「授業は真面目に受けているのに、定期テストで点が取れない」。中学生の保護者から、いちばん多いご相談です。
原因はたいてい勉強量ではなく、テスト前2週間の使い方にあります。この記事では、家庭教師をテスト対策に使う場合、何をどう任せると点数が動くのかを整理します。
結論
① 点が伸びない最大の原因は、テスト2週間前にワークが1周も終わっていないことです。
② 家庭教師に任せるべきは「教えること」より「いつ何をやるかの管理」です。
③ 週1回でも、テスト2週間前から範囲を割り振れば点は動きます。
点が取れない3つのパターン
① ワークを提出日ギリギリで埋めている
答えを写して埋めた分は、点数になりません。「提出物を終わらせる」ことと「テストで点を取る」ことは別の作業です。1周目を早く終わらせ、2周目に間違えた問題だけを解き直す時間を作る必要があります。
② 全科目を平等に勉強している
5科目を同じ時間ずつやると、どれも中途半端になります。いま何点で、どの科目があと何点伸ばせるかで配分を決めるべきです。40点の科目を60点にするほうが、80点の科目を90点にするより簡単です。
③ 「勉強した時間」で満足している
教科書を読む、ノートをまとめる。この2つは作業であって、勉強ではありません。問題を解いて、間違えて、直す。この形にならないと点は動きません。
テスト2週間前からの割り振り
| 時期 | やること | 家庭教師の役割 |
|---|---|---|
| 14日前〜10日前 | ワーク1周目を終わらせる | 範囲を日割りにする |
| 9日前〜5日前 | 間違えた問題だけ2周目 | つまずいた単元を解説 |
| 4日前〜2日前 | 3周目+暗記科目 | 覚えられているか確認 |
| 前日 | 間違い直しノートを見る | 新しいことはやらせない |
ポイントは「10日前に1周終わっているか」
ここが守れていれば、残り10日で2周・3周に入れます。1周目が終わるのが3日前になると、その時点で今回の点数は決まってしまいます。家庭教師に任せるなら、この日割りの管理からです。
科目別|先に手をつけるべきところ
数学
計算問題を落としているなら、そこが最優先です。配点が安定していて、練習量がそのまま点になります。応用問題は最後で構いません。
英語
教科書本文の音読と、単語の書き取り。この2つで基礎点が取れます。文法問題だけ解いても、本文の問題に対応できません。
理科・社会
いちばん短時間で点が動く科目です。テスト1週間前からでも間に合います。だからこそ、数学・英語より後に回して構いません。
国語
漢字と、授業で扱った本文のノート。定期テストの国語は範囲が決まっているので、授業ノートの内容がそのまま出ます。
※実際の出題は学校によって異なります。過去のテスト用紙が手元にあれば、それがいちばん確かな情報です。
塾に通っているのに点が取れない場合
塾の授業は入試や先取りが中心で、学校のワークや先生ごとの出題傾向までは面倒を見きれません。塾に通っていても定期テストが伸びないのは、この構造が原因です。
塾と家庭教師の役割を分ける
塾=入試に向けた学力/家庭教師=学校のテストと内申。この分け方にすると、両方が噛み合います。詳しくは塾と家庭教師の違いで解説しています。
よくあるご質問
Q. テスト前だけお願いすることはできますか?
会社によっては可能です。ただし初回は生徒の状態を把握するだけで終わるため、テスト直前だけの依頼は効果が出にくいのが実情です。少なくとも1か月前からをおすすめします。
Q. 週1回90分で足りますか?
足ります。ただし条件があります。授業以外の6日間で何をやるかが決まっていること。週1回の授業を「計画の確認と、つまずきの解消」に使えれば、回数は少なくても点は動きます。
Q. 何点くらい上がりますか?
いまの点数によります。40〜50点台の科目は、ワークを3周するだけで70点前後まで動くことが多いです。逆に80点台から先は、伸ばすのに時間がかかります。
Q. 本人にやる気がありません。
やる気の前に、「何をやればいいか分からない」状態であることがほとんどです。今日やる範囲が具体的に決まると、手が動き始めます。
まとめ
この記事の要点
・点が伸びない原因は量ではなく、テスト前2週間の使い方
・10日前にワーク1周が終わっているかが分かれ目
・全科目を平等にやらず、伸びしろの大きい科目に配分する
・数学と英語を先、理科・社会は後で間に合う
・週1回でも、6日間の計画が決まっていれば点は動く
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