期末テストの国語の勉強法|漢字・文法・読解・記述・古文で点を落とす原因と直し方【中1〜中3】

2学期中間・期末テスト対策

最終更新:2026年11月 ※定期テストの出題や配点は、学校と先生によって違います。この記事は、中学国語で点を落としやすい場面の一般的な整理です。範囲や配点は、学校の配布資料と前回の答案で確認してください。

期末テストの国語で、「勉強のしかたがわからない」「漢字は覚えたのに点が伸びない」「記述問題で何を書けばよいかわからない」という声は多く聞かれます。国語は、ほかの教科に比べて、勉強した成果が点に出にくいと感じやすい教科です。それは、国語の答案のなかに、漢字、文法、読解、記述、古文・漢文という、性質の違う5つの力が混ざっているためです。

この記事では、国語で点を落とす原因を5つの型に分け、文部科学省の学習指導要領で示されている漢字の数や古典の学年ごとの学習内容を確認したうえで、漢字・文法・読解・記述・古文漢文のそれぞれについて、勉強の順番と直し方を整理します。具体的な例は、すべて表記を確認したものです。

結論:国語は「5つの型」に分けて、型ごとに練習する

5つの型 国語で点を落とす原因は、①漢字・語句 ②文法・敬語 ③読解(説明文・文学) ④記述 ⑤古文・漢文、の5つに分けると、直し方が決まります。

漢字と文法は、練習した分だけ点になる部分で、短時間で伸ばせます。読解と記述は、解き方の型を覚えて、毎回同じ手順で解くことで安定します。古文・漢文は、きまりを覚えて、音読で慣れることで得点源になります。

前回の答案を5つの型に分けて、弱い型から順に練習すると、次のテストまでにやることが具体的になります。

この記事でわかること
  • 国語の期末テストは、どこで点が決まるのか
  • 学習指導要領が示す漢字の数と、古典の学年ごとの学習内容
  • 点を落とす5つの型と、答案の分け方
  • 漢字・語句の勉強法(読み・書き・同音異義語・熟語)
  • 文法・敬語の勉強法(品詞・活用・助動詞・敬語)
  • 読解の勉強法(説明文と文学の解き方)
  • 記述問題の書き方
  • 古文・漢文の勉強法(仮名遣い・係り結び・返り点)
  • 1週間の練習の割り振りと、点数帯別の次の一手

国語の期末テストは、どこで点が決まるのか

国語の定期テストは、学校や先生によって作りが違います。よく見られる形として、漢字の読み書き、語句や文法の問題、教科書の文章(説明文や文学作品)の読解問題、記述問題、古文・漢文の問題が組み合わされています。ここでは一般的な形として整理します。実際の配点は、返却された前回の答案で確認してください。

問題の種類点の取り方のポイント落としやすい型
漢字の読み・書き教科書の新出漢字を、読みと書きの両方で覚える① 漢字・語句
語句・文法・敬語の問題品詞や活用、敬語の種類を、きまりで判断する② 文法・敬語
説明文・文学の読解筆者の主張、接続語、登場人物の心情を、本文の言葉から探す③ 読解
記述問題本文の言葉を使い、条件(字数・文末)に合わせて書く④ 記述
古文・漢文歴史的仮名遣い、古語、返り点のきまりを覚える⑤ 古文・漢文

国語の定期テストは、教科書に出てくる文章から出題されることが多いため、教科書の本文を何度も読み直すことが、基本の準備になります。範囲表で、どの文章や単元が出るのかを確認してから、勉強の順番を決めてください。

学習指導要領が示す漢字の数と、古典の学年ごとの学習内容

中学校の国語は、文部科学省の学習指導要領で、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の3つの領域と、「知識及び技能」(言葉の特徴や使い方、漢字、古典など)で構成されています。そのなかで、漢字と古典は、学年ごとの内容が具体的に示されています。

中学国語の漢字と古典の学年ごとの学習内容(学習指導要領)
図1:中学国語の漢字と古典の学年ごとの学習内容。出典:文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)国語。エスペランサアカデミー作成
学年漢字(学習指導要領の記述)古典・書写(学習指導要領の記述)
中1小学校の学年別漢字配当表に示されている漢字に加え、その他の常用漢字のうち300字程度から400字程度までを読む。配当表の漢字のうち900字程度を書き、文や文章の中で使う音読に必要な文語のきまりや訓読の仕方を知り、古文や漢文を音読する。古典には様々な種類の作品があることを知る。漢字の行書の基礎的な書き方を理解する
中2第1学年までに学習した常用漢字に加え、その他の常用漢字のうち350字程度から450字程度までを読む。配当表に示されている漢字を書き、文や文章の中で使う作品の特徴を生かして朗読する。現代語訳や語注などを手掛かりに作品を読み、古典に表れたものの見方や考え方を知る。行書とそれに調和した仮名の書き方を理解する
中3第2学年までに学習した常用漢字に加え、その他の常用漢字の大体を読む。配当表に示されている漢字について、文や文章の中で使い慣れる歴史的背景などに注意して古典を読み、その世界に親しむ。長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使う

この表のとおり、中1では、書く漢字の数が大きく増えます。「読めるけれど書けない」漢字が出てくるのは、学習指導要領の上でも、読みと書きで求められる数が違うためです。そのため、読みの練習と書きの練習を、分けて行う必要があります。

点を落とす5つの型と、答案の分け方

返却された答案の間違いを、5つの型に分けてみてください。「国語が苦手」とひとまとめにせず、間違えた問題を解き直しながら、どの型かを決めます。

国語で点を落とす5つの型と直し方
図2:国語で点を落とす5つの型と、直し方の方向。エスペランサアカデミー作成
型間違え方の例直し方の方向
① 漢字・語句読みは合うが書けない/同音異義語を取り違える読みと書きを分けて練習し、間違えた漢字だけの表をつくる
② 文法・敬語品詞を取り違える/敬語の種類を間違えるきまり(見分け方)を表にまとめ、例文で確かめる
③ 読解本文に書いていないことを答える/接続語を見落とす設問の根拠を本文に線で引き、書いてあることだけで答える
④ 記述字数が足りない/条件を満たさない/キーワードが抜ける条件を先に書き出し、本文の言葉を使って書く
⑤ 古文・漢文現代仮名遣いに直せない/返り点の順がわからない歴史的仮名遣いのきまりと、返り点の順を表にまとめる
型の分け方の例(例です)
答案で、漢字の問題「じょうほうをしゅうしゅうする」を、「情報を収集する」と書くべきところ、「情報を収習する」と書いて×になったとします。読みは合っているので、①漢字・語句の「同音異義語・字形の間違い」です。直し方は、「収集」と「収習」を並べて、意味(集めること/習うこと)を書き添えることです。一方で、記述問題で「本文の言葉を使って30字以内で」の条件を見落として、50字で書いた場合は、④記述(条件の見落とし)です。

漢字・語句の勉強法(読み・書き・同音異義語・熟語)

漢字は、国語のなかで、短い時間で点を上げやすい部分です。教科書の新出漢字は、出題されやすいので、まず書けるようにします。

漢字の練習の手順

  1. 教科書の新出漢字を、読み方と熟語(用例)と一緒にノートにまとめる。
  2. 読みのテスト:漢字を見て、読みを言う。書きのテスト:読みを見て、漢字を書く。(読みと書きを分けて行う)
  3. 間違えた漢字だけを、小さな表に書き写す。
  4. 2日後に、表の漢字だけを、もう一度書く。

同音異義語と、使い分け

同じ読みで意味の違う漢字は、テストで取り違えやすい部分です。意味と一緒に覚えます。

読み漢字と意味使い分けのヒント
せいさく制作(作品などをつくる)/製作(道具や機械などをつくる)芸術的なものは「制作」、物や機械は「製作」
ついきゅう追求(目的を追い求める)/追究(学問的に調べ、明らかにする)/追及(責任などを問いつめる)追い求める・調べる・問いつめる
いがい意外(思いがけない)/以外(それを除く)「以外」は範囲の外を表す
ほしょう保証(確かだと請け合う)/保障(守る、守られる)/補償(損害をうめ合わせる)「証」は証明、「障」は守り、「償」はつぐない
かんしん関心(興味)/感心(心を動かされる)/歓心(喜ぶ心)「関」は関わり、「感」は感じる

熟語の構成

二字熟語は、2つの漢字の関係で、いくつかの型に分けられます。構成を見分ける問題が出るので、型を覚えておくと便利です。

構成説明例
似た意味同じような意味の漢字を重ねる岩石、永久、身体
反対の意味反対や対になる意味の漢字を重ねる強弱、高低、上下
修飾(上が下を修飾)上の字が下の字を詳しく説明する白雲、新刊、深海
主語と述語上が主語、下が述語の関係日没、地震、人造
目的語・補語下の字が、上の字の目的や対象になる読書、登山、開会
打ち消し上の字が下の字を打ち消す不安、無理、未定

熟語の構成は、「上から読んで意味が通じるか」「下から読むと意味が通じるか」を確かめると見分けやすくなります。たとえば「読書」は、「書を読む」と、下から上に読んで意味が通じるので、目的語の関係です。

文法・敬語の勉強法(品詞・活用・助動詞・敬語)

文法は、きまりを覚えて、例文で確かめると、安定して点が取れる部分です。中学の文法では、品詞の分類、動詞などの活用、助動詞の意味、敬語が、特に出題されやすくなっています。

品詞の分類

品詞は、10種類に分けられます。まず、単語だけで意味がわかる「自立語」と、それだけでは意味がわからない「付属語」に分け、次に、活用するかどうかで分けていきます。

分類品詞特徴
自立語・活用する動詞/形容詞/形容動詞動詞は「ウ段」で終わる。形容詞は「い」、形容動詞は「だ・です」で終わる
自立語・活用しない名詞/副詞/連体詞/接続詞/感動詞名詞は「が」をつけて主語になれる。副詞は用言を修飾、連体詞は体言を修飾
付属語・活用する助動詞意味を付け加える(受身、否定、過去など)
付属語・活用しない助詞語と語の関係を示す(が、を、に、はなど)
品詞分解の例(例です)
「私は昨日、図書館で本を読んだ。」を、単語に分けます。私(名詞)/は(助詞)/昨日(名詞)/図書館(名詞)/で(助詞)/本(名詞)/を(助詞)/読ん(動詞)/だ(助動詞)。「読んだ」は、動詞「読む」の連用形「読ん」と、過去を表す助動詞「た」(音が変わって「だ」)に分けられます。

動詞の活用

動詞は、あとに続く言葉によって、形が変わります。これを活用といい、活用形は、未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形の6つです。

活用形あとに続く言葉の例「書く」の場合
未然形ない、う・よう書か(ない)
連用形ます、た、て書き(ます)
終止形言い切る書く
連体形とき、こと(体言)書く(とき)
仮定形ば書け(ば)
命令形命令して言い切る書け

助動詞の見分け方

「れる・られる」は、受身・尊敬・可能・自発の4つの意味があります。文の意味で見分けます。「先生に呼ばれる」は受身、「先生が来られる」は尊敬、「一人で起きられる」は可能、「昔のことが思い出される」は自発です。「ない」は、「ぬ」に置きかえられれば助動詞(行かない→行かぬ)、「ぬ」に置きかえられず、前に「は」「も」を入れても文が成り立つなら形容詞(面白くない→面白くはない)、という見分け方があります。

敬語の使い分け

敬語は、教科書では、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つに分けて学ぶことが多いです。相手の動作には尊敬語、自分の動作をへりくだって言うときは謙譲語を使います。

動作尊敬語(相手の動作)謙譲語(自分の動作)
言うおっしゃる申す、申し上げる
行くいらっしゃる参る、伺う
来るいらっしゃる、おいでになる参る
食べる召し上がるいただく
見るご覧になる拝見する
するなさるいたす
敬語の直しの例(例です)
「先生が、資料を拝見しましたか。」は、先生(相手)の動作に、謙譲語「拝見する」を使っているので誤りです。「先生が、資料をご覧になりましたか。」と、尊敬語に直します。反対に、「私が先生のところに、いらっしゃいます。」は、自分の動作に尊敬語を使っているので誤りで、「私が先生のところに、伺います。」と、謙譲語に直します。主語が誰かを、最初に確かめるのがポイントです。

国語の失点の型が、自分ではわからないとき

前回の答案をもとに、漢字・文法・読解・記述・古文のどこで点を落としているかを一緒に整理し、次のテストまでの練習の順番を決めます。保護者の方だけのご相談もできます。

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読解の勉強法(説明文と文学の解き方)

読解の問題は、「本文のどこに答えが書いてあるか」を探す作業です。感覚で答えず、本文に線を引いて、根拠を示せるようにします。

説明文の読み方

  1. 段落ごとに、何について書かれているかを、一言で書く。
  2. 「しかし」「つまり」「たとえば」などの接続語に印をつけ、前後の関係を確かめる。
  3. 筆者の主張がまとまっている部分(多くは、最初か最後の段落)を探す。
  4. 具体例と主張を、区別する。
接続語の種類働き例
順接前の内容が、あとの原因・理由になるだから、すると、それで
逆接前の内容と反対のことを述べるしかし、けれども、ところが
並立・累加同じ種類の内容を並べる、付け加えるまた、そして、さらに
対比・選択前後を比べる、どちらかを選ぶ一方、または、それとも
説明・補足前の内容を言いかえる、つけ加えるつまり、なぜなら、たとえば
転換話題を変えるさて、ところで、では

接続語の問題は、前の内容とあとの内容の関係を、「同じ向きか、反対か」から判断します。逆接の前後では、筆者が本当に言いたいことが、あとにくることが多いので、「しかし」のあとの文に、注目します。

文学作品の読み方

文学作品の読解は、登場人物の心情を問う問題が中心です。心情は、本文に直接書かれていることもあれば、行動、表情、会話、情景描写に表れていることもあります。

心情の手がかり本文での表れ方答えるときの注意
直接の表現「うれしかった」「くやしい」などそのまま使い、理由を添える
行動・しぐさうつむく、ため息をつく、立ち上がる行動から、気持ちを言いかえる
会話言葉づかい、口調、沈黙会話の前後の出来事を確かめる
情景描写天気、風景、色など登場人物の心情と重ねて読む

心情の変化を問う問題は、「出来事の前」と「出来事の後」の登場人物の気持ちを、それぞれ書き出して比べます。何をきっかけに変わったのかを、本文から探して線を引くと、答えやすくなります。

設問の種類と、解き方の手順

設問は、大きく、「本文の言葉をぬき出す問題」「選択肢から選ぶ問題」「自分の言葉でまとめる記述問題」に分かれます。ぬき出し問題は、字数の条件を守り、本文のとおりに書きます。選択肢の問題は、「本文に書いてあること」と、「本文から読み取れること」を区別し、本文に根拠がない選択肢や、言いすぎている選択肢を消していきます。

記述問題の書き方

記述問題は、型を決めておくと、安定して書けます。次の手順で書きます。

  1. 問題文の条件(字数、使う語、文末の形)に印をつける。
  2. 本文から、答えの材料になる言葉に線を引く。
  3. 線を引いた言葉を使って、1文にまとめる。
  4. 字数と文末を確かめ、条件に合っているか見直す。
問いの形文末の形書き方のポイント
「なぜですか」(理由)〜から。/〜ため。本文の理由の部分を使い、原因と結果をつなぐ
「どういうことですか」(内容)〜こと。本文の言葉を、わかりやすい言葉に言いかえる
「どのような気持ちですか」(心情)〜気持ち。行動や情景から心情を読み取り、気持ちを表す言葉で締める
「筆者の主張は何ですか」〜と考えている。/〜べきだ。筆者の考えが書かれた部分を中心に、まとめる
記述の例(例です)
問題:「登場人物は、なぜうつむいたのですか。本文の言葉を使って、30字以内で書きなさい。」手順:条件は「30字以内」「本文の言葉」「理由を答える(文末は「から」)」。本文から、「友達の期待にこたえられなかった」「申し訳なく思った」を探し、「友達の期待にこたえられず、申し訳なく思ったから。」とまとめます。句読点を含めて数えると24字で、条件を満たしています。
記述は、部分点がつくことがある
記述問題で、完全な文が書けなくても、キーワードが入っていると、部分点がつく場合があります。部分点の有無は先生によって違いますが、空欄にせず、本文の言葉を使って書く姿勢が大切です。

古文・漢文の勉強法(仮名遣い・係り結び・返り点)

学習指導要領では、中1で古文や漢文の音読に必要な文語のきまりや訓読の仕方を知ること、中2で現代語訳や語注を手掛かりに作品を読むこと、中3で歴史的背景などに注意して古典を読むことが示されています。まず、音読に慣れることが、古典の学習の基本です。

歴史的仮名遣い

古文は、昔の仮名遣い(歴史的仮名遣い)で書かれています。現代仮名遣いに直すきまりを覚えておくと、読み方の問題で点が取れます。

きまり古文の表記現代仮名遣い
語頭以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」かはづ/いふ/おもふかわず/いう/おもう
「ゐ・ゑ・を」ゐる/こゑいる/こえ
「au」→「ou」やうやうようよう
「eu」→「you」けふきょう
「づ」→「ず」かはづかわず

古文の勉強の手順

  1. 教科書の古文を、声に出して音読する(リズムに慣れる)。
  2. 語注を見ながら、1文ずつ現代語訳をノートに書く。
  3. 間違えやすい古語(意味が変わる語)と、係り結びなどのきまりを表にまとめる。
  4. 現代語訳を見ながら、原文を読み返し、意味がとれるか確かめる。
古語意味(現代語)注意点
いととても程度を強める副詞。「とても」と言いかえる
をかし趣がある、すばらしい「おかしい」(滑稽)とは別の意味
あはれなりしみじみと心を動かされる悲しいだけの意味ではない
やがてすぐに、そのまま現代語の「やがて(そのうち)」とは意味が違う
つとめて早朝「努める」とは関係がない

係り結びは、文中に「ぞ・なむ・や・か」があると、文末が連体形になり、「こそ」があると、文末が已然形になる、というきまりです。強調を表します。たとえば、「花こそ咲きたれ」のように、「こそ」を受けて「たれ(已然形)」で結びます。

古文の読みの例(例です)
枕草子の冒頭「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」を読みます。「やうやう」は現代仮名遣いで「ようよう」と読み、意味は「だんだん」です。現代語訳は、「春は明け方がよい。だんだんと白くなっていく山ぎわが、少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいているのがよい。」となります。

漢文の返り点

漢文は、中国の古い文章を、日本語の語順で読むために、返り点をつけて読みます。レ点は、下の字から、すぐ上の字に返って読む印です。一二点は、2字以上離れた字に返って読む印で、「一」の字から「二」の字へ返ります。

返り点の例(例です)
「春眠不覚暁」は、「不」と「覚」にレ点がつき、「覚」を先に読んで、「春眠暁を覚えず」と読みます。「有朋自遠方来」は、「朋有り遠方より来たる」と読みます。書き下し文は、助詞や助動詞の部分を、ひらがなで書きます。

1週間の練習の割り振りと、点数帯別の次の一手

国語のワークは、漢字、文法、読解、記述、古文が並んでいます。1周目は全問を解き、2周目以降は、間違えた問題に型(①〜⑤)の番号をつけて解き直します。ワークの回し方は、期末テストのワーク・提出物の仕上げ方でも説明しています。

日中心の練習(例)時間の目安(例)
1日目答案の分析表をつくり、①漢字の間違いを表にして書いて覚える40分
2日目文法:品詞・活用・敬語のきまりを表にまとめ、例文で確かめる40分
3日目説明文の読解:段落の要点と接続語に印をつけて、設問を解く40分
4日目文学の読解:心情の手がかりに線を引き、設問を解く40分
5日目記述:条件に印をつけ、本文の言葉で1文にまとめる練習を3問40分
6日目古文・漢文:音読、現代語訳、仮名遣いと返り点の確認40分
7日目範囲表に沿って、通しで1回分を、時間を計って解く50分

この表は、練習の割り振りの例です。時間は、部活や塾の予定に合わせて調整してください。1週間前からの日割りは、期末テスト1週間前の5教科日割りで、5教科のなかでの位置づけを確認できます。

テスト当日の解く順番と見直し

国語のテストは、漢字や文法などの短い問題から解くと、落ち着いて点を取りやすくなります。読解と記述は、時間を残して取り組みます。見直しは、①漢字の字形、②字数と条件、③ぬき出しの本文との一致、④古文の仮名遣い、の順番で確認します。見直しの詳しい方法は、期末テストのケアレスミスを減らす見直し術に詳しくまとめています。

現在の点数帯によって、優先して取り組むことが変わります。次の表は、一般的な目安です。実際の優先順位は、答案の型の分析で決めてください。

現在の点数帯(目安)優先すること避けたいこと
〜40点台①漢字と②文法。教科書の新出漢字と、文法の基本のきまり読解の長い問題に最初から取り組むこと
50〜60点台③読解と⑤古文。設問の根拠に線を引く練習と、仮名遣いのきまり感覚だけで答えること
70点台④記述。条件の書き出しと、本文の言葉を使った1文づくり漢字ばかり繰り返すこと
80点台〜時間配分と、応用的な記述。ミスが出る型の最終確認範囲表にない内容に広げること

この点数帯は、あくまで勉強の方向づけのための一般的な目安で、学校の評価や内申の基準を示すものではありません。内申の考え方は、学校や都道府県で違うので、通知表の見方や、お住まいの地域の内申の記事で確認してください。

保護者の方ができること

  • 答案が返ってきたら、点数ではなく、「どの型の間違いか」を一緒に見る。
  • 漢字の確認では、読みを読み上げ、書いてもらう役を引き受ける(国語が得意でなくても、答えを見ながらできる)。
  • 教科書の文章を、音読してもらい、「どんな話だった?」と聞いてみる。要点を言えることが、読解の力になる。
  • 記述問題の答えを見て、「本文のどこから書いたの?」と、根拠を聞いてみる。
  • 全体のサポートの考え方は、期末テストのサポートのしかたも参考にする。

よくある質問

Q. 国語は、勉強しても点が上がりにくいと感じます。
国語は、漢字・文法・古文のように練習した分だけ点になる部分と、読解・記述のように型を覚えて安定させる部分があります。まず、短期間で伸ばしやすい漢字・文法・古文から固めると、成果を実感しやすくなります。読解・記述は、設問の根拠に線を引く習慣をつけると、安定してきます。
Q. 漢字は、読めるのに書けません。
学習指導要領でも、読む漢字と書く漢字の数は別に示されているとおり、読みと書きは別の力です。読みの練習と書きの練習を分けて行い、間違えた漢字は、書く練習を重点的に行ってください。
Q. 記述問題が書けません。
最初に、問題文の条件(字数・文末・使う語)に印をつけ、本文から答えの材料になる言葉に線を引いてください。そのあと、線を引いた言葉を使って、1文にまとめます。最初は、模範解答の書き方を写して、型を覚えるところから始めます。
Q. 文法がまったくわかりません。
品詞の分類から始めてください。単語に分けて、「自立語か付属語か」「活用するか」の順に分けていくと、見分けられるようになります。最初は教科書の例文で、1文ずつ品詞分解する練習が効果的です。
Q. 古文が、全然読めません。
まず、音読して、リズムに慣れることが基本です。そのうえで、歴史的仮名遣いのきまりを覚え、語注を見ながら現代語訳を書いてみます。現代語訳ができれば、原文の意味がつかめるようになります。
Q. 1週間前から始めても、間に合いますか?
範囲の広さや、現在の状態によります。1週間前からなら、漢字と文法の基本、ワークの間違えた問題の解き直しを優先してください。3週間前からの進め方は、期末テスト3週間前からのスケジュールを参考にしてください。
Q. 中1・中2でも、この記事の内容は使えますか?
使えます。漢字・文法・読解・記述・古文は、どの学年でも出題されます。この記事の学年別の表で、自分の学年の漢字と古典の学習内容を確認し、答案の型の分析を行ってください。
Q. 塾や家庭教師なしでも、自分でできますか?
漢字や文法の練習、音読、答案の型の分析は、自分でも始められます。ただ、記述の添削は、自分では気づけない点が多いため、答案を見てもらって原因を整理すると、近道になることがあります。

まとめ

  • 国語の点は、漢字・語句、文法・敬語、読解、記述、古文・漢文の5つの型に分けると、直し方が決まる。
  • 学習指導要領では、読む漢字と書く漢字の数が別に示され、古典も学年ごとに学習内容が決まっている。
  • 漢字は読みと書きを分けて練習し、文法はきまりを表にまとめて例文で確かめる。
  • 読解は設問の根拠を本文に線で引き、記述は条件に印をつけ、本文の言葉を使って1文にまとめる。
  • 古文は音読と歴史的仮名遣い、漢文は返り点のきまりを覚える。

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出典(公式資料)

※漢字の数と古典の学年別の内容は、文部科学省の学習指導要領の記述に基づく整理です。教科書の会社や学校によって、扱う作品や範囲は違います。例は、この記事のために作成したもので、表記を確認しています。

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