最終更新:2026年11月8日|入試の数字は、横浜雙葉中学高等学校の公式サイトにある「2027年度 中学校生徒募集要項(一般入試)」(PDF)と、「入試情報」のページに載っている2026年度の入試結果をもとにしています。学費は、公式サイトの「よくあるご質問」にある2026年度の納付金です。学校の沿革・教育理念・施設・行事・クラブ・制服などは、同じ公式サイトの各ページの記載によります。二次情報は使っていません。出典は記事の最後にまとめました。
横浜雙葉中学校は、横浜市中区の山手にあるカトリックの女子校です。2027年度の一般入試は、1期(2027年2月1日・月)が募集60名、2期(2月2日・火)が募集30名で、どちらも国語・算数・理科・社会の4科で行います。出願はインターネットのみで、2027年1月6日(水)9:00から1月28日(木)23:59までです。受験料は各回25,000円です。
配点は、国語100点(50分)、算数100点(50分)、理科80点(40分)、社会80点(40分)で、合計360点です。2026年度の結果では、合格者最低点が1期210点、2期234点で、実質倍率(受験者数÷合格者数)は、当サイトの計算で1期2.01倍、2期2.14倍でした。学校は、2026・2025・2024年度の入試問題を公式サイトで公開しています。
入学手続では、入学金300,000円を学校が指定する期限までに納めます。学費は公式サイトに2026年度の額(月額の納付金67,000円など)が出ているので、この記事では年度を明記して整理しました。2027年度の額は、募集要項や説明会の資料で確認してください。
- 横浜雙葉中学校の基本情報
- 2027年度入試の方式と募集人員
- 日程と出願の手順
- 科目・配点・試験時間
- 入試の内容と、公式に公開されている資料
- 2026年度の入試結果(学校公表)
- 学費と入学手続
- 過去問と市販の問題集
- 対策の進め方(科目別・時期別)
- 学校を知る:教育理念・歴史・校訓
- 学校生活:1日の流れ・行事・クラブ・制服
- 進路と海外交流
- 説明会・見学の機会
- 保護者が確認しておきたいこと
- よくある質問
横浜雙葉中学校は、横浜の港を見下ろす山手の丘に建つ、中高一貫の女子校です。受験を考えるご家庭からは、「1期と2期はどう違うのか」「理科と社会は80点という配点なのか」「雙葉小学校からの進学者がいる中で入学するとどうなるのか」といった質問がよく出ます。学校は、2026年度の入試結果、直近3年分の入試問題、よくあるご質問を公式サイトで公開しており、公式の資料だけでも、準備の見通しをかなり具体的に立てられます。
この記事では、2027年度の生徒募集要項に書かれている日程・科目・配点・出願・手続と、2026年度の入試結果を整理し、あわせて、学校の教育理念や歴史、1日の流れ、行事、クラブ、制服、進路といった、入試以外の公式情報もまとめます。公式に公開されていない項目は「公開されていません」「募集要項で確認」と書き、当サイトの計算や読み取りには「当サイトの計算」と明記します。民間による推定値は載せていません。
横浜雙葉中学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 横浜雙葉中学校(横浜雙葉中学高等学校) |
| 所在地 | 〒231-8653 神奈川県横浜市中区山手町88 |
| 電話 | 045-641-1004(月〜金 9:00〜17:00、土 9:00〜12:00。公式サイトの記載) |
| 男女の別 | 女子校 |
| 設置者・精神 | カトリック。母体は「幼きイエス会」(フランスに始まる女子修道会) |
| 校訓 | 徳においては純真に 義務においては堅実に(SIMPLE DANS MA VERTU FORTE DANS MON DEVOIR) |
| 学校目標 | 人と世界、未来をつなぐ |
| 志願資格 | 2027年3月に小学校卒業見込みの女子 |
| 入試 | 1期・2期(一般入試)、帰国生入試。神奈川私立中学校共通追試あり |
学校の公式サイトは、中学校と高等学校が共通のサイトになっています。中学校の入試の案内は「受験生の皆様へ」のページにまとまっていて、中学校生徒募集要項、中学校入学試験結果、中学入試問題の3つの項目が並んでいます。この記事では、そのうち中学校に関わる部分を中心に扱い、高校に関する情報は、学校の進路の様子を知る参考として、年度と対象を明記して使います。
2027年度入試の方式と募集人員
掲載している年度:2027年度入試の生徒募集要項(一般入試)。結果の数字は2026年度のものと明記します。
| 入試 | 試験日 | 募集人員 | 科目 |
|---|---|---|---|
| 1期 | 2027年2月1日(月) | 第1学年 60名 | 4科(国語・算数・理科・社会) |
| 2期 | 2027年2月2日(火) | 第1学年 30名 | 4科(国語・算数・理科・社会) |
| 帰国生入試 | (一般入試の募集要項とは別に公表) | 若干名(2026年度の結果表の記載) | 帰国生入試募集要項で確認 |
一般入試の募集は、1期が60名、2期が30名の合計90名です。募集要項には、「横浜雙葉小学校からの進学者に、保護者の転勤などで欠員のある場合には、募集人数に追加して発表いたします」という注記があります。つまり、学校の小学校から進学する生徒の人数は、この募集人数の外側で扱われていると読めますが、小学校からの進学者の人数は、公式の資料に出ていません。
帰国生入試については、2026年度の結果表に「若干名」と書かれています。2027年度の帰国生入試の日程・科目は、一般入試の募集要項とは別の「帰国生入試募集要項」で公表されており、この記事では内容を扱いません。海外在留証明書の様式も、学校の入試情報のページにあります。
入試の種類は、1期と2期の2つだけで、午後入試や、国語・算数だけの2科入試は、一般入試の募集要項には書かれていません。出願の方法は、1期と2期で共通で、2回受ける場合に、どちらか一方だけを選ぶのか、両方に出願できるのかといった細かい扱いは、出願サイトの案内で確認してください。
日程と出願の手順

| 項目 | 内容(2027年度・一般入試) |
|---|---|
| 出願方法 | インターネット出願のみ。本校窓口での受付・支払いはできません |
| 出願期間 | 2027年1月6日(水)9:00 〜 1月28日(木)23:59 |
| マイページ登録 | 2026年12月中旬頃から、マイページで志願者情報の登録ができます |
| 受験料 | 各回25,000円(別途、事務手数料がかかります) |
| 支払い方法 | クレジットカード、コンビニエンスストア、ペイジー対応金融機関のATMまたはネットバンク |
| 試験日 | 1期:2月1日(月)/2期:2月2日(火) |
| 集合時間 | 8:20(持ち物:受験票、筆記用具、上履き) |
| 合格発表 | 1期:2月1日(月)22:00/2期:2月2日(火)22:00 合格発表サイトにログインして確認 |
| 入学金の納入 | 2月3日(水)20:00まで、2月4日(木)20:00まで(募集要項の記載順は1期・2期の順) |
| 入学者説明会 | 2月11日(祝)10:00〜12:00 本校 児童・保護者それぞれ1名ずつ |
| 共通追試 | 2月9日(火)9:00開始(学校感染症で受験できなかった受験生が対象) |
出願期間は、2027年1月6日から1月28日までと、約3週間あります。試験日の2月1日から見ても、出願の締め切りは試験の4日前で、出願期間の途中で試験日が決まるわけではありません。ただし、受験票は出願後に自分で印刷して、試験当日に持参する決まりです。受験票は、A4の普通紙に印刷するよう書かれています。
合格発表は、試験当日の夜22:00に、合格発表サイトで行われます。1期は2月1日の22:00、2期は2月2日の22:00です。入学金の納入期限は、募集要項に「2027年2月3日(水)20:00まで」「2027年2月4日(木)20:00まで」と2つ書かれており、記載の順番どおりに読むと、1期の合格者は2月3日、2期の合格者は2月4日までと考えられます。どちらの期限がどちらの入試に当たるのかは、募集要項の原本で確認してください。
入学金は、インターネット出願サイトのマイページから納入します。納入した入学金は返金されず、期間内に納入しないと入学資格が取り消される、と書かれています。また、施設設備資金(200,000円)も、あわせて支払うことができます。
科目・配点・試験時間

| 科目 | 時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 8:50〜9:40(50分) | 100点 |
| 算数 | 9:55〜10:45(50分) | 100点 |
| 理科 | 11:00〜11:40(40分) | 80点 |
| 社会 | 11:55〜12:35(40分) | 80点 |
4科の配点は、国語100点、算数100点、理科80点、社会80点で、合計は360点です。2026年度の結果表にも、合格者の最高点・最低点が「360点」を満点として表記されているので、2027年度も同じ配点と読めます。試験は、午前8:20集合、12:35終了の流れで、昼食は不要と書かれています。コンパスや定規は、必要な場合には学校で用意するので、持参する必要はありません。
配点を比率にすると、当サイトの計算で、国語と算数が各27.8%(100÷360)、理科と社会が各22.2%(80÷360)です。理科と社会の合計は160点で、全体の44.4%になります。国語・算数の2科だけで決まる入試ではなく、理科・社会も、合計で4割強の比重を持つ配点です。
合否の判定については、公式のよくあるご質問に、「4教科の総合点を基本としており、1教科の点数が低い場合でも、総合点が合格のラインを越えていれば合格としております」という回答があります。1教科の基準点(足切り)が設けられているとは書かれておらず、4科の合計で判断される、と学校自身が説明しています。
入試の内容と、公式に公開されている資料
学校は、募集要項に、出題の傾向や講評を載せていません。入試問題の作成方針や、教科ごとの分析・助言も、公式サイトの入試情報のページには見当たりません。そのため、この記事では、出題内容の傾向を、推測で書くことはしません。出題の中身を知る手がかりは、学校が公開している過去問です。
公式に公開されている入試問題
- 2026年度中学入試問題:1期・2期とも、国語・算数・理科・社会の問題と解答用紙(PDF)
- 2025年度中学入試問題:1期・2期とも、国語・算数・理科・社会の問題と解答用紙(PDF)
- 2024年度中学入試問題:1期・2期とも、同様に公開(直近3年分)
- 帰国生入試の問題は、公開されていません
公式サイトには、「直近3年分の過去問を掲載しています」と書かれています。問題と解答用紙のPDFは公開されていますが、解答・配点の詳細は、ページ上では確認できませんでした。解答や解説が必要な場合は、市販の過去問題集を使う形になります。
入試問題に触れる会(学校の公開行事)
学校の公開行事には、小学6年生向けの「入試問題に触れる会」があります。2026年度は11月7日(土)に開かれ、内容は、過去問を題材にした授業と、保護者向けの入試説明会(出題方針や出願についての説明)です。公式サイトには、「校内見学はありません」「小学6年生以外の保護者の方もご参加できます」と書かれています。2026年度分はすでに終わっていますが、2027年度入試のための学校の出題方針の説明が、この行事で行われています。
2026年度の入試結果(学校公表)
掲載している年度:2026年度入試(2026年2月)の中学校入学試験結果。学校の公式サイトの表のとおり。実質倍率と得点率は当サイトの計算です。

| 区分 | 1期 | 2期 | 帰国生 |
|---|---|---|---|
| 募集人数 | 60名 | 30名 | 若干名 |
| 応募者数 | 186名 | 226名 | 24名 |
| 受験者数 | 171名 | 120名 | 20名 |
| 合格者数 | 85名 | 56名 | 12名 |
| 合格者最高点 | 297点/360点 | 303点/360点 | (公表なし) |
| 合格者最低点 | 210点/360点 | 234点/360点 | (公表なし) |
応募者数は、1期が186名、2期が226名で、2期のほうが多くなっています。一方、受験者数は、1期が171名、2期が120名です。2期は、応募した226名のうち、実際に受験したのが120名と、応募者数と受験者数の差が大きくなっています。この差の理由は、公式の資料には書かれていません。
| 項目(当サイトの計算) | 1期 | 2期 |
|---|---|---|
| 実質倍率(受験者数÷合格者数) | 2.01倍(171÷85) | 2.14倍(120÷56) |
| 合格者最高点の得点率 | 82.5%(297÷360) | 84.2%(303÷360) |
| 合格者最低点の得点率 | 58.3%(210÷360) | 65.0%(234÷360) |
合格者の最低点は、1期が210点、2期が234点でした。360点に対する得点率に直すと、1期が58.3%、2期が65.0%です。2期のほうが、最低点が24点高くなっています。ただし、年度によって問題の難しさが違うため、この数字は、2026年度の結果として見るのが適切で、2027年度の合格点を示すものではありません。
科目別の平均点(2026年度)
| 科目(満点) | 1期 受験者 | 1期 合格者 | 2期 受験者 | 2期 合格者 |
|---|---|---|---|---|
| 国語(100点) | 54.0点 | 58.7点 | 57.2点 | 63.5点 |
| 算数(100点) | 52.5点 | 65.5点 | 68.1点 | 81.3点 |
| 理科(80点) | 52.1点 | 57.3点 | 46.3点 | 54.8点 |
| 社会(80点) | 49.4点 | 54.1点 | 51.9点 | 57.4点 |
学校は、受験者の平均点と、合格者の平均点を、科目別に公表しています。受験者と合格者の平均の差を、当サイトで計算すると、国語が1期4.7点・2期6.3点、算数が1期13.0点・2期13.2点、理科が1期5.2点・2期8.5点、社会が1期4.7点・2期5.5点です。算数は、どちらの回でも、合格者と受験者の差が13点を超えており、4科の中で差の大きい科目です。
また、4科の平均点を足し合わせると(当サイトの計算)、1期の受験者平均は208.0点、合格者平均は235.6点、2期の受験者平均は223.5点、合格者平均は257.0点です。合格者最低点(1期210点、2期234点)は、合格者平均点の合計と20点以上離れています。各科目の平均点の足し算は、あくまで目安であり、合否は個々の受験生の4科合計点で決まります。
理科の平均点にも、回による違いがあります。1期の受験者平均は52.1点(80点満点)ですが、2期は46.3点で、2期のほうが低くなっています。社会は、1期49.4点、2期51.9点と、逆に2期のほうがやや高くなっています。回ごとに、科目の難しさが異なることが読み取れますが、問題の内容を見ないと、理由は分かりません。
学費と入学手続
掲載している年度:公式サイトの「よくあるご質問」にある2026年度の納付金。2027年度の額は、募集要項・説明会の資料で確認してください。
| 項目 | 内容(2026年度) |
|---|---|
| 授業料(月額) | 46,000円 |
| 学園費(月額) | 5,000円 |
| 施設維持費(月額) | 16,000円 |
| 校納金の計(月額) | 67,000円 |
| 生徒に還元するもの(共同購入費、保護者の会の会費、校外学習積立金等) | 月額9,200円 |
| 入学時 | 入学金300,000円、施設設備資金200,000円 |
| 高等学校進学時 | 入学金200,000円、施設設備資金100,000円 |
| 卒業時費用 | 高等学校進学後に月額1,500円の積み立て |
公式のよくあるご質問には、校納金(授業料46,000円、学園費5,000円、施設維持費16,000円)の合計が月額67,000円と書かれています。この校納金は、第1期(5か月分・4月)、第2期(4か月分・9月)、第3期(3か月分・1月)に分けて、銀行口座からの引き落としで納めます。1年間の校納金は、月額67,000円の12か月分で、当サイトの計算では804,000円です。
校納金のほかに、生徒に還元するもの(共同購入費、保護者の会の会費、校外学習積立金等)として、月額9,200円がかかります。また、入学後の寄付金の募集(任意)があります。入学時の入学金300,000円と施設設備資金200,000円の合計は、当サイトの計算で500,000円です。施設設備資金については、3月31日までに入学を辞退した場合には、返金されます。入学金は、返金されません。
制服・学用品・教材の費用や、通学の交通費などは、この公式の納付金の表には含まれていません。入学前に必要な費用の全体は、入学者説明会(2027年2月11日)や、入学手続の書類で確認してください。
過去問と市販の問題集
過去問は、学校の公式サイトで、2026・2025・2024年度の3年分の入試問題(1期・2期、4科)が公開されています。市販の問題集としては、声の教育社の「横浜雙葉中学校 2027年度用 スーパー過去問」が、2026年11月8日時点で、声の教育社の検索ページに掲載されています(税込2,750円)。解答・解説が必要な場合や、学校のサイトに載っていない年度の問題を使う場合は、こうした問題集を併用する形になります。
公式の過去問と、市販の過去問題集は、それぞれ役割が違います。学校の公式の過去問は、本番と同じ問題用紙・解答用紙の形式で、出題された問題をそのまま確認するために使えます。市販の問題集は、解答・解説や、出題内容の分析がついているため、間違えた問題の理由を確認するときに便利です。どちらを先に使うかは、お子さまの学習の進み具合で決めてください。
対策の進め方(科目別・時期別)
ここからは、公式の配点・時間・結果の数字をもとにした、当サイトの考え方です。学校が公表している勉強法ではありません。学校は、出題の傾向を公表していないため、過去問の演習と、日頃の学習の基礎固めが、準備の中心になります。
科目別の考え方
| 科目 | 配点・時間 | 数字から読み取れること(当サイトの考え方) |
|---|---|---|
| 国語 | 100点・50分 | 合格者平均と受験者平均の差は、1期4.7点、2期6.3点。時間が50分と短いため、過去問で時間配分を確かめる |
| 算数 | 100点・50分 | 合格者平均と受験者平均の差は、1期13.0点、2期13.2点。4科の中で差が大きく、得点が合否を分けやすい科目と読める |
| 理科 | 80点・40分 | 配点は80点だが、合計360点のうち22.2%を占める。2期の受験者平均は46.3点と、回による違いがある |
| 社会 | 80点・40分 | 配点は理科と同じ80点。合格者平均と受験者平均の差は、1期4.7点、2期5.5点で、4科の中では小さい |
4科の合計で判定される入試なので、1科目だけを集中的に伸ばすよりも、各科目の失点を減らす準備が合っています。ただし、算数は、合格者と受験者の平均の差が大きい科目なので、過去問の算数を、時間を計って解き、どの問題で時間を使いすぎているのかを確かめておくと、本番での得点の見通しが立ちます。
時期別の流れ
過去問の得点の目安として、2026年度の合格者最低点の得点率(1期58.3%、2期65.0%)を参考にすることもできますが、先ほど書いたとおり、年度によって問題は違います。得点率は「前年度はこの水準だった」という参考情報にとどめ、直前の過去問では、満点を狙うよりも、まず、取れるはずの問題を落とさないことを確かめるのが、現実的です。
学校を知る:教育理念・歴史・校訓
教育理念と学校目標
学校の教育理念は、「キリスト教的価値観にもとづき、自身を深め、高め、人とかかわり、世界をつなぐ生き方をめざします」です。教育方針としては、「すべての人間が『かけがえのない独自の価値を持った大切な存在である』と考える」ところから教育が始まる、と説明されています。学校目標は「人と世界、未来をつなぐ」で、公式サイトでは、具体的に次の3点が挙げられています。
- たくましい知性:知識の多さだけではなく、現実を直視し、目の前の課題に自らかかわり、他者に耳を傾けながら、自分の足で道を探る知性
- 開かれた感性:豊かな想像力と見通す力で、世界の人々の現実を他人事にせず受け止める感性
- 未来への責任:自分の行動が、今の人や、未来の人・将来の地球に及ぼす影響に責任を持つこと
学園の歴史
学校の教育は、17世紀のフランスで、ニコラ・バレ神父が、うち捨てられた子どもたちの尊厳を回復するための教育活動を始めたことにさかのぼる、と公式サイトに書かれています。バレ神父が1666年に開設したカトリックの女子修道会が、のちに「幼きイエス会」として世界各地に広がりました。バレ神父は、1999年3月に、ローマ教皇によって福者(聖人の前段階)の列に加えられています。
マザー・マチルドほか4名の修道女が、横浜に上陸したのは、1872年(明治5年)のことです。初めての来日修道女として、山手58番に小さな家を借り、外国人女子の教育や、貧しい子どもたちの養育の事業を始めました。その年の暮れに山手83番に移り、横浜で最初の養護施設とされる「仁慈堂」が本格的になりました。のちに、一般の子どもを対象に紅蘭女学校を始め、1958年に校名を横浜雙葉中学校・高等学校としています。
校舎の整備も、公式の沿革に記されています。1993年9月に新聖堂・南(高校)校舎が、1998年3月に東校舎特別教室(理科室・調理室)が、2003年3月に新西校舎(職員室・図書館等)が竣工しました。2000年10月には創立100周年記念式典が、2022年には幼きイエス会来日150周年を迎えています。
校訓と校章
校訓は、「徳においては純真に 義務においては堅実に」で、校章の上下に、フランス語で書かれています。校章は、十字架(キリスト教精神に基づく学校であること)、開かれた聖書(真理の光を求めること)、糸巻き(女性の仕事の象徴で、働き奉仕すること)、ロザリオ(知識を探求するとともに祈ること)、白いマーガレット(花の清純なこころ)で構成されます。中央が楯の形をとっているのは、これらの教えを楯として困難を乗り越えることを教える、と説明されています。この校章は、世界の幼きイエス会の学校で用いられています。
5つの教育活動
学校は、「高い知性と豊かで深い感性を育む教育」として、次の5つの教育活動を挙げています。教科の教育、地球市民教育(グローバル・シティズンシップ教育)、情報教育(デジタル・シティズンシップ教育)、豊かな体験とキャリア教育、ともによりよく生きる(Well-being)の5つです。
このうち、情報教育については、「生徒全員がChromebookを所有し、情報世界が学校生活の一部となっています」と書かれています。地球市民教育では、留学生の受け入れや、海外姉妹校との交流ツアー、隣接するサンモール・インターナショナルスクールでの活動など、視野と意識を広げる機会がある、と説明されています。
宗教の授業について
入学を考える際に、キリスト教についてどの程度知っておく必要があるのかを、気にされるご家庭は少なくありません。この点について、学校の公式のよくあるご質問には、「キリスト教の信者であるかないかは、合否に全く関係ありません」と書かれています。入学後は、「宗教」の授業がありますが、「宗教心を養うこと」「祈りの心を大切にすること」を基本としており、「信仰を強制することは全くありません」とも書かれています。保護者向けには、希望者を対象にした「キリスト教講座」や、講師を招いた「宗教講演会」も行われています。
学校生活:1日の流れ・行事・クラブ・制服
1日の時間割
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 7:30 | 開門 |
| 8:10 | 予鈴 |
| 8:15〜8:25 | HR(登校は8:15まで) |
| 8:30〜9:15 | 1時間目 |
| 9:25〜10:10 | 2時間目 |
| 10:20〜11:05 | 3時間目 |
| 11:15〜12:00 | 4時間目 |
| 12:00〜12:45 | 昼休み |
| 12:45〜13:30 | 5時間目 |
| 13:40〜14:25 | 6時間目 |
| 14:35〜15:20 | 7時間目 |
| 15:20〜15:30 | HR |
| 16:30 | 終鈴 |
| 17:20 | 部活終了 |
| 17:30 | 完全下校 |
公式のよくあるご質問に載っている時間割です。1コマは45分で、7時間目まであります。通学時間の制限はなく、携帯電話は、学内への持ち込みは可能ですが、校内での使用は禁止、通学途中での使用は緊急時に限られています。
クラスの構成
学校は、「クラスは雙葉小学校からの入学者と他の小学校からの入学者が半々で構成され、係の仕事も協力して取り組んでいます」と説明しています。入学後すぐのオリエンテーションや、ゴールデンウィーク前に行われる校外学習でのグループ活動やレクリエーションを通して、雙葉生としての一体感を育てている、とのことです。
年間行事
公式サイトの年間行事のページには、季節ごとに、次のような行事が載っています。中学生に関わるものを中心に整理します。
| 季節 | 主な行事(公式サイトの記載) |
|---|---|
| 春 | 入学式、始業式、新入生のためのミサ、中1校外学習、中2校外学習、授業参観、学園の日ミサ、バレ師記念日、中間試験 |
| 夏 | 球技大会、音楽鑑賞会、保護者面談、夏季補習、米国研修、クラブ合宿、期末試験 |
| 秋 | 終・始業式、運動会、雙葉祭、死者のためのミサ、中間試験、奉仕活動、中3校外学習(奈良・京都)、中2校外学習(農業体験) |
| 冬 | クリスマス行事・ミサ、卒業生のためのミサ、中学合唱コンサートほか |
1年間の流れを月で見ると、4月に入学式・始業式・計算テスト・新入生のためのミサ・保護者総会・中1・中2の校外学習・健康診断があり、10月に運動会と雙葉祭、1月には英語統一テスト・マザー・マチルド記念日・中学合唱コンサート、3月には卒業式、後期期末試験、シンガポール・マレーシア姉妹校交流ツアーがあります。2月には、中学校の入学試験と、入学者説明会が行われます。
在校生へのインタビューのページでは、運動会で高3が制服を着て円になって踊る「田毎の月」が、「横浜雙葉に何十年も受け継がれてきた踊り」として紹介されています。学校の方針や歴史を表す行事のひとつと位置づけられています。
クラブ活動
クラブ活動は、公式サイトに、「中学校では原則的に全員参加、高校では希望制」と書かれています。中学生と高校生は合同で活動し、活動日はクラブによって異なります。公式サイトに載っているクラブは、次のとおりです。
| 区分 | クラブ |
|---|---|
| 運動部 | テニス部、ハイキング部、バレーボール部、バスケットボール部、ダンス部 |
| 文化部 | 器楽部、茶道部、書道部、家庭部、生物部、新聞部、音楽部、英語部、史学部、科学部、美術部、写真部、文芸部、フランス語部、演劇部、数学研究部、地理研究部、カトリック研究部、軽音楽部、競技かるた部、聖歌隊、THE EYES(奉仕活動グループ)、吹奏楽部 |
たとえばハイキング部は、週3回、グラウンドで基礎体力をつけるトレーニングをし、月に一度の丹沢周辺での登山と、夏合宿での3000メートル級の山々への登山を、日々の成果を発揮する場にしている、と紹介されています。バレーボール部は、毎年、高体連・中体連主催の大会や、県私立高大会、県私立中大会に参加している、と書かれています。
制服
公式サイトの制服紹介のページによると、正制服は、ブラウスにジャンパースカートで、そのほかにブレザーやコートなどがあります。夏季期間は、準制服として、紺・チェックのスカートと、白・青のブラウス、水色のポロシャツがあり、これらを自由に組み合わせて着用できます。通年で、紺のスラックスも選べます。組み合わせができないものは、選べないようになっている(たとえば、青ブラウスとジャンパースカートの組み合わせ)と、書かれています。
施設
公式サイトの施設紹介には、次のような施設が載っています。講堂は約1,200人が入り、中学1年生から高校3年生までの全校生徒が一堂に集まれます。聖堂は約180人が入り、学年ごとのミサが行われます。図書館は、蔵書数約6万7千冊、座席数約150で、新聞・雑誌のほか、新聞記事検索などのデータベースも使えます。ITワークショップルームには、生徒一人ひとりに1台のパソコンと、2人に1台のセンターモニターがあります。このほか、小教室、視聴覚室、集会室、生徒ホール、音楽室などがあります。
安全・防災
防災については、地震や火事への避難訓練に加えて、登下校時の災害や交通機関のトラブルに備えた、利用路線別の集結訓練が行われています。学校に宿泊する場合を想定して、生徒は3日分の非常食や飲料を入れた災害バッグを準備し、防災倉庫には、ソーラーパネルで充電できる蓄電池、非常用LED照明、生徒全員分の毛布、トイレ用品などが備蓄されています。正門と正面玄関には警備員が常駐し、防犯カメラも設置されています。
進路と海外交流
学習指導の流れ
公式のよくあるご質問によると、教科教育は、中高6年間を2年ごとの3段階で捉えた教育課程で展開されています。中学1年・2年は学習習慣の確立を目指し、中学3年からは、英語や数学で発展的な内容を扱う希望制の補習が始まります。高校1年で、2年からの文系・理系の選択を決め、高校2年からは、幅広い選択科目が用意されています。小教室では、中学1・2年の英語や、中学3年からの習熟度別の授業が行われています。
大学進学の状況(高校の公式の記載)
進路の記載は、高校の卒業生についての情報です。公式サイトの「2026年度大学等合格状況」には、2026年3月の卒業生が178名と書かれ、国公立大学・私立大学などの大学名と合格者数が、表で載っています。表には、既卒者の人数も区分して載っています。表の見方(全合格者・既卒の別)は、公式サイトの表で確認してください。
学校は、進路指導について、「すべての人に尊厳がある」というキリスト教の確信に基づき、「生徒がその自分の役割を見いだしていくことが、本校の進路指導」と説明しています。キャリアガイダンスとして、学問や大学についてのガイダンス、大学教授による模擬授業、病院見学、卒業生による講演などが行われています。
海外との交流・留学
海外との交流は、希望制で行われています。公式のよくあるご質問によると、春休みのシンガポール・マレーシアの姉妹校交流ツアー、夏休みの米国スミスカレッジでの研修、オーストラリア研修があります。高校生には、AFSやYFUなどの制度を利用した1年間の海外留学が許可されており、規定に沿った留学であれば、帰国後に学年を落とさずに進級できます。
説明会・見学の機会
学校の公開行事の予約は、外部サイトのシステムで行います。予約の受付開始は、各行事とも9:00です。2026年度の公開行事のうち、2027年度の受験を考えるご家庭が、記事の更新時点(2026年11月8日)で、これから参加できるものは、次のとおりです。
| 日にち | 行事 | 内容・対象(公式サイトの記載) |
|---|---|---|
| 2026年12月19日(土)9:00〜10:30 | ミニ学校説明会 | 6年生対象。説明会と校内見学。受付開始は11月12日(木) |
| 2027年3月13日(土)9:00〜10:00/10:30〜11:30 | 春の学校見学会 | 3年生以上対象。学校の紹介と、生徒広報部による校内ツアー。受付開始は2027年2月12日(金) |
2026年度のオープンスクールは、5月16日・6月20日に、小学3年生以上を対象に、生徒による学校説明会と校内ツアー、小学5・6年生を対象に体験授業が行われました。7月4日には学校説明会、8月30日・9月6日・9月27日にはミニ学校説明会、10月17日・18日には雙葉祭が開かれています。11月7日の「入試問題に触れる会」は、すでに終わっています。
このほか、学校は、キリスト教学校フェア、神奈川私立中学相談会、私立女子中学に触れる会など、合同イベントで個別相談を行っています。帰国生向けのオンライン説明会も、春と秋に2回ずつ行われています。日程は年度によって変わるため、公式サイトの最新の案内で確認してください。
保護者が確認しておきたいこと
- 2期の入学金の期限を、1期と同じ日だと思い込んでいる(募集要項には、2月3日と2月4日の2つが書かれています)
- 学費を、2026年度の公式の額のまま、2027年度の確定額として覚えてしまう
- 合格者最低点の数字だけを見て、算数の差が大きいことなど、科目ごとの数字を見ていない
- 過去問を、本番の時間で解かずに、点数だけを確かめている
- 雙葉小学校と、他の小学校出身者で、クラスの人間関係に差がつくのではないかと不安なまま、学校に確認していない
2月の試験日は、1期と2期が連続しています。どちらも受験する場合は、1日目の結果が出る夜22:00から、翌日の試験までの時間の使い方や、2日目の持ち物の準備を、家庭で事前に決めておくと、慌てずにすみます。
よくある質問
Q.募集人員は何名ですか
A.2027年度の一般入試は、1期が60名、2期が30名で、合計90名です。横浜雙葉小学校からの進学者に欠員がある場合は、募集人数に追加して発表されます。
Q.試験日はいつですか
A.1期が2027年2月1日(月)、2期が2月2日(火)です。集合は8:20です。
Q.試験科目と配点を教えてください
A.国語100点(50分)、算数100点(50分)、理科80点(40分)、社会80点(40分)の4科で、合計360点です。
Q.出願期間と受験料はいくらですか
A.出願はインターネットのみで、2027年1月6日(水)9:00から1月28日(木)23:59までです。受験料は各回25,000円(別途、事務手数料)です。
Q.合格発表はいつですか
A.1期は2月1日(月)22:00、2期は2月2日(火)22:00に、合格発表サイトで確認します。
Q.入学金はいくらですか。いつまでに納めますか
A.入学金は300,000円で、期限は2月3日(水)20:00まで、2月4日(木)20:00までと募集要項に書かれています。納めた入学金は返金されません。施設設備資金(200,000円)をあわせて支払うこともできます。
Q.2026年度の倍率は公表されていますか
A.学校は、応募者数・受験者数・合格者数を公表しています。受験者数÷合格者数で計算すると(当サイトの計算)、1期2.01倍、2期2.14倍です。
Q.合格者最低点は公開されていますか
A.2026年度は、1期が210点、2期が234点(いずれも360点満点)と、学校が公表しています。
Q.1教科の点数が低いと不合格になりますか
A.学校は、「4教科の総合点を基本としており、1教科の点数が低い場合でも、総合点が合格のラインを越えていれば合格」と説明しています。
Q.過去問は手に入りますか
A.公式サイトで、2026・2025・2024年度の入試問題(国語・算数・理科・社会、解答用紙つき)が公開されています。市販の過去問題集は、声の教育社の「横浜雙葉中学校 2027年度用 スーパー過去問」(税込2,750円)が掲載されています。
Q.学費はいくらですか
A.2026年度は、月額の校納金が67,000円(授業料46,000円、学園費5,000円、施設維持費16,000円)、入学時に入学金300,000円と施設設備資金200,000円です。このほか、月額9,200円の生徒に還元するもの等があります。2027年度の額は、学校の資料で確認してください。
Q.キリスト教の信者でなくても受験できますか
A.学校は、「キリスト教の信者であるかないかは、合否に全く関係ありません」と説明しています。入学後は宗教の授業がありますが、信仰を強制することはないと書かれています。


