<科目別勉強法>国語

誰でもできる・かしこい国語の勉強法

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夏休みは長文読解を中心に

中学入試の国語で大きなウエイトを占めるのが長文読解です。夏休みは時間的にも余裕があり,受験勉強にじっくり取り組める時期です。そこで,夏休みの勉強は,長文読解を中心に行います。

苦手な人は説明文から


国語の苦手な人は,まず説明文から始めるとよいでしょう。論理的に話が進められているので,文章の組み立てがわかりやすくなっています。また,想像したり行間を読み取ったりする必要もほとんどありません。指示語や接続語に注意し,段落の関係をおさえながらていねいに読んでいくと,設問の多くは文章上で判断できます。本文中に答えやヒントが必ずあると実感できるでしょう。同様に文章構成がはっきりしているという点から,論説文も扱いやすい文章です。入試の問題文の分量を考えると,作者の考えはふつう一つしかありません。段落ごとに例と一般論とを区別して読み進めます。意外と簡単に文脈がとらえられ,自信がつくでしょう。

全問解こう

長文読解の問題を解く際には,記号選択式の設問はもちろんのこと,記述の問題まで必ず全問解きましょう。選択肢問題は答えられても,記述問題になると白紙のままにしている人がときどきいます。記述力は頭で考えるだけでは上達しません。とにかく書き慣れることが大切です。わからなくても「でたらめ」でもいいから,必ず書くようにしてください。最初は文中の言葉を使い,ただつなげていく形で書きます。模範解答と読み比べ, どこが不足しているのか, とらえたポイントのどこが違うのか,一つ一つていねいに答え合わせをしていきます。ある程度慣れてきたら,自分の言葉を使って書きかえていきます。これをくり返していけば,記述問題もこわくはありません。

受験校の過去問も夏休みから

文章の傾向や出題傾向を知るために,絶対に欠かせないのが,受験校の過去問題です。入試では様々な分野の設問からなる総合問題になるので,あまり早くから手を出す必要はありません。しかし,夏休み中には第一志望校の問題にはふれておきたいところです。おそらく最初は点数は取れないし,時間も不足するでしょう。それでもかまいません。形式や出題傾向に慣れることを第一と考えます。問題との相性のよしあしは,受験の合否を左右する大切な要素です。この時期に自分の弱点を知ることは,秋からの志望校に合わせた勉強法を考えるうえで,大変役立ちます。

問題文だけでも読もう

じっくりと長文読解にあたる時間が取れない場合もあるはずです。そんなときには文章題の本文だけでも読みましょう。国語力はある程度,読書量に比例します。受験学年になると,なかなか読書の時間が取れないものです。そこで読書がわりに問題文を読みます。短いうえにまとまりがある文章なので,大意をつかんだり速読の練習にもなります。くり返し本文を読みましょう。

新聞も教材に

新聞のコラムが入試にそのまま出題されることがあります。新聞にはふだんから,コラムをはじめ「文化」面や「教養」欄などに目を通しておきたいものです。記述形式の出題が多い志望校を受験する場合には,単に読んで終わるのではなく,週に二, 三の記事を選んでまとめてみましょう。まず,200字程度の字数制限で大意をとらえ,次に自分の考えを書き加えます。くり返し続けることで文章力がつき,世の中のいろいろなできごとに対して自分なりの問題意識を身につけることができます。

時間を計って

2学期以降は,時間をはかって問題を解く練習をします。時間配分を考え,やり残しのないよう心がけますが, どうしても時間不足になってしまう場合があります。原因は文章を読むスピードが遅いことのほかに,各小問の解答に時間をかけすぎていることがあげられます。特に記述問題などで, 1問に10分以上もかけてしまい,後半の小問までたどり着
けないというパターンです。記号選択問題や漢字など,解答にそれほど時間をかけずにできるものもたくさんあります。悩んで止まってしまうよりも, とりあえず後回しにした方が効率的ですし,最後まで問題に目を通し,内容をより深く理解した上で戻ってみると,案外スムーズに解答できたりもします。

答え合わせも大切な作業

問題を解き終えればそれで勉強が終了するのではありません。解答の正誤をきちんとoxをつけて確認することも忘れてはいけません。とくに間違えたところは,正解と読み比べをする必要があります。記号選択式の場合には,答え合わせも簡単に終わりがちですが, どこが違うのか本文とじっくり照らし合わせます。本文に書いていないことまで読んでしまう微妙な間違いもありますから,納得のいくまで考えます。記述では,解答のしかた(「それ」ときかれたら「こと」で結び,理由を問われたら「…から」と答えるなど)まで確かめ, 自己採点のときにも甘くならないよう注意しましょう。

知識問題は的をしぼった学習を

慣用句やことわざ,言葉のきまりなど分野をしぽって,短期間に集中して覚えるのが効果的です。ただし,漢字に関しては毎日少しずつ学習するのがよいでしょう。類義語,対義語,同音異義語四字熟語など,毎日10分はば程度幅広く練習します。2学期以降は問題集を1冊にしぼり,何度もくり返すのがよいでしょう。

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