中学受験の家庭教師の体験授業|見極める5つのポイントと持ち物

中学受験の家庭教師の体験授業中学受験

中学受験の家庭教師を探すとき、多くのご家庭が体験授業を受けてから決めます。ただ「なんとなく良かった」で決めてしまい、あとから合わなかったというケースが少なくありません。

この記事では、中学受験に特化して、体験授業で何を見れば見極められるかを整理します。

結論

① 体験授業では教え方より「見立ての力」を見てください。答案からつまずきの原因を言い当てられるかが分かれ目です。

② 中学受験は塾のカリキュラムとの噛み合わせがすべてです。塾の教材で進められるか必ず確認してください。

③ 子どもが「またこの先生がいい」と言うかどうかは、最後の判断材料として重視して構いません。

体験授業に持っていくもの

手ぶらで受けると、当たり障りのない授業で終わります。次の3つがあると、相手の力量が一気に分かります。

① 直近の模試の答案(点数ではなく答案そのもの)

偏差値表ではなく、実際に解いた答案を見せてください。途中式や消しゴムの跡から、どこで詰まったかを読み取れる講師かどうかが分かります。

② 通っている塾のテキストとテスト

四谷大塚・日能研・SAPIX・早稲田アカデミーなど、塾によってカリキュラムの順序が違います。「うちの塾の教材で進められますか」と聞いてください。

③ 志望校(決まっていなければ候補でよい)

志望校が決まっていれば、その学校の出題傾向を踏まえた話ができるかを見られます。

体験授業で見るべき5つのポイント

① 答案から「どこまで戻るか」を言えるか

小6の問題ができないとき、原因が小5の割合にあるのか、小4の分数にあるのかを特定できるかどうか。ここが最も差が出ます。「もっと演習しましょう」で終わる講師は、原因が見えていません。

② 子どもに説明させる時間をつくるか

講師が一方的に解説する授業は、聞いている間だけ理解した気になります。「なぜそうなるか説明してみて」と本人に言わせる講師のほうが、定着します。

③ 次回までの宿題が具体的か

「この単元を復習しておいて」ではなく、「この6問を水曜までに、答えを見ずに解いて」まで指定されるか。週1回の授業より、残り6日間の設計が結果を決めます。

④ 塾をやめさせようとしないか

中学受験では、塾のカリキュラムが土台になります。いきなり「塾は不要です」と言う講師は要注意です。塾と併用する前提で役割を分けられるかを見てください。

⑤ 保護者への説明が具体的か

「頑張っています」ではなく、「現在は○○でつまずいていて、△△まで戻る必要があります」と言えるか。授業後の説明が抽象的なら、以後の報告も同じです。

この記事の内容、お子さんの場合はどうなりますか

学年と、いま困っていることを一言だけ教えてください。この記事の内容をお子さんの状況に当てはめて、プロ講師がお返事します。

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こんな体験授業は要注意

その場で契約を求める

「今日決めていただければ入会金無料」は、比較させないための手法です。持ち帰って検討できない相手とは契約しないでください。

不安をあおる

「このままでは間に合いません」と危機感だけを植えつけて、具体策を示さないケース。不安を言うなら、必ず解決策とセットであるべきです。

担当講師が体験と違う

体験はベテランが担当し、契約後は別の講師になる場合があります。「今日の先生がそのまま担当ですか」と必ず確認してください。

学年別|体験授業を受けるべき時期

小4〜小5

塾のペースについていけているかを確かめる時期です。この段階で穴を埋めておくと、小6の負担が大きく変わります。

小6の春〜夏

最も相談が多い時期です。志望校と現在地の差を測り、夏をどう使うかを決めます。小6の秋の過ごし方もあわせてご覧ください。

小6の秋以降

過去問で点が伸びないときの立て直しに使います。この時期は新しいことを増やすより、落としている問題の種類を特定することが優先です。

体験授業で「親が見る点」と「子が感じる点」は違う

体験授業のあと、保護者と子どもの感想が食い違うことがあります。これは見ている場所が違うからで、どちらが正しいという話ではありません。両方を分けて確認してください。

見る人確かめること判断の材料
保護者説明が正確か、志望校の傾向を把握しているか、家庭の状況を聞いたうえで提案しているか入試まで任せられる相手かどうか
子ども質問しやすいか、分からないと言えたか、話す速さが合っているか毎週続けられる相手かどうか
POINT
子どもが「分からない」と言えたかどうかは、最も重要な材料です。体験の場で言えなかった子が、契約後に言えるようになることはまずありません。逆に、初対面で1回でも聞き返せたなら、その講師とは続きます。

体験が終わって24時間以内にやる振り返り

体験授業は、受けた直後の印象で決めると外します。翌日までに、この順番で振り返ってください。

1
子どもに「何をやったか」を説明させる
内容を自分の言葉で説明できるなら、理解して進んでいます。説明できないなら、進度が速すぎた可能性があります。
2
子どもに「また受けたいか」だけを聞く
「どうだった?」だと気を使って良い返事をします。「また受けたい?」なら本音が出ます。
3
保護者は提案の中身を見返す
その日のうちに、今後の進め方について具体的な提案があったかを確認します。「頑張りましょう」だけなら、計画を立てる力が見えていません。
4
他と比べるなら、同じ週のうちに
間が空くと印象が薄れて比べられなくなります。複数受けるなら1週間以内にまとめてください。

断るときは、理由を言わなくてよい

体験を受けたら契約しなければいけない、ということはありません。断りにくさを感じる必要もありません。

「検討した結果、今回は見送ります」の一文で十分です。理由を詳しく説明する義務はありません。

✕ その場で決めさせようとする相手
「今日中なら入会金が無料」という話し方をされた場合は、一度持ち帰ってください。急がせる必要があるのは相手側の事情であって、家庭の事情ではありません。
◎ 断った後も、記録は残しておく
受けた体験の内容と印象を1行でもメモしておくと、半年後に再検討するときに役立ちます。中学受験は長いので、途中で方針が変わることは普通にあります。

よくあるご質問

Q. 子どもが緊張して力を出せません

問題ありません。むしろ緊張している子にどう接するかを観察できます。無理に話させようとするか、まず解かせて様子を見るかで、相性が判断できます。

Q. 保護者は同席したほうがよいですか?

最初と最後だけ同席し、授業中は離れるのがおすすめです。ずっと横にいると本人が本来の反応を見せません。

Q. 複数社の体験を受けてもよいですか?

むしろ受けるべきです。1社だけだと比較の基準がありません。同じ答案を見せて、誰がいちばん具体的に原因を言い当てるかで判断してください。

Q. 断るのが気まずいです

体験は比較のためにあるので、断って構いません。しつこく契約を迫ってくる時点で、その会社は選ばないほうが賢明です。

まとめ

この記事の要点

・模試の答案・塾の教材・志望校の3つを持っていく
・教え方より「どこまで戻るか言えるか」を見る
・宿題が具体的に指定されるかを確認する
・塾をやめさせようとする講師は要注意
・複数社で同じ答案を見せて比較する

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