最終更新:2026年11月8日|入試の数字は、城北埼玉中学校(埼玉県川越市)の公式サイトにある「令和9年度(2027年度)生徒募集・入試要項」(PDF)と、令和8年度(2026年度)の入試結果、教科コメント(校長・各教科の講評)を、1つずつ照合してまとめています。学校の考え方や学校生活は、同じ公式サイトの各ページの記載によります。二次情報は使っていません。出典は記事の最後にまとめました。なお、東京都北区の城北中学校は別の学校です。この記事は、川越市の城北埼玉中学校を扱います。
城北埼玉中学校は、埼玉県川越市にある男子校です。2027年度の入試は全6区分で、募集人員は男子120名です。第1回が1月10日(日)午前、特待入試が1月10日午後、第2回が1月11日(月・祝)午前、第3回が1月12日(火)午前、第4回が1月18日(月)午前、第5回が2月4日(木)午後です。出願はWeb出願のみで、入学手続は2027年2月6日(土)16:00までに決済を完了します。
科目は、第1回が国語・算数・社会・理科の4科目(300点満点)、特待入試が算数と理科の2科目(170点満点)、第2回・第3回が2科目(200点満点)または4科目(300点満点)、第4回が国語・算数、第5回が算数1教科(100点)です。入学金は260,000円、受験料は初回26,000円(2回分を同時に出願)、追加出願は1回5,000円です。
この学校は、令和8年度の入試について、出願者数・受験者数・合格者数・教科別の平均点を表にして公表し、校長と各教科の先生が、問題の解説と講評を文章で公開しています。この記事では、その内容を年度と回を明記して整理し、学費、教育の方針、学校生活、年間行事、施設まで、公式の記載に沿ってまとめます。
- 城北埼玉中学校の基本情報
- 2027年度入試の6区分と日程
- 科目・配点・試験時間と選抜の方法
- 出願・受験料・試験会場・当日の注意
- 入学手続と学費
- 令和8年度の入試結果
- 教科別の平均点
- 令和8年度の出題講評(学校公表)
- 対策の進め方(当サイトの見解)
- 教育理念・沿革・スクールポリシー
- 6年一貫の学びと3期指導体制
- 学びのプラスアルファ
- 学校生活:1日・スクールバス・昼食・部活動
- 年間行事と施設
- 説明会と入試関連イベント
- 保護者が確認しておきたいこと
- よくある質問
城北埼玉中学校は、川越市の荒川に近い場所にある、中学校と高等学校が一体になった男子校です。受験を考えるご家庭からは、「入試が6回もあるが、どれを受ければよいのか」「特待入試はどんな試験か」「算数と理科だけで受けられる回があるのはなぜか」「毎週土曜日にも授業があると聞くが、1日はどんな流れか」といった質問が多く寄せられます。この学校は、入試結果の表と、問題ごとの講評を公式サイトで公開しており、数字と文章の両方から検討しやすい学校です。
この記事では、確認できたことと、確認できなかったことを分けて書きます。入試の日程・科目・配点・手続・学費の数字は、2027年度(令和9年度)の要項をそのまま整理しました。入試結果は、学校の公式の表のとおり、年度と回を明記して載せています。民間による推定値は載せていません。当サイトの計算や読み取りには「当サイトの計算」「当サイトの見解」と添えています。
城北埼玉中学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 城北埼玉中学校(高校は城北埼玉高等学校。中学校・高等学校の6年一貫教育) |
| 所在地 | 埼玉県川越市古市場585-1(要項の表記) |
| 男女の別 | 男子校 |
| 開校の経緯 | 1980年(昭和55年)に高等学校が創立。2002年(平成14年)に中学校が創立。2020年(令和2年)に高校にフロンティアコースを新設 |
| 建学の精神 | 「心身ともに健全で自律的な努力に徹し得る人間の育成」(学校の説明) |
| 校訓 | 「着実・勤勉・自主」 |
| 募集人員(2027年度) | 男子120名(1クラス30名程度) |
| クラス数 | 原則として1学年4クラス。令和8年度入学生から、クラスの人数を30名程度とする少人数編成 |
| 授業 | 月曜日から金曜日は6時限、土曜日は4時限の週6日制。8:40のホームルームから開始 |
| 通学 | ふじみ野駅・南古谷駅・本川越駅の3方向からスクールバスが運行 |
| 昼食 | 中学1年生から食堂を利用できる(価格は400円前後と、学校は説明) |
学校の説明では、東京の城北中学校・高等学校と「教育理念を同じくする男子進学校」として開校したとされています。校訓の「着実・勤勉・自主」のもと、「人間形成」と「大学進学指導」の2つを柱にした教育を行うと説明されています。
2027年度入試の6区分と日程
2027年度(令和9年度)の入試は、第1回、特待入試、第2回、第3回、第4回、第5回の6区分です。出願資格は、2027年3月に小学校を卒業する見込みの男子です。要項の表をもとに、日程を整理します。
| 入試区分 | 試験日と時間帯 | 募集人員 | 試験科目 | 合格発表(予定) |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 1月10日(日)午前 | 50名 | 国語・算数・社会・理科(4科目300点) | 1月10日 23:00頃 |
| 特待入試 | 1月10日(日)午後 | 20名(特待生) | 算数・理科(2科目170点) | 1月10日 23:00頃 |
| 第2回 | 1月11日(月・祝)午前 | 25名 | 2科目(200点)または4科目(300点) | 1月11日 21:00頃 |
| 第3回 | 1月12日(火)午前 | 25名 | 2科目(200点)または4科目(300点) | 1月12日 19:00頃 |
| 第4回 | 1月18日(月)午前 | 若干名 | 国語・算数(2科目200点) | 1月18日 17:00頃 |
| 第5回 | 2月4日(木)午後 | 若干名 | 算数(1科目100点) | 2月4日 18:00頃 |
合格発表は、すべてインターネット発表のみです。入学手続は、どの回の合格者も、令和9年(2027年)2月6日(土)16:00までに決済を完了します。要項の表で、第1回と特待入試の合格発表は、同じ1月10日の欄にまとめて書かれています。表の読み取りには注意が必要ですので、最終的な時刻は、学校が発行する要項で確認してください。
募集人員は、50名・20名・25名・25名を合わせて120名です(当サイトの計算)。第4回と第5回は「若干名」で、人数は決められていません。令和8年度の入試結果でも、第4回・第5回は、特待合格の取り扱いがなく、一般の合格のみでした。

科目・配点・試験時間と選抜の方法
各回の科目と配点
| 区分 | 科目と配点(試験時間) | 満点 |
|---|---|---|
| 第1回 | 国語100点(50分)/算数100点(50分)/社会50点(30分)/理科50点(30分) | 300点 |
| 特待入試 | 算数100点(50分)/理科70点(40分) | 170点 |
| 第2回・第3回 | 2科目:国語100点(50分)・算数100点(50分)。または4科目:国語100点・算数100点・社会50点(30分)・理科50点(30分) | 200点または300点 |
| 第4回 | 国語100点(50分)/算数100点(50分) | 200点 |
| 第5回 | 算数100点(50分) | 100点 |
要項の表は、列がまとまって印刷されているため、読み取りには注意が必要です。この記事は、令和8年度の入試結果の表(科目・配点が回ごとに書かれています)とも照合して、上の表を作りました。念のため、出願の前に、学校が発行する要項の原本で確認してください。

午前入試の時間割
第1回から第4回までの午前入試の時間割は、要項に次のように書かれています。入室の開始は8:00、入室の完了は8:50(諸注意)です。第1時限は9:00から9:50まで国語、第2時限は10:10から11:00まで算数、第3時限は11:20から11:50まで社会、第4時限は12:10から12:40まで理科です。2科目の入試は、第2時限で終了します。
午後入試(1月10日の特待入試・第5回)の時間割は、入室の開始が14:00、入室の完了が14:50(諸注意)です。第1時限は15:00から15:50まで算数、第2時限は16:10から16:50まで理科(40分)です。第5回は算数1科目のため、第1時限で終了します。
選抜の方法と特待合格
要項の注には、第2回・第3回の選抜について、「全受験者から国語・算数2科目の得点順に、合格者の75%程度を選抜。さらに、4科目の受験者から、合格者の25%程度を選抜する」と書かれています。2科目で受ける人と4科目で受ける人が、同じ回の中で合格を争う形になっています。
特待合格は、第1回、特待入試、第2回、第3回で出されます。第2回と第3回の特待合格は、4科目を受験した人だけが対象です。「特待合格」で入学する人には、特待奨学金30万円が、入学後に給付されると、要項に書かれています。令和8年度の結果の資料にも、第4回と第5回は特待合格の取り扱いがないことが明記されています。
出願・受験料・試験会場・当日の注意
出願の方法と締切
出願は、Web出願のみです。学校のホームページから、ミライコンパスのサイトを利用して出願します。出願の開始は、2026年12月14日(月)9:00からです。受験者情報の入力は、2026年12月1日(火)10:00から行えます。各回の申込の締切は、次のとおりです。
| 入試区分 | 試験日 | 申込の締切 |
|---|---|---|
| 第1回・特待入試 | 1月10日(日) | 1月8日(金)16:00 |
| 第2回 | 1月11日(月・祝) | 1月10日(日)23:55 |
| 第3回 | 1月12日(火) | 1月11日(月・祝)23:00 |
| 第4回 | 1月18日(月) | 1月17日(日)19:00 |
| 第5回 | 2月4日(木) | 2月4日(木)12:00 |
締切は、回によって試験の前日だったり、当日の昼だったりと、時刻がそろっていません。とくに、第1回と特待入試の締切は、試験日の2日前の16:00です。複数の回に出願する場合は、1回ごとの締切を確認しておく必要があります。
受験料
| 出願の仕方 | 受験料 |
|---|---|
| 初回の受験料(2回分を同時に出願) | 26,000円 |
| 追加で出願する場合 | 1回につき5,000円 |
要項には、「1回しか出願しない場合でも、初回受験料は26,000円」と書かれています。決済は、クレジットカード、コンビニエンスストア、ペイジー(金融機関ATM)、ネットバンキングが使えます。決済の方法によって手数料が異なります。決済が完了したあとは、取り消しも、受験日・試験会場の変更も、一切できません。
試験会場
試験会場は、全日程で城北埼玉中学校(川越市)が選べます。加えて、1月10日の特待入試(午後)と1月11日の第2回入試(午前)は、GMOアリーナさいたま TOIRO(JRさいたま新都心駅から徒歩3分、JR北与野駅から徒歩7分)でも受験できます。外部会場の定員は200名で、先着順です。定員を超えた場合は、本校会場での受験になります。状況によっては、定員が変更される可能性があると、要項に書かれています。
入試当日の注意
- 持ち物は、受験票(A4サイズでプリントアウト)と筆記用具(直定規・コンパスは使用可)です。上履きは不要です。1月10日に本校会場で午前と午後の両方を受験する人には、昼食の会場が用意されます。昼食は持参します。
- 下敷き・三角定規・分度器、計算機能付きの時計の使用は禁止です。携帯電話は、試験が終わるまで電源を切ります。
- 追加出願をした場合は、新しい受験票をA4サイズでプリントアウトして持参します。
- ふじみ野駅・南古谷駅・本川越駅発のスクールバスが運行されます。下校時は、試験の終了の10〜15分後に、学校から各駅に向けて出発します。
- 試験会場には、受験生のみが入場できます。保護者の試験会場への立ち入りと、スクールバスへの乗車は、できません。各会場に、保護者の控え室はありません。
- 外部会場も含め、自家用車による来場や送迎は、ご遠慮くださいと書かれています。
- 休憩時間中の飲食は、水筒などでの水分補給のみ可とされています。体調がすぐれない場合(発熱以外)は、保健室で受験できます。
入学手続と学費
入学手続は、合格発表のサイトの説明にしたがい、2027年2月6日(土)16:00までに決済を完了します。手続の書類は、2027年2月8日(月)以降に発送されます。入学手続のときに納める費用は、入学金260,000円です。一度納めた入学金は返金できません。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 入学金 | 260,000円 | 入学手続時。返金不可 |
| 授業料(年額) | 450,000円 | 令和8年度入学生の実績 |
| 施設設備費(年額) | 180,000円 | 令和8年度入学生の実績 |
| 父母の会費(年額) | 24,000円 | 令和8年度入学生の実績 |
| 生徒会費(年額) | 9,000円 | 令和8年度入学生の実績 |
| 初年度のみ | 父母の会入会金15,000円・生徒会入会金4,000円 |
年額の4項目(授業料・施設設備費・父母の会費・生徒会費)を合わせると、663,000円です(当サイトの計算)。要項には、これらは令和8年度入学生の実績で、金額は改定される場合があると書かれています。教材費、副教材費、修学旅行積立金などは、別途お知らせがあると書かれており、金額は公表されていません。
このほか、要項には次のことが書かれています。城北埼玉中学校から城北埼玉高校に進学する際は、内部進学入学金として120,000円を納めます。2年・3年に進級する際に、成績優秀な生徒を対象とした奨学金があります。入学金の優遇制度もあり、入学予定者の保護者が本校の卒業生、兄弟が2027年1月現在に本校に在学中、兄弟が本校の卒業生のいずれかに当てはまる場合は、入学金260,000円の半額が免除(入学後に還付)されます。詳細は、新入生準備登校日に知らされると、要項に書かれています。
令和8年度の入試結果
学校の公式サイトには、令和8年度(2026年度)の入試の結果が、令和8年2月4日付の資料として載っています。募集人員、試験日、科目と配点、出願者数、受験者数、受験者の平均点、合格者数が、回ごとにまとめられています。第2回と第3回は、4科目の受験者と2科目の受験者が、別の列になっています。
| 区分(試験日) | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数(特待/一般) |
|---|---|---|---|
| 第1回(1月10日午前) | 266名 | 259名 | 特待72名/一般132名 |
| 特待入試(1月10日午後) | 339名 | 328名 | 特待173名/一般55名 |
| 第2回・4科目(1月11日) | 296名 | 165名 | 特待41名/一般120名(2科目・4科目の合計) |
| 第2回・2科目(1月11日) | 36名 | 30名 | (上の欄に含む) |
| 第3回・4科目(1月12日) | 158名 | 62名 | 特待16名/一般47名(2科目・4科目の合計) |
| 第3回・2科目(1月12日) | 25名 | 18名 | (上の欄に含む) |
| 第4回(1月18日) | 115名 | 40名 | 一般32名 |
| 第5回(2月4日午後) | 20名 | 7名 | 一般4名 |
出典の資料の注意書きには、次の3点が書かれています。第2回と第3回の特待合格は、4科目の受験生のみが対象です。第4回と第5回は、特待合格の取り扱いがありません。補欠合格は出していませんが、状況により「繰り上げ合格」を実施する可能性があります。
回ごとの受験者数と合格者数を合計すると、次のようになります(当サイトの計算)。第2回は、4科目と2科目の受験者の合計(165+30=195名)、第3回も同様です(62+18=80名)。合格者数は、特待と一般の合計です。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数(特待+一般) | 受験者数÷合格者数(当サイトの計算) |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 259名 | 204名 | 1.27 |
| 特待入試 | 328名 | 228名 | 1.44 |
| 第2回 | 195名 | 161名 | 1.21 |
| 第3回 | 80名 | 63名 | 1.27 |
| 第4回 | 40名 | 32名 | 1.25 |
| 第5回 | 7名 | 4名 | 1.75 |
この表の「受験者数÷合格者数」は、学校が示した倍率ではなく、当サイトが公表の数字から計算した値です。繰り上げ合格の有無によって実際の入学者数は変わるため、あくまで参考としてご覧ください。特待入試は、328名が受験して、特待173名・一般55名、合計228名が合格しています。特待入試は午後に、算数と理科の2科目で行われます。

教科別の平均点
同じ資料には、受験者の教科別の平均点が載っています。第1回は4科目の列、特待入試は算数と理科の列、第2回・第3回は4科目の受験者の列、第4回は国語・算数、第5回は算数の列です。
| 区分 | 国語(100点) | 算数(100点) | 社会(50点) | 理科(50点) |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 70.6点 | 57.9点 | 23.6点 | 27.0点 |
| 特待入試 | ― | 53.6点 | ― | 35.5点(理科は70点満点) |
| 第2回 | 62.1点 | 55.0点 | 26.5点 | 28.8点 |
| 第3回 | 63.7点 | 56.2点 | 22.2点 | 27.9点 |
| 第4回 | 66.2点 | 67.5点 | ― | ― |
| 第5回 | ― | 62.3点 | ― | ― |
この表から読み取れることを、事実だけ書きます。第1回の国語の平均点は70.6点で、算数の平均点は57.9点です。特待入試の理科の平均点は35.5点で、満点70点の約半分(当サイトの計算:35.5÷70=0.507)です。第4回の算数は67.5点、第5回の算数は62.3点で、第1回の算数(57.9点)より高い数字でした。ただし、受験者数や出題内容が回ごとに違うため、回どうしの点数を単純に比べることはできません。
令和8年度の出題講評(学校公表)
城北埼玉中学校は、入試の後に、校長の挨拶と各教科の先生の講評を公式サイトで公開しています。令和8年度の第1回・特待入試の講評から、教科ごとに、学校が書いている内容を要約して紹介します。出題の傾向の公式の説明として、保護者の方が過去問を見る際の手がかりになります。
国語(第1回)
第1回の国語は、大問が3つの構成でした。一は漢字の読み書きと慣用句です。講評は、漢字の読み書きはよくできていた一方で、慣用句で苦戦した受験生が多かったと述べています。二は文学的文章で、スポーツのルールや、学校の決まりを題材にした作品でした。講評は、主人公の気持ちに寄り添って丁寧に読み進めれば解けるように作られていて、傍線部の「説明」「理由」「心情」を問う問題がほとんどだったと説明しています。三は説明的文章で、国民的なキャラクターが、なぜ赤ちゃんから大人まで親しまれているのかを論じた文章でした。講評は、かなり長い文章でしたが、最後まで読んで的確に答えを導いていたと述べています。
算数(第1回)
第1回の算数は、大問が4題で、1が小問集合です。講評は、3つのさいころを区別して場合の数を数える必要がある問題で、区別せずに数えた答案が目立ったと述べています。2は典型的なニュートン算で、誘導が丁寧だったため、比較的高い正答率でした。3は、番号をぬる・ぬらないの場合の数の問題です。4は、立体の周囲に糸をピンと張る問題で、展開図を考えると糸は最短距離(直線)をたどることを使い、三角形の相似や、切断面と体積を考える内容でした。
講評の最後には、1月11日・12日の入試も、大問が4題で、全体の小問数は20問前後と変わらないこと、標準的な問題や基本的な問題が多く出されることが書かれています。そのうえで、小問集合に落ち着いて取り組み、大問は順序にこだわらず、解きやすそうな問題から解くよう呼びかけています。
特待入試の算数
特待入試の算数も、大問は5題でした。講評は、小問集合について、どの小問も思考力を必要とする内容が多く、全体として難度の高い構成だったと述べています。公式を当てはめるだけでは解けない問題が多く、状況を整理して解き進める力が問われたとあります。とくに、円と対称性を使って面積を求める問題(7)と(8)の正答率が低かったと、書かれています。大問は、ニュートン算(240名の行列と入場口の数)、規則性(階段の上がり方)、整数(9の倍数と余り)、立体の切断などが出題されました。
社会(第1回)
第1回の社会は、例年どおり、大問1題の3分野融合問題でした。「特別な日(記念日・祝日など)」をテーマにした3,000字程度の文章をもとに、時事問題を含めてバランスよく出題されたと、講評にあります。昨年度との違いとして、ある記念日がなぜその日付なのかを説明する短文記述の出題がありました。講評は、理由を知っていれば言葉で説明でき、知らなくても問題文から論理的に考えられる問題で、記述問題は誤答をおそれずに解答することが重要だと述べています。また、形が崩れた字やつながった字が多かったこと、漢字を丁寧に正確に学習することが得点につながることも書かれています。時事問題や社会の変化に関する出題が多いため、ニュースや新聞、本を通して情報を得ることが大切だとも述べられています。
なお、講評には、大問1の問20で選択肢の作問ミスがあり、アを正解としていたがウも正解だったため、すべての答案を採点し直して、両方を正解としたことが、お詫びとともに書かれています。
理科(第1回・特待入試)
第1回の理科は、物理(鏡による光の反射)、化学(空気の組成と密度)、生物(熱中症)、地学(化石から昔の日本のようすを推測する問題)の4分野からの出題でした。講評によれば、物理の問3〜5は、作図のほかに計算が必要な問題もあり、やや難しかったとのことです。化学の問6は、立方メートルという単位の換算が必要で、やや難しかったとあります。生物分野の正答率は51%でした。
特待入試の理科も、4分野(物理は浮力とばね、化学は金属の燃焼、生物は森林の階層構造と成長、地学は星座と星座早見)でした。講評は、生物分野の正答率が46.2%で、地学の星座早見の問5・問6は難しかったと述べています。どの分野でも、グラフや表を正確に読み取って計算する力と、理由を短く説明する力が問われています。
対策の進め方(当サイトの見解)
ここからは、公式の資料から読み取れることをもとにした、当サイトの見解です。学校が推奨している勉強法ではありません。
過去問は、学校の公式サイトで、令和8年度の中学入試問題が公開中と案内されています(「中学受験」のページ)。まず公式の問題と講評をあわせて読み、出題の形をつかむことをおすすめします。
教育理念・沿革・スクールポリシー
城北埼玉中学校・高等学校は、1980年(昭和55年)に、東京の城北中学校・高等学校と教育理念を同じくする男子進学校として開校したと、学校は説明しています。「着実・勤勉・自主」の校訓のもとに、「人間形成」と「大学進学指導」の2本の柱で教育を行います。学校は、規律ある男子を育てる進学校として、学び合い、励まし合い、支え合いの「団体戦の精神」で、「楽ではないが楽しい学校、楽ではないがおもしろい学校」を目指すと、書いています。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1980年(昭和55年) | 高等学校創立 |
| 2002年(平成14年) | 中学校創立 |
| 2020年(令和2年) | 高校にフロンティアコース新設 |
| 2023年(令和5年) | スクールポリシー公表 |
学校は、2023年(令和5年)に、スクールポリシーを策定しました。生徒育成方針(グラデュエーション・ポリシー)、教育活動方針(カリキュラム・ポリシー)、生徒募集方針(アドミッション・ポリシー)の3つの方針で構成されています。中学校の生徒育成方針は、校訓「着実・勤勉・自主」の実践を通じて、心身ともに健全で自律的な努力に徹し得る人間を育成するというものです。校訓の意味は、次のように説明されています。
| 校訓 | 学校の説明 |
|---|---|
| 着実 | 一生懸命、誠実に人や物事に応対することができる |
| 勤勉 | 毎日コツコツと努力を積み重ねることができる |
| 自主 | 信念を持って自らの行動や進路を決めることができる |
教育活動の方針としては、「学習量の確保」(土曜日も含む週6日の授業に加えて、放課後や長期休業期間も含めた学習の時間と機会を確保する)、「主体性を育む活動」(部活動や行事などの課外活動を通じた体験型の学習)、「カリキュラム運用の弾力化・最適化」などが挙げられています。生徒募集方針では、建学の精神・校訓に共感する生徒、自ら学ぶ意欲を持ち大学への進学を希望する生徒、他者と良い人間関係を築き協働しながら自分を高めようとする生徒を求めると、書かれています。
6年一貫の学びと3期指導体制
学校は、6年間を2年ずつの3つのブロックに分け、成長の段階に合わせた目標を設定する「3期指導体制」を行っています。
| 期 | 学年 | 名称 | 学校が説明する目標 |
|---|---|---|---|
| A期 | 中学1年・2年 | Approach(基礎力習得期) | 校訓の実践、学校生活の基本と生活習慣、基礎的な学力の習得。5教科で「学力不振者を出さない」指導に注力 |
| B期 | 中学3年・高校1年 | Brush up(実力養成期) | 自律的な姿勢を養い、探究心を深め、自己の適性や志望への意識を高める |
| C期 | 高校2年・3年 | Comprehension(理解と完成期) | より高い学力と広い教養を習得し、大学進学にふさわしい人間性と学力を備える |
A期(中学1・2年)
A期では、国語・数学・英語・理科・社会の5教科が、時数も多く進度が速いため、「学力不振者を出さない」指導に注力すると、学校は説明しています。担任・教科担任・クラブ顧問などの教員が連携して、生徒一人ひとりを観察し、情報を共有します。授業から家庭学習(予習・復習)、そして授業へという流れを習慣にすることを、指導の柱としています。定期考査の成績によって、5教科の補習期間を設けることもあります。令和8年度入学生から、選抜クラスの編成を廃止し、クラスの人数を30名程度とする少人数編成に変更しました。
B期(中学3年・高校1年)
中学から入学した生徒(中入生)には、高校受験がありませんが、この時期に、高校の「本科」か「フロンティアコース」かを選ぶ、最初の進路選択があります。担任との面接などを通じて、大学進学も視野に入れた進路を考え始めます。6年一貫の利点を生かして、中学課程の学習を終えた科目は、高校の入学を待たずに高校課程の内容に入ります。中学3年の3学期と、高校1年の3学期には、英検の全員受験を2年連続で課すなど、B期を実力養成の大切な時期と位置づけています。中学3年では、中学2年次の学年成績などをもとに、成績上位者による選抜クラスを設置します。中学3年の探究型の修学旅行も、学校が大切な行事と位置づけているものです。
C期(高校2・3年)
高校2年から、志望する大学と受験科目を意識した学習を始めます。本科は、2年次に文系・理系を選びますが、どちらも、大学入学共通テストの5教科受験に対応できる「国公立大学受験型」の指導を行います。3年次は、文系Ⅰ型・文系Ⅱ型・理系Ⅰ型・理系Ⅱ型の志望別のクラス編成です。3年2学期からは、独自の教材を使って、共通テストや各大学の過去問などを演習形式で扱います。フロンティアコースは、大学進学を直接的な学習目的とせず、社会課題に「自分ごと」として向き合う学びを行うと、学校は説明しています。結果として、ほぼすべての生徒が、総合型選抜も含めた多様な入試で大学に進学すると、書かれています。
学びのプラスアルファ
学校の「学びのプラスアルファ」のページには、教育課程表や行事の一覧では伝わらない取り組みが、紹介されています。
すべての授業は「静座」で始まる
「静座」は、目を閉じて、心を落ち着けて静かに座ることです。すべての授業の始めと終わり、さまざまな行事の始めなどに、区切りをつけて気持ちを切り替え、集中力を高めるために行います。開校以来の伝統で、中学から入学した生徒は、卒業までに1万回以上行うと、学校は説明しています。
放課後と長期休業中の「授業」
放課後や、夏・冬・春の休みにも、さまざまな授業が用意されています。全員受講、希望者受講、指名受講(成績不振者などの指名補習)の3つの形があります。放課後は補習や講習会、夏休みなどは校内での補習・講習会のほか、宿泊の勉強合宿や受験合宿があります。
| 学年 | 主なサポート授業・行事 |
|---|---|
| 全学年 | 放課後の補習・講習会、夏期・冬期・春期の補習・講習会 |
| 中学1年 | English Camp in 城北埼玉(夏休み・全員) |
| 中学2年 | English Camp in 山梨(11月・全員) |
| 中学3年 | English Camp in British Hills(2月・全員) |
| 高校1年 | プレ受験講座、English Camp in 山梨(11月・全員)、勉強合宿(12月・希望者) |
| 高校2年 | プレ受験講座、勉強合宿(12月・希望者) |
| 高校3年 | 受験講座、受験合宿(8月・1月・希望者) |
学校の注記によれば、「補習」は成績不振者などのための指名補習、「講習会」は希望者が教科や内容を選んで受講するものです。宿泊行事の実施月は、変更になる可能性があります。中学1年から高校1年までの4年間は、全員参加のイングリッシュ・キャンプがあり、英語漬けの日々を体験すると、学校は書いています。
テストと検定
年間5回の定期考査があり、中間考査・期末考査とは呼ばず、「第1回定期考査」のように回数で呼びます。長期休業の後には宿題テストがあり、授業の中の小テストや、秋に全校で行う「英単語一斉テスト」もあります。ベネッセや河合塾などの外部の模擬試験も校内で実施します。英検は、学年ごとの目標級を設定し、中学1年から高校2年まで原則全員が受験します(目標級を取得済みの生徒は、上位の級を受験)。
JSプログラム
JSプログラムは、企業・大学・研究機関・弁護士会などの協力を得て、実社会の課題に即した体験型の学習を提供するものです。事例として、埼玉弁護士会との「最強交渉術」(春休みに実施。2022年には中1から高1までの80人が、弁護士20人と丸2日間を一緒に過ごし、ディベートや模擬裁判を行った)、JAXA筑波宇宙センターのツアー(2022年から再開。中学生の参加希望者が特に多いと、学校は説明)が紹介されています。
学校生活:1日・スクールバス・昼食・部活動
1日の時程と時間割
8:40から始まるホームルームから、月曜日から金曜日は6時限、土曜日は4時限の授業があります。中学1年から高校3年まで、時程は共通です。学校は、土曜日を含めた週6日制で授業時数を確保すると説明しています。中学の3年間は、全クラスが同じ学習内容(教育課程)です。
スクールバス
スクールバスは、ふじみ野駅、南古谷駅、本川越駅の3方向から、登下校時に運行しています。登校時は7時台から8時台に運行しますが、原則として、中学生は7時台のバスを利用します。下校時は、ホームルームの終了時から19時までです。長期休業中は、講習会や部活動に合わせて運行します。自転車通学の生徒も、雨の日などは、臨時乗車券でスクールバスを利用できます。最終下校時間は、中学1年の1学期は17:30、2学期から18:10と、段階的に変えていくと、学校は書いています。
昼食
中学1年生から、食堂を利用できます。メニューは、丼物や麺類、日替わりのメニューなどで、価格は400円前後です。購買部や自動販売機で、パンを購入することもできます。食堂は、ドーム型の建物で、昼休みには多くの生徒が集まると、学校は紹介しています。カレー、麺類、「Jランチ」と呼ばれる日替わり定食、日替わり丼などがあります。
部活動の時間
部活動の活動時間は、原則として平日は18:00までです。定期考査の1週間前から、考査が終わるまでは、原則として禁止されています。中学1年の1学期は、遅くとも学校発17:30の下校バスで帰宅させるなどの指導を行います。毎週の活動日数や合宿の有無は、部ごとに異なります。
年間行事と施設
年間行事
| 月 | 主な行事 |
|---|---|
| 4月 | 入学式、始業式・対面式、身体測定、オリエンテーション合宿(中1・高1)、宿題テスト、保護者会 |
| 5月 | 生徒総会、衣替え、第1回定期考査 |
| 6月 | 体育祭、保護者会 |
| 7月 | 第2回定期考査、音楽鑑賞会、終業式、夏期講習会、林間学校(中2)、English Camp in JohokuSaitama(中1) |
| 8月 | 夏期講習会、English Camp in Australia(希望者) |
| 9月 | 始業式、宿題テスト、文化祭(欅祭)、生徒会選挙 |
| 10月 | 球技大会、第3回定期考査、修学旅行(中3) |
| 11月 | 衣替え、創立記念式典、創立記念日、保護者会、English Camp in Yamanashi(中2) |
| 12月 | 第4回定期考査、終業式、冬期講習会、スキー教室(希望者) |
| 1月 | 始業式、宿題テスト |
| 2月 | English Camp in British Hills(中3)、スキー教室(中1)、保護者会 |
| 3月 | 第5回定期考査、終業式 |
上の表は、学校の「年間行事」のページから、中学生に関係のある行事を抜き出したものです(高校生のみの行事は省きました)。年によって実施の時期や内容が変わることがあります。
施設
学校の「施設設備」のページには、次の施設が紹介されています。中学棟(1号館)には、演示実験室、生物・化学・物理の実験室、図書室、技術工芸室、中学の普通教室があります。本館には、パソコン教室、進路指導室、進学指導資料閲覧室、進学相談室、保健室、相談室(カウンセリング室)、ゼミ室、職員室、購買部などがあります。ゼミ棟には、ゼミ教室と自習室があります。体育関係では、体育館、武道館(卓球場・剣道場・柔道場)、室内温水プール(25m×6コース)、砂入り人工芝のテニスコート、第1〜第3のグラウンドがあります。近藤記念ホール(ホール406席、多目的教室・宿泊に使える合宿室、シャワー・浴室など)は、集会や講演会のほか、長期休みの校内合宿の宿泊施設としても使われると、紹介されています。
説明会と入試関連イベント
学校の中学校のページ(2026年11月8日時点)には、令和9年度の入試関連イベントが載っています。いずれも予約制で、感染症の流行などで、予定の変更や中止になることがあります。
| 日時 | 内容 | 予約開始日 |
|---|---|---|
| 11月14日(土)10:00〜12:00 | 中学 第4回説明会(学校概略、在校生より、入試について) | 10月31日(土) |
| 12月12日(土)10:00〜12:00 | 中学 入試直前説明会 1部(校長挨拶、入試について、入試科目解説) | 11月28日(土) |
| 12月12日(土)14:00〜16:00 | 中学 入試直前説明会 2部(同上) | 11月28日(土) |
| 12月13日(日)10:00〜12:00 | 中学 入試直前説明会 3部(同上) | 11月29日(日) |
| 12月13日(日)14:00〜16:00 | 中学 入試直前説明会 4部(同上) | 11月29日(日) |
説明会の予約には、事前にID(メールアドレスなど)の登録が必要です。このほか、「説明会バスダイヤ(中学校)」「入試バスダイヤ(中学校)」のページがあり、「入学希望者Q&A」は、2026年11月8日時点で「準備中」と表示されています。
保護者が確認しておきたいこと
- 出願は、Web出願のみで、申込の締切は回ごとに違います(第1回と特待入試は1月8日16:00)。複数の回に出願する場合は、締切の一覧を手元に置いておくと安心です。
- 試験会場は、本校のほか、特待入試と第2回で、GMOアリーナさいたま TOIROを選べます(定員200名・先着順)。保護者は、試験会場に入れず、保護者の控え室もありません。
- 特待合格で入学する場合は、特待奨学金30万円が入学後に給付されます。第2回・第3回の特待合格は、4科目の受験者のみが対象です。
- 学費は、入学金260,000円のほかに、令和8年度入学生の実績で、年額663,000円(授業料・施設設備費・父母の会費・生徒会費の合計。当サイトの計算)です。教材費などは別途お知らせがあります。
- 週6日制で、土曜日にも4時限の授業があります。通学は、3つの駅からのスクールバスが中心です。
この記事は、2026年11月8日時点の、学校の公式サイトの記載をもとにしています。日程や金額が変わることがありますので、最終的には、学校が発行する最新の要項と、公式サイトで確認してください。
よくある質問
Q.2027年度の入試は何回ありますか
A.第1回(1月10日午前)、特待入試(1月10日午後)、第2回(1月11日)、第3回(1月12日)、第4回(1月18日)、第5回(2月4日午後)の6区分です。募集人員は男子120名です。
Q.試験科目は
A.第1回は4科目(300点)、特待入試は算数・理科(170点)、第2回・第3回は2科目(200点)または4科目(300点)、第4回は国語・算数(200点)、第5回は算数(100点)です。
Q.特待入試とは
A.1月10日の午後に、算数(100点・50分)と理科(70点・40分)で行われる入試です。特待合格者には、入学後に特待奨学金30万円が給付されます。
Q.出願の方法と受験料は
A.Web出願のみです。受験料は、初回26,000円(2回分を同時に出願)で、追加の出願は1回5,000円です。1回しか出願しない場合も、初回の26,000円がかかります。
Q.入学手続の期限と入学金は
A.2027年2月6日(土)16:00までに決済を完了します。入学金は260,000円で、一度納めた入学金は返金できません。
Q.学費は
A.令和8年度入学生の実績で、授業料450,000円、施設設備費180,000円、父母の会費24,000円、生徒会費9,000円(いずれも年額)です。金額は改定される場合があります。
Q.過去の入試結果は公開されていますか
A.令和8年度の、出願者数・受験者数・合格者数・教科別の平均点が、公式サイトに載っています。校長と各教科の講評も公開されています。
Q.過去問は手に入りますか
A.公式サイトに、令和8年度中学入試問題が公開中と案内されています。
Q.通学はどうなりますか
A.ふじみ野駅・南古谷駅・本川越駅の3方向から、スクールバスが運行されています。中学生は、原則として7時台のバスを利用します。
Q.授業の日数は
A.月曜日から金曜日は6時限、土曜日は4時限の週6日制です。8:40のホームルームから始まります。
Q.東京の城北中学校と同じ学校ですか
A.教育理念を同じくする学校と説明されていますが、別の学校です。この記事は、川越市の城北埼玉中学校を扱います。


