結論:最初の1か月は成績より「慣れること」を目標にする
- 1週目は顔合わせ、2週目は学習の入口探し、3週目はリズム作り、4週目は振り返りが、一つの考え方です。
- 文部科学省の通知は、登校だけを目標にせず、休養と学びの両方を大切にする立場を示しています。
- 保護者は結果を点検せず、時間と場所の確認と、短い声かけに徹するのがおすすめです。
- 出席扱いや成績への反映は、校長と学校が最終判断します。早めに在籍校へ相談してください。
必ず各教育委員会・学校・公的機関の最新の公式情報で確認してください。
📌 最初の1か月は何をめざすのか
結論から言うと、最初の1か月のゴールは「成績を上げること」ではなく、「お子さんが先生と学習時間に安心して慣れること」です。
学習の中身を大きく進めるのは、2か月目以降で十分に間に合います。
この記事では、不登校のお子さんが家庭教師を始めるときの最初の4週間を、週ごとの目安に分けて説明します。
根拠にするのは、文部科学省が公表している次の公的資料です。
2019年10月25日付の通知「不登校児童生徒への支援の在り方について」(元文科初第698号)があります。
2023年3月31日に文部科学大臣が取りまとめた「COCOLOプラン」(誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策)があります。
2023年11月17日付の通知「不登校の児童生徒等への支援の充実について」(5文科初第1505号)があります。
2024年8月29日付の通知(6文科初第1126号)があります。
これは、不登校の児童生徒が欠席中に行った学習の成果を成績に反映する仕組みを周知するものです。
ただし、公的資料に「家庭教師の最初の1か月はこう進めなさい」と書かれているわけではありません。
週ごとの目安は、公的資料の考え方をもとにした「一つの考え方」です。
ご家庭の状況や、お子さんの状態によって変わります。
この記事の読み方
急いでいる方は、本文の表と、最後の節の「今週やること」だけを読んでも使えます。
時間のある方は、後の節で公的資料の考え方を確認してから、週ごとの目安へ進んでください。
この記事で扱わないこと
お子さんの心や体の状態の見立て、病気かどうかの判断は、この記事では扱いません。
そうした点で心配があるときは、医師や専門の相談機関に相談してください。
出席扱いにするかどうかの最終判断は、校長先生と学校が行います。

📜 公的資料が示している「前提」
最初の1か月の進め方を考える前に、国が示している前提を3つ押さえます。
どれも、学校に通うかどうかだけで子どもを評価しない、という方向で一致しています。
前提1:登校だけをゴールにしない
2019年10月25日付の文部科学省通知は、不登校の支援について「学校に登校する」という結果のみを目標にしない、という考え方を示しています。
お子さん自身が自分の進路を主体的に捉え、社会的に自立していくことを目指すと整理されています。
同じ通知は、欠席の期間が休養や自分を見つめ直す時間として意味を持つ場合があると認めています。
一方で、学業の遅れや進路選択での不利、社会的自立へのリスクもあると書いています。
つまり、休むことも学ぶことも、どちらも大切にする立場です。
前提2:学校以外の場での学びも大切にされている
教育機会確保法(義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律、平成28年法律第105号)の第13条は、国と地方公共団体が必要な支援を行うことを定めています。
その対象は、不登校の児童生徒が学校以外の場で行う多様で適切な学習活動です。
本人と保護者への情報提供や助言も、その支援に含まれます。
家庭教師による自宅での学習も、学校以外の場での学びの一つとして考えられます。
前提3:保護者への支援が国の施策に入っている
2023年3月31日に取りまとめられたCOCOLOプランは、三つの柱を掲げています。
一つ目は、不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思ったときに学べる環境を整えることです。
二つ目は、心の小さなSOSを見逃さず、チーム学校で支援することです。
三つ目は、学校の風土の見える化を通じて、みんなが安心して学べる場所にすることです。
大臣は、目標を「不登校により学びにつながることができない子供たちをゼロにすること」と説明しています。
2023年11月17日付の通知は、保護者のための相談窓口を設ける考え方を示しています。
校内教育支援センターを整える方針も、同じ通知に出てきます。
保護者が一人で抱え込まなくてよい仕組みが、少しずつ整えられています。
| 資料 | 発出日 | 要点 |
|---|---|---|
| 不登校児童生徒への支援の在り方について(通知) | 2019年10月25日 | 登校だけを目標にしない。学校・家庭・関係機関が連携して支援する。 |
| COCOLOプラン | 2023年3月31日 | 学びの場の確保、早期支援、学校風土の見える化の三本柱。 |
| 不登校の児童生徒等への支援の充実について(通知) | 2023年11月17日 | 校内教育支援センター、保護者の相談窓口、ICTを使った学びの支援。 |
| 欠席中の学習成果の成績評価に関する通知 | 2024年8月29日 | 一定の要件を満たせば、自宅などでの学習を成績に反映できる。 |
🗓️ 最初の4週間の目安(週ごとの表)
最初の4週間は、「慣れる」→「小さく試す」→「リズムを作る」→「振り返る」の順で進めるのが、一つの考え方です。
次の表は、その目安をまとめたものです。
この通りに進まなくても、まったく問題ありません。
| 週 | ねらい | 授業の中身の例 | 保護者の役目 |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 先生に慣れる | 自己紹介、好きなこと・苦手なことの聞き取り。授業時間は短めにして、雑談を入れる。 | 同席するかどうかを本人と決める。終わったら「どうだった?」とだけ聞く。 |
| 2週目 | 学習の入口を探す | 好きな教科や得意な教科から。1問でも解けたら成功とする。 | 結果を点検しない。できたことを一つだけ言葉にして伝える。 |
| 3週目 | 曜日と時間のリズムを作る | 毎回、同じ曜日・同じ時間に。始めと終わりの流れを決める。 | 体調に波があっても、予定を責めない。変更は早めに先生へ連絡する。 |
| 4週目 | 振り返りと次の1か月の相談 | できたこと、続けやすかった形を整理する。次の1か月の目標を小さく決める。 | 学校への報告のしかたを先生と相談する。本人の意見を聞く。 |
授業時間や回数は、お子さんの様子で調整して構いません。
最初は30分程度から始め、徐々に延ばすご家庭もあります。
ただし、これは一つの考え方であり、必ずそうしなければならないという決まりではありません。
🧭 週ごとの進め方(くわしい説明)
1️⃣ 1週目:顔合わせと安心づくり
1週目の目標は、お子さんが「この先生なら話せる」と感じる場面を一つ作ることです。
学習内容はほとんど進まなくても構いません。
授業の前にしておくこと
- 授業を行う部屋と、使う端末(またはテキスト)を先に決めておく。
- カメラをつけるかどうか、顔を映さない選択肢があるかどうかを、先生に先に聞いておく。
- 授業の日時を、お子さんと一緒に決める。
- 先生に、お子さんの好きなことと、触れてほしくない話題を伝えておく。
1回目の授業の流れの例
- 先生が自己紹介をする(5分程度)。
- お子さんが話せる範囲で、好きなものやいまの楽しみを話す。
- 今日の授業はここまで、と先生が終わりの合図をする。
- 次回の日時を確認する。
1回目の授業で教科書を開かなくても、焦る必要はありません。
声を出せた、画面の前に座れた、という小さな一歩を大切にします。
お子さんが途中で席を立っても、「また次回に」と受け止めてもらえる環境が理想です。
保護者の動き方
授業中に保護者が同席するか、別室にいるかは、お子さんの希望を優先して決めます。
同席する場合も、答えを先回りして言わないようにします。
別室にいる場合は、何かあったらすぐ呼べる位置にいることを伝えておくと、お子さんが安心しやすくなります。
2️⃣ 2週目:学習の入口を探す
2週目の目標は、「やってみたら少しできた」という経験を、お子さんに一度持ってもらうことです。
ここで無理に学校の進度に合わせようとしないことが大切です。
入口の探し方
- 好きな教科、得意な教科、興味のある話題から入る。
- つまずいた学年までさかのぼる。ただし、いきなり前の学年のテストを解かせない。
- 1回の授業で扱う範囲を、あえて狭くする。
- ゲームや動画の話題から、数学や国語や英語の話につなぐ先生もいる。
2019年10月25日付の通知は、不登校の理由に応じた働き掛けや関わりが重要だと述べています。
同じ「学校に行けない」でも、その理由や学習の遅れの程度はお子さんごとに違います。
そのため、2週目は「何がわかっていて、何が難しいか」を先生がゆっくり見極める期間になります。
確認テストは急がない
診断テストを行う場合も、点数をつけて保護者に伝えるのは、慣れてからで十分です。
最初の段階で点数を突きつけられると、お子さんが学習そのものを避けてしまう場合があります。
テストを行うかどうかは、お子さんの様子を見て、先生と相談してください。
宿題について
2週目に宿題を出すかどうかは、本人と先生が話し合って決めます。
出す場合は、5分程度でできる量から始める方法もあります。
宿題をやらなかったことを責めないルールを、先に決めておくと続けやすくなります。
3️⃣ 3週目:曜日と時間のリズムを作る
3週目の目標は、授業の「曜日・時間・流れ」を決めて、お子さんが見通しを持てるようにすることです。
見通しがあると、気持ちの負担が軽くなる場合があります。
リズムを作る3つの工夫
- 毎回、同じ曜日・同じ時間に授業を入れる。
- 授業の始めに「今日やること」を3つ以内で確認する。
- 終わりに「できたこと」を一つ声に出して確認する。
朝が起きにくいお子さんの場合は、午後や夕方の時間帯が合うこともあります。
オンラインで行う家庭教師は、時間帯の調整がしやすいという特徴があります。
時間を決めるときは、生活リズムを無理に変えようとせず、お子さんの状態に合わせます。
体調に波がある日の考え方
授業の直前に「やっぱり無理」となる日は、珍しくありません。
そのときは、授業を短くする、顔を映さずに参加する、日程を変更する、などの選択肢を先に話し合っておきます。
直前の変更をお願いしやすいかどうかは、先生を選ぶ段階で確認しておきたい点です。
学校との連絡
3週目あたりで、学校の担任の先生や相談担当の先生に、家庭教師を始めたことを伝えておくと安心です。
出席扱いや成績への反映を考える場合は、特に早めに相談しておく必要があります。
この点は、後の節でくわしく説明します。
4️⃣ 4週目:振り返りと次の1か月の相談
4週目は、最初の1か月を振り返って、次の1か月の進め方を決める週です。
ここで「続けるか、やめるか」だけでなく、「頻度・時間・教科を変える」という選択肢も含めて話し合います。
振り返りで聞くこと
| 質問 | 聞く相手 | ねらい |
|---|---|---|
| 授業の中で、やりやすかった場面はどこか | お子さん | 続けやすい形を見つける |
| しんどかった場面はどこか | お子さん | 負担になる要素を減らす |
| できるようになったことは何か | 先生・お子さん | 小さな変化に気づく |
| 次の1か月で、やってみたいことは何か | お子さん | 本人の意思を反映する |
| 費用や頻度は、無理がないか | 保護者 | 続けやすい条件を整える |
文部科学省の「児童生徒理解・支援シート」の説明資料は、本人と保護者の意思をできる限りそのまま記録することの大切さを述べています。
家庭教師との振り返りでも、同じ姿勢が参考になります。
大人の期待よりも、お子さんの言葉を優先する場として使ってください。
次の1か月の目標は小さく
次の目標は、「週2回、30分ずつ続ける」「得意な教科を1つ決めて続ける」のように、小さく具体的に決めます。
「1学期分を取り戻す」のような大きな目標は、お子さんの負担になる場合があります。
目標を決めるときも、お子さん自身の意見を中心にします。

👪 保護者の関わり方:やってよいこと
保護者の関わり方の基本は、「見守りながら、環境を整える」ことです。
授業の内容に口を出したり、結果を点検したりするよりも、安心して授業を受けられる環境づくりが大切になります。
やってよいこと
- 授業の前に、時間と場所だけを静かに確認する。
- 授業のあとに、「どうだった?」と一言だけ聞く。話したくなければ、そのままにする。
- できたことを、短い言葉で具体的に伝える。例:「今日も時間通りに座れたね」。
- 先生と、週に1回程度、短い連絡を取り合う。
- お子さんが話した内容を、他の人に広めない。
言い換えの例
| 言ってしまいがちな言葉 | おすすめの言い換え |
|---|---|
| 早くやりなさい | 今日はどこまでやりたい? |
| みんなはもうここまで進んでいるよ | 今日はこの1問ができればOKだよ |
| せっかく先生に来てもらっているのに | 先生も、あなたのペースで進めたいと言っていたよ |
| いつになったら学校に行けるの | 今は、授業に慣れていくことを大事にしよう |
2019年10月25日付の通知は、家庭への支援の面で、保護者との信頼関係を築くことと、保護者が学校に相談しやすい環境を整えることを重視しています。
保護者自身も、一人で悩まずに、学校や相談窓口を頼ってよいということです。
保護者の方が安心して過ごせることは、お子さんの安心にもつながります。
🚫 やってはいけないこと・避けたいこと
次の行動は、最初の1か月の間は特に避けたいことです。
どれも、お子さんが学習そのものを避けるきっかけになりかねない行動です。
| 避けたい行動 | 理由 | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 1回目から成績や点数を求める | 慣れる前に結果を求められると、授業が負担になる場合がある | 小さな「できた」を言葉にして伝える |
| 授業をこっそり録音・録画して点検する | お子さんの信頼を損なうおそれがある。録画する場合は事前に本人と先生へ伝える | 必要なら、先生からの報告をもらう |
| 兄弟姉妹やほかの子と比べる | 自分への評価が下がったと感じやすい | 昨日のお子さん自身と比べる |
| 「学校に戻るための準備」だと押し出す | 登校だけをゴールにしない国の考え方と合わない | 「今できる学び」を一緒に探す |
| 体調に波がある日に、無理に参加させる | 学習への抵抗感が強まる場合がある | 授業を短くする、日程を変える |
| 先生に、お子さんの様子を何度も詳しく聞き出す | お子さんが監視されていると感じる場合がある | 報告のペースを先生と決めておく |
| 授業料の話を本人の前で重ねて言う | お子さんが負い目を感じる場合がある | 費用の話は、大人同士で行う |
この表は、公的資料にそのまま書かれているものではなく、一般的な注意点としてまとめたものです。
ご家庭の事情によって、当てはまらない項目もあります。
お子さんの様子を見ながら、必要な項目だけ参考にしてください。
🏫 学校への伝え方と、出席扱い・成績との関係
家庭教師を始めたら、学校に伝えておくことをおすすめします。
出席扱いにするか、成績にどう反映するかを決めるのは、校長先生と学校だからです。
出席扱いの要件(自宅でのICT等を使った学習の場合)
2019年10月25日付の通知の別記2は、不登校児童生徒が自宅でICT等を活用して学習した場合に、指導要録上の出欠を出席扱いにできる要件を示しています。
校長が、その学習活動が円滑な学校復帰に役立つものであり、自立を助けるために有効かつ適切だと判断することが前提です。
そのうえで、次のような要件が示されています。
- 保護者と学校の間に、十分な連携・協力関係が保たれていること。
- 訪問等による対面指導が適切に行われることを前提とし、学習支援や将来の自立に向けた支援が定期的・継続的に行われること。
- 学習活動が、お子さんの理解の程度を踏まえた計画的な学習プログラムであること。
- 校長が、対面指導や学習の状況を定期的な報告などで十分に把握していること。
この要件は、小・中学校などの義務教育段階を対象にした扱いです。
高校生の場合は、別の制度や取扱いがあるため、在籍する学校に確認してください。
また、これらの要件を満たしていても、出席扱いにするかどうかは学校の判断です。
成績への反映
2024年8月29日付の通知(6文科初第1126号)は、不登校の児童生徒が欠席中に行った学習の成果を成績に反映する場合の3つの要件を示しています。
一つ目は、学習の計画や内容が在籍校の教育課程に照らして適切だと学校が確認できることです。
二つ目は、保護者や教育支援センター、民間団体などと連携して、学習状況を定期的・継続的に把握することです。
三つ目は、学校が訪問や、ICTを使ったオンライン相談などで、本人と直接関わり続けることです。
全教科の評定を必ずつける必要はなく、難しい場合は指導要録の所見欄に書く方法も示されています。
学校に伝えるとよいこと
| 時期 | 学校に伝える内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 開始のとき | 家庭教師を始めたこと、授業の頻度と時間帯 | 学校が状況を把握しやすくなる |
| 2週目〜3週目 | 出席扱い・成績への反映を考えているかどうか | 学校の判断の準備に入ってもらう |
| 4週目 | 授業の様子と、次の1か月の予定 | 学校との連携・協力の記録になる |
| 必要に応じて | お子さんが負担に感じていること | 学校の支援につなげる |
出席扱いや成績の扱いは、学校や教育委員会によって運用が異なる場合があります。
必ず、在籍校の担任の先生や相談担当の先生に、直接確認してください。
✅ 始める前のチェックリストとよくある勘違い
家庭教師を始める前に確認しておくと、1か月目がスムーズになる項目をまとめました。
全部そろっていなくても始められますので、できる範囲で使ってください。
| 確認すること | できていれば○ |
|---|---|
| お子さん自身が、家庭教師を始めることを知っている | |
| カメラのオン・オフなど、授業の形を事前に相談した | |
| 授業が難しい日の連絡方法を決めた | |
| 料金と、キャンセルや日程変更のルールを確認した | |
| 学校の担任の先生または相談担当の先生に伝えた | |
| お子さんが話したくないことを、先生に伝えた |
よくある勘違い
- 勘違い:最初の1か月で学力の遅れを取り戻さなければいけない。→ 最初は慣れることが優先で、それは決して遅れではありません。
- 勘違い:家庭教師を始めれば、自動的に出席扱いになる。→ 出席扱いにするかどうかは校長と学校が判断します。
- 勘違い:授業中、保護者が横にいないと不安だ。→ お子さんの希望によって、同席しない方が落ち着く場合もあります。
- 勘違い:うまくいかなければ、お子さんが悪い。→ 合う・合わないは相性の問題でもあり、先生を変える選択肢もあります。
2024年度(令和6年度)の調査では、小・中学校で不登校の児童生徒は約35万4千人と過去最多でした。
そのうち、学校内外の機関などで相談・指導を受けていない児童生徒は約13万6千人です。
この数字は、2025年10月29日付の文部科学省通知(7初児生第23号)に載っています。
お子さんが一人でも多くの人とつながれるように、相談先を複数持つことが大切です。

🏠 今週やること(次の7日間でできる行動)
この記事を読み終えたあと、次の7日間でできることを、順番にまとめます。
全部やる必要はありません。1つでも進めば十分です。
- お子さんに、家庭教師を始めたいか、ゆっくり聞く。答えが出なくても、問い詰めない。
- 在籍校の担任の先生または相談担当の先生に、家庭教師の利用を考えていることを伝える。
- 出席扱いや成績への反映を考えたい場合は、校長先生の判断の流れを学校に聞く。
- 家庭教師の事業者に、カメラの扱い、授業時間の調整、日程変更のルールを質問する。
- 最初の授業の日を、お子さんの負担が少ない曜日と時間に決める。
- 1週目の目標を「先生に慣れる」と、家族で共有する。
不安なことは、学校、教育委員会の相談窓口、医師や専門機関などに、早めに相談してください。
家庭教師は、お子さんを支える選択肢の一つです。
保護者の方が一人で抱え込まないことが、最初の1か月の最大の助けになります。
❓ よくあるご質問
家庭教師は、不登校になってからどのくらいで始めてよいですか?
決まった時期はありません。お子さんの意思と、生活のリズムが落ち着いているかを見て決める、というのが一つの考え方です。学校や専門機関に相談しながら進めてください。
最初の授業は何分くらいがよいですか?
30分程度から始め、お子さんの様子を見て延ばすご家庭があります。ただし決まりはなく、事業者や先生と相談して決めるものです。
授業中、カメラをつけなくてもよいですか?
事業者によって対応が違うため、申し込む前に確認してください。カメラを使わない選択肢があるかどうかは、先生を選ぶときの大切な点です。
家庭教師の授業は、出席扱いになりますか?
小・中学校などでは、2019年10月25日付の通知が示す要件を満たし、校長が適切だと判断した場合に、出席扱いにできます。最終的な判断は校長と学校が行いますので、在籍校に確認してください。
成績に反映してもらえますか?
2024年8月29日付の通知により、学校が3つの要件を確認できれば、欠席中の学習成果を成績に反映できます。全教科で評定がつくとは限らず、所見欄に記す場合もあります。
授業を嫌がるようになったら、どうすればよいですか?
無理に続けず、先生と相談して頻度や時間を減らします。心や体の状態が心配なときは、医師や専門機関に相談してください。
保護者は授業に同席したほうがよいですか?
お子さんの希望を優先してください。同席する場合も、答えを先に言わず、見守る姿勢が大切です。
最初の1か月で成果が見えなくても大丈夫ですか?
問題ありません。最初の1か月は、先生と学習時間に慣れることが目的です。成果の見え方は、お子さんによって違います。
📚 参考にした公的資料
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(元文科初第698号、2019年10月25日)及び別記2
- 文部科学省「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」(2023年3月31日)
- 文部科学省「不登校の児童生徒等への支援の充実について(通知)」(5文科初第1505号、2023年11月17日)
- 文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果の成績評価に関する通知」(6文科初第1126号、2024年8月29日)
- 文部科学省「児童生徒理解・支援シートの作成と活用について」(2019年10月25日通知の別添2)
- 文部科学省「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(平成28年法律第105号)
- 文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果及びこれを踏まえた対応の充実について(通知)」(7初児生第23号、2025年10月29日)


