結論:チャレンジスクールの入試は、学力検査がなく「面接」と「作文」で選ばれます
- 検査は2027年2月21日(日)で、合格発表は3月1日(月)です。
- 検査の内容は面接と作文(50分)です。調査書は出さず、志願申告書を出します。
- 入学考査料は950円です。出願はインターネットで1校だけ、1部から3部に志望順位をつけます。
- 第二次募集は3月4日に出願、3月9日に検査、3月12日に発表です。
出典:東京都教育委員会の令和9年度入学者選抜実施要綱(チャレンジスクール)。最終確認は必ず要綱と各校の案内で行ってください。
🏫 チャレンジスクールとはどんな学校か
チャレンジスクールは、東京都が設けている定時制の高校の一つです。総合学科で、午前部・午後部・夜間部の三部制になっています。小学校や中学校で不登校を経験した人、長く休んだ経験のある人、高校を途中でやめた人などを主に受け入れる学校です。自分に合った時間帯の部を選んで通えるのが特色です。
他の部の科目も学べるので、3年間で卒業することもできます。東京都教育委員会の高校の種類の案内に、そのように書かれています。
対象になる学校
| 区分 | 学校名 |
|---|---|
| チャレンジスクール(定時制・単位制・総合学科) | 六本木高校、大江戸高校、世田谷泉高校、稔ヶ丘高校、桐ヶ丘高校、小台橋高校、立川緑高校 |
| チャレンジ枠(普通科) | 八王子拓真高校(チャレンジ枠) |
この記事でいう「チャレンジスクール」は、上の7校と、八王子拓真高校のチャレンジ枠の入試を指します。八王子拓真高校には、チャレンジ枠のほかに一般枠があります。一般枠は定時制の入試になるので、別の記事で扱います。
「単位制」と「三部制」ってなに?
- 単位制とは、学年ごとに決まった科目を全部そろえて進級するのではなく、決められた数の単位(授業の積み重ね)を集めて卒業する仕組みです。
- 三部制とは、1日を午前・午後・夜間の3つの部に分け、生徒が自分の通う部を選ぶ仕組みです。入試では1部から3部までのどれを第1志望にするか、順位をつけて出願します。
📝 入試のしくみ:学力検査はなく、面接と作文で選ぶ
チャレンジスクールの検査は、面接と作文です。国語・数学・英語などの学力検査はありません。調査書(中学校の成績表のようなもの)も出す必要がありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 検査の内容 | 面接と作文 |
| 作文の時間 | 50分 |
| 調査書 | 提出は求められていません |
| 出す書類 | 志願申告書(学校が決めた用紙)。全日制で出す「自己PRカード」のかわりになります |
| 審査結果の出し方 | 志願申告書・面接・作文を合わせて決めます |
面接か作文のどちらかを受けなかった場合は、受検をやめたものとみなされます。ただし、病気など正当な理由で一部を受けられなかった場合は、受けたものとして扱われます。
志願申告書や面接、作文それぞれの点数の割り振りは、各校の案内で確認してください。ふだんの学校生活の成績よりも、「なぜこの学校で学びたいのか」「これからどう過ごしたいのか」を自分の言葉で伝えることが大切になる入試です。
📅 令和9年度(2027年度)入試の日程
日程は、第一次募集と第二次募集に分かれます。第1学年相当(高校1年生として入学する人)と、第2学年相当以上(高校をやめた人などが2年生以上として入学する人)で、検査の日が違います。
第一次募集
| 事項 | 日時 |
|---|---|
| 出願の入力(インターネット) | 2026年12月18日(金)から2027年2月4日(木)午後5時まで |
| 書類の提出(必着) | 2027年1月29日(金)から2月4日(木)まで |
| 検査(第1学年相当) | 2月21日(日) |
| 検査(第2学年相当以上) | 2月19日(金) |
| 面接 | 2月21日(日)以後、各校が決めた日時 |
| 合格発表(インターネット) | 3月1日(月)午前8時30分 |
| 合格発表(校内の掲示) | 3月1日(月)午前9時30分 |
| 入学手続 | 3月1日(月)午前9時30分から午後3時30分、3月2日(火)午前9時から正午 |

第二次募集(第1学年相当のみ)
第一次募集で入学の手続きをした人が募集人員に届かなかった学校では、第二次募集が行われます。
| 事項 | 日時 |
|---|---|
| 出願 | 3月4日(木)午前9時から午後3時 |
| 検査 | 3月9日(火) |
| 合格発表(インターネット) | 3月12日(金)午前8時30分 |
| 合格発表(校内の掲示) | 3月12日(金)正午 |
| 入学手続 | 3月12日(金)正午から午後3時、3月15日(月)午前9時から正午 |
第二次募集でも定員に届かない学校では、第三次募集が行われます。日程はそのとき別に定められます。第四次募集は行われません。
🧾 出願のしかたと書類
出願は、インターネットの専用サイトに入力するのが基本です。やむを得ない場合だけ、決められた紙の入学願書を使います。書類は、書類提出期間のうちに届くよう、追跡できて対面で受け渡される方法(簡易書留など)で送ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出願できる学校 | 1校だけ |
| 志望順位 | チャレンジスクールは1部から3部までの各部に順位をつけます。八王子拓真高校のチャレンジ枠は1部か2部に順位をつけます |
| 入学考査料 | 950円(出願サイトでの支払い、または納付書での支払い) |
| 志願申告書 | 学校所定の用紙。自己PRカードのかわりに出します |
| 調査書 | 提出不要 |
| 高校をやめた人(取得した単位がある場合) | 高校の単位修得証明書と成績証明書(学校所定の様式) |
中学校の先生が行う手続き
東京都内の中学校に在学している人の場合、中学校の校長先生が入学願書の内容を確認して登録し、志願者の一覧を作ります。都外の中学校などの場合は、この登録と一覧づくりはありません。出願前に、中学校の先生に出願する学校とスケジュールを伝えておくと安心です。
✍️ 検査当日の流れ(作文と面接)
作文は50分間です。集合時刻と作文の開始時刻は、学校によって次のように分かれます。面接は、学校が決めた時刻に行われます。受験者が多い場合は、面接が2日間にわたることもあります。
第一次募集
| 学校 | 集合 | 作文 | 面接 |
|---|---|---|---|
| 世田谷泉、小台橋、立川緑 | 午前8時30分 | 午前9時00分から9時50分 | 各校が決めた時刻 |
| 六本木、大江戸、稔ヶ丘、桐ヶ丘 | 午前9時30分 | 午前10時00分から10時50分 | 各校が決めた時刻 |
| 八王子拓真(チャレンジ枠) | 午前8時30分 | 午前9時00分から9時50分 | 2月22日(月) |
第二次募集
| 学校 | 集合 | 作文 | 面接 |
|---|---|---|---|
| 世田谷泉、小台橋、立川緑、八王子拓真(チャレンジ枠) | 午前8時30分 | 午前9時00分から9時50分 | 各校が決めた時刻 |
| 六本木、大江戸、稔ヶ丘、桐ヶ丘 | 午前9時30分 | 午前10時00分から10時50分 | 各校が決めた時刻 |
検査の会場は、受検票に書かれています。前日までに、行き方と所要時間を確かめておきましょう。
🎯 合格者の決まり方
チャレンジスクールには部が複数あるため、合格者の決め方に少し複雑なルールがあります。やさしく言うと、次の順番です。

- まず、各部の募集人員を合わせた人数を、審査結果の高い順に決めます。
- 次に、それぞれの部を第1志望にした人の中から、その部の合格候補者を決めます。
- 第1志望の人だけで定員に届かない部は、足りない人数を、志望順位にもとづいて審査結果の高い順に補います。
- それでも足りない部は、まだ合格候補者になっていない受検者の中から、審査結果の順に補います。
つまり、まずその部を第1志望にした人の中から合格候補者が選ばれます。一方で、第1志望の部に入れなくても、第2志望、第3志望の部で合格になることがあります。通いたい時間帯に順位をつけて、正直に出願することが大切です。
特別枠について
高校を途中でやめた人(中途退学者)を対象にした特別枠があります。八王子拓真高校は特別枠の対象外です。特別枠の合格候補者が募集人員に足りないときは、中学校を卒業した(卒業見込みの)人で補うことができます。
🔁 志願変更のルール
志願変更とは、いったん出した願書を取り下げて、別の学校に出し直すことです。変更できるのは1回だけです。
| 事項 | 日時 |
|---|---|
| 入学願書の取下げ | 2月10日(水)午前9時から午後3時 |
| 入学願書の再提出 | 2月12日(金)午前9時から正午 |
- 変更できるのは第1学年相当の人だけです。第2学年相当以上の人は変更できません。
- 変更先は、全日制の都立高校(全日制の応募資格がある人に限る)、ほかのチャレンジスクール、一橋高校、浅草高校、荻窪高校、八王子拓真高校(一般枠)、砂川高校です。
- 返却を受けたチャレンジスクールに、もう一度出し直すことはできません。
- 全日制へ変更するときは、入学考査料の差額1,250円を再提出先で現金で払います。
- 面接のある学校などへ変更するときは、新しく自己PRカードを作り、調査書と一緒に出します。
全日制の都立高校からチャレンジスクールへの変更はできません。逆の、チャレンジスクールから全日制への変更はできます。
👤 応募できる人(応募資格)
応募資格は、「第1学年相当」と「第2学年相当以上」で分かれます。
| 区分 | 要件 |
|---|---|
| 第1学年相当 | 都立高校の定時制の応募資格がある人。または、その資格がある高校等中途退学者で、2026年12月までに取得した単位が18単位以下の人 |
| 第2学年相当以上 | 高校等中途退学者で、在学期間が1年以上あり、2026年12月までに取得した単位が19単位以上の人 |
第二次募集には、第1学年相当の応募資格が準用されます。すでに国立・私立高校に入学の手続きを終えた人は、以後の募集への出願を遠慮するよう求められています。
なお、推薦、第一次募集で合格した人、通信制の前期、中高一貫教育校などの合格者は、第二次募集に出願できません。複数の入試を受ける予定の人は、順番に気をつけてください。
🗓️ 準備のスケジュール
チャレンジスクールの入試は、学力検査がないぶん、「話す」「書く」の準備が中心になります。夏から冬にかけて、次の順番で進めると無理がありません。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 夏休みから9月 | 見学会や説明会に参加して、通いたい部と学校を絞ります。保護者の方と一緒に学校の雰囲気を確かめましょう |
| 10月から11月 | 入試の日程と出願方法を確かめます。募集人員は10月ごろに発表されるので、確認します |
| 12月 | 出願サイトの入力が12月18日に始まります。志願申告書の下書きをつくります |
| 1月 | 書類を準備して、1月29日以降に送ります。作文を、50分で書く練習を重ねます |
| 2月 | 面接の練習をします。2月21日の検査にそなえます |
| 3月 | 3月1日に合格発表と入学手続です |
作文は、短い時間で自分の考えを順序よく書く練習が役に立ちます。面接は、家族や中学校の先生に聞き手をお願いして、声に出して話す練習をしましょう。
🎓 まとめ
都立チャレンジスクールの入試2027のポイントは次のとおりです。
- 検査は面接と作文(50分)で、学力検査も調査書もありません。
- 検査は2月21日(日)、合格発表は3月1日(月)です。第二次募集は3月4日出願、3月9日検査、3月12日発表です。
- 出願は1校だけ。1部から3部に順位をつけ、入学考査料は950円です。
- 志願変更は1回だけ。取下げは2月10日、再提出は2月12日です。
- 募集人員と各校の細かい選考方法は、要綱と各校の案内で最終確認してください。
学力のテストがない入試だからこそ、「自分のことを自分の言葉で伝える」準備が合否につながります。進路に迷ったら、早めに説明会へ参加し、中学校の先生にも相談してください。


