最終更新:2026年9月/令和9年度(2027年4月入学)入試向けの記事です。偏差値は民間の目安、倍率は令和8年度の実績です。最新の情報は石川県教育委員会・各校の公式サイトでご確認ください。
石川県の難関公立は、民間の偏差値の目安が60以上の6校です。トップは金沢泉丘(理数科72〜74・普通科70〜72)、次に小松が続きます。
令和8年度の確定出願倍率は、金沢錦丘1.47倍・金沢桜丘1.46倍・金沢二水1.41倍と、金沢市内の3校が高めでした。
9月からは、5教科の基礎の穴うめ→石川の過去問→ミスの管理の順で進めるのが基本です。
- 石川県の難関公立(偏差値60以上の県内上位6校)とは
- 6校の偏差値の目安と、令和8年度の確定出願倍率
- 学校ごとの特徴と、理数科・普通科の選び方
- 石川の入試で差がつくところと対策
- 実在を確認した過去問集・問題集
- 9月から3月までの月別の勉強法と、偏差値帯別の作戦
石川県の難関公立とは(偏差値60以上の6校)
答えから言うと、民間の偏差値の目安が60以上の公立高校は、金沢泉丘・小松・金沢二水・七尾・金沢桜丘・金沢錦丘の6校です。この記事では、この6校を「県内上位校」としてあつかいます。
- 理数科もある3校:金沢泉丘・小松・七尾
- 普通科の3校:金沢二水・金沢桜丘・金沢錦丘
次に続く金沢西は、偏差値の目安が58〜59で60未満です。国立の金沢大学附属高校は公立ではないため、この記事ではあつかいません。
入試の日程や、内申の計算、Web出願のしくみは、石川県公立高校入試2027の日程と仕組みの記事にまとめています。この記事では、難関校の中身と対策にしぼって説明します。
6校の偏差値の目安と令和8年度の確定出願倍率
結論として、偏差値の目安は金沢泉丘が70〜74でトップ、小松が67〜70、ほかの4校が61〜68ほどです。倍率は金沢市内の3校が1.4倍台でした。
| 学校・学科 | 偏差値の目安 | R8確定出願倍率(前年度) | 所在地 |
|---|---|---|---|
| 金沢泉丘 理数科 | 72〜74 | 1.21倍(1.21倍) ※普通科と合わせた数字 | 金沢市 |
| 金沢泉丘 普通科 | 70〜72 | 同上 | 金沢市 |
| 小松 理数科 | 68〜70 | 1.16倍(1.13倍) ※普通科と合わせた数字 | 小松市 |
| 小松 普通科 | 67〜69 | 同上 | 小松市 |
| 金沢二水 | 66〜68 | 1.41倍(1.25倍) | 金沢市 |
| 七尾 理数科 | 65〜67 | 0.95倍(1.01倍) ※普通科と合わせた数字 | 七尾市 |
| 七尾 普通科 | 61〜63 | 同上 | 七尾市 |
| 金沢桜丘 | 64〜66 | 1.46倍(1.46倍) | 金沢市 |
| 金沢錦丘 | 63〜65 | 1.47倍(1.53倍) | 金沢市 |
※偏差値は、民間の模試・情報サイト(みんなの高校情報、家庭教師のトライ、受験ラボ)による目安です。サイトによって2〜3違うため、幅で示しています。七尾の普通科は、普通コースと文系フロンティアコースをまとめた幅です。
※倍率の出典:石川県教育委員会「令和8年度 石川県公立高等学校一般入学(全日制)の出願状況」(公式・2026年3月3日発表)。志願変更後の確定出願倍率(確定出願者数÷一般入学枠)です。塾サイトの転記と照合した数字です。金沢泉丘・小松・七尾は、普通科と理数科を合わせた数字です。
※令和9年度の募集定員は2026年9月26日時点で未公表です。
令和8年度の主な数字は、金沢泉丘が定員400人に482人、小松が320人に370人、金沢二水が400人に562人、金沢桜丘が360人に524人の出願でした。七尾の出願倍率は、2月24日の時点では0.94倍でした。
金沢泉丘の倍率は1.21倍で、市内のほかの3校より低めです。しかし、受けるのはもともと成績の高い生徒です。倍率が低めでも、ライバルの平均レベルは高いと考えましょう。金沢二水は前年度の1.25倍から1.41倍に上がりました。倍率は毎年動くので、前の年の数字だけで「受かりやすい」と決めつけないことが大切です。
学校ごとの特徴と、理数科・普通科の選び方
結論は、6校のうち4校が、JST(科学技術振興機構)のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校一覧に載っていることです。理科や探究活動に力を入れたい子には、大きな判断材料になります。
金沢市泉野出町にあり、1893年に石川県尋常中学校として設立された伝統校です。SSH指定校一覧には、令和4年度からの「認定枠」として載っています。偏差値の目安は理数科72〜74、普通科70〜72です。
小松市丸内町にあります。理数科と普通科を置き、SSH指定校一覧には令和8年度指定(先導的改革Ⅰ期)として載っています。令和8年度の確定出願倍率は1.16倍で、前年度の1.13倍から少し上がりました。
金沢市緑が丘にあり、1948年創立の普通科の学校です。SSH指定校一覧には、令和7年度指定の文理融合基礎枠として載っています。令和8年度の確定出願倍率は1.41倍で、前年度から上がりました。
七尾市西藤橋町にあり、1899年創立。理数科と、普通科(普通コース・文系フロンティアコース)を置いています。SSH指定校一覧には令和4年度指定(先導的改革Ⅰ期)として載っています。
金沢桜丘(金沢市大樋町)は、1921年に石川県立金沢第三中学校として創設された学校です。金沢錦丘は、県立の金沢錦丘中学校がある学校です。令和8年度の確定出願倍率は、桜丘1.46倍、錦丘1.47倍でした。
※所在地・創立年は各校の百科事典項目(Wikipedia)、SSHは科学技術振興機構「SSH指定校一覧」、金沢錦丘中学校は石川県教育委員会「入学者募集」ページによります。最新の学校情報は各校の公式サイトでご確認ください。
理数科と普通科、どちらを志望する?
金沢泉丘・小松・七尾には理数科があります。令和8年度の県の資料では、この3校は普通科と理数科を合わせた数字で出願状況が公表されていて、理数科を志望しながら普通科を併願する人がいることがわかります。
- 理数科が向いている子:数学・理科が得意で、実験や課題研究にじっくり取り組みたい
- 普通科が向いている子:文系・理系をまだ決めていない。幅広く学びたい
- 迷ったら:併願のしかたを、令和9年度の募集要綱と中学校の先生に確認してから決める
学校説明会で聞いておきたいこと
- 1年生の1日の授業時間と、課題(宿題)の量
- 課題研究や探究活動は、何年生で、どのくらいの時間を使うか
- 部活動と勉強を両立している先輩の、平日の過ごし方
- 文系・理系を選ぶ時期と、2年生からのクラス分け
- 冬の通学(雪の日)に、多くの生徒がどう通っているか
聞いたことはメモに残し、家に帰ってから家族で比べると、学校ごとのちがいがはっきりします。
石川の入試で差がつくところと対策
結論として、難関校の受検者は基礎問題をほぼ落としません。差がつくのは、後半の思考問題と、ケアレスミスの数です。教科の順番や配点は、入試の仕組みの記事で確認してください。
- 英語:長文を読むスピードが勝負です。過去問の長文を音読し、2回目のほうが速く読めるようにします。リスニングは、音声つきの過去問集で週2回。
- 数学:後半の関数・図形でどこまで取れるか。「5分考えて手が止まったら次へ」のルールを過去問で練習します。
- 国語:記述で書ききる力。最初の1文で答えを書き、理由を1〜2文でそえる型を決めておきます。
- 理科:実験の問題で、表やグラフから考える力。計算問題は、解き方を声に出して説明できるかを確認します。
- 社会:資料の読み取りが中心です。表題・単位・年を先に見るくせをつけます。公民は10月までに1周しましょう。
石川県では、学校・学科ごとに一般入学の2日目に面接や適性検査を行うことがあります。志望校で行うかどうかは、令和9年度の募集要綱で確認しましょう。行う場合は、1月から志望理由を話す練習を始めると安心です。
使える過去問集・問題集(実在を確認したもの)
結論は、石川県の過去問集を1冊そろえれば十分です。上位層は、全国の公立入試を集めた問題集で演習量を増やすのも効果的です。ここでは、出版社のページで2027年度用を確認できたものだけを紹介します。
| 書名 | 出版社 | 使いどころ | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| 石川県公立高校(リスニング音声データダウンロード付)2027年度版 | 東京学参 | 2022〜2026年度の5教科+2021年度の4教科(DL版) | 1,760円 |
| 2027年受験用 全国高校入試問題正解 英語 | 旺文社 | 他県の公立入試で演習量を増やす(数学・国語・理科・社会もあり) | 3,795円 |
※出典:東京学参の商品ページ(2026年8月26日発売)、旺文社の商品ページ(2026年6月25日発売)。価格は2026年9月時点の掲載価格です。東京学参版は、2025年度国語の大問二と2026年度国語の大問三が掲載されていません。そのほかの出版社の石川県版2027年度用は、発売を確認できなかったため載せていません。
まずは東京学参の石川県版で、5年分を2周するのが基本です。国語は掲載されていない大問があるので、その分は学校の先生や塾で入手できるかを相談してみましょう。同じ種類の過去問集を何冊も買う必要はありません。石川の過去問を解き終わった偏差値65以上の子は、旺文社の全国版で他県の問題に挑戦すると、初めて見る問題への対応力がつきます。
9月から3月まで、月別の勉強法
結論は、11月までに5教科の穴をなくし、12月からは過去問中心です。出願や本番の日程は、入試の日程と仕組みの記事で確認してください。
| 時期 | 5教科(学力検査) | 内申・その他 |
|---|---|---|
| 9月 | 模試の答案で苦手単元を洗い出す。数学・英語は毎日1時間ずつ | 定期テストの2週間前から提出物とワークを3周 |
| 10月 | 石川の過去問を1年分。理科・社会は中1・中2の範囲を1周 | 学校説明会で理数科・普通科を比べる |
| 11月 | 過去問を週1年分。まちがい直しノートを作る | 定期テストに全力(中3の評定は2倍) |
| 12月 | 過去問を週2年分。冬休みは5教科を毎日。国語の記述と数学の図形を重点に | 三者面談で志望校・併願を相談 |
| 1月 | 過去問2周目。本番と同じ教科の順番で通しで解く日を週1回 | 面接がある学校は志望理由を話す練習 |
| 2〜3月 | 新しい問題は増やさない。まちがい直しノートだけを回す | 生活を朝型にそろえる |
※学習量は目安です。お子さまの到達度に合わせて調整してください。
冬休みの1日の時間割(例)
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 午前(3時間) | 過去問を本番と同じ時間で2〜3教科 |
| 午後(3時間) | 午前のやり直し→残りの教科の苦手単元 |
| 夕方(1時間) | 英語のリスニング、または国語の記述の書き直し |
| 夜(1時間) | 英単語・理社の暗記。まちがい直しノートを見返す |
※時間割は一例です。本番の時間帯に頭が働くよう、朝型の生活に整えていきましょう。冬休みの過ごし方は中3の冬休みの使い方の記事もどうぞ。
偏差値帯別の作戦(偏差値60以上)
結論として、今の偏差値によって、力を入れる場所はちがいます。ここでいう偏差値は、模試での目安です。
七尾の普通科や金沢錦丘などをめざす層です。まず教科書レベルの問題で失点しないことが先です。過去問では、前半の小問で落とした問題を全部やり直しましょう。平日は数学・英語を各1時間、理科・社会を30分ずつ。
金沢桜丘・金沢二水・小松の普通科などをめざす層です。後半の思考問題で、あと1〜2問とれるかが勝負になります。得意な教科をさらにのばし、「ほぼ満点を取れる教科」を2つ以上にしましょう。
金沢泉丘をめざす層は、ライバルも5教科で高得点をとります。差がつくのはケアレスミスの数です。過去問のミスを4種類に分けて記録し、同じミスを2度しない仕組みを作りましょう。旺文社の全国版で、初めて見る問題にも慣れておくと安心です。
偏差値が近い学校でも、理数科があるか、SSHの活動があるか、家から通いやすいかで、3年間の過ごし方は大きく変わります。お子さまの強みと、やりたい学び方が生きる学校を一緒に探してあげてください。志望校の選び方は志望校の決め方の記事も参考になります。
志望校を決める前のチェックリスト
- 通学:家から学校まで、毎日通える時間か(部活の朝練や冬の天候も考える)
- 学科:理数科と普通科のどちらで学びたいか、学校説明会で授業を見て決めたか
- 内申:中3の2学期の評定で、志望校の目安に届いているか
- 当日点:石川の過去問で、合格者の目安に近い点を安定して取れているか
- 併願:私立の併願校を決め、公立が不合格だった場合の進路も家族で話したか
Q. 模試の偏差値が志望校に少し足りません。志望校を下げるべきですか?
A. 12月までは、すぐに下げる必要はありません。どの教科のどの単元で点を落としているかを見て、1〜2か月で取り返せるかを判断しましょう。模試の結果の見方は模試でE判定・D判定からの逆転の記事も参考になります。
Q. 過去問は何年分解けばいいですか?
A. 5年分を2周するのが基本です。1周目は時間を計って解き、2周目はまちがえた問題だけをやり直します。始める時期は過去問はいつから?の記事でくわしく書いています。
Q. 女子で難関校をめざすとき、気をつけることはありますか?
A. 学校ごとの雰囲気や通学のしやすさも大切な判断材料です。女子の難関高校受験の記事にまとめています。
保護者がやってはいけないNG
- 偏差値の数字1つで「無理」「大丈夫」と決める。偏差値はサイトによって2〜3違う目安です。模試の結果は、教科ごと・問題ごとの中身で見ましょう。
- 倍率の上下だけで志望校を変える。令和8年度も、前年から上がった学校と下がった学校がありました。数字は毎年動きます。
- 過去問集を何冊も買う。同じ問題を収録した本をふやしても、演習量はふえません。1冊を2周するほうが力になります。
- 内申を軽く見る。石川は内申と学力検査の両方を見て合否を決めます。難関校をめざす子でも、中3の定期テストは最後まで大切です。
難関校の合否は、答案の「中身」を見ると変えられます
難関校を目指す子の多くは、どの教科もそれなりにできます。だからこそ、どこで何点落としているかを答案から見つけられるかどうかで、秋からの伸びが変わります。
エスペランサアカデミーは、完全オンラインのプロ家庭教師による1対1指導です。模試や過去問の答案を1問ずつ分析し、内申と当日点の両方から逆算した学習計画を作ります。
直近の模試や過去問の答案をお持ちください。志望校合格までに何をすればよいか、具体的にお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。
まとめ
- 石川県の偏差値60以上の公立は、金沢泉丘・小松・金沢二水・七尾・金沢桜丘・金沢錦丘の6校
- 偏差値の目安は金沢泉丘の理数科72〜74がトップ(民間の目安で、サイトにより2〜3違う)
- 令和8年度の確定出願倍率は金沢錦丘1.47倍、金沢桜丘1.46倍、金沢二水1.41倍が高め。金沢泉丘は1.21倍
- 6校のうち4校(金沢泉丘・小松・金沢二水・七尾)がSSH指定校一覧に載っている
- 差がつくのは後半の思考問題とケアレスミス。ミスを分類して記録する
- 過去問集は石川県版を1冊、2周が基本。上位層は全国版で演習量を増やす


