富山県公立高校入試2027の日程と仕組み|内申150点と学力検査200点をやさしく解説

富山入試を決める3つのカギ入試の仕組み・受験情報

最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年4月入学)の富山県立高校入試についての記事です。最新の情報は富山県教育委員会の発表で必ずご確認ください。

結論:本番は2027年3月9日・10日。内申と当日点を「同等」に見て合否が決まります

富山県立高校の令和9年度入試は、一般選抜の学力検査が2027年3月9日(火)・10日(水)、合格発表が3月18日(木)です。

学力検査は5教科で各40点、合計200点。内申(調査書評定点)は中2+中3×2+特別活動等で150点満点です。県の要領では、この2つを「同等に扱う」ことが原則です。

つまり、当日の点数だけでも、通知表だけでも合格は決まりません。秋の定期テストと、本番の5教科の両方を大切にしましょう。

この記事でわかること
  • 令和9年度(2027年)富山県立高校入試の日程
  • 推薦選抜と一般選抜のちがい
  • 内申(調査書評定点)150点の計算のしかた
  • 学力検査5教科200点と、内申との「同等」判定
  • 令和6年度から全県一区になった学区のしくみ
  • 中3の9月から3月までの月別やることと、保護者のNG

令和9年度(2027年)の入試日程

答えから言うと、一般選抜の学力検査は2027年3月9日(火)・10日(水)の2日間です。富山県教育委員会が2026年7月23日に日程を公表しています。

富山県の公立高校入試(全日制)は、大きく推薦選抜と一般選抜に分かれます。推薦の合格発表は、一般選抜と同じ3月18日です。

入試出願検査合格発表
推薦選抜2月1日(月)〜3日(水)正午2月9日(火)3月18日(木)
全国募集2月1日(月)〜3日(水)正午2月9日(火)2月15日(月)
一般選抜(第1次)2月24日(水)〜26日(金)正午3月9日(火)・10日(水)3月18日(木)
第2次選抜3月19日(金)〜23日(火)-3月26日(金)

※出典:富山県教育委員会「令和9年度富山県立高等学校入学者選抜日程」(公式)。年はすべて2027年です。合格発表の時刻はいずれも午後0時30分です。推薦選抜の内定通知は2月15日と報じられています(塾選ジャーナル)。

まだ発表されていないもの:実施要領と各校の募集定員

2026年9月26日時点で、富山県の令和9年度のページに出ているのは日程だけです。配点や時間割をくわしく決める「実施要領」と、各校の募集定員は未公表です。この記事の配点や内申のしくみは、令和6年度の実施要領と令和8年度の県のパンフレットにもとづいています。発表されたら、必ず県の資料で確認してください。

推薦選抜と一般選抜、2つの入試のちがい

結論として、推薦選抜は学力検査なし、一般選抜は5教科の学力検査ありです。多くの人は3月の一般選抜が本番になります。

推薦選抜一般選抜
学力検査行わない5教科(各40点・200点満点)
主な材料調査書・推薦書・面接・作文・実技検査など調査書評定点と学力検査
実施する学科一部の学科・コース全日制の各学科
検査日2月9日3月9日・10日

※出典:富山県教育委員会「令和8年度 入学者選抜パンフレット」「令和9年度 入学者選抜日程」(公式)。推薦で何を課すかは学校・学科ごとにちがいます。

令和6年度の実施要領では、推薦の募集人数は普通科に置かれた各コースは学級定員の50%以内、専門学科は募集定員の50%以内(国際科・国際交流科をのぞく)とされていました。令和8年度は27校62学科で推薦選抜が行われています。

推薦に出願するには、志望する動機がはっきりしていること、その学科に興味・関心と適性があること、必要な学力があり人物がすぐれていることなどが求められます。推薦の面接対策は、推薦入試の面接対策の記事も参考にしてください。

推薦を受けるか迷ったら

推薦選抜は、学力検査がないかわりに、面接や作文などで「その学科で学びたい理由」を伝える入試です。次の3つにあてはまるかで考えてみましょう。

  • 志望する学科・コースで、何を学びたいかを自分の言葉で説明できる
  • 中学校での学習の記録や、部活・生徒会・校外の活動に自信がある
  • 推薦で内定しなくても、一般選抜まで勉強を続ける気持ちがある

推薦を受ける場合も、2月の検査が終わるまで5教科の勉強は止めないのが基本です。出願できるかどうかは、中学校の先生とよく相談してください。

内申(調査書評定点)150点の計算のしかた

答えから言うと、中2の9教科+中3の9教科×2+特別活動等で、150点満点です。中1の成績は使いません。

材料計算満点
中2の評定9教科×5段階45点
中3の評定9教科×5段階×290点
特別活動等学習の記録以外の記載をもとに点数化15点
合計-150点

※出典:富山県教育委員会「令和6年度 富山県立高等学校入学者選抜実施要領」(公式)。令和9年度の実施要領は未公表です。

評定の部分を具体的な数字で計算してみよう

特別活動等をのぞいた「評定の部分」(135点満点)で、計算の例を見てみます。数字は説明用の例です。

成績の例中2+中3×2評定の部分
9教科すべて545+45×2135点
中2は合計36、中3は合計4036+40×2116点
9教科すべて436+36×2108点
9教科すべて327+27×281点

※計算方法は富山県教育委員会「令和6年度 実施要領」(公式)によります。成績は説明用の例です。

POINT:中3の評定1つは、中2の2倍の重さ

中3の評定が1つ上がると、評定の部分は2点ふえます。中2で1つ上がっても1点です。つまり、今からの中3の定期テストがいちばん効くということです。中3の評定がいつの時点の成績になるかは、在籍する中学校の先生に確認しておきましょう。

学力検査は5教科200点満点

結論として、学力検査は社会・国語・理科・英語・数学の5教科で、各教科40点満点です。英語には聞き取り(リスニング)があります。

令和6年度の時間割では、1日目が社会・国語・理科、2日目が英語(聞き取り・筆記)・数学の順でした。令和9年度の時間割は、実施要領の発表を待って確認してください。

教科配点実施日(令和6年度の例)
社会40点1日目
国語40点1日目
理科40点1日目
英語(聞き取りを含む)40点2日目
数学40点2日目

※出典:富山県教育委員会「令和8年度 入学者選抜パンフレット」(配点)、「令和6年度 実施要領」(時間割の順番)(公式)。

1教科40点なので、1問の重みが大きいのが富山の特徴です。小さなミス1つで、全体の差がつきやすくなります。過去問を解くときは、点数だけでなく「どこで何点落としたか」を記録しましょう。過去問の始め方は過去問はいつから?の記事でくわしく書いています。

合否の決め方:内申と当日点を「同等」に見る

答えから言うと、県の要領は「調査書評定点と学力検査の成績とを対比し、同等に扱い、判定することを原則とする」としています。内申と当日点の、どちらか一方だけが大事なのではありません。

もう1つのルール:上位10%以内なら一方で判定できる

要領には、内申か学力検査のどちらかが募集定員の上位10%以内にある場合は、一方により判定することができるとも書かれています。とびぬけて高い力がある人は、もう一方が少し足りなくても合格できる可能性がある、という意味です。

※出典:富山県教育委員会「令和6年度 富山県立高等学校入学者選抜実施要領」(公式)。令和9年度の要領は未公表です。

要領の「対比し」という言葉から、内申と当日点を単純に足して順位をつけるのではなく、2つを並べて見るしくみと考えられます(ここは推測です)。そのため、「内申は高いのに当日点が低い」「当日点は高いのに内申が低い」というように、どちらかに大きな弱点がある状態が一番危ないと考えましょう。

富山・富山中部・高岡の「第2順位」志願

令和6年度の要領では、富山・富山中部・高岡の3校は、普通科か探究科学科(理数科学科・人文社会科学科)を志願する人が、同じ学校の探究科学科または普通科を第2順位として志願できるとされています。工業・商業の学科も、同じ学校の学科内で第2順位まで志願できます。令和9年度も同じかは、要領の発表で確認してください。

3校の倍率や偏差値の目安は、富山県の難関公立高校対策の記事にまとめています。

Q. 内申が少し低いと、もう合格できませんか?

A. いいえ。内申と当日点は「同等に扱う」のが原則です。当日点で取り返す道はあります。ただし、とびぬけた点(上位10%以内)でなければ、内申の弱さを完全に消すのはむずかしいと考え、今からの定期テストもがんばりましょう。

Q. 一般選抜で面接はありますか?

A. 令和8年度の実施概要では、一般選抜で面接を行ったのは1学科だけでした。志望校で面接があるかは、令和9年度の実施要領で確認してください。

Q. 傾斜配点はありますか?

A. 令和8年度は、一般選抜で傾斜配点を行ったのは2学科でした。どの学科かは、県の実施要領・各校の発表で確認してください。

学区は全県一区。模試の例は「富山全県模試」

結論として、令和6年度(2024年4月)の入学生から、全日制普通科の通学区域は「県下一円」になりました。住んでいる地域にかかわらず、県内のどの県立高校の普通科にも出願できます。

それまでは、新川・富山・高岡・砺波の4つの学区に分かれていました。普通科以外の学科や、音楽コース・体育コースは、もともと県下一円です。

※出典:富山県「県立高校の通学区域(学区)について」(公式)。

選べる学校が広がった分、通学時間や学校の特色まで比べて選ぶことが大切です。志望校の選び方は志望校の決め方の記事も参考にしてください。

県内の主な模試

富山県の模試の1つに、一般社団法人 富山県教育ネットワークが行う「富山全県模試」があります。中3は年7回(3月・7月・8月・10月・11月・12月・1月)で、5教科です。模試の結果の見方は模試の結果の見方の記事をどうぞ。

中3の9月から3月まで、月別やること

結論は、12月までは「中3の評定」と「5教科の基礎」、1月からは「40点×5教科の本番形式」です。富山は出願が2月下旬、本番が3月上旬なので、2月も準備にあてられます。

時期やること(具体的に)
9月定期テストの2週間前から、提出物と教科書ワークを3周。模試を受け、5教科の苦手単元を3つまで書き出す
10月富山県の過去問を1年分、時間を計って解く。40点満点の中で、どの大問で何点落としたかを記録する
11月定期テストに全力(中3の評定は2倍)。平日1日2時間は苦手単元の復習。三者面談の前に志望校を2〜3校にしぼる
12月志望校と併願校を決める。過去問を週2年分。冬休みは1日6〜8時間を目安に5教科を毎日まわす
1月過去問の2周目。まちがえた問題だけのノートを作る。推薦を受ける人は面接・作文の練習
2月推薦は2月1日〜3日に出願、9日に検査。一般は2月24日〜26日に出願。本番と同じ時間割で解く日を週1回
3月3月9日・10日が本番。新しい問題集は増やさず、まちがい直しノートだけを回す

※日程は富山県教育委員会「令和9年度 入学者選抜日程」(公式)によります。学習時間は目安です。お子さまの状況に合わせて調整してください。

秋の1週間の時間割(例)

部活を引退したあとの10〜11月の一例です。平日は「学校の復習+苦手単元」、土日は「過去問+やり直し」と役割を分けると、迷う時間がなくなります。

曜日内容時間(目安)
月・水・金学校の宿題と復習→数学・英語の苦手単元2〜2.5時間
火・木学校の宿題と復習→理科・社会の一問一答と資料問題2〜2.5時間
土富山県の過去問1年分(5教科を時間どおり)5〜6時間
日土曜のやり直し→ミスの原因を「知識」「読みまちがい」「計算」に分ける4〜5時間

※時間割は一例です。定期テストの2週間前は、平日をテスト勉強に切りかえてください。

私立の併願校はどう考える?

富山の県立入試は3月上旬が本番です。そのため、私立高校を併願する場合は、私立の入試を先に受ける形になることが多いと考えられます(ここは推測です)。私立の入試日程や出願の条件は学校ごとにちがうので、各校の募集要項で確認してください。

  • 11月まで:私立の学校説明会・個別相談に参加し、候補を2〜3校にしぼる
  • 12月:三者面談で、県立の志望校と私立の併願校をセットで決める
  • 1月:私立の過去問を1〜2年分。県立の過去問とは形式がちがうことが多いので、別に練習する

併願校の数の考え方は併願校は何校受けるべき?の記事、個別相談で聞くことは私立高校の個別相談会の記事でくわしく書いています。

本番までの最後の1か月でやること

1時間割を本番に合わせる:県の実施要領で令和9年度の時間割が出たら、その順番で5教科を通しで解く日を週1回つくります。
2新しい問題集は増やさない:これまで解いた過去問の「まちがい直しノート」だけを回します。解けなかった問題が解けるようになることが、いちばん点につながります。
3朝型の生活にそろえる:本番の朝に頭が働くよう、2週間前から起きる時間を本番の日と同じにします。
4持ち物と会場までの道を確認:受検票・筆記用具・時計などを前の週に準備し、会場までの行き方と時間を家族で確認しておきます。
保護者の方へ:内申と当日点の「弱いほう」を一緒に見つけて

富山の入試は、内申と当日点を同等に見ます。通知表と模試の結果を並べて、どちらが弱いのかをお子さまと一緒に確認してみてください。内申が弱いなら定期テスト、当日点が弱いなら過去問演習、と「今やること」がはっきりします。三者面談の準備には秋の三者面談の記事も役立ちます。

保護者がやってはいけないNG

富山の公立入試でよくある5つのNG
  • 「中3の成績はもう決まっている」と言う。中3の評定は2倍で計算されます。秋の定期テストは、まだ間に合う大事なチャンスです。
  • 当日点だけ、内申だけを見る。富山は2つを同等に扱うのが原則です。片方だけに大きな弱点があると不利になります。
  • 前年度の要領のまま決めつける。令和9年度の実施要領は2026年9月時点で未公表です。発表されたら配点や時間割を必ず確認しましょう。
  • 全県一区なのに、近さだけで学校を選ぶ。選べる学校は広がっています。学科の特色や通学時間も含めて比べましょう。
  • 1問のミスを「たった1問」と言う。1教科40点なので、1問の重みが大きいのが富山です。ミスの記録を一緒に見てあげてください。

内申と当日点、どちらで伸ばすかを決めると勉強が変わります

同じ「あと少しで合格ライン」でも、内申が弱い子と当日点が弱い子とでは、今からやることがまったくちがいます。富山の入試は2つを同等に見るので、弱いほうを見つけて手を打つことが一番の近道です。

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まとめ

  • 令和9年度の一般選抜は、学力検査が2027年3月9日(火)・10日(水)、合格発表が3月18日(木)
  • 推薦選抜は2月1日〜3日に出願、2月9日に検査。学力検査はなし
  • 学力検査は5教科・各40点の200点満点
  • 内申(調査書評定点)は中2+中3×2+特別活動等で150点満点。中1は使わない
  • 内申と学力検査は「同等に扱う」のが原則。どちらかが上位10%以内なら一方で判定できる
  • 令和6年度から普通科も全県一区。令和9年度の実施要領・募集定員は未公表なので発表を確認
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