高校受験の直前期、体調管理と生活リズムの整え方|睡眠・感染症対策・前日と当日の準備

受験直前期の体調管理と生活リズムのアイキャッチ保護者向けコラム

プロ家庭教師が作成・監修 エスペランサアカデミー

入試が近づくと、「もっと勉強しなければ」と焦って、睡眠や食事が乱れてしまうご家庭は少なくありません。

ところが、直前期に点数を左右するのは、新しい知識より「普段の力を出せる体調」です。
睡眠不足や風邪で本来の力が出せないのは、本当にもったいないことです。

この記事では、直前期の睡眠・食事・感染症対策、勉強の仕上げ方、前日と当日の準備を整理します。
体調を整えることも、立派な受験勉強です。

結論:直前期は「知識を増やす」より「いつもの力を出せる体調を守る」

睡眠は、厚生労働省の睡眠ガイドで中学・高校生は8〜10時間が参考とされています。

感染症対策は、家族全員の習慣として整えます。

勉強は新しい教材を増やさず、過去問と間違いの見直しで仕上げます。

前日は早めに休み、持ち物は前々日までに揃えます。

直前期にいちばん大切なこと

入試の直前期(入試の1〜2か月前から当日まで)は、「勉強量を増やす」より「今ある力を落とさない」ことが大切です。
体調を崩して入試に出られないことが、最も避けたい事態だからです。

優先すること内容なぜ大切か
体調管理睡眠・食事・感染症対策本番で力を出すための土台
生活リズム起きる・寝る時間の固定入試の朝に頭が働く状態をつくる
勉強の仕上げ過去問と間違いの見直し今ある知識を本番で出せる形にする

「あと少しでもやらなければ」と焦るほど、睡眠が削られます。
直前期の1日は、勉強の1時間より、睡眠の1時間のほうが得点に貢献することもあります。

受験直前期の生活リズムの整え方の図

ポイント:入試は「当日の1日」の勝負

1日の入試で力を出すには、体調と生活リズムがそろっていることが前提です。

睡眠の整え方

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、子どもの睡眠時間について、小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間を参考に確保するよう示されています。
受験生の中学3年生も、この範囲が一つの目安です。

時期睡眠の整え方ポイント
入試の1か月前から起きる時間・寝る時間を毎日同じにする休日も、起きる時間を大きくずらさない
入試の2週間前から入試の開始時刻に合わせて起き、頭を使う練習をする朝、過去問を1教科解く習慣が有効
前日早めに布団に入る寝つけなくても、横になって休む

夜遅くまで勉強する習慣がある場合は、少しずつ、15分ずつ早めていくと無理がありません。
急に大きく変えると、かえって眠れないことがあります。

また、寝る前のスマホやゲームは、寝つきを悪くしやすいため、勉強後は画面を見ない時間をつくることをおすすめします。

食事と体調管理

特別な食べ物を増やす必要はありません。
普段の食事を、時間を決めて規則正しく取ることが基本です。

・朝食を毎日食べる習慣をつける(入試当日の朝も食べられるように)

・夜食は消化のよいものを少量にする

・水分をこまめに取り、冷えを避ける

・入試当日と同じ食事を、前もって試しておく

新しい食べ物やサプリメントを、直前に試すのは避けてください。
お腹の調子が崩れるリスクがあります。

感染症対策|インフルエンザなどに備える

冬は、インフルエンザや風邪が流行する季節です。
家族全員で、次のような基本の対策を続けましょう。

・帰宅後の手洗い・うがい

・人混みを避ける・外出時のマスクの活用

・部屋の換気と、加湿

・兄弟姉妹・家族が体調を崩したときの、生活空間を分ける工夫

インフルエンザについて、学校保健安全法施行規則(第19条)では、出席停止の期間の基準が「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで」と定められています。
入試を受けられるかどうかの扱いは、この基準とは別に、地域や学校で決められています。

場面確認すること相談先
発熱や体調不良かかりつけ医を受診し、受験の可否を相談するかかりつけ医・学校
病気で受験できなかったとき追検査・追試験などの制度の有無、条件、日程志望校・教育委員会の募集要項
家族が感染したとき受験生の生活空間を分け、体調を毎日確認するかかりつけ医

病気やケガなどで受験できなかった人のための制度(追検査・追試験など)は、地域や学校によって、あるかどうか、対象、日程が異なります。
募集要項で、必ず前もって確認しておいてください。

直前期の勉強の仕上げ方

直前期は、新しい教材に手を出すより、今ある教材を使い切ることが基本です。
具体的な進め方を整理します。

方法1 過去問は「解き直し」に時間をかける

解いた過去問を、間違えた原因別に分けて見直します。
同じ種類のミスを減らすことが、得点につながります。

方法2 間違いノートを毎日少しずつ見る

ノートを作り直すより、今あるものを繰り返し見るほうが、時間の節約になります。

方法3 苦手な単元は「基本問題」だけに絞る

難問に時間を使うより、基本問題で落とさず取る練習をします。
冬の勉強の進め方は冬からの逆転計画の立て方でも解説しています。

直前期に新しい問題集を買い足すと、どれも中途半端になりがちです。
冬休み・直前期の教材の考え方は、中3の冬休みの使い方も参考にしてください。

前日と当日の準備

前日・当日に慌てないために、持ち物と流れを前々日までに確認しておきます。

前々日までに確認すること

☑ 受験票・筆記用具・時計など、持ち物を揃える

☑ 会場までの経路と、集合時刻を確認する

☑ 当日の天候・交通の遅れに備え、早めに出発できるようにする

☑ 当日の食事・飲み物(水分)を用意する

前日の過ごし方

☑ 新しいことは増やさず、見直しを中心にする

☑ 夕食は普段どおりにとり、早めに入浴・就寝する

☑ 持ち物をもう一度確認して、玄関に置く

当日は、会場に余裕を持って到着するように家を出ます。
試験の合間は、答え合わせをせず、次の教科に気持ちを切り替えることが大切です。

ご家庭でできる声かけと、避けたいこと

声かけの例避けたい言い方理由
「体調はどう?」「ご飯食べられた?」「これで落ちたらどうするの?」不安を強め、集中力を下げる
「ここまでよく頑張ったね」「まだ足りないんじゃない?」努力を否定されたと感じやすい
「何かしてほしいことある?」「勉強しなさい」と繰り返す追い込まれた気持ちになりやすい

直前期は、保護者の方も不安になりますが、家庭が「落ち着ける場所」であることが、本人にとって大きな支えです。
結果を約束することはできませんが、「ここまで積み重ねてきた」という事実を、一緒に確認してあげてください。

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よくあるご質問

Q. 受験生は、1日何時間寝ればいいですか?

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、中学・高校生は8〜10時間を参考にするとされています。
直前期は睡眠を削らず、起きる時間・寝る時間を毎日そろえることが大切です。

Q. インフルエンザにかかったら、入試は受けられませんか?

出席停止の基準は「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで」(学校保健安全法施行規則)ですが、入試の扱いは地域や学校で異なります。
追検査の有無や条件を、募集要項で前もって確認してください。

Q. 直前期に新しい問題集をやってもいいですか?

おすすめしません。
教材を増やすと、どれも中途半端になりがちです。
過去問の解き直しと、間違えた問題の見直しに時間を使うほうが、効率がよくなります。

Q. 入試の前日は、何をすればいいですか?

新しいことは増やさず、見直しを中心にします。
持ち物を確認し、夕食は普段どおりにして、早めに休みます。
寝つけなくても、横になって体を休めることが大切です。

Q. 当日、緊張しすぎてしまいそうです。

緊張は多くの人が感じるものです。
会場に余裕を持って到着し、深呼吸や、軽くストレッチをするなど、自分が落ち着く方法を決めておくと安心です。
試験の合間は答え合わせをせず、次の科目に切り替えましょう。

まとめ

この記事のまとめ

直前期は「知識を増やす」より「いつもの力を出せる体調を守る」。

睡眠は中学・高校生は8〜10時間が参考とされる。
起きる・寝る時間を固定する。

感染症対策は家族で続け、追検査などの制度は前もって募集要項で確認する。

勉強は新教材を増やさず、過去問と間違いの見直しで仕上げる。

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