屋代高校附属中学校の入試対策|日程・適性検査・倍率・過去データの読み方【2027年度】

中学受験

最終更新:2026年11月8日|入試の数字は、長野県教育委員会が公表している「令和9年度長野県立中学校入学者選抜要綱」と、令和8年度の志願状況・合格者数の発表、令和8年度の適性検査問題作成方針・正答・配点、屋代高等学校・附属中学校の公式サイト(学校案内、6年間の学び、附属中活動、入学者選抜のページ)をもとにしています。二次情報は使っていません。出典は記事の最後にまとめました。

結論:屋代高校附属中学校の入試を、公式の資料で整理すると

令和9年度(2027年度入学)の募集定員は70名で、令和8年度の80名から減りました。志願の受付は2026年11月10日(火)から12日(木)まで、適性検査と面接は12月5日(土)、合格発表は12月15日(火)の午前9時以降、入学確約書の提出は12月22日(火)午後3時までです。

選抜の資料は、適性検査Ⅰ・Ⅱ(各100点、計200点)、報告書(第5・6学年の評定を合計して54点満点)、面接(A・B・C)の3つで、これらを総合的に判定します。この仕組みは、県内のもう1校(諏訪清陵高校附属中学校)と共通です。共通部分は別の記事(諏訪清陵高校附属中学校の入試対策)に詳しく書いたので、この記事では簡潔にまとめ、屋代附属中の学校ごとの情報を中心に書きます。

令和8年度の屋代附属中は、志願者206名(倍率2.58倍)、適性検査の開始時点の受検者206名、合格者80名でした。学校は2012年に設立された併設型の中高一貫校で、授業は55分・6校時、3年間の学習ののち、無選抜で屋代高等学校の普通科へ進みます。

この記事でわかること
  • 屋代高校附属中学校の基本情報
  • 選抜の方法と日程(県の要綱・簡潔版)
  • 適性検査の内容と令和8年度の配点(簡潔版)
  • 志願状況と合格者数(令和8年度)
  • 学校の教育方針と、6年間の学び
  • 時間割と週ごとの授業時間
  • 年間行事と、令和8年度の活動の様子
  • 班活動(部活動)・制服・昼食・施設
  • 過去問と市販の問題集
  • 対策の進め方
  • 保護者が確認しておきたいこと
  • よくある質問

屋代高等学校附属中学校は、長野県千曲市にある屋代高等学校と同じ敷地に、2012年に設立された県立の中学校です。学校は、自校を「併設型中高一貫校」と説明しています。入学者は適性検査で決まり、附属中学校での3年間の学習ののち、高校入試を受けずに(無選抜で)屋代高等学校の普通科へ進みます。学校は、これを「屋代高等学校の生徒になるために学び、活動する中学校」と表現しています。

この記事では、県が公表している入学者選抜の要綱・問題作成方針・志願状況と、学校の公式サイトに載っている学校案内を整理します。入試の仕組みそのものは、県内のもう1校と共通のため、重複する部分は短くしています。詳しく知りたい方は、諏訪清陵高校附属中学校の入試対策の記事も、あわせて読んでください。公式に公表されていない項目(合格最低点、平均点、報告書の評定の使い方など)は「公表されていません」と書き、当サイトの計算や考え方はそのつど明記します。

屋代高校附属中学校の基本情報

項目内容
学校名長野県屋代高等学校附属中学校
設置・形態長野県立。屋代高等学校と同じ敷地に設置された併設型中高一貫校(2012年設立)
募集定員(令和9年度入学)70名(令和8年度は80名)
通学区域県内全域(県の要綱)
高校への進学3年間の学習ののち、無選抜で屋代高等学校普通科へ(学校の説明)
授業時間55分・6校時(屋代高校と同じ。一般の中学校より1時間あたり5分長い)
入学審査料2,200円(Web出願システムで納付)

屋代高等学校・附属中学校は、学校のグランドデザインで、中高一貫校、理数科設置校、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校として、多様な仲間と互いに学び合い高め合う、と説明されています。SSHの事業は、附属中の活動にも関わっています。たとえば、2026年11月4日には、SSH事業の一環として、アカデミックサイエンス物理連携講座が行われ、附属中学校の3年生が、東京大学大気海洋研究所の先生から、地球の気候変動や海洋環境の変遷についての話を聞いた、と学校のページに報告されています。

選抜の方法と日程(県の要綱・簡潔版)

屋代高校附属中学校 令和9年度入学者選抜の日程
出典:令和9年度長野県立中学校入学者選抜要綱(長野県教育委員会)、屋代高等学校 附属中学入学者選抜のページ。エスペランサアカデミー作成
項目期日備考
志願受付期間2026年11月10日(火)〜11月12日(木)午前9時〜午後5時。最終日は午後3時まで。郵送は最終日の午後3時までに到着したもの
適性検査等の実施2026年12月5日(土)適性検査Ⅰ・Ⅱと面接
合格者の発表2026年12月15日(火)県立中学校で午前9時以降
入学確約書の提出期限2026年12月22日(火)午後3時まで

日程は、県の要綱と、屋代高等学校の「附属中学入学者選抜」のページ(令和8年6月18日更新)で同じ内容が確認できます。志願は、Web出願システムで志願者情報を登録し、入学審査料2,200円を納付する形で行います。県外から志願する場合の承認願(2026年10月21日〜30日)と、障がいのある志願者への受検上の配慮願(10月30日午後5時まで)の期限は、すでに過ぎています。

選抜の資料は、(1)適性検査Ⅰ・Ⅱの結果、(2)在籍小学校長から提出された報告書の内容、(3)面接の結果です。適性検査Ⅰ・Ⅱは各100点満点で計200点、報告書の各教科の学習の記録は、第5学年と第6学年の評定を合計して54点満点、面接はA・B・Cの3段階です。適性検査の得点と報告書の評定合計点に、報告書の記載事項と面接の結果を加味して、総合的に判定する、と要綱に書かれています。点数をどう組み合わせるかは公表されていないため、「何点で合格」という基準は、公式には示されていません。

時間内容
8:50〜9:10受付
9:10〜9:40点呼・諸注意(移動・入室を含む)
9:50〜10:40適性検査Ⅰ(50分)
10:40〜11:00休憩
11:00〜11:50適性検査Ⅱ(50分)
11:50〜12:40昼食・休憩
12:45〜17:00面接(集団面接。終了した志願者から解散)

検査当日の時程は、県の要綱に書かれています。面接は、1グループ6〜8人以下を目安にした集団面接で、1グループあたり概ね20分間が目安です。志願理由、学習への関心・意欲、集団生活への適応等がみられます。検査場所は、県立中学校、屋代高等学校、諏訪清陵高等学校等で、志願者数に応じて別に決められます。他の公立中等教育学校や公立併設型中学校との同時志願は、認められていません。したがって、屋代附属中と諏訪清陵附属中を、両方出願することはできません。

合格後は、合格通知書を受けた者のうち入学する者が、入学確約書を在籍小学校長を経て12月22日午後3時までに提出します。入学予定者が募集定員に達しない場合は、繰上げ順位に従い、電話等で入学の意思を確認して繰上げ入学予定者を決め、2027年1月29日(金)までに通知します。2月1日(月)以降に急な欠員が生じた場合も、繰上げが行われることがあります。屋代高校の入学者選抜のページには、令和9年度の「志願状況」「面接開始予定時刻」「適性検査Ⅰ開始時点での受検者数状況」「結果」が、掲載される予定の項目として並んでいます(2026年11月8日時点では掲載前)。

適性検査の内容と令和8年度の配点(簡潔版)

要綱は、適性検査の内容を次のように定めています。適性検査Ⅰは、主として社会や人に対する関わりをみるもので、文章や資料(図表、地図、グラフ等)の内容を読み取り、背景にある法則性に気付いたり、自分の考えをまとめて文章で表現したりする力をみます。適性検査Ⅱは、主として自然や数理に対する関わりをみるもので、自然科学や数理的な場面設定の中で、科学的に探究する意欲、見通しをもち筋道を立てて考える力、数理的に処理する力をみます。どちらも、小学校6年生の概ね11月までに学習した内容を基にした筆記検査です。

令和8年度 適性検査Ⅰ・Ⅱ 問ごとの配点
出典:令和8年度長野県立中学校入学者選抜適性検査 正答・正答例(長野県教育委員会)。Ⅰの問3は100点から他の問を引いた当サイトの計算。エスペランサアカデミー作成
大問ごとの配点(令和8年度)題材(県の作成方針より)
適性検査Ⅰ(100点)問1=20点/問2=28点/問3=30点(当サイトの計算)/問4=22点児童会長選挙のタブレット投票、レタスの産地、松くい虫被害の対策、文献『AIに書けない文章を書く』
適性検査Ⅱ(100点)問1=21点/問2=22点/問3=26点/問4=31点身近な数的処理、日時計と太陽の動き、ピザ窯と煙突、野菜の浮き沈み

令和8年度の問題は、適性検査Ⅰが、情報や資料を読み取って理由を書く問題と、文献を読んで自分の経験を状況・行動・変化の流れで書く問題で構成されています。適性検査Ⅱは、条件を整理して計算する問題と、観察や実験の結果から理由を説明する問題で構成されています。令和7年度も、県が作成方針を公開しており、題材は、献立紹介とアンケート、温泉地の活性化、エレキギター製造産業、文献『世にもあいまいなことばの秘密』、ドローンを再現した装置、初日の出と富士山、ストロー笛、円筒分水工でした。毎年、長野県に関わる題材や、身近な生活の場面が使われていることが、2年分の作成方針から読み取れます(当サイトの考え方)。

なお、令和8年度の適性検査Ⅱについては、県が2026年5月27日に、問2(2)の図4に誤記があったと公表しています。県は、解答に直接関係しない内容で、解答するうえで影響はないと判断し、採点のやり直しはしないとしています。

志願状況と合格者数(令和8年度)

掲載している年度:令和8年度(2025年12月実施)の入学者選抜。( )内は前年度(令和7年度)の数字です。出典は、長野県教育委員会のプレスリリースです。

屋代高校附属中学校 志願者数と倍率の比較
出典:長野県教育委員会プレスリリース(令和7年11月13日・12月6日・12月16日)。エスペランサアカデミー作成
区分令和8年度令和7年度(前年度)
募集定員80名80名
志願者数(志願受付期間終了時)206名229名
志願時の倍率2.58倍2.86倍
受検者数(適性検査開始時点)206名229名
受検時の倍率2.58倍2.86倍
合格者数80名80名

屋代附属中の令和8年度は、志願者が206名で、前年度の229名から23名減りました。倍率は2.58倍で、前年度の2.86倍より低くなっています。適性検査の開始時点の受検者数は、志願者数と同じ206名で、志願した全員が受検した、ということが数字から分かります(前年度も、志願者・受検者とも229名)。合格者数は80名で、募集定員と同じです。

合格最低点、合格者の平均点、報告書の評定の分布は、県の発表にも、学校のページにも載っていません。学校のページには、令和8年度入学者選抜の検査結果等についての口頭開示の案内があり、受検した本人の結果を、後から確認する手段があります。令和9年度は定員が70名に減ります。令和8年度の志願者206名と同じ人数が志願したと仮定すると、志願時の倍率は約2.94倍になります(206÷70、当サイトの計算で、あくまで仮定です)。実際の志願者数は、受付の終了後に、県が発表します。

学校の教育方針と、6年間の学び

学校の公式サイトの「学校案内」には、教育理念、教育目標、生徒育成方針が書かれています。学校は、成長していく生徒一人ひとりを、バランスの取れた強くたくましい人材に育てたいという願いのもと、「高い知性と創造性」を身につけ、「豊かな人間性」を育て、「健やかな心と体」を育成するという3つの要素を大事にした指導を行っている、と説明しています。

項目学校の公式の説明(要旨)
教育理念(長野県中高一貫教育の理念)人の心の痛みのわかる豊かな人間性の涵養、伸びる力を伸ばす。学力の向上などにより、さまざまな分野でリーダーシップを発揮でき、社会のために貢献できる人材の育成を目指す
教育目標(三綱領)創立以来の質実剛健の校風を継承して、学力の充実と知性の啓発に努める/自主独立の気風を養い、創造性を育成する/情操豊かな人間性を陶冶し、健康な身体を錬成する

学校の説明では、「質実剛健」という言葉が、創立以来の校風として、教育目標の中で使われています。この言葉は、学校自身が使っているものです。生徒育成方針は、4つの人物像に整理されています。

育てたい人身につける力(学校の表記)
自律的に生きる人意志力(主体的に粘り強く最後までやり抜く力)、人間力(健康な心身を作り、豊かな感性や人を思いやる心を養う力)
他者の立場に立ち、公正で多角的な視点で物事を捉える人協働力(多様な他者と対話し、協力しながら自己を磨く力)、貢献力(他者や地域社会に貢献することで、自己を高める力)
現代の諸課題に向き合い、最適解を求めようとする人教養力(高い知性と教養を備えた、確かな学力を得る力)、思考力(論理的・批判的な思考により知識を構成する力)
新しい自己や新しい社会を開拓できる人創造力(新しいアイデアやあるべき姿を発想・構想する力)、実行力(思いや考えを発信し、積極的に行動する力)

教育の特色(4つ)

  • 中学・高校の枠にとらわれない学習内容の再構成:無理のない効果的な6年間の学習指導を実践し、基礎・基本の定着を図る
  • 縦・横の学びを紡ぐ「深化・発展学習」:豊富な学習時間を生かし、中学の内容をより深く、必要に応じて高校の内容を取り入れた発展的な学習を実施する
  • 中高教員の乗り入れ授業:中高教員が協働で6年間のカリキュラム編成・教材開発を行い、科目によっては高校の教員が中学の授業を行う
  • ひとりひとりに対応した6年間のサポート体制:中高教員が連携し、心や体の悩み・学校生活・進路設計などを支援する

「6年間の学び」ページが示す4つのポイントと高校のコース

学校の「6年間の学び」のページには、附属中学校の4つのポイントが書かれています。「ゆとりある学校生活」では、高校入試のない落ち着いた環境で、6年間を通して自分の興味・関心のある分野を追究したり、夢のために時間を使えるとされています。「継続性ある教育指導」では、中高の学習内容を再構成し、効果的・系統的な教育を展開する。「伸ばせる個性・才能」では、6年間を通して一人ひとりの性格や適性を把握し、保護者や地域と協力しながら個性や才能を伸ばす。「豊かな人間性の育成」では、異年齢集団でのさまざまな教育活動を通して、豊かな人間性や社会性、コミュニケーション能力を育成する、と説明されています。

高校のコース(学校の表記)想定される進路(学校の表記)
人文科学コース国公立文系・私立文系
自然科学Ⅰコース国公立理系(医歯薬理工系など)
自然科学Ⅱコース国公立理系(看護系・農学系・教育理系など)

屋代高校の普通科には、上の3つのコースがあると、学校のページに書かれています。附属中学校の生徒は、中学3年間の学習ののち、無選抜で屋代高等学校普通科に進み、高校では、このコースのいずれかで学びます。コース選択の時期や基準は、この記事で確認できた公式の資料には書かれていません。

時間割と週ごとの授業時間

附属中学校の授業時間は、屋代高校と同じ55分の6校時です。一般の中学校よりも、1時間の授業あたり5分長く設定されていて、学校は、そのため年間の授業時間が一般の中学校より10%多くなっている、と説明しています。

時限時間長さ
SHR(朝のショートホームルーム)8:30〜8:4010分
1校時8:45〜9:4055分
2校時9:50〜10:4555分
3校時10:55〜11:5055分
4校時12:00〜12:5555分
昼食12:55〜13:3540分
5校時13:40〜14:3555分
6校時14:45〜15:4055分
清掃15:45〜16:0015分
SHR(終わりのショートホームルーム)16:05〜16:1510分

1週間の授業数は、次の表のとおりです(学校の表記。1.5は「週2時間と週1時間の隔週開講」、0.5は「2週間で1時間開講」)。

教科等1年2年3年
国語444
社会334
数学434
理科344
音楽1.511
美術1.511
保健体育333
技術・家庭221
外国語444
道徳111
特別活動111
総合的な学習1.522
学校設定科目0.511
合計(学校の表記)303030

3年生の列は、各教科の数字を足すと31になりますが、学校の表の合計欄は30と書かれています。この記事は学校の表記のとおり載せています。正確な授業数は、学校の資料で確認してください。

総合的な学習の時間は、キャリア教育と、附属中学オリジナルの「鳩学」です。学校設定科目は、附属中学オリジナルの「科学リテラシー」です。どちらも、学校独自の科目だと、学校の説明にあります。1年生は総合的な学習が週1.5時間で、2・3年生は週2時間、学校設定科目は1年が2週間で1時間、2・3年が週1時間という配分です。

年間行事と、令和8年度の活動の様子

月主な行事(予定。高校と連動するものを含む)
4月入学式、マラソン大会
5月班結成
6月クラスマッチ、中体連
7月鳩祭
9月千曲市探究(1年)、北陸研修旅行(2年)、大学見学(3年)、前期考査
10月終始業式、修学旅行(3年)
11月福祉体験(2年)
12月保護者懇談会(冬休み)
1月生徒会選挙
2月後期考査、総合文化発表会
3月卒業式、SSHフォーラム、海外語学研修

学校の「附属中活動」のページには、令和8年度の活動報告が載っています。2026年の秋に報告された活動を、学年ごとに整理します。これらは、令和8年度の在校生の活動で、令和9年度に入学する生徒の行事を約束するものではありません。

  • 1年生(10月1日):地域探索学習で、「観光」「重伝建」「古代米・あんず」の3つのグループに分かれて、千曲市内の各所を巡った。観光グループは、戸倉上山田地区の温泉施設や旅館等を訪ね、観光客の状況について話を聞いた。重伝建グループは、稲荷山伝統的建造物群保存地区を訪れた
  • 2年生(9月30日〜10月2日):北陸研修旅行。1日目は富山県高岡市で重要伝統的建造物群保存地区と鋳物工場を見学。2日目は石川県金沢市で、グループに分かれて石川県庁・金沢市役所の訪問と、金沢工業大学の見学。3日目は富山県朝日町で、漁業体験とサビキ釣りの体験
  • 3年生(10月20日〜22日):京都・奈良への修学旅行。1日目は京都大学の先生による模擬授業とキャンパス見学。2日目は、公共交通機関を利用して、班ごとに京都市内の神社・仏閣を見学し、見学場所や昼食のお店など、1日の計画をすべて自分たちで考えた。3日目は、奈良で興福寺国宝館、東大寺、奈良公園を見学
  • 全学年に関わるもの:10月3日に入学者選抜説明会が行われ、生徒が動画や在校生アンケートを使って学校紹介を行った。10月8日には、高校生と合同で、バリケード訓練と防災訓練が行われた。千曲市内の中学校が集まる合同音楽会にも、3年生が参加した

学校の活動報告から分かるのは、1年生は地元の千曲市を、2年生は北陸を、3年生は京都・奈良と大学を、というように、学年が進むにつれて、学びの場が広がっていくことです(学校の報告から読み取れる範囲で、当サイトの整理です)。2年生の金沢市での活動では、生徒が事前に質問を送って市役所の担当課にインタビューをした、と報告されています。報告には「キャリア探究」という見出しが付いています。

班活動(部活動)・制服・昼食・施設

部活動は、屋代高校では「班活動」と呼ばれています。学校の案内には、中学生の生徒数(各学年80名)、高校の班員数、活動場所・施設、指導体制等を考慮して、ハンドボール、水泳、柔道、剣道、卓球、硬式テニス、バスケットボール、山岳、吹奏楽、美術、書道、合唱、科学、演劇、英語、弦楽、ギター・マンドリンの班活動を行う、と書かれています。ハンドボール(男女)と吹奏楽は、中学校単独の活動で、他の班は高校生と合同の活動です。

項目学校の公式の説明
制服中学生は学校指定の制服を着用する(高校生からは服装自由)
昼食(給食)弁当持参が原則。ランチボックスでの弁当も斡旋する。牛乳は全員に提供する
施設設備屋代高校の敷地内に、中学棟が平成24年(2012年)7月末に完成した。普通教室と技術教室がある。体育・音楽・美術など、教科によっては、既存の高校施設も使用する
班活動の開始5月に班結成(年間行事の予定)

制服については、学校の説明は「学校指定の制服を着用する」と、「高校生からは服装自由」の2点だけです。制服の細かな規定(夏服・冬服など)は、この記事で確認できた公式のページには書かれていません。昼食は、給食ではなく弁当が原則という点は、小学校の給食に慣れている家庭にとって、確認しておきたい事項です。通学の方法や、通学区域の中での距離の目安は、公式の資料では確認できていません。

過去問と市販の問題集

県教育委員会は、適性検査の問題冊子、解答用紙、正答・正答例を、年度ごとにウェブサイトで公開しています。令和8年度の問題冊子は、適性検査Ⅰ・Ⅱとも、表紙を含めてA4判両面印刷11ページで、解答用紙は、ⅠがB4判2ページ、ⅡがB4判1ページです(県の注記)。著作権法に基づき、一部公開されていない部分があります。令和7年度の分は、正答・正答例のほかに評価基準も公開されています。令和4〜6年度のページも、県のサイトに用意されています。

市販の問題集としては、教英出版から『県立屋代・諏訪清陵高等学校附属中学校 入学試験問題集 2027年春受験用』(3,190円)が出ています(2026年4月発売。丸善ジュンク堂の商品ページで書名を確認しました。価格は変わることがあります)。屋代附属中と諏訪清陵附属中は、同じ日に同じ問題で検査を行うため、問題集は1冊にまとめられています。

対策の進め方

県は、適性検査の出題範囲を、「小学校6年生の概ね11月までに学習した内容」と定めています。対策は、新しい知識を足すより、小学校で学んだ内容を、資料と結び付けて表現する練習になる、と考えられます(当サイトの考え方)。

1令和8年度の問題と正答例を1回分、通して見る問題冊子と正答・正答例を並べ、どんな形の問いが出るかを確認します。大問ごとの配点(Ⅰは20・28・30・22点、Ⅱは21・22・26・31点)から、点数の大きい問題を把握します。
2適性検査Ⅰ:資料の読み取りと記述を、短い文章から練習するグラフや資料から分かることを読み取り、理由を短く書く練習から始めます。慣れてきたら、文献を読んで、自分の経験を状況・行動・変化の流れで書く練習に進めます。
3適性検査Ⅱ:条件の整理と、理由の説明を練習する日時計や煙突、野菜の浮き沈みのような、条件や実験結果を整理して考える問題があります。数値を出すだけでなく、「なぜそうなるか」を言葉で説明する練習を入れます。
4本番と同じ時間で解く各50分の検査を、20分の休憩をはさんで続けて解く練習をします。9:50から11:50までの流れを体験しておくと、当日の疲れ方を確かめられます。
5面接の準備をする集団面接(1グループ6〜8人、約20分)で、志願理由、学習への関心・意欲、集団生活への適応がみられます。屋代附属中を志願する理由を、自分の言葉で話せるようにしておきます。学校案内の「教育の特色」や「6年間の学び」を読んで、志願理由を考える材料にできます。

学年ごとに分けると、小学4・5年生の間は、教科書の内容を確実にしながら、ニュースや新聞を読んで、感じたことを自分の言葉で書く習慣を作る時期、小学6年生の春から夏は、過去問に触れて形式に慣れる時期、秋以降は、時間を計って解き、記述を見直す時期、という流れが考えられます(当サイトの考え方で、学校や県が示した学習計画ではありません)。

保護者が確認しておきたいこと

こんな関わり方は避けたい
  • 「何点で合格」と決められた基準があると考えて、点数だけで合否を予想する(公式には、合格最低点も、報告書の使い方も公表されていません)
  • 令和9年度の定員が70名に減ったことを知らないまま、前年度の倍率だけで判断する
  • 昼食が給食ではなく、弁当持参が原則であることを、入学が決まってから知る
  • 諏訪清陵高校附属中学校との同時出願ができないことを見落とす(要綱は、他の公立併設型中学校の志願を認めていません)
代わりに、こうすると前に進みます
出願の前に、「①志願の期間(11月10〜12日)とWeb出願の準備、②入学審査料2,200円の納付、③在籍小学校への報告書の依頼状況、④適性検査と面接の当日の時程、⑤入学確約書の期限(12月22日15時)、⑥お子さまが無理なく通える距離か」の6点を、1枚の紙に書き出してください。そのうえで、令和8年度の適性検査を1回分、時間を計って解くと、次にやることが見えてきます。

分からない点は、屋代高等学校附属中学校に問い合わせることができます。出願や手続の細かな運用は、県の要綱と、学校のホームページの案内が優先されます。同じ県の諏訪清陵高等学校附属中学校との違いは、別の記事(諏訪清陵高校附属中学校の入試対策)にまとめています。

よくある質問

Q.募集定員は何名ですか

A.令和9年度(2027年度入学)は70名です。令和8年度までは80名でした。県教育委員会が令和8年5月14日に公表しています。

Q.試験日と出願期間はいつですか

A.志願受付は2026年11月10日(火)から12日(木)まで、適性検査と面接は12月5日(土)です。合格発表は12月15日(火)の午前9時以降、入学確約書の提出は12月22日(火)午後3時までです。

Q.試験科目と配点を教えてください

A.適性検査Ⅰ(100点)と適性検査Ⅱ(100点)の筆記検査、集団面接(A・B・Cの3段階)です。報告書は、第5・6学年の評定の合計が54点満点です。

Q.令和8年度の倍率を教えてください

A.志願者206名で倍率2.58倍、適性検査の開始時点の受検者206名、合格者80名でした(県教育委員会の発表)。

Q.合格最低点は公表されていますか

A.公表されていません。県の要綱は、適性検査の得点と報告書の評定合計点に、報告書の記載事項と面接の結果を加味して、総合的に判定すると定めています。

Q.高校には、試験なしで進めますか

A.学校の説明では、附属中学校での3年間の学習ののち、無選抜で屋代高等学校普通科へ進みます。

Q.授業は何分ですか

A.1校時55分の6校時で、屋代高校と同じです。一般の中学校より1時間あたり5分長く、年間の授業時間は一般の中学校より10%多い、と学校が説明しています。

Q.昼食は給食ですか

A.弁当持参が原則です。ランチボックスでの弁当も斡旋されます。牛乳は全員に提供されます。

Q.過去問は手に入りますか

A.県教育委員会のウェブサイトで、問題冊子・正答などが公開されています。市販の問題集として、教英出版『県立屋代・諏訪清陵高等学校附属中学校 入学試験問題集 2027年春受験用』(3,190円)があります。

Q.諏訪清陵高校附属中学校と同時に受けられますか

A.受けられません。要綱は、他の公立中等教育学校や公立併設型中学校の志願を認めていません。

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