最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年4月入学)の長崎県公立高校入試についての記事です。最新の情報は長崎県教育委員会の資料で必ずご確認ください。
長崎県公立高校の令和9年度入試は、一般選抜の学力検査が2027年2月16日(火)・17日(水)、合格発表が3月4日(木)です。その前の1月26日に特別選抜(自己推薦)があります。
一般選抜は、調査書・学力検査・面接を、学校ごとに決めた「比重」で合わせて選びます。数学と英語には、難しさのちがう選択問題があります。
本番が2月中旬なので、冬休みが終わったら本番まで約1か月しかありません。過去問は12月までに始めておきましょう。
- 令和9年度(2027年)長崎県公立高校入試の日程
- 特別選抜・一般選抜・チャレンジ選抜のちがい
- 特別選抜(自己推薦①・②)のしくみ
- 一般選抜の5教科・選択問題・探究的な問題・面接
- 調査書と「比重」の考え方を、具体例で
- 中3の9月から3月までの月別やることと、保護者のNG
令和9年度(2027年)の入試日程
答えから言うと、一般選抜の学力検査は2027年2月16日(火)・17日(水)です。県の教育委員会が公表した「令和9年度長崎県公立高等学校入学者選抜の基本方針」にのっています。
長崎県の公立高校入試は、特別選抜 → 一般選抜 → チャレンジ選抜の順に進みます。
| 選抜 | 出願 | 検査 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 特別選抜 | 1月12日(火)〜1月18日(月) | 1月26日(火) | 1月29日(金) |
| 一般選抜 | 2月1日(月)〜2月5日(金) | 2月16日(火)・17日(水) | 3月4日(木) |
| チャレンジ選抜 | 3月5日(金)〜3月9日(火) | 3月11日(木) | 3月16日(火) |
※出典:長崎県教育委員会「令和9年度長崎県公立高等学校入学者選抜の基本方針」(公式)。日付はすべて2027年です。定時制課程の日程は別に定められています。
2026年9月26日時点で、令和9年度の「実施要領」は県のページにまだ掲載されていません。一般選抜の時間割や追検査の日にちは、実施要領で確認が必要です。参考までに、令和8年度は追検査が3月3日に行われました。
令和8年度の実施要領には、入学願書を出したあとの志願先の変更は認めないと書かれていました。令和9年度も同じかは、実施要領の公表を待って確認が必要です。出願前に、志望校を家族でしっかり決めておきましょう。
3つの選抜のちがい
結論として、多くの人が受けるのは一般選抜です。特別選抜は実績や意欲を生かしたい人向け、チャレンジ選抜はまだ合格が決まっていない人のための選抜です。
長崎県では、2025年春(令和7年度)の入試から、それまでの「前期選抜・後期選抜」が、今の3つの選抜に変わりました。このとき一般選抜は、前の後期選抜より約2週間早くなっています。
| 選抜 | どんな人向け | おもな検査 |
|---|---|---|
| 特別選抜 | 文化・スポーツを含む活動で実績があり、その学校に強く進学したい人 | 面接・プレゼンテーション・作文などから学校が選ぶ |
| 一般選抜 | ほとんどの受検生 | 学力検査(5教科)・面接・調査書 |
| チャレンジ選抜 | 公立高校の合格が決まっていない人 | 実施校の案内で確認 |
※出典:長崎県教育委員会「令和9年度長崎県公立高等学校入学者選抜の基本方針」「令和8年度実施要領」(公式)、進研ゼミ高校入試情報サイト。
特別選抜(自己推薦①・②)のしくみ
結論として、特別選抜は自分で自分を推薦する「自己推薦」の選抜です。中学校の校長の推薦ではありません。
- 募集人員:全募集定員の15%以内(1学年2学級以下の学校は15人まで)
- 自己推薦①:文化・スポーツを含む主体的な活動で顕著な実績があると自ら認め、その学校に進学する強い意志を持ち、さらに学校の「求める生徒像」に合う人。特別選抜の定員の3分の2以下
- 自己推薦②:文化・スポーツを含む主体的な活動で顕著な実績があると自ら認め、その学校に進学する強い意志を持つ人
- 検査:面接・プレゼンテーション・作文などから、学校が選んで行う
- 自己推薦①は、県内のどこからでも志願できる
※出典:長崎県教育委員会「令和9年度長崎県公立高等学校入学者選抜の基本方針」「令和8年度実施要領」(公式)。学校ごとの「求める生徒像」や検査の内容は、県が公表する各校の実施内容でご確認ください。
面接やプレゼンテーションでは、何をがんばり、そこから何を学び、高校で何をしたいかを、筋道を立てて話せるかが大切です。部活動の大会結果や資格の証明など、実績がわかるものを11月までにそろえておきましょう。くわしくは推薦入試の面接対策の記事も参考にしてください。
一般選抜のしくみ:5教科・選択問題・面接
結論として、一般選抜は調査書・学力検査・面接の3つで選びます。3つをどんな重さで合わせるか(比重)は、高校ごとに決めています。
学力検査は5教科・各100点
- 教科:国語・社会・数学・理科・英語(英語は聞き取りテストをふくむ)
- 配点:1教科100点満点、5教科で500点満点
- 時間:1教科50分(令和8年度の時間割による)
- 数学と英語は、難しさのちがう選択問題があり、どちらを解くかは高校の校長が指定する
- 日常生活や社会問題に関係する「探究的な学び」の要素を取り入れた問題が、全体の2割ほどふくまれる
- 学校によって、特定の教科の点数を1.5倍〜2倍の範囲で重く見る(傾斜配点)ことができる
※出典:長崎県教育委員会「令和9年度長崎県公立高等学校入学者選抜の基本方針」「令和8年度実施要領」(公式)、1対1ネッツ「長崎県の高校入試情報2027」。令和9年度の時間割は実施要領の公表後にご確認ください。
同じ数学・英語でも、志望校が難しいほうの問題を指定しているかどうかで、練習する問題がかわります。各校の指定は、県が公表する「各高等学校の実施内容」や志望校の案内で確認しましょう。「各高等学校の実施内容」の令和9年度分は2026年6月19日に公表されています。
面接は「対面」か「紙上」
一般選抜の面接は、対面の面接か、紙に書いて答える「紙上面接」のどちらかを、学校が選んで行います。
紙上面接は、話す面接とちがい、聞かれたことに短い文章で答える力が必要です。志望理由や中学校でがんばったことを、200字くらいで書く練習をしておくと、どちらの形式にも対応できます。
「探究的な問題」への備え方
探究的な学びの要素を取り入れた問題は、特別な教科ではなく、5教科の中に少しずつ入っていると考えてください。表やグラフ、会話文、身近な話題などを使って、知識を使って考えられるかを見る問題です。
備え方は3つです。1つ目は、教科書の「資料」や「話し合い」のページを読みとばさないこと。2つ目は、過去問で長い問題文が出てきたら、問われていることに線を引いてから読むこと。3つ目は、答えを書いたら「なぜそう言えるか」を1文で説明する練習をすることです。
Q. 特別選抜で合格できなかったら、一般選抜は受けられますか?
A. 特別選抜の検査は1月、一般選抜の出願は2月です。特別選抜で合格にならなかった場合は、一般選抜で受検することになります。手続きは中学校の先生に確認してください。だからこそ、特別選抜を受ける人も、5教科の勉強は止めないようにしましょう。
Q. 選択問題の難しいほうは、どれくらい難しいのですか?
A. 難しさは年度によってちがいます。一番確かなのは、過去問集で実際の問題を解いてみることです。志望校が難しいほうを指定している場合は、12月までに一度、時間を計って解いておきましょう。
Q. 何点取れば合格できますか?
A. 合格に必要な点数は、学校や年度、受検者の顔ぶれで変わります。模試の判定は目安にとどめ、苦手な単元を1つずつ減らすことに集中しましょう。
調査書と「比重」の考え方を具体例で
結論として、長崎県の一般選抜は「調査書」「学力検査」「面接」の3つを、学校ごとの比重で合わせて選びます。どの材料が重いかで、今からやるべきことが変わります。
調査書(内申書)について
- 中1から中3までの9教科の評定(5段階)が書かれます
- 令和8年度は「12月末日現在」で作られました。中3は2学期までの成績が中心になると考えられます(ここは推測です)
- 通知表の観点のうち「主体的に学習に取り組む態度」を、ほかの項目より重く見て評価します
※出典:長崎県教育委員会「令和8年度実施要領」(公式)、進研ゼミ高校入試情報サイト。令和9年度の作成基準日は実施要領でご確認ください。
比重のイメージ(説明用の例)
しくみをわかりやすくするため、ここでは「調査書4:学力検査5:面接1」という比重の学校を例にします。これは説明用に作った例で、実際の学校の比重ではありません。また、それぞれの材料を「満点に対して何割とれたか」で表す簡単な形にしています。
| 調査書 | 学力検査 | 面接 | 合計(10点満点) | |
|---|---|---|---|---|
| Aさん | 8割×4=3.2 | 7割(350点)×5=3.5 | 9割×1=0.9 | 7.6 |
| Bさん | 7割×4=2.8 | 8割(400点)×5=4.0 | 9割×1=0.9 | 7.7 |
※比重・点数は説明用の例です。実際の比重と計算方法は、長崎県教育委員会が公表する「各高等学校の実施内容」と実施要領でご確認ください。
Aさんは通知表が強く、Bさんは本番に強いタイプです。この例では、学力検査で50点多くとったBさんが、調査書の差を逆転しています。反対に、比重で調査書が大きい学校なら、Aさんが有利になります。
このように、志望校の比重を知ると「今は定期テストを優先するか、過去問を優先するか」が決まります。
県は、学校ごとの比重などをまとめた「各高等学校の実施内容」を公表しています。三者面談の前に一度目を通し、お子さまの志望校がどの材料を重く見ているかを確かめておくと、面談での質問がしやすくなります。秋の三者面談の記事もあわせてどうぞ。
チャレンジ選抜・通学区域・令和9年度の変更点
結論として、令和9年度は、前の年から大きなしくみの変更は確認できません。令和9年度の基本方針に、前の年からの変更の記載は見当たりませんでした。
チャレンジ選抜
チャレンジ選抜は、公立高校の合格者になっていない人が受けられる選抜です。ただし、一般選抜で受検した高校には志願できません。
実施するのは、離島・半島地域の少人数の学校などが中心です。一般選抜で定員がうまった学校では行われません。
長崎県には、離島の高校で学ぶ「高校生の離島留学制度」があり、そのための特別選抜も行われます。入学願書・調査書・志願理由書と、学校が定める検査(特別選抜に準じたもの)で選びます。対象校や募集人数は、県の「高校生の離島留学制度」のページでご確認ください。
チャレンジ選抜を行う学校や人数は、一般選抜の結果で決まります。3月4日の合格発表のあと、出願は3月5日からとすぐです。もしもの場合にどう動くかを、2月のうちに家族と中学校の先生で話しておくと、あわてずにすみます。
通学区域
長崎県では、普通科に通学区域があります(一部のコースや学校を除く)。専門学科、特別選抜の自己推薦①、チャレンジ選抜は、県内全域から志願できます。
通学区域の範囲は、実施要領の付録で確認できます。区域外からの志願など、心配なことがある人は中学校の先生に相談してください。
※出典:長崎県教育委員会「令和9年度長崎県公立高等学校入学者選抜の基本方針」「令和8年度実施要領」(公式)。
中3の9月から3月まで、月別やること
結論は、12月までに過去問を始め、1月は本番形式、2月中旬に本番です。長崎県は一般選抜が2月中旬です。1月のうちに5教科を仕上げるつもりで計画を立てましょう。
| 時期 | やること(具体的に) |
|---|---|
| 9月 | 定期テストの2週間前から、提出物と教科書ワークを3周。模試を1回受け、5教科の苦手単元を3つまで書き出す |
| 10月 | 公立の過去問を1年分、1教科50分で解く。志望校の比重と、数学・英語の選択問題の指定を確認する |
| 11月 | 2学期の定期テストに全力(令和8年度の例では、調査書は12月末日現在で作成)。自己推薦を考える人は、実績の資料をそろえる |
| 12月 | 志望校と併願校を決める。過去問を週2年分。冬休みは1日6〜8時間を目安に5教科を毎日まわす |
| 1月 | 特別選抜は1月12日〜18日に出願、26日に検査。一般選抜の人は過去問2回目と、まちがい直しノート作り |
| 2月 | 一般選抜の出願は2月1日〜5日。16日・17日が本番。新しい問題集は増やさず、朝型の生活に |
| 3月 | 3月4日に合格発表。まだ合格が決まっていない人は、チャレンジ選抜(3月5日〜9日出願)を先生と相談 |
※日程は長崎県教育委員会「令和9年度長崎県公立高等学校入学者選抜の基本方針」(公式)によります。学習時間は目安です。お子さまの状況に合わせて調整してください。
秋の1週間の時間割(例)
部活動を引退したあとの、10〜11月の一例です。平日は「学校の復習+苦手単元」、土日は「過去問+やり直し」と役割を分けると、迷う時間がなくなります。
| 曜日 | 内容 | 時間(目安) |
|---|---|---|
| 月・水・金 | 学校の宿題と復習→数学・英語の苦手単元 | 2〜2.5時間 |
| 火・木 | 学校の宿題と復習→理科・社会の資料問題、ニュースを1つ読んで要点を2文で書く | 2〜2.5時間 |
| 土 | 公立の過去問1年分(5教科を時間どおり) | 5〜6時間 |
| 日 | 土曜のやり直し→志望理由を200字で書く練習 | 4〜5時間 |
※時間割は一例です。定期テストの2週間前は、平日をテスト勉強に切りかえてください。
冬休みの1日の時間割(例)
長崎県は冬休みが明けると、本番まで約1か月です。冬休みは「過去問を本番と同じ時間で解く」練習の山場にしましょう。
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 午前(3時間) | 過去問を本番と同じ時間で2〜3教科。数学・英語は志望校が指定する選択問題で |
| 午後(3時間) | 午前のやり直し→残りの教科の苦手単元 |
| 夕方(1時間) | 英語の聞き取り、または紙上面接にそなえて志望理由を書き直す |
| 夜(1時間) | 英単語・理社の暗記。まちがい直しノートを見返す |
※時間割は一例です。本番の時間帯に頭が働くよう、朝型の生活に整えていきましょう。
火・木の「ニュースを読んで要点を書く」は、探究的な問題への準備です。表やグラフ、身近な話題から考える問題に慣れるには、ふだんから「なぜ?」「どうすれば?」を短い文で書く習慣が役に立ちます。
保護者がやってはいけないNG
- 「本番は3月」と思いこむ。一般選抜は2月16日・17日です。以前の後期選抜より早くなっています。
- 出願してから志望校を考え直せばいいと考える。令和8年度は、出願後の志願先の変更が認められていませんでした。出願前に決めきりましょう。
- 「中3の3学期の成績でまだ上がる」と言う。令和8年度の調査書は12月末日現在で作られました。2学期の定期テストが大切です。
- 「主体的に学習に取り組む態度」を軽く見る。調査書で重く見られる項目です。提出物や授業への取り組みは、最後まで手をぬかないように声をかけましょう。
- 選択問題を確認しないまま過去問を解かせる。志望校が数学・英語でどちらの問題を指定しているかで、練習の中身が変わります。
比重と選択問題を知ると、勉強の順番が決まります
同じ学校を目指していても、通知表が強い子と本番に強い子とでは、今からやることがまったくちがいます。志望校の比重と選択問題の指定を確かめると、定期テストに力を入れるべきか、過去問演習を増やすべきかがはっきりします。
エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師による1対1指導です。長崎県のように離島や半島に住んでいても、自宅で同じ授業を受けられます。通知表と模試の結果から、2月の本番までの学習計画をお子さま専用に組み立てます。
通知表と模試の結果をお持ちください。2月の本番までに何をどれだけやればよいか、具体的にお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。
まとめ
- 一般選抜の学力検査は2027年2月16日(火)・17日(水)、合格発表は3月4日(木)
- 特別選抜(自己推薦①・②)は1月26日(火)検査。募集は全募集定員の15%以内
- 一般選抜は調査書・学力検査・面接を、学校ごとの比重で合わせて選ぶ
- 学力検査は5教科・各100点。数学・英語に選択問題、探究的な問題が全体の2割ほど
- 面接は対面か紙上。調査書は「主体的に学習に取り組む態度」を重く見る
- 令和9年度の大きな変更は確認できない。実施要領(時間割など)は公表待ち
難関校をめざす人の、学校ごとの特徴や勉強法は長崎県の難関公立高校対策の記事でくわしく書いています。


