三重県の難関公立高校の偏差値と倍率|四日市・津・桑名・伊勢など9校の特徴と対策

三重の難関公立9校を比較学校別 合格対策

最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年春)入試に向けた情報です。偏差値は民間の目安、倍率は三重県教育委員会の公表資料によります。出願前には最新の公式情報を必ずご確認ください。

結論:三重の難関公立は「理数科・国際科学系の高倍率」と「普通科の当日点勝負」の2つを分けて考えます

三重県の難関公立高校は、四日市高校の国際科学コースが偏差値の目安で71〜74と一番上で、桑名・四日市南・津西の理数系・国際系の学科がそれに続きます。

令和8年度の後期選抜では、津西の国際科学科が3.28倍、神戸の理数科が2.85倍でした。一方、普通科は1倍前後の学校が多く、倍率が低くても合格者の学力は高いので油断はできません。学科ごとに戦い方を変えるのが合格への近道です。

この記事でわかること
  • 三重県の難関公立9校の偏差値の目安(学科別)
  • 令和8年度 後期選抜の志願倍率(公式資料)
  • 県の公式案内で確認できた、学校ごとの特徴と令和9年度の定員
  • 前期選抜を行う学科と、後期選抜だけの学科
  • 教科別の対策と、実在を確認した過去問集
  • 月別・偏差値帯別の勉強法

この記事では、各校の偏差値・倍率・対策を中心に書きます。入試の日程や配点、内申の使われ方は、三重県立高校入試2027の日程と仕組みの記事にまとめています。

三重県の難関公立高校の偏差値の目安

偏差値の目安で60を超えるのは、四日市・桑名・四日市南・津・津西・伊勢の各学科と、松阪・神戸・上野の理数科です。松阪・神戸・上野は、普通科系の学科だと60を下回ります。

学校・学科学区偏差値の目安
四日市 国際科学コース北部71〜74
四日市 普通科北部69〜71
桑名 理数科北部67〜69
四日市南 数理科学コース北部67〜69
津西 国際科学科中部67〜69
上野 理数科中部65〜67
松阪 理数科南部(学区の制限なし)65〜67
津 普通科中部64〜67
四日市南 普通科北部63〜66
伊勢 国際科学コース南部63〜66
神戸 理数科中部63〜65
川越 国際探究科(参考)北部62〜64
桑名 普通科北部61〜63
津西 普通科中部60〜62
伊勢 普通科南部60〜62

※出典:みんなの高校情報「三重県の公立高校偏差値ランキング 2026年度最新版」、受験ラボ「三重県 高校偏差値ランキング情報 令和8年度」、オンライン家庭教師ピース(三重県の高校入試情報ページ)(いずれも民間)。偏差値は民間の模試・情報サイトによる目安で、サイトによって2〜3違います。旧学科名で掲載しているサイトもあります。

学校・学科(60未満)偏差値の目安
松阪 普通科56〜58
神戸 普通科55〜57
上野 学際探究科53〜55

※出典:同上(民間)。上野の学際探究科は、令和7年度に普通科から改編された学科で、民間サイトでは「普通科」として掲載されています。

注意:偏差値は「どの模試の数字か」で変わります

偏差値は、模試を受けた人の集団によって変わります。ここにある数字は民間サイトの目安で、公式の値ではありません。お子さまが受けている模試の判定資料と、必ずあわせて見てください。

令和8年度 後期選抜の志願倍率

令和8年度の後期選抜では、理数科・国際科学系の学科の多くが2倍を超え、普通科は1倍前後という結果でした。全日制全体の志願倍率は1.03倍です。

学校・学科後期募集志願者志願倍率
津西 国際科学科401313.28倍
神戸 理数科401142.85倍
四日市 国際科学コース802042.55倍
四日市南 数理科学コース802032.54倍
桑名 理数科401012.53倍
松阪 理数科39982.51倍
伊勢 国際科学コース40651.63倍
上野 理数科40471.18倍
津 普通科3203761.18倍
上野 学際探究科1121191.06倍
桑名 普通科2402531.05倍
四日市南 普通科2402080.87倍
伊勢 普通科2402010.84倍
松阪 普通科2001620.81倍
津西 普通科2401810.75倍
四日市 普通科2401740.73倍
神戸 普通科2001280.64倍

※出典:三重県教育委員会「令和8年度三重県立高等学校後期選抜志願状況(最終)」(公式)。倍率は後期選抜の志願倍率(最終)で、実際に受けた人数で計算した受検倍率ではありません。後期募集は、入学定員から前期選抜等の合格内定者をのぞいた人数です。

POINT:普通科の倍率が1倍未満でも「定員割れ」とは限りません

三重県の後期選抜では、同じ高校の別の学科・コースを第2志望にできます。たとえば四日市高校は、普通科だけなら0.73倍ですが、国際科学コースとあわせた学校全体では1.18倍でした。コースに届かなかった受験生が、第2志望の普通科に回ってくるので、普通科の実際の競争は数字より厳しくなります。

※出典:三重県教育委員会「令和8年度三重県立高等学校後期選抜志願状況(最終)」「令和8年度三重県立高等学校入学者選抜実施要項」第3章(第2志望の規定)(公式)。

学校ごとの特徴と令和9年度の定員

ここでは、三重県教育委員会の「三重県立高等学校案内」で確認できた特徴を紹介します。令和9年度は、四日市南と津西の普通科で定員が1学級減ります。

四日市高等学校(北部学区・四日市市)

所在地:四日市市富田四丁目1-43
令和9年度の入学定員:普通科240人、国際科学コース80人

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校です。大学や企業と連携した探究活動や海外研修に力を入れています。難関国立大学や医学部を目指す生徒が多い学校です。令和8年度は前期選抜での内定はなく、全員が後期選抜で決まりました。

桑名高等学校(北部学区・桑名市)

所在地:桑名市大字東方1795番地
令和9年度の入学定員:普通科240人、理数科40人、衛生看護科40人

県立高校で最大規模の学校で、SSHの指定校です。県内でただ1つの衛生看護科があり、5年一貫で看護師を育てています。理数科は定員が40人と少なく、倍率が上がりやすい学科です。

四日市南高等学校(北部学区・四日市市)

所在地:四日市市大字日永字岡山4917
令和9年度の入学定員:普通科200人(前年240人から1学級減)、数理科学コース80人

45分7限の授業を行っています。数理科学コースでは、発展的な学習と少人数講座があります。普通科の定員が減るため、令和9年度は普通科の競争が少し厳しくなると考えられます(ここは推測です)。

津高等学校(中部学区・津市)

所在地:津市新町3丁目1-1
令和9年度の入学定員:普通科320人

146年の伝統がある学校で、「自主・自律」と自由な校風が特色です。SSHはⅣ期目の指定を受けています。2026年度から単位制を取り入れ、60分5限の授業を行っています。普通科だけの学校で、令和8年度は前期選抜での内定はありませんでした。

津西高等学校(中部学区・津市)

所在地:津市河辺町2210-2
令和9年度の入学定員:普通科200人(前年240人から1学級減)、国際科学科80人

国際科学科は、難関大学進学に向けた少人数の学習が特色です。普通科は進学型の単位制です。約9割の生徒が部活動に参加しています。国際科学科は、定員80人のうち約半分が前期選抜で内定し、後期の募集が40人と少ないため、倍率がこの記事の難関校の中で最も高くなりました。

松阪高等学校(南部学区・松阪市)

所在地:松阪市垣鼻町1664
令和9年度の入学定員:普通科200人、理数科80人

SSHのⅢ期目の指定を受け、全学年で探究活動を行っています。ほとんどの生徒が四年制大学に進学します。理数科には通学区域の制限がないので、南部学区以外からも出願できます。

伊勢高等学校(南部学区・伊勢市)

所在地:伊勢市神田久志本町1703-1
令和9年度の入学定員:普通科240人、国際科学コース40人

南勢志摩地域で最大規模の県立高校です。「授業第一主義」をかかげ、45分7限で国語・数学・英語をほぼ毎日学びます。国際科学コースは定員40人で、令和8年度は後期選抜だけで選抜しました。

神戸(かんべ)高等学校(中部学区・鈴鹿市)

所在地:鈴鹿市神戸四丁目1-80
令和9年度の入学定員:普通科200人、理数科80人

1920年創立の伝統校で、校訓は「質実剛健」です。理数科は課題研究やデータサイエンスに取り組み、普通科は地域を調べる「鈴鹿学」を行います。理数科は約半分が前期選抜で内定し、後期は高倍率になりました。

上野高等学校(中部学区・伊賀市)

所在地:伊賀市上野丸之内107
令和9年度の入学定員:学際探究科160人、理数科80人

SSHの指定校で、「伊賀から世界へはばたく科学技術人材の育成」を目指しています。令和7年度に、普通科が「学際探究科」に変わりました。令和8年度は、両方の学科で前期選抜による内定がありました。

※出典:三重県教育委員会「三重県立高等学校案内」各校ページ、「令和9年度三重県立高等学校入学定員」、「令和8年度三重県立高等学校後期選抜志願状況(最終)」(いずれも公式)。

参考:川越高校(北部学区・三重郡川越町)

令和7年度に、普通科が「探究科」、国際文理科が「国際探究科」に変わりました。国際探究科の偏差値の目安は62〜64で、令和8年度の後期選抜は2.28倍(募集40人・志願91人)でした。令和9年度からは探究科でも前期選抜が始まります。

※出典:三重県教育委員会(川越高校・上野高校の学科改編の発表)「令和8年度三重県立高等学校後期選抜志願状況(最終)」(公式)、偏差値は民間サイトの目安。

前期選抜を行う学科と、後期選抜だけの学科

難関校でも、前期選抜で定員の一部を決める学科と、後期選抜だけで決める学科があります。令和8年度の結果から見ると、次のように分かれました。

区分学校・学科(令和8年度の実績)
前期選抜で内定あり津西 国際科学科、神戸 理数科、松阪 理数科、上野 理数科・学際探究科、川越 国際探究科
後期選抜だけ四日市(普通科・国際科学コース)、桑名(普通科・理数科)、四日市南(普通科・数理科学コース)、津 普通科、伊勢(普通科・国際科学コース)、津西・松阪・神戸の普通科

※出典:三重県教育委員会「令和8年度三重県立高等学校後期選抜志願状況(最終)」の「前期選抜等合格内定者数」欄(公式)。令和9年度の実施の有無は、各学校別実施要項で必ず確認してください。

前期選抜がある学科を目指すなら、チャンスは2回です。ただし、前期で内定が出ると後期の募集人数は少なくなります。津西の国際科学科や神戸の理数科で後期の倍率が高いのは、このためです。前期選抜の内容(面接・自己表現・学力検査など)は学科ごとにちがうので、12月までに確認しましょう。

難関校合格のための教科別対策

後期選抜の学力検査は、全校共通の問題です。難関校を目指す人ほど、難しい問題より「落としてはいけない問題」を確実にとることが大切です。配点や時間は三重県立高校入試2027の日程と仕組みの記事で確認してください。

教科よく出る形9月からの対策
英語長文読解と英作文長文を毎日1題。英作文は週3回、書いたら必ず添削を受ける
数学図形の証明と小問集合小問集合を毎日10分。証明は「根拠を全部書く」練習
国語長文読解と作文作文は週1回、時間を計って書く。記述は採点基準で自己採点
理科物体の運動と天体が頻出苦手になりやすい2単元を10月までに復習
社会資料の読み取りと記述資料問題は「何を比べているか」を先に書き出す

※出典:進研ゼミ 高校入試情報サイト(三重県の入試制度・出題傾向のページ)(民間)。出題形式は年度により変わります。対策の量はエスペランサアカデミーの目安です。

POINT:県の「採点基準」と「出題意図」を使いましょう

三重県教育委員会は、問題と一緒に採点基準と出題意図を公開しています。記述問題は、採点基準のキーワードが入っているかで自己採点すると、部分点のとり方がわかります。難関校ほど、記述の部分点の差が合否を分けます。

県の実施方針では、学科・コースごとに特定の教科の配点を高くする「傾斜配点」ができると決められています。志望学科が傾斜配点をするかどうかは、各学校別実施要項で確認し、配点が高い教科に勉強時間を多めに配分してください。

実在を確認した過去問集と使う順番

三重県の過去問集は、東京学参と教英出版のものが出版社のページで確認できました。まずは無料の県の公開問題、次に過去問集の順で使うとむだがありません。

書名出版社内容価格(税込)
三重県公立高校(リスニング音声データダウンロード付)2027年度版東京学参2022〜2026年度の5教科。全問解説・英文全訳1,450円
三重県公立高等学校(後期選抜)入学試験問題集 2027年春受験用教英出版過去3年分。プリント形式1,045円
三重県公立高等学校(前期選抜)入学試験問題集 2027年春受験用教英出版過去3年分(県教委作成の前期問題)1,375円
2027年受験用 全国高校入試問題正解(教科別5冊)旺文社全国の公立高校などの入試問題3,245円〜3,795円

※出典:東京学参、教英出版(ISBN 978-4-290-19896-8/978-4-290-19895-1)、旺文社の各商品ページ(民間)で実在を確認。価格は2026年9月時点の出版社ページの表示です。

  • 11月:県のサイトの最新年度を1年分、本番と同じ時間で解く
  • 12月:東京学参の5年分を、1日1教科ずつ解いて直す
  • 1月:教英出版のプリント形式で、5教科を1日で通して解く
  • 2月:間違えた問題だけを解き直す。難関校志望は旺文社で他県の記述問題にも挑戦

月別・偏差値帯別の勉強法

9月から12月は「弱点をなくす時期」、1月からは「本番の形で点をとる時期」です。今の偏差値によって、力を入れる場所がちがいます。

時期やること1日の目安
9〜10月中1・中2の苦手単元の総復習と2学期の定期テスト平日2〜3時間
11月期末テストで内申を固め、県の公開問題を1年分平日3時間
12月過去問を5年分。前期選抜の準備(該当者)休日8時間
1月5教科を通しで解く練習を週1回平日4時間
2〜3月直しの解き直しと記述の仕上げ平日5時間

偏差値65以上を目指す人(四日市・理数系・国際系)

基礎の取りこぼしはほぼないはずなので、記述と証明で満点に近い答案を書く練習をします。倍率が2倍を超える学科が多いので、1問のミスが合否に響きます。過去問では「時間内に見直しまで終える」ことを目標にしてください。

偏差値60〜65の人(津・四日市南・桑名・伊勢の普通科など)

苦手教科を1つにしぼり、平均点より上に引き上げるのが近道です。5教科の合計で勝負する入試なので、得意教科をさらにのばすより、苦手教科の失点を減らすほうが合計点は上がりやすいです。

偏差値55〜60の人(松阪・神戸・上野の普通科系など)

まずは教科書レベルの問題を全部とれるようにすることが先です。過去問で正答率が低い問題は後回しにして、小問集合や基本の計算、語句問題で落とさない練習をくり返します。ここで固めた基礎が、上位の学科を目指す土台になります。

保護者の方へ:志望校を決める前に「倍率」と「学科」を確認してください

同じ学校でも、理数科と普通科で倍率は大きくちがいます。三者面談の前に、志望学科の前年の倍率と、前期選抜があるかどうかを確認しておくと、話がスムーズに進みます。偏差値だけで学校を決めず、学科と通学区域もあわせて考えましょう。

Q. 普通科とコース・理数科、どちらを第1志望にすべきですか?

コースや理数科を第1志望にして、同じ高校の普通科を第2志望にする方法があります。コースに届かなくても、普通科で合格できる可能性が残るのが利点です。ただし、普通科にも第1志望で受ける人がいて、その人たちとも比べられます。模試の判定がコースに届いていないなら、普通科を第1志望にして合格の可能性を高める考え方もあります。どちらがよいかは、11月の模試の結果を見て、学校の先生と相談して決めましょう。

Q. 私立の併願はどう考えればいいですか?

県立の難関校を目指す人も、私立高校を併願するのが一般的です。私立の入試日程は学校ごとにちがうので、12月までに確認しておきます。私立の過去問は1月に2〜3年分を解いて形式に慣れる程度にし、県立の勉強時間を減らしすぎないようにします。併願校の数や選び方は、関連する記事も参考にしてください。

エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師による1対1の指導です。模試や過去問の答案を1問ずつ見て、志望学科の倍率や前期選抜の有無まで考えた計画をお子さまごとに組みます。四日市・津・伊勢・伊賀など、三重県内のどこからでも受講できます。

まずは無料の体験授業で、合格までの距離を確認しましょう

今の答案を見せていただければ、志望校まであと何をどれだけやればよいかをお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。

無料体験を申し込む

LINEで気軽に相談する

まとめ

  • 偏差値の目安が一番高いのは四日市の国際科学コース。理数系・国際系の学科が上位に並ぶ
  • 令和8年度の後期選抜は、津西の国際科学科、神戸の理数科などが2倍を大きく超えた
  • 普通科は1倍前後でも、コースからの第2志望が回ってくるので油断は禁物
  • 令和9年度は四日市南と津西の普通科で定員が1学級減る
  • 前期選抜がある学科はチャンスが2回。ただし後期の募集は少なくなる
  • 過去問は県の公開問題から始め、東京学参・教英出版の順で使う
LINEで無料相談無料体験に申込
タイトルとURLをコピーしました