和歌山県公立高校入試2027の日程と仕組み|内申180点と「割合」の合否判定をやさしく解説

内申180点と割合で決まる入試入試の仕組み・受験情報

最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年4月入学)の和歌山県立高校入試についての記事です。最新の情報は和歌山県教育委員会の実施要項で必ずご確認ください。

結論:本番は2027年3月10日。内申と当日点の「両方」で枠内に入ることが大切です

和歌山県立高校の令和9年度入試は、学力検査が2027年3月10日(水)、合格発表が3月18日(木)です。

一般選抜では、調査書(内申)180点と学力検査500点を使います。内申は中1・中2・中3の成績が入り、中3は2倍で計算します。

合否は、学校ごとに決められた「割合」にそって、段階的に決まります。内申だけ、当日点だけで決まるわけではありません。まずはしくみを知り、どちらをのばすかを決めましょう。

この記事でわかること
  • 令和9年度(2027年)和歌山県立高校入試の日程
  • 特色化選抜・一般選抜・スポーツ推薦のちがいと、出願のルール
  • 調査書(内申)180点の計算を、具体的な数字で
  • 学力検査の教科・配点・時間割
  • 合否を決める「割合」と、第1段階〜第4段階の流れ
  • 中3の9月から3月までの月別やることと、保護者のNG

令和9年度(2027年)の入試日程

答えから言うと、一般選抜の学力検査は2027年3月10日(水)です。県の教育委員会が日程を公表しています。

和歌山県の一般選抜は、「一般出願」と「本出願」の2回の手続きがあるのが特徴です。一般出願のあとに志願状況が発表され、本出願のときに1回だけ志願先を変えられます。

内容日にち
特色化選抜 出願受付2027年1月21日(木)
特色化選抜 面接等1月28日(木)
特色化選抜 合格内定2月5日(金)
一般選抜・スポーツ推薦 一般出願2月19日(金)午前9時〜正午(電子申請)
一般出願の志願状況の発表2月24日(水)午前9時
本出願(志願先の変更はここで1回まで)3月2日(火)午前9時〜午後4時、3月3日(水)午前9時〜午後3時
学力検査3月10日(水)
面接・実技検査等(実施校のみ)3月11日(木)
合格発表3月18日(木)午前10時
追募集 出願/検査/発表3月24日(水)/3月26日(金)/3月30日(火)

※出典:和歌山県教育委員会「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜日程」「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)。受付時間は実施要項によります。

日程が変わる可能性についての注意

県の日程資料には「県立高等学校の今後の在り方について検討を進めており、検討状況により、今後、日程等の一部を変更する場合がある」という注意書きがあります。2026年9月26日時点で変更の発表は確認できていませんが、秋以降も県のページを見ておきましょう。

選抜は3種類:特色化選抜・一般選抜・スポーツ推薦

結論として、ほとんどの受験生が受けるのは「一般選抜」です。特色化選抜とスポーツ推薦は、対象の学科や条件が決まっています。

選抜対象主な検査
特色化選抜連携型中高一貫・農業・宇宙・地域・学際・芸術・スポーツ健康科学の7分野面接及び作文、面接及び小論文など(分野による)
一般選抜募集定員を定めたすべての学科(コース等)5教科の学力検査+調査書(学校により面接・実技など)
スポーツ推薦指定競技で実績要件を満たす人中学校長の推薦による。日程は一般選抜と同じ

※出典:和歌山県教育委員会「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜の概要」「実施要項」(公式)。特色化選抜の実施校・出願条件は実施要項の別表で確認してください。

一般選抜の出願ルール

  • 出願は1校1課程1学科(コース等)だけです。
  • 要項では「一般選抜を実施するすべての学校・学科を志願することができる」とされています。
  • 同じ学校・同じ課程に限り、別の学科(コース等)を第2志望にできます。
  • 本出願のときに、一般出願で出した志願先を1回だけ変更できます(第2志望の変更もふくむ)。
  • 出願するには、本人と保護者の住所が和歌山県内にあること(または入学日までに県内になること)が必要です。

※出典:和歌山県教育委員会「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜実施要項」第2 一般選抜(公式)。

注意:「県立中から進学する人だけ」の学科があります

向陽高校の環境科学科、桐蔭高校の普通科(県立中)、田辺高校の自然科学科、日高高校の総合科学科、橋本高校の探究科(県立中)は、県の資料で「それぞれの県立中学校からの進学者のみとし、入学者選抜による募集は行わない」とされています(令和8年度の資料)。中学校から志望校を選ぶときは、学科名まで確認しましょう。

一般選抜の2つの材料:調査書180点と学力検査500点

一般選抜の合否は、調査書(内申)と学力検査の成績が基本です。面接や実技検査をする学校では、その結果も使います。

1. 調査書の評定(180点満点)

評定は、中1の9教科の合計+中2の9教科の合計+中3の9教科の合計×2で出します。9教科すべて5なら、中1が45点、中2が45点、中3が45×2=90点。合わせて180点満点です。

つまり、中3の成績は中1・中2の2倍の重さです。ただし、中1・中2の成績も半分(90点分)入ります。

成績の例中1+中2+中3×2合計(180点満点)
9教科すべて545+45+90180
中1が38、中2が40、中3が4238+40+84162
9教科すべて436+36+72144
9教科すべて327+27+54108

※計算方法の出典:和歌山県教育委員会「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜実施要項」10 入学者の選抜(公式)。成績は説明用の例です。学校によっては、2倍を超えない範囲で特定の教科の評定を重くする「傾斜評価」があります。

POINT:中3の評定1つは、内申で2点分

中3の評定が1つ上がると、内申は2点ふえます。中1・中2の評定1つは1点分です。中3の2学期の定期テストは、1回で内申を何点も動かせるチャンスです。

2. 学力検査(500点満点)

教科は国語・社会・数学・理科・英語の5教科です。英語にはリスニングがあります。1教科100点満点、5教科で500点です。学校によっては、特定の教科を2倍までの範囲で重くする「傾斜配点」があります。

時間教科
9:00点呼・入場
9:25〜10:15国語
10:30〜11:20社会
11:35〜12:25数学
13:10〜14:00理科
14:15〜15:05外国語(英語)

※出典:和歌山県教育委員会「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜実施要項」8 学力検査等(公式)。各教科50分です。当日は午前9時に点呼・入場です。

理科と英語は午後です。昼食のあとにも集中力を保てるかが大切なので、過去問は本番と同じ順番・時間で解く練習をしておきましょう。

3. 面接・実技検査等(実施校のみ)

面接や作文、実技検査は、学校が選んで行います。面接は段階的に評価し、作文・小論文・実技は点数化して評価すると要項にあります。志望校が行うかどうかは、要項の別表で確認してください。

内申と当日点、どちらに力を入れる?

答えは「今の自分がどちらで募集枠からはみ出しそうか」で決まります。たとえば内申は十分でも、模試の5教科合計が志望校のラインに届かない子は、当日点をのばすのが先です。反対に、模試は届いているのに内申が低めの子は、2学期・3学期の定期テストと提出物が最優先です。

目安として、中3の2学期の成績が調査書に入る時期までは内申を、それ以降は当日点を中心にすると、ムダが少なくなります(目安)。調査書に何学期の成績が入るかは、在籍する中学校で確認してください。

保護者の方へ:内申の合計を一緒に計算してみましょう

中1・中2の通知表(学年末)と、中3の最新の通知表があれば、内申の合計はおうちで計算できます。中1+中2+中3×2で、180点満点のうち何点かを出してみてください。数字にすると、「あと何を上げればいいか」が子どもにも見えやすくなります。

合否の決まり方:「割合」と4つの段階

結論として、和歌山県の一般選抜は、内申と当日点を単純に足し合わせるだけの方式ではありません(要項の記述からの整理)。学校ごとの「割合」にそって、段階を追って合格予定者を決めます。

第1段階〜第4段階の流れ(要項の内容をやさしく言いかえたもの)

第1段階:次のどれかにあてはまる人を合格予定者にします。人数は募集枠の80%までです。

(ア)調査書が優れていて、学力検査の成績も募集枠内にいる人の中から、「調査書」の割合の人数

(イ)学力検査の成績が優れていて、評定も募集枠内にいる人の中から、「学力検査」の割合の人数

(ウ)面接・実技検査等を行う学校では、その成績が優れていて、評定と学力検査が募集枠内の人の中から、その割合の人数

第2段階:第1段階が80%に届かないときは、割合を保って80%まで増やします。

第3段階:残りの人(スポーツ推薦で合格しなかった人・第2志望の人も加える)について、調査書・学力検査・面接などを総合的に判定します。

第4段階:全受検者について総合的に検討し、最終的に合格者を決めます。

※出典:和歌山県教育委員会「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜実施要項」10 入学者の選抜(3)合否判定の手順(公式)。

例:募集枠200人、割合が「調査書40%・学力検査60%」の学校

ここからは、しくみを理解するための説明用の計算です(実在の学校の数字ではありません)。

1第1段階の上限を出す:200人×80%=160人まで
2割合どおりに分ける:調査書で選ぶ枠は40%、学力検査で選ぶ枠は60%。合計が160人をこえるので、割合を保って減らすと、調査書側は約64人、学力検査側は約96人(目安)
3残りの約40人:第3段階で、調査書・学力検査などを総合的に見て決める

※実際には、(ア)と(イ)の両方の条件にあてはまる人もいるため、人数はこのとおりにはなりません。考え方をつかむための目安です。各校の割合は、実施要項の別表1「選抜選考基準」で公表されています。

POINT:どちらの枠でも「もう一方が募集枠内」が条件

調査書で選ばれる枠でも、学力検査の成績が募集枠内であることが条件です。当日点で選ばれる枠でも、評定が募集枠内であることが条件です。つまり、内申も当日点も「その学校の定員の中」に入っておくことが、合格の近道です。

学力検査の割合が大きい学校ほど、当日の点数で選ばれる人数が多くなります。県内上位校の割合や、学校ごとの特徴は、和歌山県の難関公立高校対策の記事でまとめています。

Q. 第1段階で選ばれなかったら、もう不合格ですか?

A. いいえ。第3段階で、残りの人の中から総合的に判定します。第1段階は募集枠の80%までなので、残りの枠があります。

Q. 割合はどこで調べられますか?

A. 和歌山県教育委員会の「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜実施要項」の別表1「選抜選考基準」に、学校・学科ごとの割合、傾斜評価、傾斜配点、面接・実技の有無がのっています。

Q. 第2志望で合格することはありますか?

A. 第2志望を認める学校では、まず第1志望の人で第2段階まで判定し、そのあと第3段階で第2志望の人も加えて判定します。

令和9年度の変更点と、まだ決まっていないこと

結論として、内申180点・学力検査5教科500点・割合による段階判定というしくみに、令和9年度から変わるという発表は確認できません。ただし、次の2点は注意が必要です。

  • 日程変更の可能性:県が「県立高等学校の今後の在り方」を検討中で、日程等の一部を変更する場合があると注記しています。
  • 募集定員は未公表:令和9年度の学校別・学科別の募集定員は、2026年9月26日時点で未公表です。県の資料には「10月下旬予定」とされた例があります(目安)。
  • 実施要項は公開ずみ:令和9年度の実施要項は2026年9月に公開されています(報道によると9月4日)。

※出典:和歌山県教育委員会「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜日程」「令和9年度和歌山県立高等学校入学者選抜実施要項」(公式)、リセマム(2026年9月15日の記事)。

中3の9月から3月まで、月別やること

結論は、12月までは「中3の評定」と「5教科の基礎」、1月からは「本番形式」です。和歌山県は本番が3月10日なので、冬休み明けからの2か月をどう使うかで差がつきます。

時期やること(具体的に)
9月2学期の定期テストの2週間前から、提出物と教科書ワークを3周。5教科の苦手単元を3つまで書き出す
10月県の過去問を1年分、本番と同じ時間割で解く。内申の合計(180点満点)を自分で計算してみる
11月定期テストに全力。平日1日2時間は苦手単元の復習。三者面談の前に志望校の候補を2〜3校にしぼる
12月志望校と併願校を決める。過去問を週2年分。冬休みは1日6〜8時間を目安に5教科を毎日
1月過去問2周目。まちがえた問題だけのノートを作る。面接がある学校は、志望理由を1分で話す練習
2月2月19日に一般出願。2月24日の志願状況を見て、家族で志願先を最終確認
3月3月2日・3日の本出願(変更は1回まで)。3月10日の本番まで新しい問題集は増やさない

※日程は和歌山県教育委員会「令和9年度 入学者選抜日程・実施要項」(公式)によります。学習時間は目安です。お子さまの状況に合わせて調整してください。

秋の1週間の時間割(例)

部活を引退したあとの10〜11月の一例です。平日は「学校の復習+苦手単元」、土日は「過去問+やり直し」と役割を分けると、迷う時間が減ります。

曜日内容時間(目安)
月・水・金学校の宿題と復習→数学・英語の苦手単元2〜2.5時間
火・木学校の宿題と復習→理科・社会の一問一答と資料問題2〜2.5時間
土県の過去問1年分(5教科を本番の時間割どおり)5〜6時間
日土曜のやり直し→内申と当日点のどちらをのばすか確認4〜5時間

※時間割は一例です。定期テストの2週間前は、平日をテスト勉強に切りかえてください。

面接・実技がある学校を受ける人の準備

面接・実技検査等は学力検査の翌日、3月11日です。面接は段階的に評価されます。1月から週1回、5分だけ、次の3つを声に出して答える練習をしておきましょう。

  • なぜこの学校・この学科を選んだのか(30秒で)
  • 中学校でがんばったこと(部活・委員会・勉強のどれか1つ)
  • 高校で挑戦したいことと、将来の目標

答えは暗記した文章を読むのではなく、結論を先に言い、理由を1つそえる形にすると、緊張しても話しやすくなります。

保護者の方へ:一般出願から本出願までの「約10日」に備えて

2月24日に志願状況が発表されると、倍率を見て気持ちがゆれる子もいます。志願先を変えられるのは本出願の1回だけです。「倍率がいくつなら変えるか」を、2月の前に家族で話しておくと、あわてずにすみます。

保護者がやってはいけないNG

和歌山の公立入試でよくある5つのNG
  • 「内申は中3だけ」と思いこむ。和歌山県は中1・中2の評定も入ります。中3は2倍ですが、中1・中2で90点分あります。
  • 「当日点で逆転できるから内申はいい」と言う。学力検査で選ばれる枠でも、評定が募集枠内にあることが条件です。
  • 志願状況の倍率だけで志望校を変えさせる。変更は本出願の1回だけです。割合やお子さまの得意・不得意も合わせて判断しましょう。
  • 「県立中からの進学者のみ」の学科を志望校リストに入れる。学科名まで確認しましょう。
  • 日程の変更情報を確認しない。県は日程変更の可能性を注記しています。秋以降も県のページを見ておきましょう。

「内申」と「当日点」どちらをのばすかで、勉強は変わります

同じ「あと少し」でも、内申が足りない子と、当日点が足りない子とでは、今からやることがちがいます。志望校の割合を知り、内申180点と学力検査500点のそれぞれで「募集枠内」に入れているかを確かめると、定期テストに力を入れるべきか、過去問を増やすべきかがはっきりします。

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まとめ

  • 令和9年度の学力検査は2027年3月10日(水)、合格発表は3月18日(木)
  • 一般出願は2月19日、本出願は3月2日・3日。志願先の変更は本出願で1回だけ
  • 調査書の評定は中1+中2+中3×2=180点満点。学力検査は5教科各100点の500点満点
  • 合否は学校ごとの「割合」にそって段階的に決まる。第1段階は募集枠の80%まで
  • どちらの枠でも「もう一方の成績が募集枠内」が条件。内申と当日点の両方が大切
  • 日程は変更の可能性あり。令和9年度の募集定員は未公表
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