した数字で、1倍を下回る年でも、評定・当日点がともに必要です。倍率は、志願変更を経て動くことがあります。
🧭 出願から合格発表までの流れ
- 1月25日〜29日:志願情報を申請します(中学校長の承認は、2月1日まで)。
- 1月末〜2月初め:県は例年、志願状況を公表しています(令和8年度は1月30日付)。
- 2月4日〜8日:志願変更の情報を申請します(承認は2月9日まで)。
- 2月16日:共通検査(学力検査等)を受けます。新羽高校では、特色検査はありません。
- 2月22日:追検査の日です。対象になる方の条件は、募集案内で確認してください。
- 2月26日:合格者が発表されます。
それぞれの時点で、中学校の先生と確認しておくことが、あわせて大切です。出願の期間は短く、中学校長の承認が必要です。余裕を持って、1月の三者面談までに、志望校を決める準備をします。
👨👩👧 保護者の方が、家庭でできること
- 通知表の評定を、9教科の一覧にして、2年と3年の評定合計を一緒に確認する。
- 定期テストの結果を、5教科の合計点と、実技教科の評価に分けて、記録しておく。
- 県が例年公表している志願状況(1月末ごろ)の日と、志願変更の期間(2月4日〜8日)を、家族のカレンダーに入れる。
- 私立高校の併願や事前の相談がある場合は、公立の日程と重ならないか、早めに確認する。
特に、評定は、学期ごとに通知表で知ることができます。まだ時間がある時期なら、3年生の2学期の評定を、どの教科でどれだけ上げられそうかを、お子さんと話し合うことが、第1次選考のSの上積みにつながります。
📝 まとめ|新羽高校の内申と当日点
- 第1次選考は、評定:学力検査=6:4です。第2次選考は、学力検査:主体的に学習に取り組む態度=8:2です。
- 評定は、中2の合計と中3の合計の2倍(135点満点)で、中1は使いません。9教科の重みは、どの教科も同じです。
- 学力検査は5教科500点です。第1次選考では100点換算に4をかけて、Sに入ります。
- 直近3年の競争率は、1.20倍・1.18倍・1.13倍です(志願変更締切時)。
- 合格最低点は公表されていないため、まずは評定と5教科の合計点を、比率にあてはめて確認します。
志望校を決めるのは、中3の秋から冬です。それまでに、評定の合計と5教科の合計点を、学校の比率で計算し直しておくと、三者面談で具体的な話ができます。
よくいただくご質問
Q. 新羽高校の内申は、どのくらいの割合ですか?
A. 令和9年度の第1次選考では、評定と学力検査の比率が6:4です。第2次選考では、評定は使わず、学力検査と「主体的に学習に取り組む態度」の評価が8:2です。
Q. 内申は、どの学年の評定が使われますか?
A. 中2の9教科の評定合計と、中3の9教科の評定合計の2倍を足して、135点満点とします。中1の評定は使いません。
Q. 内申が足りないとき、当日点で取り返せますか?
A. 計算の上では取り返せます。たとえば、評定の合計(2年+3年×2)が12点下がると、第1次選考のSは53.3点減るため、学力検査で500点中約67点を上乗せすれば同じSになります。ただし、必要な得点は大きく、合格最低点は公表されていません。内申と当日点を、両方で積み上げることをおすすめします。
Q. 面接や特色検査はありますか?
A. 新羽高校は、県の表の特色検査欄が「-」で、特色検査(実技検査・自己表現検査・面接)は行いません。学力検査と調査書の資料で選考します。
Q. 実技教科の評定も、同じ重みですか?
A. はい。新羽高校は評定の重点化を行わないため、9教科の評定は、教科ごとの重みが同じです。
Q. 合格に必要な点数は、わかりますか?
A. 新羽高校の合格最低点やボーダーは、県の公表資料(選考基準・志願状況)では公表されていません。この記事の計算は、比率にもとづく「例」で、合否の目安ではありません。
Q. 志願変更は、いつできますか?
A. 令和9年度は、志願変更の情報申請期間が2月4日(木)〜8日(月)、中学校長の承認が2月4日(木)〜9日(火)です。県は例年、志願締切後に志願状況を公表しています(令和8年度は1月30日付)。条件の細かい点は、募集案内で確認してください。
Q. 追検査とは、何ですか?
A. 令和9年度は2月22日(月)に実施されると、県の日程に書かれています。対象になる方や手続きは、募集案内で確認してください。
※出典(公式資料):
神奈川県教育委員会「令和9年度 公立高等学校入学者選抜 選考基準」:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/senko_kijun.html
選考の方法と選考基準の見方:https://www.pref.kanagawa.jp/documents/63368/00_mikata.pdf
共通選抜(全日制)の選考基準:https://www.pref.kanagawa.jp/documents/63368/01_kyoutsu_zennichi.pdf
令和9年度 募集及び選抜の主な日程等:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/r9/r9nyusen-nittei.html
令和8年度 志願変更締切時の志願状況:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/prs/koko/r5617851.html
令和7年度 志願変更締切時の志願状況:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/jisshikekka/r7shihenjishigansyasu.html
令和6年度 志願変更締切時の志願状況:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/jisshikekka/r6shihenjishigansyasu.html


