結論:中3の平日の家庭学習は「1時間以上」が61.7%、数字は目安として使う
- 2026年度の調査で、平日に授業時間以外で1時間以上勉強する中3は61.7%。2021年度の75.8%から14.1ポイント下がりました
- 平日のSNS・動画視聴が3時間以上の中3は49.1%。2022年度の29.2%から増えています
- 振り返りや読書が好きな生徒ほど平均正答率が高い傾向がありますが、原因を示すものではありません
- 最終判断はご家庭です。まず1週間の勉強時間を測り、10〜20分ずつ整えるのが一つの考え方です
必ず各教育委員会・学校・公的機関の最新の公式情報で確認してください。
📋 この調査は何を調べて、いつ公表されたのか
全国学力・学習状況調査は、国が毎年行っている「小学6年生と中学3年生の全員」を対象にした調査です。
国語・算数(数学)・英語のテストに加えて、「家でどのくらい勉強しているか」「ふだんの生活はどうか」を聞く質問調査もあります。
この記事は、質問調査のうち中学3年生の家庭学習と生活習慣の部分を、保護者の方向けに読み解くものです。
最新の結果は、2026年度(令和8年度)の調査です。
文部科学省の「令和8年度全国学力・学習状況調査」のページによると、調査は2026年4月20日から2026年5月29日までの期間に実施されました。
結果の公表は3回に分かれています。
2026年7月16日に正答率などの全国平均、2026年8月3日に全国データにもとづく分析結果、2026年9月30日に都道府県・指定都市別のデータにもとづく分析結果が出ました。
この記事で使う質問調査の数字は、国立教育政策研究所が2026年8月3日に公表した「質問調査」の報告書の値です。
| 日付 | 公表された内容 |
|---|---|
| 2026年4月20日〜2026年5月29日 | 調査の実施期間(小6・中3の全員が対象) |
| 2026年7月16日 | 正答率やIRTバンド分布などの全国平均 |
| 2026年8月3日 | 結果(概要)・報告書・質問調査の集計 |
| 2026年9月30日 | 都道府県・指定都市別のデータにもとづく分析結果 |
まず、教科テストの全国平均も押さえておきます。
国立教育政策研究所の「結果(概要)のポイント」によると、中学校の平均正答率は国語が64.2%(15問中9.6問)、数学が57.4%(16問中9.2問)でした。
中学校の英語は、2026年度からリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能すべてがパソコン等で受けるCBT方式になり、点数ではなく「IRTスコア」という共通のものさしで結果が示されています。
ここで大切な注意があります。
質問調査の答えは、生徒本人が「だいたいこのくらい」と自分で選んだものです。
時計で測った時間ではありません。
また、学習時間が長いから成績が高い、という原因と結果の関係を示すものでもありません。
この記事では、公式の数字をそのまま紹介し、読み方の注意も一緒に書きます。
⏱ 中学3年生の平日の家庭学習は何時間か
全国の中学3年生のうち、平日(月曜日から金曜日)に学校の授業時間以外で1日1時間以上勉強している生徒は、2026年度で61.7%でした。
1時間より少ない生徒は37.9%です。
この数字は、国立教育政策研究所の質問調査の報告書にある「学校の授業時間以外に、普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか」という質問の答えを足し合わせたものです。
質問の選択肢ごとの割合は、次の表のとおりです。
2026年度のほか、1年前の2025年度と、5年前の2021年度も並べました。
| 平日の勉強時間(授業時間以外) | 2026年度 | 2025年度 | 2021年度 |
|---|---|---|---|
| 3時間以上 | 9.0% | 10.0% | 12.4% |
| 2時間以上3時間より少ない | 21.2% | 20.9% | 29.4% |
| 1時間以上2時間より少ない | 31.5% | 30.8% | 34.0% |
| 30分以上1時間より少ない | 19.5% | 19.0% | 14.1% |
| 30分より少ない | 11.5% | 11.2% | 6.4% |
| 全くしない | 6.9% | 7.7% | 3.5% |
出典は、国立教育政策研究所「令和8年度全国学力・学習状況調査 報告書 質問調査」(2026年8月3日公表)です。
いちばん多いのは「1時間以上2時間より少ない」で、およそ3人に1人です。
次に多いのが「30分以上1時間より少ない」と「2時間以上3時間より少ない」で、どちらも5人に1人ほどです。
表の読み方のコツ
表を見るときは、まず「真ん中あたり」を探します。
上から順に割合を足していくと、「3時間以上」から「1時間以上2時間より少ない」までで61.7%になります。
つまり、半分より少し多い生徒が、1日1時間以上は勉強していると答えています。
逆にいえば、4割近い生徒は、1時間に届いていません。
お子さんがどこに当てはまるかを考えるときは、「平均に合わせなくては」と考えすぎないでください。
平均はあくまで全国の様子です。
部活動、通学時間、習いごと、塾、学校の宿題の量は、家庭ごとに大きく違います。
数字は「ものさしの一つ」として使うのがよい使い方です。

📉 2021年度と比べると、家庭学習の時間はどう変わったか
2021年度と比べると、1日1時間以上勉強する中学3年生は少なくなっています。
2021年度は75.8%、2026年度は61.7%で、14.1ポイント下がりました。
国立教育政策研究所の報告書が示す年度ごとの数字から計算した値です。
| 見る角度 | 2021年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|
| 1時間以上勉強する生徒の合計 | 75.8% | 61.7% | 61.7% |
| 2時間以上勉強する生徒の合計 | 41.8% | 30.9% | 30.2% |
| 1時間より少ない生徒の合計 | 24.0% | 37.9% | 37.9% |
| 「全くしない」と答えた生徒 | 3.5% | 7.7% | 6.9% |
2025年度と2026年度を比べると、1時間以上の合計はどちらも61.7%で同じです。
報告書でも、この質問の前回との変化は「→」(ほぼ横ばい)の印が付いています。
大きく動いたのは、2021年度から2025年度にかけてでした。
2021年度と比べて動きが大きいのは、「30分より少ない」(6.4%から11.5%)と「全くしない」(3.5%から6.9%)です。
この変化の理由を、この記事で決めつけることはしません。
数字から言えるのは、「中学3年生の自己申告では、家で勉強する時間が2021年度より短い方に動いている」という事実までです。
ご家庭でこの数字を使うときの考え方
- 「みんな勉強しなくなっている」と安心材料にしない(時間が短い生徒が多くても、お子さんの成績が上がるわけではありません)
- 「全国の6割は1時間以上」という事実だけを、話し合いのきっかけにする
- お子さんが「全くしない」「30分より少ない」の側にいるなら、時間を一気に増やすより、まず毎日同じ時間に机に向かう習慣から整える
受験生になる中学3年生の時期は、学校や塾の宿題だけで1時間を超える家庭もあります。
時間の長さより、中身と続けやすさを見るのが現実的です。
次の章から、中身にあたる部分を見ていきます。
📱 SNS・動画の時間が増えている:2026年度は3時間以上が49.1%
2026年度の中学3年生のうち、平日にスマートフォン等でSNSや動画視聴などをする時間が「3時間以上」の生徒は、合わせて49.1%でした。
ほぼ2人に1人です。
「4時間以上」だけでも28.5%います。
国立教育政策研究所の質問調査の報告書では、この質問の変化は前回より増えた方向(↑)と示されています。
| 平日1日のSNS・動画視聴などの時間 | 2026年度 | 2024年度 | 2022年度 |
|---|---|---|---|
| 4時間以上 | 28.5% | 17.9% | 15.4% |
| 3時間以上4時間より少ない | 20.6% | 14.2% | 13.8% |
| 2時間以上3時間より少ない | 25.3% | 23.3% | 22.5% |
| 1時間以上2時間より少ない | 17.1% | 23.5% | 23.9% |
| 30分以上1時間より少ない | 5.2% | 10.9% | 12.0% |
| 30分より少ない | 2.0% | 5.9% | 7.0% |
| スマートフォン等を持っていない | 1.0% | 3.4% | 5.2% |
「3時間以上」を合計すると、2022年度は29.2%、2024年度は32.1%、2026年度は49.1%です。
2022年度から2026年度で、およそ20ポイント増えています。
一方で、1時間より少ない生徒は、2022年度の19.0%から、2026年度の7.2%に減りました。
勉強時間の1時間と、SNS・動画の3時間を並べてみる
平日の家庭学習が「1時間以上」の生徒は61.7%。
SNS・動画が「3時間以上」の生徒は49.1%。
この2つは別々の質問の答えなので、同じ生徒の中で2つがどう重なっているかは、表からは分かりません。
「スマホを見る時間を減らせば勉強時間が増える」と決めつけることもできません。
同じ報告書には、学力との関係を示す数字もあります。
国立教育政策研究所の「結果(概要)のポイント」(2026年8月3日公表)によると、学校外でのSNS・動画視聴の時間が長い生徒ほど、得点が低い傾向がみられました。
相関係数は、中学校の国語がマイナス0.199、数学がマイナス0.246、英語がマイナス0.257です。
相関係数は、2つの数字がどのくらい同じ方向に動くかを、マイナス1からプラス1で表したものです。
0に近いほど関係は弱く、マイナスは「一方が増えるともう一方が減る傾向」を意味します。
今回の値は弱いマイナスの関係で、原因と結果を示すものではありません。

📖 時間の長さより「やり方」と「習慣」に差が出る項目
質問調査の報告書では、勉強の時間だけでなく、勉強のやり方や読書の習慣と、平均正答率の関係も示されています。
結論からいえば、「学習の振り返り」「読書が好き」「休みの日によく勉強する」と答えた生徒ほど、平均正答率や英語のIRTスコアが高い傾向がみられます。
ただし、これは「関係がある」という意味で、「やれば上がる」という意味ではありません。
学習の振り返りをしている生徒ほど高い傾向
国立教育政策研究所の「質問と学力のクロス分析」(2026年8月3日公表)によると、中学校の質問「学習したことを振り返っている」に当てはまると答えた生徒は、そうでない生徒より平均正答率が高い傾向がみられます。
報告書のグラフの数字を読むと、国語は一番高い層で70.4%、一番低い層で53.2%です。
数学は一番高い層で67.3%、一番低い層で42.4%です。
振り返りとは、「今日やったところを、あとで思い出して確かめること」です。
読書が好きな生徒ほど高い傾向
同じクロス分析では、「読書は好きである」と答えた生徒も、平均正答率やIRTスコアが高い傾向がみられます。
報告書のグラフの数字では、国語は一番高い層で73.0%、一番低い層で53.9%でした。
数学は一番高い層で65.5%、一番低い層で46.9%です。
「結果(概要)のポイント」でも、読書が好きかどうかと得点の相関係数は、中学校の国語が0.305、数学が0.240、英語が0.234と示されています。
| 質問の内容 | 国語 | 数学 | 英語 |
|---|---|---|---|
| 読書が好き(相関係数) | 0.305 | 0.240 | 0.234 |
| 学校外のSNS・動画視聴時間が長い(相関係数) | −0.199 | −0.246 | −0.257 |
プラスの数字は「そうだと答える生徒ほど得点が高い傾向」、マイナスの数字は「そうだと答える生徒ほど得点が低い傾向」を表します。
数字の大きさは、どちらも0.2から0.3台で、強い関係とまではいえません。
目安の一つとして受け止めてください。
休みの日によく勉強している生徒ほど高い傾向
クロス分析には、「土曜日や日曜日など学校が休みの日に、よく勉強をしている」と答えた生徒は、平均正答率とIRTスコアが高い傾向がみられる、という記述もあります。
大切なのは、時間の量だけでなく、休みの日にまとまった学習の場面を作れているかどうかかもしれません。
これは一つの考え方です。
🔧 学び方を自分で工夫できる生徒は78.2%
2026年度の中学3年生のうち、「分からないことやくわしく知りたいことがあったときに、自分で学び方を考え、工夫することはできていますか」という質問に、「できている」または「どちらかといえば、できている」と答えた生徒は合わせて78.2%でした。
国立教育政策研究所の質問調査の報告書にある数字から計算した値です。
| 自分で学び方を考え、工夫できているか | 2026年度 | 2025年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|
| できている | 27.5% | 27.5% | 28.3% |
| どちらかといえば、できている | 50.7% | 50.1% | 50.4% |
| どちらかといえば、できていない | 18.5% | 19.1% | 18.0% |
| できていない | 2.7% | 2.8% | 3.0% |
3年間の数字はほとんど変わっていません。
変わらないのは、多くの生徒が「自分なりに工夫している」と感じていることを意味します。
一方で、「どちらかといえば、できていない」と「できていない」を合わせると21.2%、およそ5人に1人です。
工夫できていない生徒に、ご家庭でできること
学び方の工夫は、特別な才能ではありません。
たとえば、間違えた問題に印をつけて、あとでもう一度解く。
分からない言葉を調べて、ノートの端に書く。
こうした小さな行動の積み重ねです。
ご家庭では、学び方を教えるよりも、「今日いちばん分からなかったところはどこだった?」とたずねるところから始めると、お子さんが自分の学び方を言葉にしやすくなります。
- 「どうやって勉強したの?」と、勉強のやり方をたずねる
- 間違い直しのノートを、1冊だけ作らせる(きれいに書かなくてよい)
- 分からないところを、そのままにせず、学校の先生や塾、家庭教師など「聞ける相手」に持っていく習慣をつける
🌙 朝ごはんと寝る時刻:土台になる生活習慣
朝ごはんを毎日食べている中学3年生は、2026年度で78.4%でした。
「どちらかといえば、している」を足すと90.9%になります。
国立教育政策研究所の質問調査の報告書の数字です。
「あまりしていない」は6.1%、「全くしていない」は2.8%でした。
寝る時刻については、「毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか」という質問があります。
「している」は34.9%、「どちらかといえば、している」は45.6%で、足すと80.5%です。
「あまりしていない」は16.4%、「全くしていない」は2.9%でした。
| 生活習慣の質問(2026年度) | している | どちらかといえば、している | あまりしていない | 全くしていない |
|---|---|---|---|---|
| 朝食を毎日食べているか | 78.4% | 12.5% | 6.1% | 2.8% |
| 毎日同じくらいの時刻に寝ているか | 34.9% | 45.6% | 16.4% | 2.9% |
この2つの項目は生活の様子を知るための質問で、「朝ごはんを食べれば成績が上がる」と言えるものではありません。
ただ、毎日の生活のリズムが整っていると、家庭学習の時間を決めやすくなる、というのは多くのご家庭が実感されていることだと思います。
ここから先は、一つの考え方です。
寝る時刻をそろえるメリットを、勉強の面から考える
- 寝る時刻が決まると、勉強を終える時刻も決めやすくなる
- 勉強を終える時刻が決まると、「何時から始めるか」を逆算できる
- 始める時刻が決まると、スマートフォンを見る時間との取り合いが減る
寝る時刻は、受験生にとって「勉強時間の上限」にもなります。
夜遅くまで勉強するより、決めた時刻に始めて決めた時刻に終える方が、続けやすいご家庭は多いようです。
ご家庭の状況で変わりますので、お子さんの生活に合わせて決めてください。
⚠ 数字を読むときのよくある勘違い
全国学力・学習状況調査の数字は、読み方を間違えると、お子さんを追いつめる材料になってしまいます。
よくある勘違いを3つにまとめました。
結論は、「平均や相関の数字は、原因ではなく目安である」ということです。
| よくある勘違い | 正しい読み方 |
|---|---|
| 勉強時間が長い生徒の方が成績が高い、と書いてある | 質問調査の数字は自己申告です。相関があるかどうかと、時間を増やせば成績が上がるかどうかは別の話です |
| SNS・動画が3時間以上の生徒は成績が低い、と決まっている | 弱い負の関係が示されているだけです。個人にあてはめることはできません |
| 全国の平均より短いから、うちの子は遅れている | 平均は全国の様子です。部活動や通学、塾の有無で、家庭ごとの事情は大きく違います |
勘違いを防ぐ3つの質問
- その数字は、誰が答えたものか(生徒本人の自己申告か、学校の記録か)
- その数字は、原因を示すものか、関係があるだけか(相関と原因は別です)
- その数字は、お子さん個人にあてはめてよいか(全国の平均や割合は、個人を決めるものではありません)
この3つの質問を頭に置くだけで、数字に振り回されにくくなります。
数字は、お子さんと話し合うための「材料」です。
「あなたは○○%の側だから」と評価する道具にはしないでください。
🏠 家庭でできる家庭学習の整え方:4つのステップ
数字を読んだあと、ご家庭でできることは、「時間を決める」「場所を決める」「中身を決める」「振り返る」の4つです。
一つの考え方として、無理のない順番で書きます。
ご家庭の状況で変わりますので、できるところからで構いません。
ステップ1:今の平日の勉強時間を、1週間だけ測る
まず、お子さんが平日にどのくらい机に向かっているかを、1週間だけ記録します。
叱るためではなく、事実を知るための記録です。
「おおよそ何分」で構いません。
調査と同じように「30分より少ない」「30分〜1時間」「1〜2時間」などの区分でつけるのも、一つの方法です。
ステップ2:毎日同じ時刻に、短く始める
時間を一気に増やすのは、おすすめしません。
たとえば今が30分以内なら、まず「毎日同じ時刻に30分」を2週間続けることを目標にします。
内容は学校の宿題でも構いません。
「同じ時刻に机に向かう」ことが、習慣の入口になります。
ステップ3:勉強の最後の5分を、振り返りにあてる
国立教育政策研究所の分析で、学習を振り返っている生徒ほど平均正答率が高い傾向があるとされていました。
そこで、勉強の最後の5分に、「今日やったこと」と「まだ分からないこと」を、ノートに1行ずつ書くようにします。
1行でよいので、負担になりません。
ステップ4:スマートフォンのルールを、親子で一緒に決める
SNS・動画の時間が長いほど得点が低い傾向があるとされていました。
ただし、原因と結果はまだ分かりません。
ルールは、お子さんと一緒に決めると守りやすくなる場合があります。
たとえば、「勉強をする間は、スマートフォンを別の部屋に置く」といった決め方です。
| 学習の状況 | まず取り組むこと | 目安の期間 |
|---|---|---|
| 平日はほぼ勉強していない(30分より少ない) | 毎日同じ時刻に20〜30分、机に向かう | 2週間 |
| 30分〜1時間 | 勉強の最後の5分に、振り返りを1行書く | 2週間 |
| 1〜2時間 | 間違い直しのノートを作る。休みの日に90分ほどのまとまった時間を作る | 1か月 |
| 2時間以上 | 睡眠時間が削られていないかを確認する。休む日も決める | 1か月 |
上の表は、公式の資料にある基準ではありません。
一つの考え方としての目安です。
受験の時期や部活動の予定、体調にあわせて、調整してください。

✅ 保護者のためのセルフチェックリスト
最後に、ご家庭の状況を確かめるためのチェックリストを用意しました。
結論として、当てはまる項目が多いほど、家庭学習の土台はできていると考えられます。
ただし、これも一つの目安であり、診断ではありません。
- お子さんの平日の勉強時間を、おおよそ把握している
- お子さんは、毎日だいたい同じ時刻に寝ている
- 朝ごはんを、毎日またはほぼ毎日食べている
- 勉強の終わりに、振り返りの時間を取っている
- 間違い直しをする習慣がある
- 読書や、文章を読む機会が週に何度かある
- スマートフォンのルールが、親子で決まっている
- 分からないことを、聞ける相手がいる
当てはまらない項目があっても、落ち込む必要はありません。
1つだけ選んで、1週間ためしてみてください。
多くを一度に変えるより、一つずつの方が続きます。
なお、体調やこころの面で心配なことがあるときは、学校の先生やスクールカウンセラー、かかりつけの医師など、専門の方に相談してください。
この記事は、医療や心理についての助言ではありません。
📝 今週やること:まず3つだけ
この記事を読み終えたら、今週のうちに次の3つだけ取り組んでみてください。
結論として、全部できなくても構いません。
1つできれば十分です。
- 【今日】お子さんに「平日、家でどのくらい勉強している?」と、責めない言い方でたずねる。答えを、質問調査の区分(30分より少ない、30分〜1時間など)に当てはめて、メモする
- 【今週の平日】毎日同じ時刻に、決めた時間だけ机に向かう日を、3日つくる。時間は今より10〜20分長いくらいにする
- 【今週末】勉強の最後に、「今日やったこと」と「分からないこと」を1行ずつ書く振り返りを、1回だけやる
2026年度の全国の数字は、あくまで全国の様子です。
お子さんにとって大切なのは、昨日よりも少し続けやすい家庭学習になることです。
数字は、そのための話し合いの材料として使ってください。
❓ よくあるご質問
全国学力・学習状況調査の最新の結果はいつ公表されましたか?
2026年度(令和8年度)の調査は、2026年4月20日から2026年5月29日に実施されました。結果は2026年7月16日、2026年8月3日、2026年9月30日の3回に分けて公表されています。質問調査の報告書は2026年8月3日の公表です
中学3年生は平日に何時間勉強していますか?
2026年度は、学校の授業時間以外に平日1日1時間以上勉強する生徒が61.7%、1時間より少ない生徒が37.9%でした。いちばん多い区分は「1時間以上2時間より少ない」の31.5%です
家庭学習の時間は、前より減っているのですか?
2021年度は1時間以上が75.8%でしたが、2026年度は61.7%です。2025年度(61.7%)と2026年度は同じ割合で、直近の1年はほぼ横ばいです
SNSや動画の時間が長いと、成績は下がりますか?
国立教育政策研究所の資料では、学校外のSNS・動画視聴の時間が長い生徒ほど得点が低い傾向がみられます。ただし、相関係数は国語がマイナス0.199、数学がマイナス0.246、英語がマイナス0.257で、弱い関係です。原因と結果を示すものではありません
質問調査の答えは、正確に測った時間ですか?
いいえ。生徒本人が「だいたいこのくらい」と選んだ答えです。時計で測った時間ではないので、目安として読むのが適切です
うちの子は全国の平均より勉強時間が短いのですが、心配ですか?
平均より短いこと自体を、すぐに問題とは決められません。部活動や通学時間、習いごとの有無で、ご家庭ごとに事情が違うからです。時間よりも、毎日続けられているか、振り返りができているかを見るのも一つの考え方です
家庭学習の時間は、どのくらいを目標にするとよいですか?
目標時間はご家庭ごとに違います。まず今の時間を1週間記録し、それより10〜20分長くするところから始めるのが、一つの考え方です。ご家庭の状況で変わります
質問調査の数字は、どこで確認できますか?
国立教育政策研究所の「令和8年度全国学力・学習状況調査」のページから、「報告書」の「質問調査」で確認できます。2026年8月3日に公表されました
📚 参考にした公的資料
- 国立教育政策研究所「令和8年度全国学力・学習状況調査 報告書 質問調査」(2026年8月3日公表)
- 国立教育政策研究所「令和8年度全国学力・学習状況調査 結果(概要)のポイント」(2026年8月3日公表)
- 国立教育政策研究所「令和8年度全国学力・学習状況調査 調査結果について」結果資料一覧ページ(2026年7月16日・2026年8月3日・2026年9月30日公表)
- 文部科学省「令和8年度全国学力・学習状況調査 報告書・集計結果」ページ


