暁星中学校の算数|求め方を書かせる出題と、9月からの対策

暁星中学校の算数対策入試の仕組み・受験情報

暁星中学校を志望するご家庭から、いちばん多くいただくご質問が「算数で何をやればいいのか」です。暁星の入試は4科目ですが、いちばん差がつくのは算数だからです。

この記事では、算数で問われている力と、9月から入試までにやることを具体的に整理します。

先に結論

① 暁星の算数はほとんどの問題で「求め方」を書かせます。答えだけ合っても点になりません。
② 頻出は速さ・平面図形・数に関する問題。難問奇問より標準レベルが中心です。
③ だから必要なのは難問対策ではなく、「書いて説明する練習」です。

暁星の算数は「答え」ではなく「求め方」を見ている

暁星の算数でいちばん特徴的なのは、ほとんどの問題で求め方の記述を要求されることです。文章で理由を説明させる問題も出ます。

これは、計算が速い子より「なぜそうなるかを説明できる子」を採りたいという意思表示です。塾のテストで点が取れていても、答えだけを書く習慣がついていると、暁星では点が伸びません。

よくある失敗

途中式を頭の中で処理してしまい、紙には答えしか書かない。本番で「求め方を書きなさい」と言われて、何を書けばいいか分からなくなります。これは直前期では直りません。

頻出単元は3つに絞れる

暁星の算数は大問5題の構成で、出るところがはっきりしています。手を広げるより、この3つを確実にすることが先です。

単元何を見られているか9月からやること
速さ状況を図に直せるか式を立てる前に必ず線分図をかく手順を固定する
平面図形補助線を思いつけるか解けた問題も「なぜその線を引いたか」を言葉にする
数に関する問題規則を見つけて説明できるか書き出して規則を見つける練習を毎週入れる

難易度は標準レベルが中心です。奇問を追いかける必要はありません。むしろ、標準的な問題を説明つきで確実に取り切るほうが合格に近づきます。

※出題構成・単元の比重は年度によって変わります。最新の情報は必ず学校公式サイトの募集要項と過去問でご確認ください。

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「求め方が書ける」状態にする3つの手順

記述は、正しい書き方を教わらないまま量だけこなしても伸びません。順番があります。

手順1|解けた問題で練習する

まず解けた問題で、求め方を書く練習をします。解けない問題で記述練習をしても、書けないのは当然です。正解した問題を「なぜそうなるか」で説明し直すところから始めます。

手順2|順番どおりに書く型を持つ

①わかっていること ②求めたいこと ③使う考え方 ④式 ⑤答え。この順番を固定すると、書くことに迷わなくなります。型があると、本番で手が止まりません。

手順3|他人に読んでもらう

記述は自己採点ができません。本人は「書けたつもり」でも、読み手には伝わっていない箇所が必ずあります。週1回でよいので、誰かに読んでもらう機会を作ってください。

9月からなら間に合います

記述は、9月から週1〜2本でも入試までに30本前後は書けます。30本書いて添削を受ければ、型は身につきます。逆に、12月から始めると本数が足りません。

他の3科目との時間配分

暁星は4科目入試です。算数に寄せすぎると、他で崩れます。それぞれ何を求められているかを押さえたうえで配分してください。

科目特徴秋の優先度
算数大問5題。求め方の記述が中心最優先
理科大問4〜5題。図・表・グラフの読み取りが多く難度が高い高い
国語物語文1題。記述が中心
社会大問3〜4題。記号選択と用語記入が中心中(短期で戻せる)
理科を甘く見ない

暁星の理科はグラフや表の読み取りが多く、難度が高めです。「暗記でなんとかなる」と考えて後回しにすると、秋に間に合わなくなります。算数と同じく、読み取って考える科目として扱ってください。

一方で社会は、記号選択と用語記入が中心のため短期間で戻せます。直前期に詰めることができる科目なので、秋の優先度は算数・理科より下げて構いません。

※各科目の構成・配点は年度によって変わります。必ず最新の募集要項と過去問でご確認ください。

9月から入試までの進め方

時期算数でやること
9〜10月速さ・平面図形・数の3単元を総ざらい。解けた問題で記述練習を始める
11月過去問を1年分。時間を計り、求め方まで書き切れるか確認する
12月過去問を年度ごとに。落とした問題を3種類に分けて記録する
1月直近3年分を2周目。新しい問題集には手を出さない
直前期にやってはいけないこと

新しい問題集を買うこと。1月に必要なのは、解けなかった問題をもう一度解けるようにすることだけです。手を広げると、できるはずの問題まで不安定になります。

秋以降の進め方の考え方は中学受験・小6の秋の過ごし方にもまとめています。

よくいただく質問

Q. 塾に通っていれば足りますか?

集団授業は「進む」ことが役割で、一人ひとりの記述を毎週返す時間はありません。暁星の算数は求め方を書かせる形式なので、添削を受ける仕組みを別に作る必要があります。

Q. 算数が苦手でも間に合いますか?

9月時点で標準問題が解けているなら間に合います。問題は「解ける・解けない」より「説明できる・できない」です。解けている問題を説明し直すところから始めれば、遅くありません。

Q. 過去問はいつから始めますか?

11月が目安です。それより早く始めると、まだ習っていない単元が混ざって手応えがつかめません。詳しくは過去問はいつから解く?をご覧ください。

Q. 併願はどう考えますか?

暁星は男子校で試験日も限られるため、同じ日程の学校と重ならないかを先に確認してください。塾だけに任せず、家庭でもカレンダーに並べて見ることをおすすめします。

まとめ

この記事の要点

・暁星の算数はほとんどの問題で求め方を書かせる
・頻出は速さ・平面図形・数に関する問題の3つ
・難問より、標準問題を説明つきで取り切るほうが近道
・記述は解けた問題から練習し、必ず人に読んでもらう
・理科も読み取り中心で難度が高い。後回しにしない

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