秋の三者面談、親は何を聞くべき?|「大丈夫」を鵜呑みにしない5つの質問

秋の三者面談で親が聞くべき5つの質問保護者向けコラム
結論
三者面談は「報告を聞く場」ではなく、次の3か月の作戦を決める場です。
先生の「このままいけば大丈夫でしょう」は、多くの場合「今の学力で合格圏に入る学校であれば」という条件つきの言葉です。その条件を言葉にしないまま帰ると、打ち手が11月以降にずれ込みます。面談の15分で決めるべきは、合否の予想ではなく「何を、いつまでに、どこまで上げるか」の3点です。
この記事でわかること
  • 先生の「大丈夫」をそのまま受け取ってはいけない3つの理由
  • 面談で必ず聞くべき5つの質問(そのまま使えます)
  • 面談後に伸びる家庭と、失速する家庭の分かれ目
  • 志望校を動かすかどうかの判断基準と、その期限

「大丈夫です」をそのまま受け取ってはいけない3つの理由

先生が嘘をついているわけではありません。立場によって見ている数字が違うだけです。

理由1 面談は1組10〜15分で、全員に同じ枠が割り当てられている

時間内に収めるため、話はどうしても要約されます。踏み込んだ話は、こちらから質問しない限り出てきません。沈黙は「順調」の意味ではありません。

理由2 学校が見ているのは主に評定、塾が見ているのは主に模試

同じ生徒でも、学校では「安全圏」、塾では「厳しい」と言われることがあります。どちらかが間違っているのではなく、見ている指標が違うのです。両方を並べて初めて現在地が分かります。

理由3 「大丈夫」の対象が第一志望とは限らない

安全校を含めた全体を指して「大丈夫」と言われている場合があります。どの学校を指しているのかを、必ず学校名で確認してください。

面談で必ず聞く5つの質問

そのまま読み上げて使える形にしました。メモを持って行き、答えをその場で書き取ってください。

  1. いまの評定で、第一志望はどのあたりに位置しますか。(学校名を出して聞く)
  2. あと何点、または評定をいくつ上げれば、判定は変わりますか。(数字で答えてもらう)
  3. 併願はどこを想定していますか。その出願の締切はいつですか。
  4. いま削ってよい科目はどれですか。(全部やる、は指示ではありません)
  5. 次にこの話をするのはいつですか。(次の判断日を決めて帰る)

5つ目がいちばん大事です。次の判断日が決まっていない面談は、実質的に何も決まっていません。

面談後に伸びる家庭と、失速する家庭

伸びる家庭
  • 面談の答えを数字でメモして帰る
  • その週のうちに勉強の配分を1つ変える
  • 次の判断日をカレンダーに入れる
  • 併願校の締切を先に調べておく
失速する家庭
  • 「大丈夫と言われた」で終わる
  • 不安になって全科目の勉強量を増やす
  • 本人に「もっとやりなさい」とだけ伝える
  • 次に見直すタイミングを決めない

差がつくのは意欲ではなく、面談の内容を「今週の行動」に翻訳できたかどうかです。

志望校を動かすかどうか、3つの判断基準

基準1 評定がまだ動くか

2学期の成績が確定するまでは、評定は変わる余地があります。提出物や小テストで戻せる分がどれだけ残っているかを、担任に具体的に確認してください。

基準2 当日の試験で埋められる差か

第一志望の過去問を1年分だけ、時間を計って解いてみてください。合格の目安に対して何点足りないかが分かれば、残り時間で届く差かどうかを判断できます。感覚ではなく点数で見ます。

基準3 家庭で確保できる時間が足りているか

必要な勉強量に対して、平日に使える時間が明らかに足りていない場合、志望校ではなく勉強のやり方のほうを先に変えるべきです。

判断の期限

志望校を動かすかどうかは、11月の模試の結果が出るまでに決めれば多くの場合間に合います。9月・10月の判定だけで下げる必要はありません。ただし併願校の出願締切は学校ごとに異なるため、締切だけは今週のうちに調べておいてください。

今日からの3つの行動

  1. 面談で聞く5つの質問を紙に書き出す。当日は読み上げるだけにします
  2. 第一志望の過去問を1年分、時間を計って解く。何点足りないかを数字にします
  3. 併願候補の出願締切を調べて、カレンダーに入れる。ここだけは遅れを取り戻せません

学年・受験別に、面談で確認すべきこと

中3(高校受験)

評定が合否に直接効くため、2学期末までに何を戻せるかが最大の論点です。提出物・小テスト・実技科目の扱いを、科目ごとに具体的に聞いてください。推薦を使うかどうかの分岐も、この面談で方向を決めておきます。

高3(大学受験)

共通テストの出願はすでに動いています。面談では受験方式(一般・推薦・総合型)の組み合わせと、科目を絞るかどうかを確認します。「全部やる」は秋以降、最も危険な方針です。

中学受験(小6)

塾の面談では、持ち偏差値と併願の組み方が中心になります。第一志望を変える話より先に、安全校を含めた受験日程が成立しているかを確認してください。日程が組めていないと、当日の1回の結果で選択肢がなくなります。

保護者がやってはいけない3つのこと

  • 面談の帰り道に、その場で志望校を下げると言い渡す。本人の中で理由が整理されていないため、納得ではなく諦めになります
  • 先生の言葉を、そのまま本人に伝える。「厳しいと言われたよ」は情報ではなく圧力になります。伝えるのは数字と次の行動だけで十分です
  • 不安から勉強量を一律に増やす。秋以降に必要なのは量ではなく、削る科目を決めることです

「聞いたけれど、結局どう動けばいいか分からない」ときは

面談で数字は分かっても、その数字から逆算した一週間の計画までは、学校でも塾でも作ってもらえないことがほとんどです。ここが家庭で最も詰まりやすい部分です。

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まとめ

三者面談は、合否を告げられる場ではありません。残り期間の使い方を決めるための、年に数回しかない情報収集の機会です。

持ち帰るべきものは「大丈夫」という言葉ではなく、①いまの位置を示す数字 ②あと何を上げればよいか ③次にいつ判断するかの3つです。この3つが手元にあれば、11月の模試まで迷わず進めます。

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