<科目別勉強法>算数

夏休み・秋・冬それぞれの算数勉強法のコツ

目次

夏休み中の算数の勉強法

夏休み中の勉強はとかく,力みすぎになりがちです。たしかに夏休みは多くのことを吸収するべき時期ですが,欲張りすぎては,「虻蜂取らず」(両方同時に取ろうと欲張ったために失敗する)になってしまいます。必要なことを重点的に取りあげ,集中的に勉強し,少しでも得意な分野を増やすようにしましょう。以下に夏の勉強法のポイントをあげてお
きます。

①「速さ」は図解・表解で

速さの問題は,文章中の数値をいかに早く整理して,一見しただけで内容がわかるようにできるかが重要です。そのためには,できるだけたくさんのタイプの問題にあたり,問題文を表グラフ,線分図などで表す練習をしましょう。すると,文章を読んでいるだけでは気付けない,速さ,時間,道のりの大事な関係を発見でき,さらには,比を利用して速く正確に解ける方法も見いだせるのです。

②図形は自分でえがく

図形の問題に取り組む際自分で図をえがかずに計算だけで解こうとしてはいけません。自分で図をえがくと,図形の性
質や構成を実感をもって理解できますし,問題パターンを覚えます。図形の問題はある程度,型にはまったものですから,問題パターンを覚えることが重要になります。相似形を利用する問題などは,補助線の引き方が決まっていますから,それを覚えるためにも,自分で図をえがくことです。また,補助線を引くときには,「相似な三角形を作る」といった目的を明確に意識することで,どこに線を引くべきかもわかります。立体図形の切断は,切断面が思い浮かばなければ参考書などでその形を覚えてしまうことです。そう多くの切断パターンはありません。3回もえがけば覚えられます。

③「計算」は集中して


日々の勉強スケジュールの中に計算練習を取り入れるのは当然のことですが,そのときに短時間でミスなくこなす練習が重要です。計算練習は時間をかけてだらだらやってもあまり力はつかないからです。また,計算練習の中に一行問題を加えて,全部で10題を15分以内に解くように練習しましょう。

④「数」の問題は書き出す

場合の数,数の性質などの問題は,ある程度書き出すことで問題の意味がわかります。しかし,それでも解けないときは解説を素直に見ること。この種の問題は, 自分でも意外なほど単純なことで見落としがあるものです。なお,解説を見てもよくわからない問題もあります。その場合は無理に時間をかけるのではなく,頭を切りかえ,基本問題を復習するような勉強法も必要です。夏休みの目的は,秋以降に取り組む発展的な問題に向けて,確かな基礎力を身につけることにあるのです。

秋の勉強は過去問題を中心に

夏休みの後半から秋にかけては, とにかく志望校の過去問題をできるだけ多く解き,志望校の問題の雰囲気に慣れることが大切です。模擬テストがわりに入試直前にするものではありません。学校によっては,過去に出題した問題と類似した問題を出すこともありますし,出題の形式も似かよったものになりますから, しっかり練習し,過去問題に慣れるようにしましょう。この時期は,過去問題を解くのに,時間をはかってテスト形式で行う必要は必ずしもありません。まずは,じっくりと時間をかけて,納得できるまで解きましょう。このとき解けない問題は,解説を見てもかまいません。過去問題を何年分か練習しているうちに傾向の変化がわかるようになればしめたものです。

秋は模試を上手に利用しよう

秋の中ごろは多くの模試があります。不安感に駆られて数多くの模試を受けがちになりますが,ある程度数をしぽり、じっくり復習できる範囲で受けることが大切です。試験を受けるために勉強時間がなくなるようでは本末転倒です。また,模試を受ければもちろん結果が出ますが, これを見て,思わしくない結果に絶望的になったり,あるいは思いのほか良い点数であったことで油断してはいけません。順位や合格可能性にばかり目を奪われるのもいけません。必要なのは答案の内容をよく点検することです。本当はわかっていたのに, うっかりミスはしていないか, 自分の苦手分野はどこかなどをチェックし,今回の結果を次のテストにいかすことが重要なのです。次回の模試ではこの点を直そうという具体的な目標をもちましょう。それが得点力の向上につながるのです。

冬の勉強はムリなくムダなく

入試間近の時期のポイントをあげます。
①過去問題は時間をはかってくり返すこと。
②一行問題をしっかり練習し,やさしい問題を取りこぽさないこと。
③直前期には難問に手を出さないこと。わざわざ自分を混乱させるようなことをする必要はありません。
④過去に自分が解いたことのある問題をくり返し,新しい問題には手を出さないこと。過去にやったものをくり返すことで,確実さを身につけ, 自分に自信をもつことができます。これが何より大切です。もし直前になって新しい問題に手をつけ,万ーそれが解けなかった場合不安感につながり,解ける問題まで解けなくなってしまいます。
⑤自分が苦手な単元が残ったら,あえて無視すること。
苦手な単元がひとつくらいあっても,得意な単元で得点することにすればよいのです。
入試直前に苦手な単元を克服しようとしても,うまくいかないものです。
⑥睡眠を十分にとった上で勉強すること。
算数の勉強は,睡眠不足の状態で行っても効果はありません。常に頭がよくはたらく状態で勉強すべきです。
以上のことを心がけて努力してみましょう。努力は必ず報われるものです。

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