都立高校を第一志望にする場合、併願の作り方は私立志望とまったく違います。都立は基本的に1校しか受けられないからです。八王子東を狙う場合、私立をどう組むかで2月の精神状態が決まります。
この記事でわかること
都立志望の併願は、私立志望とどこが違うか
「併願優遇」とは何か。使うべきか
私立は何校受けるのが適正か
12月の三者面談までに決めておくこと
出願前に必ず確認する6項目
都立志望の併願が難しい理由
| 私立第一志望 | 都立第一志望 | |
|---|---|---|
| 本命の受験機会 | 複数校・複数回 | 基本的に1回 |
| 併願の役割 | 階段をつくる | 「行ってもいい私立」を必ず1つ確保する |
| 受験時期 | 1月〜2月に分散 | 私立が先、都立が後 |
| 最大のリスク | 全滅 | 私立を軽く見て、行き先が無くなる |
✕ いちばん多い失敗
「都立に受かるから私立はどこでもいい」と考えること。都立は1回勝負です。万一のときに通うことになる学校を、行く気になれないところにしてはいけません。私立は必ず、実際に見に行って決めてください。
併願優遇とは何か
私立高校が、一定の内申基準を満たす受験生に対して、合格の可能性を高く扱う制度です。多くの場合「都立が不合格なら必ず入学する」ことが条件になります。
1メリット|精神的にとても大きい
1月の時点で「最悪でもここに行ける」という状態を作れます。これがあるかないかで、2月の都立本番の落ち着きがまったく違います。
2条件|内申の基準がある
各校が定める換算内申の基準を満たす必要があります。2学期の成績で判断されるため、10月〜11月の定期テストが直接効きます。
3注意|拘束の内容を必ず確認
制度の名称・条件・拘束の内容は学校ごとに異なります。「単願」「併願」「推薦」の区別を含め、必ず各校の募集要項と説明会で確認してください。
◎ 内申が基準に届いていない場合
基準に届かなくても、一般入試で私立を受ければよいだけです。その場合は「確実に受かる私立を1校」を必ず入れてください。制度が使えないことより、行き先が無いことのほうが問題です。
私立は何校受けるか
| パターン | 私立の校数 | 組み方 |
|---|---|---|
| 併願優遇が使える | 1〜2校 | 優遇1校+(希望があれば)チャレンジ1校 |
| 優遇が使えない | 2〜3校 | 確実1校+実力相応1〜2校 |
| 都立をもう1段下げる選択もある場合 | 2校 | 私立で確実に1つ押さえ、都立で挑む |
校数を増やしすぎないでください。私立入試は都立本番の直前にあります。ここで体力を使い切ると、本命の日にコンディションが落ちます。
併願の組み方を、いまの内申から一緒に決めませんか
通知表と模試の結果をお持ちいただければ、併願優遇が狙えるか、私立を何校にすべきかまで具体的にご提案します。初回のご相談・体験授業は無料です。
12月の三者面談までに決めておくこと
| 時期 | やること |
|---|---|
| 9月 | 私立の候補を4〜6校出す。まだ絞らなくていい |
| 10月 | 2学期の定期テストを取りにいく。併願優遇の基準はここで決まる |
| 10〜11月 | 私立の学校説明会・個別相談会に行く。優遇の基準はここで聞ける |
| 11月 | 模試の結果を見て、都立を最終判断 |
| 12月 | 三者面談で確定。手続き締切の一覧表を作る |
| 1月 | 私立入試 |
| 2月 | 都立本番 |
◎ 10〜11月の個別相談会に必ず行ってください
併願優遇の具体的な基準は、個別相談会でしか教えてもらえないことが多いです。通知表と模試の結果を持って行けば、その場で目安を教えてもらえます。ここに行かずに12月を迎えるのが、いちばんもったいない。
出願前に確認する6項目
私立各校について、1枚の紙に書き出す
☑ 併願優遇の有無と、換算内申の基準
☑ 優遇を使う場合の拘束の内容
☑ 出願締切日/試験日/合格発表日
☑ 入学手続きの締切日と時刻
☑ 手続金の金額と、都立発表まで延納できるか
☑ 自宅からの通学時間(朝の時間帯で計算)
※制度の名称・条件・基準・日程は学校と年度によって異なります。必ず各校が公表している最新の募集要項と、学校説明会・個別相談会でご確認ください。
よくあるご質問
Q. 併願優遇は必ず使ったほうがいいですか。
A. 内申の基準を満たしているなら、精神的な安定という意味で大きいです。ただし拘束の内容は学校ごとに違うので、条件を理解したうえで判断してください。
Q. 私立の手続金は、都立の発表まで待ってもらえますか。
A. 学校によって異なります。延納制度がある学校もあります。出願前に必ず確認し、金額と締切を一覧表に書き込んでおいてください。
Q. 都立をもう1段下げるべきか迷っています。
A. 11月の模試までは下げないでください。9月時点で5〜10ポイント足りない状態から届いた生徒は毎年います。判断は11月〜12月で間に合います。
Q. 私立入試で疲れて、都立本番に響きませんか。
A. だからこそ校数を絞ってください。1〜2校なら問題ありません。3校を超えると、移動と緊張で消耗します。
Q. 内申が足りず、優遇が使えません。
A. 一般入試で確実に受かる私立を1校入れてください。それで役割は果たせます。制度が使えないこと自体は、都立の合否には影響しません。
※合格を保証するものではありません。併願優遇の名称・条件・基準、出願日程、手続き締切、延納の可否は学校と年度によって異なります。必ず各校が公表する最新の募集要項をご確認ください。

