神奈川の私立高校には、内申(調査書)の点数をもとに合否を決める書類選考の入試が多くあります。この記事では、募集要項に数字がのっている私立7校の基準を、5科の合計と9科の合計でならべました。
結論です。内申5科が20前後なら、受けられる学校が見えてきます。9科だけで基準を示す学校もあります。ただし、基準に届くことは、合格の約束ではありません。また、基準を説明会や中学校への文書で伝える私立高校もあります。この記事にのっていない学校は、学校の説明会や、中学校の進路の先生に聞いてみましょう。
🪜 5科の点数ごとに見る、基準の目安
国語・社会・数学・理科・英語の評定を足したものが、5科です(満点は25)。下の表は、各校が示している「5科の基準」を、小さい順にならべたものです。
| 5科 | 学校(入試の名前) |
|---|---|
| 19 | 相模女子大学高等部(進学) |
| 20 | 聖園女学院(一般・併願)/聖セシリア女子(一般・併願) |
| 21 | 麻布大学附属(進学・B方式) |
| 22 | 相模女子大学高等部(特進)/日本大学高校(英検準2級以上の場合) |
| 23 | 日本大学高校(併願優遇)/麻布大学附属(特進・B方式) |
| 25 | 麻布大学附属(S特進・B方式) |
※9科の合計だけで基準を示す学校は、横浜学園(25)と英理女子学院(28〜38)です。表の数字は、加点を使う前の基準です。日本大学高校の「英検準2級以上の場合」は、9科38以上も必要です。

📋 書類選考とは? 先に知っておきたい3つ
1. 内申の書類で判定する入試です
書類選考は、調査書(内申)をもとに合否を決める入試です。横浜学園と英理女子学院は、試験日に学校へ行く必要がないと、募集要項にあります。聖園女学院のように、作文と面接がある学校もあります。
2. 併願できるかどうかは、学校ごとにちがいます
英理女子学院は、募集要項の「併願」の欄が、公立高校は○、私立高校は×です。公立高校との併願だけが使えます。日本大学高校は、国公立の中学校を卒業見込みの人が対象です。聖園女学院・聖セシリア女子・横浜学園には、「併願」の区分があります。ほかの学校は、併願の扱いを募集要項で確かめましょう。
3. 5科のほかに、条件がつきます
相模女子大学高等部は、9教科すべて3以上が条件です(実技4教科は、2が1つまで)。麻布大学附属は、9教科に「2」と「1」がないことが条件です。日本大学高校は、9教科すべて3以上で、欠席は各学年10日以内です。英理女子学院は、9科に「1」がないことが条件です。横浜学園は、「1」がないことが原則です。5科の数字だけで決めないようにしましょう。
🏫 学校別の基準(令和9年度入試)
各校の募集要項にのっている数字です。9科は9教科の合計(満点45)です。使う成績は、中3の1学期(前期)か2学期(12月ごろ)の学校が多くあります。くわしくは、併願で使う内申は、中3のいつの成績?をご覧ください。
| 学校 | 基準 | メモ |
|---|---|---|
| 相模女子大学高等部(相模原市) | 特進:5科22か9科38/進学:5科19か9科34 | 一般入試(書類選考)。9教科すべて3以上(実技4教科は2が1つまで)。中3の1学期か2学期の成績 |
| 聖園女学院(藤沢市) | 5科20か9科36 | 一般入試(併願)。作文と面接があります。加点は、9科で最大+3、5科で+1。参考:専願は9科34か5科18 |
| 聖セシリア女子(大和市) | 5科20か9科36 | 一般入試(併願)。加点は、9科で最大+3、5科で+1。参考:専願は9科34か5科19 |
| 麻布大学附属(相模原市) | B方式:S特進 5科25か9科44/特進 5科23か9科42/進学 5科21か9科39 | 書類選考。9教科に「2」「1」がないこと。欠席は3年間で30日以内かつ3年次15日以内。資格による加点があります |
| 日本大学高校(横浜市港北区) | 5科23かつ9科39(英検準2級以上は、5科22かつ9科38) | 併願優遇。9教科すべて3以上。欠席は各学年10日以内。国公立中学校の卒業見込みの人が対象 |
| 横浜学園(横浜市磯子区) | 9科25 | 一般入学試験[併願](書類選考)。「1」がないことが原則。基準に届かないときは、欠席・資格・部活動などの加点を使えます |
| 英理女子学院(横浜市港北区) | 9科:iグローバル38/進学教養31/ビジネスデザイン・情報デザイン・ライフデザイン28 | 併願入試(書類選考)。公立高校との併願のみ。9科に「1」がないこと |
※表の数字は、各校の2027年度(令和9年度)入試の募集要項にもとづいています。加点や優遇を使う前の基準です。
📅 出願・試験・発表の日程(令和9年度)
| 学校 | 出願 | 試験日 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 相模女子大学高等部 | 1月24日〜2月3日(消印) | 2月10日(書類選考) | 2月11日 10時〜 |
| 聖園女学院 | 1月24日〜28日(消印) | 2月10日(作文・面接) | 2月11日 11時 |
| 聖セシリア女子 | WEB出願 1月9日〜28日/郵送 1月24日〜28日(消印) | 2月12日(書類審査) | 2月12日 18時〜 |
| 麻布大学附属 | 1月24日〜2月3日(消印) | B方式は試験日なし(A方式は2月10日) | — |
| 日本大学高校 | ネット 1月24日〜2月4日 13時/郵送 1月25日〜2月7日(必着) | A日程 2月10日/B日程 2月12日 | 各日 19時(予定) |
| 横浜学園 | 1月24日〜27日 | 2月10日(書類選考・来校不要) | 2月11日 10時〜2月12日 12時 |
| 英理女子学院 | 登録 12月20日〜2月3日 17時/書類 1月24日〜2月4日(必着) | 2月10日(書類選考・来校不要) | 2月12日 10時 |
入学手続きの期限は、相模女子大学高等部が3月2日、聖園女学院が2月28日17時、聖セシリア女子が3月2日16時、横浜学園が3月3日です。公立高校の合格発表日と、私立の手続きの期限を、見くらべておきましょう。
🧮 内申を「あと1点」上げると、何が変わる?
計算の例です。合格ラインではありません。ある中学3年生の5科が19、9科が35だとします。
この人が、英語を3から4に上げると、5科は20、9科は36になります。すると、聖園女学院と聖セシリア女子の基準(5科20か9科36)に、5科でも9科でも届きます。
日本大学高校は、5科23かつ9科39が必要です。5科が22でも、英検準2級以上があれば、5科22かつ9科38の基準が使えます。資格があるかどうかで、使える基準が変わります。
🤝 公立と私立の、組み合わせ方
公立が第一志望の人は、次の順番で考えると迷いにくくなります。
① 内申の5科と9科を、数字で出す。 まず、いまの評定から5科と9科を計算します。
② 基準に届く私立を、2〜3校にしぼる。 上の表で、届く学校と、あと1〜2点で届く学校を分けて見ます。
③ 手続きの期限を調べる。 期限は学校ごとにちがいます。公立高校の合格発表日と、私立の手続きの期限を、見くらべましょう。
④ 出願前に、最新の募集要項で確かめる。 基準や日程は、年度で変わることがあります。
神奈川県の私立高校の入試全体は、神奈川県の私立高校入試2027にまとめています。ほかの県は、都道府県別 高校入試対策【2027年度】からご覧ください。
どの学校に届くか、一緒に確かめませんか?
❓ よくいただくご質問
Q. 基準に1点足りません。受けられませんか?
A. 学校によってちがいます。聖園女学院と聖セシリア女子には、欠席日数などによる加点があります(9科で最大+3、5科で+1)。横浜学園は、欠席・資格・部活動などの加点を使えます。麻布大学附属は、資格による加点があります。加点の条件は学校ごとに決まっているので、募集要項で確かめましょう。
Q. 1学期と2学期、どちらの成績を使いますか?
A. 学校によって決まっています。聖園女学院・聖セシリア女子・相模女子大学高等部・英理女子学院は、1学期(前期)か2学期(12月ごろ)の成績を使えます。横浜学園は、2学期の成績です。くわしくは、併願で使う内申は、中3のいつの成績?をご覧ください。
Q. 試験日に、学校へ行きますか?
A. 学校によってちがいます。横浜学園と英理女子学院は書類選考で、来校の必要がないと募集要項にあります。聖園女学院は、作文と面接があります。
Q. 基準に届けば、合格できますか?
A. 基準は、制度を使うための条件です。合否は、各校の判定で決まります。基準に届いても、作文や面接などの準備は必要です。
※出典:各校の2027年度(令和9年度)入試の募集要項(相模女子大学高等部・聖園女学院・聖セシリア女子・麻布大学附属・日本大学高校・横浜学園・英理女子学院)。最新の情報は、各校の公式サイトで確かめてください。
2026年度 生徒募集中
無料学力診断/オンラインプロ家庭教師
志望校まで、いま何点足りないか
ご存じですか?
模試の結果や学校のテスト答案をお見せいただければ、志望校の入試で合格ラインに届くまで何がどれだけ足りないかを、プロ講師が具体的にお伝えします。志望校が決まっている今こそ、そこから逆算した対策がいちばん効きます。
・答案を見て、つまずいている単元まで戻って指摘します
・残り期間から逆算した学習計画をその場でご提案します
・診断だけのご利用でも構いません。


