諏訪清陵高校附属中学校の入試対策|日程・適性検査・倍率・過去データの読み方【2027年度】

中学受験

最終更新:2026年11月8日|入試の数字は、長野県教育委員会が公表している「令和9年度長野県立中学校入学者選抜要綱」と、令和8年度の志願状況・合格者数の発表、令和8年度・令和7年度の適性検査問題作成方針、令和8年度の正答・配点、諏訪清陵高等学校附属中学校の公式サイトをもとにしています。二次情報は使っていません。出典は記事の最後にまとめました。

結論:諏訪清陵高校附属中学校の入試を、公式の資料で整理すると

令和9年度(2027年度入学)の募集定員は70名で、令和8年度の80名から減りました。志願の受付は2026年11月10日(火)から12日(木)まで、適性検査と面接は12月5日(土)、合格発表は12月15日(火)の午前9時以降です。入学確約書の提出は12月22日(火)午後3時までです。

選抜の資料は、適性検査Ⅰ・Ⅱ(各100点、計200点)、報告書(第5・6学年の評定を合計して54点満点)、面接(A・B・Cの3段階)の3つです。点数を足し合わせて決める方式ではなく、「適性検査の得点と報告書の評定合計点に、報告書の記載事項と面接の結果を加味し、総合的に判定する」と要綱に書かれています。

令和8年度の諏訪清陵附属中は、志願者176名(倍率2.20倍)、適性検査の開始時点の受検者171名(倍率2.14倍)、合格者80名でした。この記事では、これらの数字に加えて、適性検査の問題作成方針、令和8年度の配点、学校の公式サイトにある6年間の学びと行事・部活動を、公式の事実だけで整理します。

この記事でわかること
  • 諏訪清陵高校附属中学校の基本情報
  • 選抜の方法と、3つの選抜資料
  • 日程と出願の手順
  • 検査当日の時程と面接
  • 適性検査Ⅰ・Ⅱの内容と、令和8年度の配点
  • 志願状況と合格者数(令和8年度)
  • 合格後の手続と繰上げ合格
  • 中高一貫の6年間と、学校の学び
  • 部活動・行事・学校生活
  • 過去問と市販の問題集
  • 対策の進め方
  • 保護者が確認しておきたいこと
  • よくある質問

諏訪清陵高等学校附属中学校は、長野県が設置する県立の中学校で、諏訪清陵高等学校に併設された「公立併設型」の中高一貫校です。県立中学校の入試は、私立中学のような国語・算数・理科・社会の教科試験ではなく、「適性検査」と呼ばれる、資料や文章を読み取って考えを表現する筆記検査と、集団面接、そして小学校から提出される報告書で行われます。受験を考えるご家庭からは、「適性検査とは何を見るのか」「報告書の評定はどれくらい影響するのか」「どんな準備をすればよいのか」といった声が聞かれます。

この記事では、県の入学者選抜要綱と、県が公表している問題作成方針・正答・配点、志願状況の発表、学校の公式サイトをもとに、受検の流れと、学校の学びを整理します。公式に公表されていない項目(合格最低点、平均点、報告書の評定の具体的な使い方など)は、「公表されていません」と書きます。当サイトの計算や考え方は、そのつど明記します。民間の推定値は載せていません。同じ県の屋代高等学校附属中学校は、入試の仕組みが共通のため、別の記事(屋代高校附属中学校の入試対策)で、学校ごとの違いを中心に書いています。

諏訪清陵高校附属中学校の基本情報

項目内容
学校名長野県諏訪清陵高等学校附属中学校
設置・形態長野県立。諏訪清陵高等学校に併設された公立併設型中学校(県の要綱による)
募集定員(令和9年度入学)70名(令和8年度は80名)
通学区域県内全域(県の要綱)
出願資格令和9年(2027年)3月に小学校等を卒業(修了)見込みで、保護者とともに長野県内に居住する者。そのほか、県教育委員会が特別に承認した者
選抜の資料適性検査Ⅰ・Ⅱの結果、報告書、面接の結果
入学審査料2,200円(Web出願システムで志願者情報を登録し、納付)

県立中学校の入試は、長野県教育委員会が定める要綱にしたがって、県内の2校(屋代高等学校附属中学校、諏訪清陵高等学校附属中学校)が同じ日程・同じ問題で行います。募集定員は、令和9年度入学は2校とも70名です。令和8年度までは各80名で、県教育委員会は令和8年5月14日の発表で、令和9年度の定員が各70名になることを公表しています。

志願できるのは、小学校(義務教育学校の前期課程、特別支援学校の小学部を含む)を令和9年3月に卒業または修了する見込みで、保護者とともに県内に住んでいる児童です。県外の小学校に在籍していて、保護者の転勤などで令和9年4月以降に長野県内に住むことが明らかな場合や、外国で6年の課程を修了(見込み)で4月以降に県内に住むことが明らかな場合は、県教育委員会の承認を受ければ志願できます。この承認願の受付期間は、2026年10月21日(水)から10月30日(金)までで、すでに終わっています。

他の公立中等教育学校や公立併設型中学校を同時に志願することは認められていません。要綱に「他の公立中等教育学校又は公立併設型中学校を志願することは認めない」と書かれているため、長野県の県立2校の同時出願はできない、ということです。

選抜の方法と、3つの選抜資料

要綱の「選抜の資料」は、次の3つです。(1)県教育委員会が実施する適性検査の結果、(2)志願者の在籍小学校長から提出された報告書の内容、(3)志願者に対して実施する面接の結果。この3つを、学校の教育理念・教育目標・目指す生徒像、入学後に必要な適性などの観点から、総合的に判定して合格者を決める、と書かれています。

選抜資料配点・評価要綱の説明
適性検査Ⅰ100点満点主に社会や人に対する関わりをみる
適性検査Ⅱ100点満点主に自然や数理に対する関わりをみる
報告書(各教科の学習の記録)54点満点第5学年と第6学年の評定を合計
報告書(その他)点数化は示されていない総合的な学習の時間、特別活動、行動の記録、総合所見、特記事項を総合して資料とする
面接A・B・Cの3段階集団面接。志願理由、学習への関心・意欲、集団生活への適応等をみる

配点の仕組みを整理すると、適性検査はⅠとⅡで計200点、報告書の評定は54点満点です。54点という数字は、小学校の第5学年と第6学年の「各教科の学習の記録」の評定を合計したものと要綱に書かれています。要綱は、適性検査の得点と報告書の評定合計点に、報告書の記載事項と面接の結果を加味して総合的に判定する、と述べています。適性検査の200点と報告書の54点を単純に足して順位をつけるのか、どの程度の重みで加味するのかは、要綱には書かれていません。そのため、「何点あれば合格」と言える基準は、公式には公表されていません。

報告書は、小学校側で、校長を委員長とする報告書作成委員会(教頭、第6学年主任、第6学年の指導を担当する教職員など)を組織して作成する、と要綱に書かれています。報告書の各欄は小学校児童指導要録に基づいて記入され、第6学年については、当該年度の10月31日現在の学習状況に基づいて評価等を記入します。つまり、報告書の第6学年分は、10月末時点の状況で固まっています。受検の直前に頑張っても、この部分は変わらない、ということです。出願の時点で、すでに決まっている資料と、これから準備できる資料(適性検査と面接)を、分けて考えておくと整理しやすくなります(当サイトの考え方)。

日程と出願の手順

諏訪清陵高校附属中学校 令和9年度入学者選抜の日程
出典:令和9年度長野県立中学校入学者選抜要綱(長野県教育委員会)。エスペランサアカデミー作成
項目期日備考
志願受付期間2026年11月10日(火)〜11月12日(木)受付時間は午前9時〜午後5時。最終日は午前9時〜午後3時。郵送は最終日の午後3時までに到着したものに限る
適性検査等の実施2026年12月5日(土)適性検査Ⅰ・Ⅱと面接
合格者の発表2026年12月15日(火)県立中学校で午前9時以降に行う
入学確約書の提出期限2026年12月22日(火)午後3時まで
繰上げ合格の通知2027年1月29日(金)までに送付入学予定者が募集定員に達しない場合

志願は、Web出願システムで志願者情報を登録し、入学審査料2,200円を納付する形で行います。受検票は、指定日以降に、志願者がWeb出願システムから出力して印刷する、と要綱に書かれています。志願書類は、受付期間内に県立中学校長に持参または郵送で提出します。郵送の場合は、角形2号の封筒を使い、配達日指定の簡易書留とすること、と書かれています。

受付期間は、3日間と短く、2026年11月10日から12日までです。この記事の最終更新日(11月8日)の時点で、期間はすぐ先に迫っています。出願の準備として、報告書の作成を依頼する小学校との連絡、Web出願システムへの登録、入学審査料の納付方法の確認は、受付が始まる前に済ませておく必要があります。最新の案内は、学校のホームページと、県教育委員会の入学者選抜のページで確認してください。

障がいのある志願者への受検上の配慮は、在籍小学校長が「受検上の配慮願」を県立中学校長に提出する手続になっています。提出期限は2026年10月30日(金)午後5時で、これもすでに終わっています。配慮が必要な場合は、期限後の対応を、学校に直接問い合わせる必要があります。

学校の公式サイトの「入学者選抜情報」のページには、令和9年度の入学者選抜について、報道機関による適性検査の撮影の申込み(2026年11月25日まで)と、入学者選抜説明会の説明動画の案内が載っています。説明動画は、選抜要綱・当日の日程・概要、適性検査当日の持ち物・注意事項・入学者選抜の方法、インターネット出願の仕方・検査後の手続きの3つの内容で、配信期間は11月12日(木)までと書かれています。

検査当日の時程と面接

時間内容備考
8:50〜9:10受付
9:10〜9:40点呼・諸注意移動・入室を含む
9:50〜10:40適性検査Ⅰ50分
10:40〜11:00休憩20分
11:00〜11:50適性検査Ⅱ50分
11:50〜12:40昼食・休憩50分
12:45〜17:00面接面接が終了した志願者から解散

適性検査は、午前に2つ、各50分です。受付が8時50分から、点呼・諸注意が9時10分から9時40分で、適性検査Ⅰが9時50分から10時40分、20分の休憩をはさんで、適性検査Ⅱが11時から11時50分までです。その後、昼食・休憩をはさんで、12時45分から面接が始まります。面接は、12時45分から17時までの間に行われ、終わった志願者から解散となります。つまり、早い順番の人は午後の早い時間に、遅い順番の人は夕方近くまで、待つ可能性があります(面接の順番は、事前に公表される「面接予定時刻」で分かります)。

検査場所は、県立中学校、長野県屋代高等学校、長野県諏訪清陵高等学校などで、志願者数に応じて別に決められる、と要綱に書かれています。公共交通機関に遅れが生じた場合などは、県立中学校長が高校教育課長の承認を得て、検査に支障のない範囲で時刻を変更することがあります。

面接の内容

面接は集団面接で、1グループの人数は6〜8人以下を目安とします。面接時間は1グループあたり概ね20分間が目安です。面接では、志願理由や、学習への関心・意欲、集団生活への適応等がみられます。結果はA・B・Cの3段階で評価され、総合判定の資料の1つになります。面接でどのような質問がされたかは、公式には公開されていません。志願理由を、自分の言葉で話せるように準備しておく、というのが、公式の情報から導ける範囲の対策です(当サイトの考え方)。

適性検査Ⅰ・Ⅱの内容と、令和8年度の配点

要綱は、適性検査の内容について、次のように定めています。小学校学習指導要領に基づき、県立中学校入学後の学習や生活に取り組んでいくうえで必要な適性を検査することを基本とし、入学後に求められる思考力、判断力、表現力等をみる。適性検査Ⅰでは、主として社会や人に対する関わりをみる。文章や資料(図表、地図、グラフ等)の内容を読み取り、背景にある法則性に気付いたり、自分の考えをまとめて文章で表現したりする力をみる。また、読み取った内容から課題を明確にし、適切な解決方法を考え、多様な方法により表現する力をみる。

適性検査Ⅱでは、主として自然や数理に対する関わりをみる。自然科学や数理的な場面設定の中で、科学的に探究する意欲、見通しをもち筋道を立てて考える力、数理的に処理する力をみる。また、自然科学の事象について、観察や実験などにより課題を解決していく力をみる。Ⅰ・Ⅱとも、小学校6年生の概ね11月までに学習した内容を基にしたもので、筆記による検査です。

令和8年度 適性検査Ⅰ・Ⅱ 問ごとの配点
出典:令和8年度長野県立中学校入学者選抜適性検査 正答・正答例(長野県教育委員会)。適性検査Ⅰの問3は100点から他の問を引いた当サイトの計算。エスペランサアカデミー作成

令和8年度 適性検査Ⅰ(100点)

県が公表している令和8年度の「適性検査問題作成方針」には、各問の内容が書かれています。適性検査Ⅰは4つの大問で、問1は20点、問2は28点、問4は22点です。問3は、100点からこの3つを引くと30点になります(当サイトの計算)。

大問公式の説明(要旨)配点
問1児童会長選挙でタブレット端末を使った投票を導入することについて考える場面。投票の注意点を、選挙の基本原則と結び付けて、思考・判断した内容を表現する20点
問2長野県のある地域が全国有数のレタスの産地である理由を考える場面。生産地の課題と新たな取組や工夫を調べ、資料と比較・関連付けて表現する28点
問3長野県で広がる松くい虫被害の対策を考える場面。資料から被害の原因や全国・長野県の現状を読み取り、実際の対策や切った松の活用方法を表現する30点(当サイトの計算)
問4文献『AIに書けない文章を書く』(前田安正著)を通して、自分にしか書けない文章には「状況→行動→変化」の流れが含まれていることに触れた文章を読み、自分の行動と変化の流れを表現する22点

正答・正答例を見ると、記述式の問題が、点数の大きな部分を占めています。たとえば問1の(1)は、投票するまでの時間と開票作業の時間について、理由を書く問題で、それぞれ4点です。問3では、松くい虫の被害を防ぐために、被害を防ぎたい松林の周りの松を切る理由を書く問題が5点、問4の(4)では、自分の行動と変化の流れを、状況・行動・変化に沿って書く問題が10点で、正答例は132字の文章です。字数の指定は、公開されている正答例の表記から分かる範囲で、問題冊子の指示そのものは、この記事では確認していません。実際の問題冊子で、字数の条件を確認してください。

なお、正答・正答例には、「漢字の誤字は減点の対象としない」「解答欄に印刷されている単位などが重複して書かれていても正答とする」「複数の小問を合わせて配点しているものは、すべて正しい場合のみ正答とする」と書かれています。複数の小問をまとめて配点している問題は、一部だけ合っていても点にならない、ということです。

令和8年度 適性検査Ⅱ(100点)

大問公式の説明(要旨)配点
問1身近な生活における数的処理を行う場面。与えられた条件をもとに、数量や図形などについて学習したことと結び付けて表現する21点
問2日時計づくりをきっかけに、影と影の間の角度と、見かけ上動く太陽の角度の違いを考える場面。太陽の位置と向き、影の向きの観察結果を関連付けて表現する22点
問3ピザ窯作りに係るレンガの運搬と並べ方、煙突の効果を考える場面。条件に基づいて考えたり、実験結果を関連付けたりして表現する26点
問4水に浮く野菜と沈む野菜がある理由を考える場面。体積や重さに着目して、実験結果を分析して表現する31点

適性検査Ⅱは、4つの大問が、21点・22点・26点・31点で、合計100点です。令和8年度の問題の題材は、数的処理、日時計と太陽の動き、ピザ窯と煙突、野菜の浮き沈みと、日常の場面に結び付いたものです。正答には、数値だけでなく、「えんとつを付けることで、空気をすいこむ力が強くなって、早く燃えるようになる」のような、理由を説明する記述(4点)も含まれています。県は、問題が自然科学や数理的な事象について、図や表、会話文などをもとに、必要な情報を収集、整理・分析し、見通しをもって筋道を立てて考える力をみるものだと、作成方針に書いています。

令和7年度との題材の違い

令和7年度の作成方針も県が公開しています。適性検査Ⅰは、長野県の献立紹介とアンケート、温泉地の活性化、エレキギター製造産業の発展、文献『世にもあいまいなことばの秘密』(川添愛著)を題材にした問題でした。適性検査Ⅱは、ドローンを再現した装置の導線のつなぎ方、初日の出と富士山の見え方、ストロー笛の長さと音の高さ、円筒分水工の仕組みが題材でした。

2年分を並べると、毎年、長野県に関わる題材(レタス、松くい虫、温泉地、エレキギター、円筒分水工など)と、身近な生活や学習の場面が取り上げられ、最後の大問Ⅰ-4には、文献の文章を読んで、自分の考えを書く問題が置かれています。全般的な作成方針(学習指導要領に基づく総合的な問題、事象を読み解き環境や社会に働きかけていく適性、情報を収集・整理・分析して筋道を立てて考える適性)は、2年とも同じ文言です。ただし、今年度の題材が来年度も出るわけではありません。題材そのものを覚える勉強ではなく、資料の読み取りと表現の型を身につける勉強になります(当サイトの考え方)。

令和8年度の適性検査Ⅱについては、県が2026年5月27日に、問2(2)の図4に誤記があったと公表しています。県は、誤りは設問の解答に直接関係しない内容で、解答するうえで影響はないと判断し、採点のやり直しはしないとしています。この公表は、県の「令和8年度適性検査問題正答・正答例」のページから、リンクをたどって見ることができます。

志願状況と合格者数(令和8年度)

掲載している年度:令和8年度(2025年12月実施)の入学者選抜。( )内は前年度(令和7年度)の数字です。出典は、長野県教育委員会のプレスリリースです。

諏訪清陵高校附属中学校 志願者数・受検者数の比較
出典:長野県教育委員会プレスリリース(令和7年11月13日・12月6日・12月16日)。エスペランサアカデミー作成
区分令和8年度令和7年度(前年度)
募集定員80名80名
志願者数(志願受付期間終了時)176名197名
志願時の倍率2.20倍2.46倍
受検者数(適性検査開始時点)171名192名
受検時の倍率2.14倍2.40倍
合格者数80名80名

諏訪清陵附属中の令和8年度は、志願者が176名で、前年度の197名から21名減りました。志願時の倍率は2.20倍で、前年度の2.46倍より低くなっています。適性検査の開始時点の受検者数は171名(倍率2.14倍)で、志願者から5名が受検しなかったことが、数字から分かります(当サイトの計算)。合格者数は80名で、募集定員と同じでした。

県の発表には、志願者数、受検者数、合格者数と、そこから出る倍率までが載っています。合格最低点、合格者の平均点、報告書の評定の分布などは、県の発表にも学校のページにも載っていません。学校の公式サイトには、「令和8年度入学者選抜検査結果等に関する口頭開示」の案内があり、合格発表から1年間、学校で検査結果の口頭開示を受けられると書かれています(平日の授業日8:30〜17:00)。受検した本人の結果を、後から確認する手段があるということです。県の要綱にも、適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱ、面接のそれぞれの結果を、特設サイトで閲覧できると書かれています。

令和9年度は、定員が70名に減ります。令和8年度の合格者数(80名)と比べると、10名少ない計算です。令和9年度の志願者数が、令和8年度(176名)と同じなら、志願時の倍率は2.51倍になります(176÷70、当サイトの計算で、あくまで仮定の計算です)。実際の志願者数は、志願受付が終わった後に、県が発表します。

合格後の手続と繰上げ合格

合格者には、県立中学校長から入学者選抜合格通知書が送られ、在籍小学校長には結果通知書が送られます。合格者の受検番号は、校内に掲示され、学校の公式ホームページにも掲載されます。入学する場合は、合格通知書を受けた者が、入学確約書を在籍小学校長を経て、2026年12月22日(火)午後3時までに提出します。学校は、入学確約書を提出した者を入学予定者とし、直ちに入学予定者証明書を交付します。入学予定者の保護者は、居住する市町村の教育委員会に、この証明書を持参して、県立中学校に就学する旨を届け出ます。

入学確約書を提出した後に、やむを得ない事情で入学を辞退する場合は、在籍小学校長を経て、入学辞退届を県立中学校長に提出します。入学予定者が募集定員に達しない場合は、繰上げ順位に従って、繰上げ合格候補者に、電話等で入学の意思を確認します。意思のある者が、繰上げ入学予定者になり、2027年1月29日(金)までに通知が送られます。2027年2月1日(月)以降も、入学予定者の他県への転居などで急な欠員が生じた場合には、繰上げ入学予定者の決定が行われることがあります。

県立中学校の入学手続で、いくらの費用が必要になるかについては、県の要綱には、入学審査料2,200円のほかには書かれていません。入学後の教材費、制服、行事の費用などは、公式のページでは確認できませんでした。必要な金額は、学校の説明会などで確認してください。

中高一貫の6年間と、学校の学び

学校の公式サイトの「中高一貫教育」のページには、6年間を4つの期に分けた学習が説明されています。公式の説明は、次のとおりです。

期公式の説明(要旨)
中学1年6年間の基礎を固める。学習・生活習慣の確立。学ぶことの意義や方法の理解。集団づくり。すべてを始める
中学2・3年諏訪清陵附属中学全面展開。深く学ぶ授業を中心とした活気ある生活。高い学力、広い視野、強い意志の養成
高校1年中入生(附属中の出身者)と高入生(高校から入学した生徒)が切磋琢磨する中で、意識や行動を大きく広げる。高校3年間の基礎を固める
高校2・3年清陵高校全面展開。自由な校風の様々な場面で自らを鍛え、仲間と共に高い志を実現する。高い学力、広い視野、強い意志の体現

学校は、附属中学校の活動を通して、「高い学力」「広い視野」「強い意志」を育むと書いています。「自由な校風」という言葉は、学校自身が、高校2・3年の説明の中で使っているものです。また、中学校と高等学校の間の交流が盛んで、先を見通して生活できる、とも説明されています。

総合的な学習の時間「AC」と「BC」

総合的な学習の時間は、2つに分けられています。ⅰ類は「Academic Communication(AC)」で、学び方を学びます。ⅱ類は「Building my Career(BC)」で、生き方を考えます。公式サイトの説明では、探究的・連続的な学びを実践している、と書かれています。

学年AC(学び方を学ぶ)BC(生き方を考える)
1年前期「Seiryo Times」で清陵を、後期「「すわ」っていいよ」で諏訪を題材に、情報収集や分析の仕方を学び、共同追究の良さを実感する9月 農林業体験学習(森林整備・農作業・家畜の飼養などを通して、勤労の尊さ、生産者の気持ち、いのちを育む大切さを考える)
2年前期は「防災減災」を題材に自ら問いを設定して追究。後期は「Seiryo TanQ」で、これまでの学びから自分でテーマを設定する10月 社会福祉体験学習(社会貢献のためにできることや、働くとは・生きるとはを考える)。7月 語学研修ⅰ(英語を母語とする家族が経営するペンションでの生活体験)
3年通年「Seiryo TanQ」。3年間の学びの集大成として、1つのテーマを粘り強く追究し、他者の意見を取り入れながら最適解を導く7月 キャリアウィーク(勤労体験と、働く人との懇談)。10月 研修旅行(関東・東北方面)。2月 語学研修ⅱ(希望者。海外で現地の学校と交流し、ホストファミリーと生活)

全学年共通の取り組みとして、10月の中間発表会と、2月の学習発表会があります。発表する立場では表現力・説明力を磨き、聞く立場ではクリティカルシンキング(批判的思考)の力を高める、と学校は説明しています。また、土曜日に授業を行う「土曜講座」では、先輩や保護者、地域の方の協力を得て、広く社会を見つめ、社会における役割や将来の生き方を考える、と書かれています。

2026年10月28日から30日にかけて行われた3年生の研修旅行は、学校のブログに報告が載っています。2日目は、ホテルで東北大学の教授と学生とともに震災学習を行い、東北大学で建築系、電気・電子系の学部の研究を見学しました。3日目は、東京清陵会(同窓会)の協力で、企業見学を行いました。これは令和8年度の3年生の実施内容の報告で、令和9年度入学生の旅行先を示すものではありません。

Eタイムと清陵ディベート

学校の「特色ある活動」のページには、2つの活動が紹介されています。「Eタイム」は、毎朝10分間、英語の本を読む活動で、英語力を高めるとともに、世界の文化を知ることができる、と書かれています。「清陵ディベート」は、示された論題について「肯定」「否定」のどちらかの立場に立ってディベートを行う活動で、世の中の問題について論理的に意見を述べあうことで、21世紀の社会を担うリーダーに必要な力を身につける、と説明されています。

入試の準備という点では、適性検査が「資料を読み取り、自分の考えを筋道を立てて表現する」力をみるのに対して、入学後の学びも、情報収集・分析、発表、ディベートなど、表現する活動が多く並んでいます。入試と入学後の学びが同じ方向を向いている、ということが、公式の資料から読み取れます(当サイトの考え方)。

部活動・行事・学校生活

学校の公式サイトには、中学校の部活動として、男子バスケットボール部、女子バスケットボール部、男子バレーボール部、女子バレーボール部、卓球部、陸上部、吹奏楽部、音楽部、書道部、美術部、科学部の11の部が紹介されています。中学校の部活動に加えて、高校の部活動に参加することも可能、とも書かれています。一人ひとりが「強い意志」をもって活動に取り組んでいる、というのが学校の説明です。

学校の「学友会」のページには、学友会が発行する「学友会だより」や、「清陵祭」の一般公開の案内(附属中学校の中学生企画の紹介を含む)が載っています。「清水ヶ丘便り」では、日々の授業の様子が発信されています。学校生活を知るには、これらの公式の発信が、手がかりになります。

年間の行事は、学校の公式サイトの「在校生・保護者の皆様へ」のページに、年間行事予定や月ごとの暦のPDFが置かれています。ここまでに紹介した、農林業体験(1年・9月)、社会福祉体験(2年・10月)、語学研修ⅰ(2年・7月)、キャリアウィーク(3年・7月)、研修旅行(3年・10月)、中間発表会(10月)、学習発表会(2月)のほか、清陵祭などの学校行事があります。行事の日程は年度ごとに変わるため、受験する年度の予定は、学校の資料で確認してください。

学校案内パンフレット(令和8年度版)は、学校の公式サイトで、PDFのデータ版が公開されています。このページで取り上げていない情報は、学校案内や説明会で確認してください。

過去問と市販の問題集

県教育委員会は、適性検査の問題冊子、解答用紙、正答・正答例を、年度ごとにウェブサイトで公開しています。令和8年度の問題冊子は、適性検査Ⅰ・Ⅱとも、表紙を含めてA4判両面印刷11ページで、解答用紙は、ⅠがB4判2ページ、ⅡがB4判1ページです(県の注記)。著作権法に基づき、一部公開されていない部分がある、とも書かれています。令和7年度・令和8年度の分は、県の「正答・正答例」のページで、問題冊子・解答用紙・正答のPDFを確認しました。令和4年度から令和6年度の分も、県の同じ系列のページ(正答・正答例及び評価基準)が用意されています。

公開されている資料内容
問題冊子・解答用紙令和7・8年度で公開を確認。一部、著作権の関係で非公開の部分あり
正答・正答例記述式の正答例を含む。令和7年度以前は「評価基準」も公開
適性検査問題作成方針全般的な方針と、各問のねらい(令和8年度・令和7年度など)

市販の問題集としては、教英出版から『県立屋代・諏訪清陵高等学校附属中学校 入学試験問題集 2027年春受験用』(3,190円)が出ています(2026年4月発売。丸善ジュンク堂の商品ページで書名を確認しました。価格は変わることがあります)。県の公式ページで公開されている過去問と、市販の問題集のどちらを使っても、受検する年度の問題の形式(会話文、資料、グラフ、文章を読んで書く記述)に慣れることができます。

対策の進め方

県は、適性検査について、「小学校6年生の概ね11月までに学習した内容を基にしたもの」と定めています。つまり、出題範囲は、小学校の学習内容です。ここから、対策は「新しい知識を足す」より、「小学校で学んだ内容を、資料と結び付けて表現する」練習になる、と考えられます(当サイトの考え方)。公式の資料から分かる範囲で、準備の流れを整理します。

1まず、令和8年度の問題と正答例を、1回分通して見る適性検査Ⅰ・Ⅱの問題冊子と正答・正答例を手元に置き、どんな形の問いが出るかを確認します。大問ごとの配点(Ⅰは20・28・30・22点、Ⅱは21・22・26・31点)を見ると、どの大問が点数の大きい部分かが分かります。
2適性検査Ⅰ:資料の読み取りと記述を、短い文章から練習する令和8年度の問1・問2のように、資料やグラフから分かることを読み取り、理由を短く書く問題が並びます。まず40字程度の短い記述から始め、問4のように、自分の経験を状況・行動・変化の流れで書く練習へ進める順序が考えられます。
3適性検査Ⅱ:実験や条件の問題を、条件を整理して解く日時計、煙突、浮き沈みのように、条件や実験結果を整理して考える問題が出ています。理科・算数の基本を確認しながら、「なぜそうなるか」を言葉で説明する練習を入れます。
4本番と同じ時間で解く各50分の検査を、20分の休憩をはさんで続けて解く練習をします。9:50から11:50までの流れを体験しておくと、当日の疲れ方を確かめられます。
5面接の準備をする志願理由、学習への関心・意欲、集団生活への適応がみられます。1グループ6〜8人、約20分の集団面接なので、他の人の話を聞く姿勢と、自分の考えを簡潔に話す練習が役立ちます。

学年ごとに分けると、小学4・5年生の間は、小学校の教科書の内容を確実にしながら、新聞やニュースを読み、感じたことを自分の言葉で書く習慣を作る時期、小学6年生の春から夏は、過去問に触れ、形式に慣れる時期、秋以降は、時間を計って解き、記述を見直す時期、という流れが考えられます(当サイトの考え方で、学校や県が示した学習計画ではありません)。

保護者が確認しておきたいこと

こんな関わり方は避けたい
  • 「何点で合格」と決められた基準があると考えて、点数だけで合否を予想する(公式には、合格最低点も、報告書の使い方も公表されていません)
  • 令和9年度の定員が70名に減ったことを知らないまま、前年度の倍率だけで判断する
  • 適性検査を、教科の知識を問う試験と同じように、暗記だけで準備する(作成方針は、資料の読み取りと表現をみると書いています)
  • 屋代高校附属中学校と同じ日の検査で、同時に出願できないことを見落とす(要綱は、他の公立併設型中学校の志願を認めていません)
代わりに、こうすると前に進みます
出願の前に、「①志願の期間(11月10〜12日)と、Web出願システムの準備、②入学審査料2,200円の納付、③在籍小学校への報告書の依頼状況、④適性検査と面接の当日の時程(9:50開始、面接は午後)、⑤入学確約書の期限(12月22日15時)」の5点を、1枚の紙に書き出してください。そのうえで、令和8年度の適性検査を1回分、時間を計って解くと、次にやることが見えてきます。

分からない点は、諏訪清陵高等学校附属中学校に問い合わせることができます。出願や手続の細かな運用は、県の要綱と、学校のホームページの案内が優先されます。同じ県の屋代高等学校附属中学校との違いは、別の記事(屋代高校附属中学校の入試対策)にまとめています。

よくある質問

Q.募集定員は何名ですか

A.令和9年度(2027年度入学)は70名です。令和8年度までは80名でした。県教育委員会が令和8年5月14日に公表しています。

Q.試験日と出願期間はいつですか

A.志願受付は2026年11月10日(火)から12日(木)まで、適性検査と面接は12月5日(土)です。合格発表は12月15日(火)の午前9時以降、入学確約書の提出は12月22日(火)午後3時までです。

Q.試験科目と配点を教えてください

A.適性検査Ⅰ(100点)と適性検査Ⅱ(100点)の筆記検査、集団面接(A・B・Cの3段階)です。報告書は、第5・6学年の評定の合計が54点満点です。

Q.入学審査料はいくらですか

A.2,200円です。Web出願システムで志願者情報を登録するときに納付します。

Q.令和8年度の倍率を教えてください

A.志願者176名で倍率2.20倍、適性検査の開始時点の受検者171名で倍率2.14倍、合格者80名でした(県教育委員会の発表)。

Q.合格最低点は公表されていますか

A.公表されていません。県の要綱は、適性検査の得点と報告書の評定合計点に、報告書の記載事項と面接の結果を加味して、総合的に判定すると定めています。

Q.過去問は手に入りますか

A.県教育委員会のウェブサイトで、令和7・8年度の問題冊子・正答などが公開されています(令和4〜6年度のページもあります)。市販の問題集として、教英出版『県立屋代・諏訪清陵高等学校附属中学校 入学試験問題集 2027年春受験用』(3,190円)があります。

Q.屋代高校附属中学校と同時に受けられますか

A.受けられません。要綱は、他の公立中等教育学校や公立併設型中学校の志願を認めていません。

Q.学費はいくらですか

A.県の要綱には、入学審査料2,200円のほかの費用は書かれていません。入学後の費用は、公式のページでは確認できませんでした。学校の説明会などで確認してください。

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