沖縄県公立高校入試2027の日程と仕組み|学力検査300点と内申165点の計算

学力検査は3月3日・4日入試の仕組み・受験情報

最終更新:2026年9月/沖縄県教育委員会「【令和8年度実施】県立高等学校入試関連情報」(令和9年度入学者選抜)、同「全日制普通科の通学区域資料」などをもとに作成。最新の情報は必ず県教育委員会・各高校の公式資料でご確認ください。

結論:本番は3月3日・4日の学力検査です

2027年春(令和9年度)の沖縄県立高校入試は、出願が2月1日(月)・2日(火)、学力検査・面接等が3月3日(水)・4日(木)、合格発表が3月17日(水)です。

合否は、5教科の学力検査と、中1から中3までの調査書(内申)を、学校ごとに決めた割合で合わせて決まります。内申では実技4教科が1.5倍になるので、音楽・美術・保健体育・技術家庭も大切です。

この記事でわかること
  • 2027年度(令和9年度)入試の日程(出願・志願変更・学力検査・合格発表・第2次募集)
  • 特色選抜と一般選抜のちがい
  • 学力検査の教科・時間・配点
  • 内申(調査書)の計算のしかたと、具体的な計算例
  • 調査書と学力検査の「比重」の考え方
  • 通学区域(学区)と、学区外から受けるときのルール
  • 中3が9月から3月までにやること、保護者のNG

沖縄県の公立入試は「特色選抜」と「一般選抜」を同じ時期に出願します

沖縄県の県立高校の入試は、特色選抜と一般選抜が中心です。どちらも出願の日は同じで、2月の初めに書類を出します。その後、一般選抜で定員に空きが出た学校では第2次募集が行われます。

特色選抜は、学校や学科ごとに「募集人員のうち何%まで」という枠が決められています。枠の大きさは学校・学科によってちがいます。自分の志望校の枠は、県教育委員会の一覧で確認できます。

区分どんな選抜か検査など
特色選抜学校・学科ごとに決めた割合の範囲で選ぶ各学校の募集要項による(自己申告書の様式あり)
一般選抜多くの受験生の本番学力検査(5教科)・調査書・面接等
第2次募集一般選抜のあと、定員に空きがある学校で行う面接・学校独自の学力検査など

※出典:沖縄県教育委員会「【令和8年度実施】県立高等学校入試関連情報」、同「特色選抜に係る募集人員の特別枠の設置及び調査書と学力検査等の成績との比重一覧」、同「出願手続き(概要)」。特色選抜の具体的な検査内容は、各高校の募集要項で確認してください。

特色選抜に出した人も「一般選抜の志願者」に数えられます

県の志願状況の資料には、「一般選抜志願者数には、同一校または他校への特色選抜志願者も含まれます」と書かれています。つまり特色選抜を受ける人も、一般選抜の学力検査に向けた準備が必要だと考えておきましょう。特色選抜で不合格になった場合の細かい扱いは、県の資料では確認できませんでした。志望校の募集要項と、中学校の先生の説明で必ず確かめてください。

特色選抜を考えている人がやっておくこと

特色選抜は「その学校・学科で学びたい理由」が問われる選抜だと考えられます。検査の内容は学校によってちがうため、まず志望校の募集要項を読み、面接や書類があるかを確認しましょう。

  • 10月までに:志望校の説明会・体験入学に行き、学校の特色を自分の言葉で3つ書き出す
  • 11月までに:中学校で打ちこんだこと(部活・委員会・検定など)を1枚にまとめる
  • 12月までに:志望理由を200字程度で書き、先生か家族に読んでもらう
  • 1月:面接がある場合は、1回5分の練習を週2回行う

特色選抜を受ける場合でも、一般選抜の学力検査の準備は止めないでください。特色選抜の対策は週に1〜2時間までにして、残りは5教科の勉強にあてるのが安全です。

2027年度(令和9年度)入試の日程

出願は2月1日(月)・2日(火)、学力検査・面接等は3月3日(水)・4日(木)、合格発表は3月17日(水)です。出願から学力検査まで約1か月あります。

項目日程(2027年)
Web出願1月28日(木)まで(開始日は県の資料で確認してください)
出願(特色選抜・一般選抜)2月1日(月)・2日(火)
志願変更の申し出2月5日(金)・8日(月)
志願変更の願書取り下げ・再出願2月15日(月)・16日(火)
学力検査・面接等3月3日(水)・4日(木)
追検査3月9日(火)(予定・要確認)
合格発表(特色選抜・一般選抜)3月17日(水)
第2次募集 出願3月18日(木)・19日(金)
第2次募集 志願変更再出願3月23日(火)
第2次募集 合格発表3月29日(月)

※出典:沖縄県教育委員会「【令和8年度実施】県立高等学校入試関連情報」、同「令和9年度沖縄県立学校入学者選抜 日程」「出願手続き(概要)」。曜日は2027年のカレンダーで付けました。Web出願の期限と追検査の日は県のPDFの読み取りによるもので、正式な日付は原本で確認してください。

学力検査は2日間に分かれます。県の日程表では、1日目が国語・理科・英語、2日目が社会・数学となっています。1日目に3教科あるので、本番の前に「1日で3教科を解く練習」を最低2回はしておくと安心です。

令和9年度の主な変更点

日程は前の年(2026年春)より1日早くなりました。2026年春は学力検査・面接等が3月4日・5日でしたが、2027年春は3月3日・4日です。合格発表は前の年と同じ3月17日です。

それ以外の「制度の変更点」は、県の資料ではまとまった形で確認できませんでした。学校ごとの特色選抜の割合や比重は一覧で公表されているので、志望校の数字は必ず最新の一覧で確かめてください。

※出典:沖縄県教育委員会「【令和7年度実施】県立高等学校入試関連情報」(2026年春の日程)と、令和8年度実施分の比較。

学力検査は5教科・各60点の300点満点です

一般選抜の学力検査は、国語・数学・英語・理科・社会の5教科です。1教科60点、合計300点満点で、時間は各50分です。100点満点ではないので、模試の点数と比べるときは「何%取れたか」で考えるとわかりやすくなります。

項目内容
教科国語・数学・英語・理科・社会
配点各60点・合計300点
時間各50分
日割り1日目 国語・理科・英語/2日目 社会・数学

※出典:受験ラボ「沖縄県 公立高校入試」、家庭教師のピース「沖縄県の高校入試制度」(民間サイト)。日割りは沖縄県教育委員会「令和9年度沖縄県立学校入学者選抜 日程」。県の実施要項でも「60」「50」の記載を確認しましたが、PDFの読み取りが不完全なため、配点は実施要項の原本で最終確認してください。

POINT:60点満点は「1問の重さ」が大きい

合計が60点なので、1問3点の問題を落とすだけで、その教科の5%を失います(1問の配点は問題によってちがいます)。(1)計算・漢字・語句などの基本問題は全問正解をめざす、(2)見直しの時間を各教科5分は必ず残す、(3)わからない問題は印をつけて後回しにする。この3つを模試のたびに練習しましょう。

2日間の本番をどう乗り切るか

1日目は国語・理科・英語の3教科を続けて受けます。国語で時間が足りなくなると、あせったまま理科と英語に入ることになります。過去問を解くときは、国語→理科→英語の順に、休み時間をはさんで続けて解く練習をしておきましょう。

2日目は社会と数学です。1日目の出来が気になっても、終わった教科の答え合わせはしないのがおすすめです。休み時間には、次の教科で使う公式や用語のメモを1枚だけ見返すようにします。

内申(調査書)は中1〜中3の9教科で165点満点です

沖縄県の内申は、中1・中2・中3の3年間の成績が同じ重さで使われます。9教科の5段階の成績を足しますが、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)は1.5倍にします。

区分1学年の計算満点
5教科(国・数・英・理・社)5段階×5教科25点
実技4教科(音・美・保体・技家)5段階×4教科×1.530点
1学年の合計25点+30点55点
3学年の合計55点×3学年165点

※出典:受験ラボ「沖縄県 公立高校入試」、家庭教師のピース「沖縄県の高校入試制度」、進研ゼミ 高校入試情報サイト(民間サイト)。県の実施要項本文では計算式を読み取れなかったため、正式な扱いは県の実施要項でご確認ください。

計算例:同じ「オール4」近くでも実技で差がつく

Aさんは、5教科がすべて4、実技4教科もすべて4です。1学年は「4×5=20点」と「4×4×1.5=24点」で44点です。3年間同じなら132点です。

Bさんは、5教科がすべて4で、実技4教科がすべて3です。1学年は「20点」と「3×4×1.5=18点」で38点です。3年間同じなら114点です。

実技の成績が1つずつ下がるだけで、3年間で18点の差になります。実技は1段階上がるごとに1.5点ずつ増えるので、5教科より実技を1つ上げるほうが内申の点数は大きく増えます。

保護者の方へ:中1・中2の成績も使われます

3年間の成績が同じ重さで入るので、中3の2学期だけで内申を大きく変えることはできません。いま中3の人は、残りの定期テストと提出物で「中3の成績」を1つでも上げることに集中しましょう。中1・中2の成績表は、先生との面談の前に家庭でも確認しておくと話が早く進みます。

2学期に内申を上げるための具体策

  • 実技4教科:提出物は締め切りの3日前に出す。作品やレポートは先生の評価基準(ルーブリック)を先に確認する
  • 保健体育:実技が苦手でも、保健の筆記テストで点を取る。テスト2週間前から教科書のまとめを毎日15分
  • 5教科:定期テストの2週間前から、ワークを最低2回解く。2回目はまちがえた問題だけでよい
  • 授業態度:ノートの提出、発言、振り返りシートの記入など「主体的に学習に取り組む態度」も評価の一部になる

実技は1段階上がると内申が1.5点増えます。5教科と実技で1つずつ上げれば、それだけで1学年あたり2.5点のアップです。

調査書と学力検査の「比重」は学校ごとにちがいます

調査書と学力検査の結果は、原則として5:5の割合で合わせます。ただし各高校は、4:6から6:4の範囲で比重を変えることができます。4:6なら学力検査を重く、6:4なら調査書を重く見る学校です。

比重(調査書:学力検査等)どんな学校か受験生への意味
4:6学力検査を重く見る当日の点数で内申の差を取り返しやすい
4.5:5.5やや学力検査寄り内申と当日点のどちらも大切
5:5原則の割合内申と当日点を同じ重さで見る
6:4調査書を重く見る内申の差が合否に出やすい

※出典:沖縄県教育委員会「特色選抜に係る募集人員の特別枠の設置及び調査書と学力検査等の成績との比重一覧」(令和9年度)。「原則5:5、4:6〜6:4の範囲」は受験ラボ・家庭教師のピース(民間サイト)。表の比重は「一般選抜における比重」です。学校ごとの値は県の一覧でご確認ください。難関校の値は沖縄県の難関公立高校の記事にまとめています。

計算のイメージ(目安)

ここからは考え方をつかむための例で、県が公表している正式な計算式ではありません(換算の式は本調査では確認できませんでした)。

内申が132点(165点の80%)、学力検査が210点(300点の70%)のCさんで考えます。5:5の学校なら「80%と70%を半分ずつ」で75%くらいです。4:6の学校なら「80%×0.4+70%×0.6」で74%くらい、6:4の学校なら76%くらいになります。

このように、内申が高い人は6:4や5:5の学校で、当日点が高い人は4:6の学校で有利になりやすいと考えられます。志望校の比重を知ると、残りの時間を「内申」と「当日点」のどちらに多く使うかを決めやすくなります。

普通科は7つの通学区域。区域外からは定員の10%以内

県立高校の全日制普通科には7つの通学区域(学区)があります。住んでいる区域の普通科を受けるのが基本です。ただし、すべての普通科で入学定員の10%以内なら、区域外からも入学できます。

通学区域おもな市町村
国頭名護市など
中頭沖縄市・うるま市・宜野湾市など
那覇那覇市・浦添市・西原町
島尻南風原町・糸満市・豊見城市・南城市・八重瀬町・与那原町など
久米島資料の原本で確認
宮古資料の原本で確認
八重山資料の原本で確認

※出典:沖縄県教育委員会「全日制普通科の通学区域資料」。細かい区域は資料の原本で確認してください。

区域外の普通科を受けるときの手続きは、中学校の先生と県の資料で早めに確認しましょう。専門学科などの通学区域の扱いも、志望校の募集要項で確かめましょう。

中3が9月から3月までにやること

いちばん大切なのは、2学期の定期テストで内申を上げることと、12月までに5教科の基本を固めることです。出願(2月1日・2日)から学力検査(3月3日・4日)まで約1か月あるので、2月は過去問の仕上げに使えます。

時期勉強でやること手続き・家庭でやること
9月1・2年の苦手単元を1つずつ洗い出す。平日1.5〜2時間、休日4時間志望校の比重と特色選抜の割合を県の一覧で確認
10月2学期中間テスト対策。実技4教科の提出物を先に仕上げる学校説明会・体験入学に行く
11月期末テスト対策。数学・英語の基本問題を毎日30分三者面談の前に内申の計算をしてみる
12月冬休みに5教科の総復習。過去問を1年分、時間を計って解く受験校(公立・私立)をほぼ決める
1月過去問を週2年分。60点満点で何点取れたかを記録Web出願(1月28日まで)の準備
2月過去問の2回目。間違えた問題だけを解き直す出願(2月1日・2日)。志願変更は2月5日・8日
3月1日目の3教科を続けて解く練習。前日は早く寝る3月3日・4日 学力検査、3月17日 合格発表

※日程の出典は上の「日程」の表と同じです。勉強時間は目安で、部活や体調に合わせて調整してください。

秋の1週間の時間割の例

曜日勉強の中身時間の目安
月・水・金数学の計算と英語の単語・文法平日1.5〜2時間
火・木理科・社会の一問一答と、まちがえた問題の解き直し平日1.5〜2時間
土5教科のうち苦手な2教科を問題集で演習。実技の提出物の確認4時間
日模試や過去問を1教科50分で解き、丸つけと解き直し4時間

※時間は目安です。定期テストの2週間前からは、テスト範囲の勉強を優先してください。

POINT:過去問は「%」で記録する

60点満点の過去問は、点数をそのまま見るより「何%取れたか」で記録しましょう。たとえば45点なら75%です。模試の偏差値や、内申の%とくらべやすくなり、どの教科を伸ばせば合格に近づくかが見えてきます。

保護者がやってはいけないNG

保護者の方にお願いしたいのは、日程と書類の管理を手伝い、勉強の中身には口を出しすぎないことです。

NG1:「実技は受験に関係ない」と言う

沖縄県では実技4教科が1.5倍で内申に入ります。「主要5教科だけやればいい」という声かけは、内申を下げる原因になります。

NG2:出願の期限を子どもまかせにする

Web出願の期限、出願日、志願変更の日は短い期間に集中しています。家族のカレンダーに書き込み、書類は保護者の方も一緒に確認してください。

NG3:模試の点数だけで志望校を下げさせる

志望校の比重が4:6なら、当日点を伸ばして逆転できる余地があります。点数だけでなく、内申と比重もあわせて判断しましょう。

NG4:学区外の受験を直前に言い出す

区域外から普通科に入れるのは定員の10%以内で、手続きの確認も必要です。区域外を考えるなら、秋のうちに中学校の先生に相談してください。

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まとめ

  • 2027年春の沖縄県立高校入試は、出願2月1日・2日、学力検査・面接等3月3日・4日、合格発表3月17日
  • 特色選抜と一般選抜は同じ日に出願。特色選抜の志願者も一般選抜の志願者に数えられる
  • 学力検査は5教科・各60点・各50分の300点満点
  • 内申は中1〜中3の9教科で165点満点。実技4教科は1.5倍
  • 調査書と学力検査の比重は原則5:5。学校ごとに4:6〜6:4の範囲で決まる
  • 普通科は7学区。区域外からは定員の10%以内で入学できる
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