最終更新:2026年9月/偏差値は民間の模試・情報サイトによる目安です。倍率は大分県教育委員会「令和8年度大分県立高等学校第一次入学者選抜第一志願最終志願状況」によります。最新の情報は必ず県教育委員会・各高校の公式資料でご確認ください。
大分県の公立高校で偏差値の目安がとくに高いのは、大分上野丘と大分舞鶴です。そのあとに中津南・大分豊府・大分西が続きます。
令和8年度の一般入試(第一志願)の最終志願倍率は、大分舞鶴1.42倍(県内最高)、大分豊府1.41倍、大分上野丘1.33倍でした。県全体は1.03倍なので、上位校に志願者が集まっています。
学力検査は平均点が半分ほどの問題です。上位校をめざす人は、基本問題を落とさず、記述や長い文章の問題で点を取りきる力が必要です。
- 大分県の県内上位の公立高校8校の偏差値の目安
- 令和8年度の最終志願倍率と、当初からの変化
- 学校ごとの特徴(理数科・中高一貫・総合学科・SSHなど)
- 令和8年度の平均点から考える、教科別の対策
- 実在を確認した過去問(3冊)と使い方
- 9月から本番までの月別ロードマップと偏差値帯別の勉強法
大分県の上位公立高校と偏差値の目安
大分県は、偏差値の目安が60をこえる公立高校が多くありません。そこでこの記事では、60前後の学校もふくめた「県内上位校」8校を取り上げます。大分上野丘が頭ひとつ抜け、大分舞鶴が続く形です。
| 学校(学科) | 所在地 | 偏差値の目安 |
|---|---|---|
| 大分上野丘(普通) | 大分市上野丘 | 71〜73 |
| 大分舞鶴(普通・理数) | 大分市今津留 | 68〜70 |
| 中津南(普通) | 中津市高畑 | 64〜66 |
| 大分豊府(普通) | 大分市羽屋 | 62〜64 |
| 大分西(総合学科) | 大分市新春日町 | 62〜64 |
| 別府鶴見丘(普通) | 別府市鶴見 | 59〜61 |
| 大分雄城台(普通) | 大分市玉沢 | 58〜60 |
| 日田(普通) | 日田市田島 | 57〜59 |
※偏差値は、みんなの高校情報(2026年度最新版)、家庭教師のトライ、受験ラボ(令和8年度)の値を幅で示した民間の目安です。サイトによって2〜3違います。模試の偏差値とも同じではありません。所在地はWikipediaの各校の記事によります。
この表の8校のうち、3つのサイトのどれか1つでも60以上になっているのは、上から7校です。日田(57〜59)は60に届きませんが、県西部の上位校として入れています。佐伯鶴城(普通)も56〜59で、県南部の上位校です。偏差値だけで学校の良し悪しは決まりません。
令和8年度の志願倍率:舞鶴・豊府・上野丘など5校が1.3倍以上
令和8年度の第一次入学者選抜(第一志願)の最終志願倍率は、大分舞鶴1.42倍、大分豊府1.41倍、大分上野丘1.33倍、大分雄城台1.32倍、別府鶴見丘1.31倍でした。
| 学校(学科) | 募集人員 | 当初志願者 | 最終志願者 | 最終倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 大分上野丘(普通) | 300 | 432 | 398 | 1.33倍 |
| 大分舞鶴(普通・理数) | 264 | 381 | 376 | 1.42倍 |
| 中津南(普通) | 175 | 202 | 192 | 1.10倍 |
| 大分豊府(普通) | 108 | 150 | 152 | 1.41倍 |
| 大分西(総合学科) | 210 | 243 | 245 | 1.17倍 |
| 別府鶴見丘(普通) | 216 | 288 | 282 | 1.31倍 |
| 大分雄城台(普通) | 210 | 263 | 278 | 1.32倍 |
| 日田(普通) | 180 | 188 | 189 | 1.05倍 |
※出典:大分県教育委員会「令和8年度大分県立高等学校第一次入学者選抜第一志願最終志願状況」(公式・2026年2月27日)。倍率=最終志願者数÷募集人員で、TOSオンラインの報道と同じ計算方法です。大分西の倍率は県の数値から計算しました。募集人員は入学定員から推薦などの内定者を除いた数です。
参考までに、佐伯鶴城(普通)は募集人員148人に最終志願者135人で0.91倍でした(同じ県資料)。
大分上野丘は当初の志願者から34人減り、大分雄城台は15人増えました。志願変更で倍率は動きます。倍率ではなく、お子さまの調査書の点数と模試の得点で判断し、変えるかどうかの基準は出願前に家族で決めておきましょう。
学校ごとの特徴
大分上野丘(普通科)
1885年に大分県立大分中学校として開校した、県内でいちばん古い歴史をもつ進学校です。偏差値の目安はこの記事の8校でいちばん高く、令和9年度の入学定員は320人です。偏差値の目安が高い学校なので、5教科すべてで大きな失点をしないことが求められます。
大分舞鶴(普通科・理数科、くくり募集)
1951年創立。理数科は1997年度に設けられました。普通科と理数科を「くくり募集」しており、令和9年度も続きます(推薦入試は除く)。JSTのスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校一覧にも載っています。令和8年度は志願倍率が県内最高でした。
中津南(普通科)
1893年に私立中津尋常中学校として創立し、大分上野丘に次いで県内で2番目に古い高校です。県北部の上位校で、偏差値の目安は64〜66です。
大分豊府(普通科・併設型中高一貫)
公立として県内で最初の併設型中高一貫校で、中学校は2007年に開校しました。高校からの募集もありますが、入学定員240人に対して令和8年度の募集人員は108人と少なめです。募集人員が少ない学校は、倍率が動きやすいと考えられます(推測です)。
大分西(総合学科)
2003年に男女共学になり、同時に総合学科・単位制になりました。普通科ではなく総合学科です。令和9年度の入学定員は240人です。
別府鶴見丘・大分雄城台・日田(普通科)
別府鶴見丘は別府市の上位校で、1951年に今の校名になりました。大分雄城台は1972年創立の単位制普通科の学校です。日田は県西部の上位校で、JSTのSSH指定校一覧に載っています(令和8年度指定・Ⅳ期)。
大分上野丘と大分舞鶴、どう選ぶ?
どちらも大分市内の上位校で、偏差値の目安は上野丘が少し高めです。選ぶときは、偏差値の差だけでなく、学科(舞鶴は普通科と理数科のくくり募集)、通学時間、部活動、SSHなどの学校の取り組みを比べましょう。令和8年度は、上野丘は当初の志願者から減り、舞鶴は県内最高の倍率になりました。倍率は年によって動くので、学校説明会やオープンスクールで実際の雰囲気を見て決めるのがおすすめです。
※学校の特徴は、各校のWikipedia記事、JST「SSH指定校一覧」、大分県「令和9年度県立高等学校入学定員」(公式)によります。SSHなどの指定状況は年度で変わるので、各校の公式サイトで確認してください。
入試問題への対策:平均点が半分ほどの問題で高得点を取る
令和8年度の大分県の学力検査は、5教科平均点が147.3点で、満点のおよそ半分でした。上位校の受験者は、ここで大きく平均を上回る必要があります。仕組みや日程は大分県公立高校入試2027の日程と仕組みで解説しています。
| 教科 | 令和8年度 平均点 | 満点(60点)の半分と比べると |
|---|---|---|
| 国語 | 32.0点 | 上回る |
| 社会 | 32.3点 | 上回る |
| 数学 | 28.2点 | 下回る |
| 理科 | 26.4点 | 下回る |
| 英語 | 28.5点 | 下回る |
| 5教科合計 | 147.3点 | 下回る(前年度143.2点から4.1点上がる) |
※出典:リセマム(2026年5月27日)。「半分と比べると」は満点からの計算です(合計は300点の半分150点と比べています)。大分県教育委員会「2026年度大分県立高等学校入学者選抜学力検査(第一次)の全体的状況」(2026年5月26日公表)による。配点は日程と仕組みの記事をご覧ください。
数学・理科・英語は、平均点が満点の半分(30点)を下回っています。この3教科で差がつきやすいと考えられるので(推測です)、上位校をめざす人はこの3教科の後半の問題まで手をつけられるようにしましょう。
教科別の対策
- 英語:長文読解の比重が大きいとされます(民間の分析では約6割)。毎日1題、時間を計って長文を読み、設問の根拠になった文に線を引く練習をします。リスニングは毎日10分、音声を聞いて書き取ります。
- 数学:証明問題が特徴とされます。三角形の合同・相似の証明を、「根拠→結論」の順で書く型を決め、週3題は自分で最後まで書きます。
- 国語:説明的文章が長め(約3000字)で、作文も定番とされます。文章を読むときは段落ごとに要点を1行でメモし、作文は「意見→理由→例→まとめ」の4段で書きます。
- 理科:平均点がいちばん低い教科でした。教科書の実験ごとに「なぜこの操作をするのか」「結果から何がわかるか」を説明できるようにします。計算は単位をそろえてから式を立てます。
- 社会:年度によって難しさが変わることもあるので、資料の読み取り問題で「どの資料のどこから分かったか」を1行で書く練習をします。
※出題の特徴は、進研ゼミ高校入試情報サイト・学習塾Axisの分析(民間情報)によります。年度によって変わるので、過去問で最新の形を確認してください。
過去問を解いたら、失点を(1)知らなかった (2)知っていたのにミスした (3)時間が足りなかったの3つに分けて数えます。上位校をめざす人は(2)と(3)が多いことがよくあります。(2)が多い教科は見直しの手順を、(3)が多い教科は大問ごとの時間配分を決め直します。
内申(調査書)の対策も忘れない
大分県の調査書は、中3の実技4教科に大きな重みがつくと説明されています(民間情報)。上位校をめざす人ほど5教科にかたよりがちですが、2学期の期末テストまでは、実技の提出物と実技テストの準備を毎週の予定に入れてください。
実在を確認した過去問・問題集
大分県公立高校の2027年春受験用の過去問は、次の3冊を出版社・書店のページで確認しました。まず1冊を決めて、最新年度から順に解くのがおすすめです。
| 書名 | 出版社・価格(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| 大分県公立高校(リスニング音声データダウンロード付)2027年度版 | 東京学参・1,430円 | 2022〜2026年度の5教科を収録。2019〜2021年度は数英理社をダウンロード版で。出題傾向の分析つき |
| 2027年度受験用 公立高入試 大分県公立高等学校 | 英俊社・1,540円 | 公立高校入試対策シリーズ(赤本)。2026年8月10日発売、B5判 |
| 大分県公立高等学校 入学試験問題集 2027年春受験用 | 教英出版・1,078円 | 過去3年分。実物に近いプリント形式、全教科解説 |
※出典:東京学参(ISBN 978-4-8141-4082-4)、英俊社(ISBN 978-4-8154-5053-3、学参ドットコムの商品ページ)、教英出版(ISBN 978-4-290-19911-8、2026年7月中旬発売)の各商品ページ。価格は2026年9月時点の表示です。
たくさんの年度を解きたい人は、ダウンロード分もある東京学参。本番と同じ紙の形で練習したい人は、プリント形式の教英出版が向いています。上位校をめざす人は、12月までに5年分、1月に2回目の解き直しを終えるのが目安です。
9月から本番までの月別ロードマップ
結論:11月までは内申と苦手単元、12月から過去問、2月からは本番と同じ時間割の形で仕上げます。日程の細かい日付は大分県公立高校入試2027の記事で確認してください。
| 時期 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 9月 | 模試の答案から苦手単元を5つ選ぶ。実技の予定を書き出す。推薦の資料を読む | 弱点リストの完成 |
| 10月 | 苦手単元を週1つずつ、教科書レベルから解き直す。中間テスト | 苦手単元を半分つぶす |
| 11月 | 期末テストと実技の仕上げ。過去問を1年分だけ試しに解く | 2学期の評定を固める |
| 12月 | 過去問を週1〜2年分。失点の種類を記録。推薦を受ける人は面接・小論文も | 5年分を1回ずつ |
| 1月 | 過去問の2回目。まちがえた問題だけノートにまとめる | 同じミスをしない |
| 2月 | 土日に5教科を本番の時間どおりに通す練習 | 本番の時間配分に慣れる |
| 3月 | ミスノートと暗記事項の見直しだけ | 体調を整えて本番へ |
※ロードマップは一般的な目安です。
上位校志望者の1週間の時間割(12月以降の例)
| 曜日 | 内容(合計の目安) |
|---|---|
| 月・水・金 | 数学の証明と大問演習60分、英語の長文とリスニング60分、社会・理科の暗記30分(2時間30分) |
| 火・木 | 国語の説明文と作文45分、理科の実験考察45分、過去問の直し60分(2時間30分) |
| 土 | 過去問5教科を時間どおりに+直し(5〜6時間) |
| 日 | 土曜の直し+ミスノート+1週間の復習(4〜5時間) |
※時間は目安です。学校行事や体調に合わせて調整してください。
上位校志望者が秋にやりがちな失敗
大分県の調査書は中3の実技に大きな重みがつくと説明されています(民間情報)。上位校の受験者どうしは当日点が近くなりやすく、調査書の差が残ると考えられます(推測です)。
平均点が半分ほどの県の問題では、基本〜標準の問題を落とさないことが先です。難問集より、過去問の直しと、まちがえた問題の解き直しを優先しましょう。
令和8年度も、当初から最終までに志願者数が大きく動いた学校がありました。志願変更の基準は、出願前に家族で決めておきましょう。
過去問は「解いた年数」より「直した問題の数」で力がつきます。1年分を解いたら、同じくらいの時間をかけて直しをしましょう。
模試と通知表から志望校を決める手順
結論:模試の偏差値だけで決めず、「当日点の位置」と「調査書の位置」を別々に確かめてから決めます。調査書と学力検査の比率は学校ごとにちがうので、どちらか一方だけでは判断できません。
- 当日点の位置を確かめる:秋の模試で、志望校の判定と5教科の得点を記録します。大分県では、中学3年生向けの「大分県合同摸試」(運営:株式会社ブロッサム九州)などがあります。1回ではなく、2回以上の平均で見ます。
- 調査書の位置を確かめる:2学期の結果から、中3の評定の見込みを先生に聞きます。実技4教科は1つずつ確認します。
- 推薦を使うか決める:志望校の推薦の条件(調査書点の基準・評価の割合)を県の資料で読み、受けるかどうかを決めます。
- 第一志願と、第二・第三志願の案を決める:12月の三者面談までに、第一志願と、志願変更や第二・第三志願で書く学校を親子で決めます。
※大分県合同摸試の運営会社は、同模試の公式サイトによります。
上位の公立を第一志願にする場合も、私立高校の併願先を秋のうちに決めておくと、本人が落ち着いて公立の対策に集中できます。私立の入試日程・条件は各校の募集要項で確認してください。
偏差値帯別の勉強法
偏差値67以上:大分上野丘・大分舞鶴をねらう人
基礎はできているので、記述・証明・作文で落とす点をなくすことが中心です。国語の作文と数学の証明は週1回ずつ、学校や家庭教師の先生に添削してもらいます。過去問は時間を5分短くして解き、見直しの時間を残す練習をします。
偏差値60〜66:中津南・大分豊府・大分西、または上位2校へのチャレンジ
苦手教科を1つにしぼり、12月までにその教科の過去問で平均点プラス10点を目標にします。数学なら関数と図形の大問、英語なら長文の設問を毎日1題ずつ解きます。大分豊府は募集人員が少ないので、倍率が動いても慌てないよう、調査書と当日点の両方で余裕を作っておきましょう。
偏差値55〜59:別府鶴見丘・大分雄城台・日田をめざす人
まずは実技をふくむ2学期の評定を上げることが近道です。5教科は、教科書の例題レベルを確実に解けるようにし、過去問は大問1(小問集合)で満点を取る練習から始めます。10月の模試で苦手単元を確認し、11月までに2つつぶしましょう。
どの偏差値帯でも、何を優先するかは調査書と答案を見て決めるのが確実です。エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師による1対1指導で、志望校と今の成績から逆算した計画をつくります。
まとめ
- 偏差値の目安は大分上野丘71〜73、大分舞鶴68〜70、中津南64〜66、大分豊府・大分西62〜64(民間の目安)
- 令和8年度の最終志願倍率は大分舞鶴1.42倍(県内最高)、大分豊府1.41倍、大分上野丘1.33倍
- 大分舞鶴は普通科と理数科のくくり募集。大分豊府は中高一貫で、高校からの募集人員は少なめ
- 令和8年度の5教科平均点は147.3点で満点の約半分。数学・理科・英語は平均が半分(30点)を下回った
- 過去問は東京学参・英俊社・教英出版の2027年受験用を確認済み
- 11月までは実技をふくむ内申、12月から過去問、2月から本番と同じ形で仕上げる


