宮城県公立高校入試2027の日程と仕組み|調査書195点と共通・特色選抜を解説

宮城の入試は3月3日の1回勝負入試の仕組み・受験情報

最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年4月入学)の入試についての記事です。出願の前には、宮城県教育委員会の選抜要項と「選抜方法等一覧」で必ず最新の情報をご確認ください。

結論:本番は2027年3月3日(水)。「当日点」と「3年間の成績」の比重は学校ごとに違います

宮城県公立高校の令和9年度入試は、第一次募集の学力検査が2027年3月3日(水)、合格発表が3月15日(月)です。

合否は、学力検査500点と、中1から中3までの成績でつくる調査書点195点で決まります。

共通選抜では、この2つを7:3から3:7までの5通りの比重で見ます。どの比重かは学校ごとに違います。まずは志望校の比重を確かめることから始めましょう。

この記事でわかること
  • 令和9年度(2027年)宮城県公立高校入試の日程
  • 学力検査500点と、調査書点195点の計算のしかた
  • 共通選抜の「相関図」と、比重7:3〜3:7の意味
  • 特色選抜のしくみと、面接・実技・作文
  • 令和9年度の変更点(新設校・募集停止・定員)
  • 中3の9月から3月までの月別やることと、保護者のNG

令和9年度(2027年)の入試日程

答えから言うと、学力検査は2027年3月3日(水)、合格発表は3月15日(月)午後3時です。県は選抜方針と日程を2025年12月24日に公表し、選抜要項の全文を2026年9月11日に載せています。

宮城県の公立入試は、まず「出願希望調査」でどの高校を受けたいかを登録します。そのあと2月に正式な出願をします。出願は県のウェブ出願システムで行います。

内容日にち
出願希望調査(志願先登録)2026年12月10日(木)〜2027年1月11日(月)
出願希望調査(中学校確認登録)2027年1月12日(火)〜1月14日(木)正午
出願受付2027年2月9日(火)〜2月16日(火)午前11時
学力検査2027年3月3日(水)
面接・実技・作文3月3日の学力検査のあと、または3月4日(木)
追試験2027年3月9日(火)
合格発表2027年3月15日(月)午後3時

※出典:宮城県教育委員会「令和9年度宮城県公立高等学校入学者選抜方針・日程」「令和9年度 選抜要項」(公式)、リセマム(2026年9月24日の記事)。第一次募集の日程です。面接等を行うかどうか、どの日に行うかは高校ごとに違います。

第二次募集の日程

第一次募集で定員に満たなかった高校は、第二次募集を行います。

内容日にち
出願受付2027年3月16日(火)〜3月18日(木)午前11時
学力検査・面接等2027年3月19日(金)
合格発表高校ごとに3月19日(金)または3月23日(火)

※出典:宮城県教育委員会「令和9年度 選抜要項」(公式)、リセマム(2026年9月24日の記事)。

「出願希望調査」と「出願」はちがいます

宮城では、正式な出願の前に出願希望調査があります。12月から1月にかけて、受けたい高校をシステムに登録し、そのあと中学校が内容を確認します。

そして2月に、あらためて正式な出願をします。つまり、志望校は12月の時点でいったん形にする必要があります。11月の三者面談までに、第一志望と、その学校にとどかなかったときの考え方を家族で話しておきましょう。面談で聞いておきたいことは、秋の三者面談でまとめています。

日程で気をつけたいこと

市販の過去問集の商品ページに、県の発表とちがう日付がのっている例がありました。日程は県教育委員会の発表を正しいものとして確認してください。なお、前の年(令和8年度)は、学力検査が3月4日、合格発表が3月16日午後3時でした。

学力検査500点と調査書点195点のしくみ

宮城の合否の材料は、当日の学力検査(500点満点)と、学校の成績でつくる調査書点(195点満点)の2つが中心です。学校によっては、面接・実技・作文が加わります。

学力検査:5教科×100点=500点

国語・数学・社会・英語・理科の5教科を、全員が同じ問題で受けます。各教科50分・100点満点で、合計500点です。

調査書点:3年間の成績で195点

調査書点は、通知表の評定(5段階)からつくります。ポイントは2つです。

  • 中1・中2・中3の3年間ぜんぶの評定を合計します
  • 音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科は2倍にします
教科計算満点
国語・数学・社会・英語・理科5教科×5段階×3年間75点
音楽・美術・保健体育・技術家庭4教科×5段階×3年間×2倍120点
合計―195点

※出典:宮城県教育委員会「宮城県公立高等学校入学者選抜制度の概要」(公式)。満点の内訳は、県が示す計算方法から算出したものです。

具体的な数字で見てみましょう。

成績の例5教科実技4教科(2倍)調査書点
3年間すべて575120195
3年間すべて46096156
5教科は4、実技は36072132
5教科は3、実技は44596141
3年間すべて34572117

※県の計算方法をもとにした計算例です。

POINT:実技4教科は「1つ上げると6点」

実技教科の評定を1つ上げると、2倍なのでその学年で2点ふえます。3年間ずっと1つ上なら6点です。上の表のとおり、5教科が4でも実技が3だと、5教科が3で実技が4の子より点が低くなります。実技の提出物・授業態度は、中3の2学期まで手をぬかないでください。

保護者の方へ:中1・中2の成績は、もう変えられません

3年間の合計なので、中3の今からふやせるのは中3の評定の分だけです。だからこそ、ここから先は「上げられる教科」を1つずつ決めて取りにいきましょう。内申の上げ方は、高校受験の内申点の上げ方でくわしく解説しています。

共通選抜:相関図と比重7:3〜3:7

答えから言うと、共通選抜は学力検査点と調査書点の「バランス」で合否を見る方法です。県は「相関図」という図を使って審査するとしています。

相関図とは、学力検査点と調査書点を2つの軸にとり、受験生一人ひとりを点として置いた図のことです。そこに、学校が決めた比重で線を引いて審査します。

比重は、「学力検査:調査書=7:3/6:4/5:5/4:6/3:7」の5通りから、各高校が決めます。

比重(学力検査:調査書)どちらを重く見るか向いているタイプ(目安)
7:3当日の点数をいちばん重く見る模試の点が高く、内申がやや低い
6:4当日の点数をやや重く見る当日点が強めで、内申もそこそこ
5:5同じくらい見るどちらも平均的
4:6調査書をやや重く見る内申が高く、当日点がやや不安
3:7調査書をいちばん重く見る内申が高く、本番に弱い

※比重の5通りの出典:宮城県教育委員会「宮城県公立高等学校入学者選抜制度の概要」「令和9年度入試制度説明資料」(公式)。「向いているタイプ」は編集部による目安です。

ここからは考え方のイメージです。7:3の学校では、調査書点が少し低くても、当日点で取り返しやすくなります。反対に3:7の学校では、当日にがんばっても、調査書点の差をうめにくくなります。

志望校がどの比重かは、県が学校ごとに出している「令和9年度 選抜方法等一覧」で確認できます。宮城の難関校の比重は、宮城の難関公立高校8校の対策記事で学校ごとに一覧にしています。

わが子のタイプを見分ける3ステップ

1通知表の評定から、調査書点を計算する。上の表のやり方で、中1・中2の分に、中3は今の成績(1学期の評定など)を仮に入れて計算します。195点のうち何点あるかで、内申の強さがわかります。
2模試の5教科の合計点を、500点満点で見る。志望校を受ける人の中で、自分の当日点がどのあたりにいるかを模試の資料で確かめます。
32つをくらべて、強いほうを重く見る学校を選ぶ。当日点が強いなら7:3や6:4、内申が強いなら4:6や3:7の学校が向いています(目安)。

ここで大切なのは、弱いほうを放っておかないことです。7:3の学校でも、調査書点は3割分の重みがあります。強いほうで勝負しつつ、弱いほうの失点を小さくするのが基本の作戦です。

共通選抜と特色選抜は「2段がまえ」

宮城の公立入試は、共通選抜と特色選抜の2つの方法で合格者を決めます。流れは次のとおりです。

1各高校が、まずどちらか一方の方法で判定します。どちらを先にするかは、高校ごとに決まっています。
2そこで合格圏に入らなかった人を対象に、もう一方の方法で判定します。
3選ぶ人数の割合も、高校ごとに決まっています。共通選抜は募集定員の50〜90%、特色選抜は10〜50%です(体育・美術関連の学科と定時制は、どちらも10〜90%)。

つまり、1回の受験で2回チャンスがあるしくみです。ただし、2回目の判定は人数が少ない学校もあります。「特色選抜があるから大丈夫」とは考えないほうが安全です。

特色選抜のしくみと、面接・実技・作文

答えから言うと、特色選抜は学力検査点・調査書点・面接などの点を合計して、総合的に審査する方法です。調査書に書かれている内容も使います。

  • 学力検査点と調査書点には、教科ごと・学年ごとに倍率をかけることができます
  • 審査の対象になる人数は、特色選抜で選ぶ人数の120〜200%の範囲で各高校が決めます
  • 面接・実技・作文を行うかどうかは高校ごとの判断です(実施は任意)

県が示している例を見てみましょう。けやき高校(普通科)の例です。

項目内容
選抜の順番と人数共通選抜60%(192人)→特色選抜40%(128人)
特色選抜の調査書点225点
特色選抜の学力検査点300点
特色選抜の面接50点
特色選抜の合計575点

※出典:宮城県教育委員会「選抜方法の例」(公式)。県が制度の説明のために示した例です。

このように、特色選抜では調査書点や学力検査点を、その学校の考え方に合わせて「換算」します。同じ成績でも、学校によって有利・不利が変わるのはこのためです。

POINT:面接がある学校は、10月から準備を

面接は、話す内容を決めるだけでなく、声に出して答える練習がいります。志望校に面接があるとわかったら、10月から週1回・10分、家で質問に答える練習をしましょう。質問への答え方は、面接対策の記事が参考になります。

令和9年度の変更点:新設校と募集停止

答えから言うと、令和9年度は入試のしくみは大きく変わりませんが、学校の顔ぶれと定員が変わります。全日制の募集定員は13,200人で、前の年の13,400人から200人減ります。

参考までに、令和8年度の全日制全体は、募集定員13,400人に対して出願者12,516人、倍率は0.93倍でした。全体では定員より出願者が少ない一方で、人気校には出願が集まっています。

区分学校(学科・人数)
新設広瀬ideal高校(普通科200人)
新設大崎創成高校(アグリ・フード・ビジネス科160人)
募集停止宮城広瀬(普通240人)
募集停止松山(普通40人・家政40人)
募集停止鹿島台商業(商業80人)
募集停止南郷(普通40人・産業技術40人)
学級減工業高校 電気科1学級、石巻高校 普通科1学級

※出典:宮城県教育委員会「令和9年度 宮城県公立高等学校 募集定員」(公式・2026年5月21日掲載)。令和8年度の出願状況:宮城県教育委員会「令和8年度 第一次募集 出願状況(確定)」(公式)。

募集停止になる学校を考えていた場合は、近い地域の学校や、新設校の学科もふくめて候補を見直しましょう。学校の数が減るぶん、近くの学校に出願が集まる可能性もあります(ここからは推測です)。

広瀬ideal高校の「ideal選抜」

新しくできる広瀬ideal高校は、「ideal選抜」という独自の方法で選びます。面接重視方式・調査書重視方式・学力検査重視方式の3つの方式があります。塾選ジャーナルは「定員の90%をideal選抜で選ぶ」と伝えています。受験を考えている場合は、選抜要項で方式ごとの中身を確認してください。

このほかの変更は確認できませんでした

県の入試制度説明資料には、「令和8年度からの変更点」という項目は見当たりませんでした。上で書いたこと以外の制度の変更は、2026年9月26日時点で確認できていません。

中3の9月から3月まで、月別やること

答えから言うと、11月までに「志望校の比重」と「今の位置」を知り、12月からは出願希望調査と過去問に集中します。月ごとの目安は次のとおりです。

時期勉強でやること手続き・家庭でやること
9月1・2年の範囲の苦手を1教科1つずつ洗い出す。平日2時間、土日5時間が目安志望校の候補を3校ほど書き出す
10月過去問を1年分、時間を計って解き、教科ごとの弱点を知る候補校の「選抜方法等一覧」で比重と面接の有無を確認
11月弱点の教科を週3回、1回60分集中して直す2学期の成績に向けて、提出物を出しきる
12月過去問を週2年分。解き直しノートをつくる12月10日から出願希望調査(志願先登録)が始まる
1月過去問3周目。まちがえた問題だけをやり直す1月11日までに志願先登録。1月12〜14日に中学校確認
2月新しい問題集はふやさず、解き直しノートを回す2月9日〜16日午前11時までにウェブ出願
3月前日は早く寝る。当日の持ち物を前の晩にそろえる3月3日学力検査、3月15日午後3時合格発表

※日程の出典は上の「入試日程」の表と同じです。勉強時間は編集部による目安です。

週の時間割の例(9〜11月の平日)

時間やること
17:00〜17:30学校の宿題と提出物(実技教科の分も)
19:30〜20:30弱点の教科を1つだけ(曜日ごとに教科を決める)
20:40〜21:10英単語・漢字・理社の暗記を毎日30分
21:10〜21:30その日にまちがえた問題を解き直す

※部活動や習い事にあわせて時間はずらしてください。合計2時間前後が目安です。

保護者の方へ:12月の登録から逆算して、11月に話し合いを

出願希望調査の志願先登録は12月10日から始まります。登録の直前にあわてないよう、11月の模試の結果が出たら、家族で第一志望と比重をもう一度確かめましょう。話し合いでは、「行きたい理由」を子ども自身の言葉で言ってもらうのがコツです。

中3秋の計画の立て方は、中3秋の学習計画も参考にしてください。

保護者がやってはいけないNG

答えから言うと、宮城の入試で失敗しやすいのは「比重を知らないまま志望校を決める」ことです。次の4つは特に注意してください。

NG1:偏差値だけで志望校を決める

宮城は学校ごとに比重が7:3から3:7まで違います。同じ偏差値でも、内申が高い子と当日点が高い子で、有利な学校が変わります。選抜方法等一覧で比重を見てから決めましょう。

NG2:「実技教科はどうでもいい」と言う

実技4教科は2倍で計算され、195点のうち120点をしめます。家で「主要5教科だけやりなさい」と言うと、調査書点を落とすもとになります。

NG3:「特色選抜があるから何とかなる」と考える

特色選抜で選ぶ人数が定員の1割ほどの学校もあります。2回目の判定は人数が少ないことがあるので、1回目で合格圏に入るつもりで準備しましょう。

NG4:出願の手続きを子どもにまかせきりにする

宮城は12月の出願希望調査から2月のウェブ出願まで、手続きが長く続きます。締め切りの日時(正午・午前11時など)を家族のカレンダーに入れておきましょう。

模試の結果が思わしくないときの声かけは、模試の結果が悪かった子への声かけで紹介しています。

比重がわかると、やるべきことが決まります

宮城の公立入試は、「当日点で勝負する子」と「内申で勝負する子」で、選ぶべき学校も勉強のしかたも変わります。わが子がどちらのタイプかは、模試の答案と通知表をならべて見るとわかります。

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まとめ

  • 令和9年度の学力検査は2027年3月3日(水)、合格発表は3月15日(月)午後3時
  • 学力検査は5教科×100点=500点。調査書点は3年間の評定で195点満点
  • 調査書点では実技4教科が2倍。195点のうち120点をしめる
  • 共通選抜は相関図で審査し、比重は7:3〜3:7の5通りから学校ごとに決まる
  • 特色選抜は調査書・学力検査・面接等を合計して総合的に審査。面接等は学校ごとに任意
  • 令和9年度は広瀬ideal高校・大崎創成高校が新設。全日制の定員は13,200人
  • 12月10日からの出願希望調査に向けて、11月までに志望校の比重を確認する
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