岡山県公立高校入試2027の日程と仕組み|特別選抜・一般選抜の配点と内申200点の計算

一般選抜の学力検査は3月9日入試の仕組み・受験情報

最終更新:2026年9月/岡山県教育委員会「令和9年度岡山県立高等学校入学者選抜実施大要」「令和9年度入試日程」、同「令和8年度岡山県立高等学校入学者選抜実施要項」などをもとに作成。令和9年度の実施要項は例年10月ごろに公表されます。最新の情報は必ず県教育委員会・各高校の公式資料でご確認ください。

結論:岡山県の本番は3月9日の「一般入学者選抜」です

2027年春(令和9年度)の岡山県公立高校入試は、特別入学者選抜が2月9日(火)、一般入学者選抜の学力検査が3月9日(火)、合格発表が3月17日(水)です。

多くの受験生の本番は一般入学者選抜です。5教科の学力検査と、調査書(内申)を「相関表」で組み合わせて合否が決まります。中3の評定、とくに実技4教科が重く数えられるので、2学期の成績がとても大切です。

この記事でわかること
  • 2027年度(令和9年度)入試の日程(特別選抜・一般選抜・追検査)
  • 特別入学者選抜と一般入学者選抜のちがい
  • 学力検査の教科・時間・配点(一般は5教科、特別は3教科)
  • 調査書(内申)の計算のしかたと、具体的な計算例
  • 相関表による合否の決め方
  • 学区・面接と、令和9年度の変更点
  • 中3が9月から3月までにやること、保護者のNG

岡山県の公立入試は「特別入学者選抜」と「一般入学者選抜」の2つです

岡山県の県立高校の入試は、2月の特別入学者選抜と、3月の一般入学者選抜の2つが中心です。一般入学者選抜は、すべての学校・科・コースで行われます。

特別入学者選抜は、専門学科・総合学科や、普通科のコース・分野などで行われます。県は「目的意識や適性等を重視」すると説明しています。つまり「この学科で学びたい」という気持ちと適性を見る入試です。

区分どんな選抜か主な検査
特別入学者選抜(2月)専門学科・総合学科、普通科のコース・分野など。目的意識や適性を重視学力検査(国語・数学・英語)、面接、学校が選ぶ検査(口頭試問・小論文・作文・実技など)
一般入学者選抜(3月)すべての学校・科・コースで実施。多くの受験生の本番学力検査(5教科)、調査書、学校によって面接・実技
第2次募集(3月下旬)一般入学者選抜のあと、欠員のある学校・科・コースで実施面接など(学校による)

※出典:岡山県教育委員会「令和9年度岡山県立高等学校入学者選抜実施大要」。第2次募集の令和9年度の日程は、県資料では未確認です。

特別選抜で合格が決まったら、必ず入学します

特別入学者選抜で「合格内定」をもらった人は、その学校に入学することになります。反対に、特別入学者選抜で合格できなかった人は、一般入学者選抜に出願できます。特別選抜は「チャンスが1回増える」と考えてよいですが、そのぶん志望の気持ちが固まっていることが前提です。

※出典:塾選ジャーナル(実施大要の紹介記事)、進研ゼミ 高校入試情報サイト。詳しくは実施要項で確認してください。

普通科でも、特別入学者選抜を行うかどうかは学校によってちがいます。たとえば岡山朝日高校は、一般入学者選抜で学力検査を行い、国語・数学・英語は学校が作った問題(自校作成問題)を使うことができると定められています。

2027年度(令和9年度)入試の日程

一般入学者選抜の出願は2月24日(水)〜26日(金)、学力検査は3月9日(火)、合格発表は3月17日(水)です。特別入学者選抜はその約1か月前に行われます。

区分日程(2027年)
特別選抜 出願1月26日(火)〜1月28日(木)
特別選抜 学力検査2月9日(火)
特別選抜 面接・選択実施する検査2月9日(火)・2月10日(水)
特別選抜 結果の通知(内定)2月18日(木)
特別選抜 追検査2月19日(金)
一般選抜 出願2月24日(水)〜2月26日(金)
一般選抜 学力検査3月9日(火)
一般選抜 面接・実技3月10日(水)
合格者の発表(特別・一般とも)3月17日(水)
一般選抜 追検査3月17日(水)

※出典:岡山県教育委員会「令和9年度入試日程」「令和9年度岡山県立高等学校入学者選抜実施大要」。曜日は2027年のカレンダーで確認。第2次募集と学区外出願許可申請の令和9年度の日程は、県資料では未確認です(参考:令和8年度は学区外出願許可申請が1月6日〜30日、第2次募集は3月19日〜23日出願・3月24日面接)。

保護者の方へ:特別選抜の「内定」と「発表」は別の日です

特別入学者選抜の結果は2月18日(木)に通知されますが、正式な合格者の発表は一般入学者選抜と同じ3月17日(水)です。2月の内定が出た後も、中学校の授業と提出物はいつもどおり続けてください。

学力検査の配点:一般は5教科350点、特別は3教科210点

一般入学者選抜の学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科、各45分・各70点、合計350点です。英語には聞き取り検査(リスニング)があります。

教科(実施順)時間配点
社会9:20〜10:05(45分)70点
数学10:25〜11:10(45分)70点
国語11:30〜12:15(45分)70点
英語(聞き取りを含む)13:05〜13:50(45分)70点
理科14:10〜14:55(45分)70点
合計5教科350点

※出典:岡山県教育委員会「令和8年度岡山県立高等学校入学者選抜実施要項」(令和7年10月)の時間割。令和9年度の実施要項は未公表のため、同じ形になると推測しています(民間の塾サイトも2027年向けに同じ配点を案内しています)。

特別入学者選抜の学力検査は、国語・数学・英語の3教科、各45分・各70点、合計210点です(令和8年度実施要項)。社会と理科はありません。そのかわり、面接と、学校ごとに選ぶ検査(口頭試問・小論文・作文・実技など)があります。

POINT:時間割は本番どおりに練習する

岡山県の一般選抜は、令和8年度の時間割では1教科目が社会、2教科目が数学でした。朝いちばんに社会、すぐ数学という順番は、ふだんの定期テストとちがうことが多いです。10月以降の模試や過去問は、この順番・この時間で通して解く日を月に1回はつくりましょう。45分という短さにも慣れておく必要があります。

教科ごとの準備のポイント

  • 英語:聞き取り検査があります。9月から毎日10分、音声を聞いて書き取る練習を続けると、本番の最初で落ち着けます。
  • 数学:図形の証明など、書いて説明する問題に備えます。答えだけでなく、途中の式や理由をノートに書く習慣をつけましょう。
  • 国語:長めの文章を読み、自分の言葉でまとめる問題に備えます。過去問では、記述の答えを先生や家庭教師に見てもらうのが近道です。
  • 社会・理科:資料やグラフ、実験の結果を読み取る問題が中心です。用語の暗記だけでなく、「なぜそうなるか」を一言で説明できるようにします。

※上の準備のポイントは一般的な目安です。出題は年度によって変わるので、過去問で確認してください。

調査書(内申)は200点満点が目安。中3の実技は3倍です

結論から言うと、岡山県の内申は中3の評定、とくに実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)がいちばん重く数えられます。県は「学力検査を実施しない教科及び第3学年の評定を重視して取り扱う」と定めています。

ただし、県の実施大要と実施要項には、具体的な計算式は書かれていません。民間の塾・情報サイト複数で一致している計算は、次のとおりです(目安)。

学年計算のしかた(目安)満点(目安)
中19教科×5段階45点
中29教科×5段階45点
中3(5教科)国語・数学・英語・理科・社会×2倍50点
中3(実技4教科)音楽・美術・保健体育・技術家庭×3倍60点
合計200点

※出典:1対1ネッツ(2027年向け岡山県入試情報)、塾選(岡山県の内申点の解説記事)、進研ゼミ 高校入試情報サイトなど民間の説明(目安)。県の公式資料には「第3学年の評定を重視」とだけ書かれ、具体的な倍率は示されていません。

計算例:同じ「オール4」でも中3で差がつく

中1・中2がオール4の人(各36点)で、中3の成績だけがちがう2人をくらべます(目安の計算です)。

AさんBさん
中1・中236点+36点=72点36点+36点=72点
中3 5教科すべて5→25×2=50点すべて4→20×2=40点
中3 実技4教科すべて3→12×3=36点すべて5→20×3=60点
合計(200点中)158点172点

※上の計算は、民間の説明による計算式(目安)をあてはめた例です。

5教科を全部5にしたAさんより、実技4教科を全部5にしたBさんのほうが、14点高くなります。中3の実技の評定は、1つ上がるだけで3点分です。中1・中2の評定1つ(1点分)の3倍の重さがあります。

POINT:2学期の実技は「提出物」と「授業中の取り組み」で上げる

実技4教科は、ペーパーテストだけで評定が決まるわけではありません。作品・レポート・ワークの提出、実技テストへの準備、授業中の取り組みが評価に入ります。9月のうちに、各教科の2学期の提出物と実技テストの予定を1枚の紙に書き出し、締め切りの1週間前には仕上げる習慣をつけてください。

合否の決め方:「相関表」で内申と当日点を組み合わせます

岡山県の一般入学者選抜は、内申と当日点を「5:5」のような決まった比率で足し算する方式ではありません。調査書の換算点と学力検査の得点を、それぞれ段階に分けた表(相関表)をつくって判定します。

県の実施要項では、高校の校長が「調査書の評定段階」と「学力検査の評定段階」をそれぞれ定め、相関表をつくって判定すると書かれています。そのうえで、面接や実技の結果、自己申告書なども資料にして、学校・科・コースの特色に合わせて総合的に判断します。

判定のイメージ(民間の説明)どうなるか
内申も当日点も上位(両方が合格圏)合格予定になりやすい(塾では「A群」と呼ぶことが多い)
どちらか一方だけが上位内申・当日点・面接などを総合して判断(「B群」と呼ぶことが多い)
両方とも下位合格はきびしい

※出典:岡山県教育委員会「令和8年度岡山県立高等学校入学者選抜実施要項」(相関表で判定)、1対1ネッツ(2027年向け岡山県入試情報。A群・B群の説明)。A群・B群の範囲の決め方は公表されていません。

つまり、どちらか片方だけでは危ない

相関表の方式では、当日点が高くても内申が低い人、内申が高くても当日点が低い人は、総合判定に回ります。岡山県の公立入試では「内申で逃げ切る」「当日点で逆転する」の両方がむずかしいと考え、2学期の評定と当日の得点力を同時に上げる計画を立ててください。

学区・面接と、令和9年度の変更点

普通科には6つの学区があります

県立高校の普通科は、岡山・倉敷・美作・西備・備北・東備の6学区に分かれています。住んでいる学区の外の普通科を受ける場合は、学区外からの合格者が「募集定員の5〜20%以内」(多くの学校は5%以内)に制限されます。岡山城東や倉敷中央のように、県内全体が学区になっている普通科もあります。専門学科と総合学科は、すべて県内全体が学区です。

※出典:おかやま県立高校情報ナビ「県立高校の学区について」、進研ゼミ 高校入試情報サイト。学区外から受ける人は、学区外出願許可の申請が必要です(令和8年度は1月6日〜30日。令和9年度の期間は実施要項で確認してください)。

面接がある人・ない人

一般入学者選抜の面接は、普通科のコース、専門学科・総合学科、面接が必要と認めるコース以外の普通科、定時制、そして自己申告書を出す人に行われます。面接では「志望の目的等」を確かめます。志望校が面接をするかどうかは、学校別の実施内容で確認してください。

POINT:面接の準備は「3つの質問」から

面接がある人は、(1)この学校・学科を選んだ理由 (2)中学校でがんばったこと (3)高校で取り組みたいことの3つを、それぞれ30秒で話せるように準備します。紙に書いて覚えるより、家族に質問してもらい、声に出して答える練習を週2回、10分ずつ続けるほうが効果があります。

※出典:岡山県教育委員会「令和9年度岡山県立高等学校入学者選抜実施大要」、「令和8年度…実施要項」。学校別の実施内容は県の「令和9年度岡山県立高等学校入学者選抜における学校別実施内容一覧」で公表されています。

令和9年度の変更点

県の令和9年度の実施大要と日程資料を確認したかぎりでは、制度の大きな変更は示されていません。特別選抜が2月、一般選抜が3月、合格発表が3月中旬という形は令和8年度と同じです。細かい点(第2次募集の日程など)は、例年10月ごろ公表される実施要項で確認が必要です。

参考として、令和8年度の一般入学者選抜では、県立全日制の志願倍率は0.99倍(前年度1.04倍)でした。ただし学校や学科によって大きな差があり、1倍をこえる学校もあります。難関校ごとの倍率は、下のペア記事でまとめています。

※出典:岡山県教育委員会「令和8年度岡山県公立高等学校一般入学者選抜志願者数について」(2026年2月27日)、リセマム(2026年2月27日)。

難関校の偏差値・倍率を知りたい方へ

岡山朝日・岡山操山・岡山城東・岡山芳泉・倉敷青陵などの偏差値の目安と倍率は、岡山県の難関公立高校の対策の記事にまとめています。

中3が9月から3月までにやること(月別)

結論:11月までに2学期の評定を固め、12月から過去問、2月は特別選抜組と一般選抜組で動きを分けるのが基本です。

時期内申のためにやること学力検査のためにやること
9月2学期の提出物・実技テストの予定を書き出す中1・中2の苦手単元を1教科1つずつ洗い出す
10月中間テストの2週間前から実技4教科も復習県の入試に合わせた模試を1回受け、時間割どおりに解く
11月期末テスト。評定が決まる最後の山数学の関数・図形、英語の長文を毎日1題
12月三者面談で志望校と学区を最終確認過去問を1年分ずつ、45分で解く。社会→数学の順番に慣れる
1月特別選抜を受ける人は出願(1月26日〜)と面接練習過去問2〜3年分を解き直し。英語の聞き取りを毎日
2月特別選抜(9日・10日)。一般選抜の出願(24日〜)一般選抜組は苦手単元のしぼりこみ。新しい問題集は増やさない
3月一般選抜(9日・10日)、発表(17日)前日までに時間割どおりの通し練習を1回

※日程は岡山県教育委員会「令和9年度入試日程」によります。模試の日程は各運営会社のサイトで確認してください(例:株式会社Vもし「県模試・岡山Vもし」、中央教育研究所ほか「岡山県統一模擬試験(おかもし)」)。

平日と休日の時間割(例)

平日(学校のある日)休日
9〜11月2時間:学校の宿題・提出物30分、定期テスト対策60分、苦手単元30分5時間:定期テスト対策2時間、5教科の復習2時間、実技の準備1時間
12〜2月3時間:過去問・模試の直し90分、暗記60分、聞き取り30分7時間:過去問1年分(5教科)+直し

※時間は目安です。部活や通塾の状況に合わせて調整してください。

岡山県の公立入試は、内申と当日点のどちらかが欠けると苦しくなる仕組みです。どちらを先に手当てするべきかは、通知表とテストの答案を見れば分かります。

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保護者がやってはいけないNG

NG1:「実技は受験に関係ない」と言う

岡山県では中3の実技4教科が重く数えられるとされています(民間の計算で3倍)。実技の提出物を後回しにさせる声かけは、内申を大きく下げる原因になります。

NG2:特別選抜を「とりあえず受けておけば」と勧める

特別選抜で内定したら、その学校に入学します。志望の理由がはっきりしないまま受けると、面接で苦しみ、内定後に後悔することもあります。受けるなら12月までに「なぜその学科か」を本人の言葉で話せるようにしましょう。

NG3:模試の判定だけで志望校を下げる・上げる

岡山県は相関表で内申と当日点を組み合わせます。模試の判定は当日点だけの目安です。通知表の評定と合わせて、両方の位置で判断してください。

NG4:2月の内定後に生活リズムをくずさせる

内定後も3月17日の発表までは中学生活が続きます。欠席や提出物の遅れは避け、高校の入学準備の学習に切りかえましょう。

まとめ

  • 2027年の特別入学者選抜は2月9日(学力検査)、一般入学者選抜は3月9日(学力検査)、合格発表は3月17日
  • 一般選抜の学力検査は5教科各45分・各70点の350点。特別選抜は国数英の3教科210点
  • 内申は200点満点が目安。中3の5教科は2倍、実技4教科は3倍(民間の説明)
  • 合否は相関表で内申と当日点を組み合わせて判定。どちらか片方だけでは危ない
  • 普通科は6学区。学区外の合格者は定員の5〜20%以内
  • 令和9年度の大きな制度変更は示されていない。細かい点は10月ごろの実施要項で確認
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