高校の定期テストは、中学とはまったく別物です。範囲が広く、科目数が多く、暗記だけでは通用しません。しかも評定平均は高1の1学期から積み上がり、推薦入試に直結します。この記事では、2週間前からの逆算スケジュールと、科目別の具体的な進め方をまとめました。
・中学と高校で、定期テストの何が変わるのか
・2週間前からの逆算スケジュール(そのまま使えます)
・国語・数学・英語・理科・社会の科目別の進め方
・評定を上げるために、テスト以外で必要なこと
・部活と両立するための時間の作り方
中学と高校で、何が変わるのか
高1の最初のテストで、多くの生徒が点数を落とします。理由は努力不足ではなく、ゲームのルールが変わったからです。
| 項目 | 中学 | 高校 |
|---|---|---|
| 科目数 | 5教科+実技4 | 10科目前後(数学だけで2科目など) |
| 範囲の量 | 教科書30〜50ページ | その2〜3倍 |
| 出題 | 教科書とワーク中心 | 授業プリント・問題集からも |
| 問われ方 | 覚えているか | 使えるか・説明できるか |
| 準備期間 | 1週間で間に合う | 2週間必要 |
中学のやり方(テスト1週間前から詰め込む)では、物理的に間に合いません。2週間前から動くことが、高校の定期テストで最も重要な変更点です。
2週間前からの逆算スケジュール
そのまま使えるように、日付ベースで示します。テスト初日を「D日」とします。
配られた範囲表を見て、全科目を「得点源」「普通」「危険」の3つに分けます。危険な科目に、最も多くの時間を配分します。この仕分けを最初にやるかどうかで、結果が変わります。
問題集やプリントを一通り解きます。この段階では、できなくて構いません。目的は「何ができないか」を洗い出すことです。間違えた問題に印をつけます。
ここが最も点数に直結します。できた問題は二度と解かない。1周目で印をつけた問題だけを解き直します。ここで解ければ印を消します。
印が残っている問題を最終確認。同時に、社会・生物などの暗記科目を集中的に詰めます。暗記は直前が最も効率的です。
高校は数日にわたって実施されます。前日は翌日の科目だけ。ここで他の科目に手を出すと、どちらも中途半端になります。
全科目を同時に少しずつ進めること。科目数が多い高校では、これをやると全科目が1周目のまま本番を迎えます。危険な科目から順に、1科目ずつ仕上げてください。
科目別の進め方
数学
高校数学は問題集の反復がすべてです。教科書を読んでも点数は上がりません。
解けなかった問題に印。5分考えて手が出なければ、すぐ解答を見て構いません。
ここを飛ばすと身につきません。「見て分かった」は「できる」ではありません。
テスト当日までに、印がすべて消えている状態を目指します。
授業でやった例題は、必ず出ます。教科書の例題と、授業プリントの問題は、数字を変えて出題されることが非常に多いです。まずここを完璧にしてください。
英語
高校英語は「コミュニケーション英語」と「論理・表現」など複数に分かれます。それぞれ対策が違います。
・本文を音読して、日本語訳が言えるか確認
・新出単語と熟語を書けるようにする
・教科書の設問は必ず解く
・本文の順番を入れ替えて出ることがあるので、どの段落かで覚えない
・文法問題集の該当範囲を2周
・間違えた問題は「なぜその答えか」を1行で書く
・英作文が出る場合は、教科書の例文をそのまま暗唱できるようにする
単語はテスト範囲の単語を、書けるところまでやってください。読めるだけでは、書く問題で落とします。
国語
現代文は「範囲が決まっている定期テスト」に限っては、準備すれば確実に点が取れる科目です。
やることは3つ。①本文を読み直す ②授業のノート・プリントで先生が強調した箇所を確認する ③漢字と語句を書けるようにする。とくに②が重要で、記述問題の模範解答は授業の説明そのままであることが多いです。
古文・漢文は暗記科目として扱ってください。助動詞の活用と意味、重要単語、句形。ここを覚えれば、本文が読めます。現代語訳を丸暗記するのではなく、文法から訳せる状態を目指します。
理科(物理・化学・生物)
高校理科は、科目によって性質がまったく違います。同じ勉強法では通用しません。
| 科目 | 性質 | やること |
|---|---|---|
| 物理 | 理解型 | 公式の暗記より「なぜその式か」。問題集の典型問題を反復 |
| 化学(理論) | 計算型 | mol計算を手が覚えるまで。単位を必ず書く |
| 化学(無機・有機) | 暗記型 | 色・沈殿・反応を表にして覚える |
| 生物 | 暗記+論述型 | 用語を書けるように。加えて「説明せよ」の練習 |
物理を暗記でやろうとすること。公式を覚えても、状況設定が変わると使えません。逆に無機化学を理解でやろうとするのも非効率です。科目ごとに頭の使い方を切り替えてください。
社会(地歴・公民)
高校の社会は、中学のように用語だけ覚えても点になりません。「なぜそうなったか」の流れが問われます。
効率的なのは、教科書を1章分読んだあと、何も見ずに流れを口で説明する方法です。「◯◯が起きて、その結果◯◯になった」と言えれば、記述問題にも対応できます。
用語の暗記は、一問一答を「答えから問題を言う」逆方向でもやってください。「班田収授法とは?」だけでなく「これを説明しなさい」に対応できます。
科目数が多くて、何から手をつけるか分からないとき
範囲表を見せていただければ、どの科目にどれだけ時間を配分すべきかを一緒に決めます。プロ講師が学習計画を設計します。
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テストの点数以外に、評定を左右するもの
高校の評定は、テストの点数だけでは決まりません。推薦入試を視野に入れるなら、ここは落とせません。
とくに提出物は、テストで90点を取っても取り返せない場合があります。「テストは良いのに評定が上がらない」という生徒の多くは、ここでつまずいています。
評定平均は高1の1学期から積み上がり、大学の学校推薦型選抜の出願条件になります。高1の最初のテストから、すでに入試は始まっています。
部活と両立するための時間の作り方
「部活が忙しくて時間がない」。これは事実ですが、時間は作れます。
| 時間帯 | 使える時間 | 向いている作業 |
|---|---|---|
| 朝(起床後30分) | 30分 | 暗記の確認。前日やった内容の思い出し |
| 通学の電車 | 15〜30分 | 単語・一問一答・古文単語 |
| 昼休みの後半 | 10分 | その日の授業の復習 |
| 帰宅後〜夕食前 | 30分 | いちばん重い科目(数学など) |
| 夕食後 | 60〜90分 | 問題演習の本体 |
| 寝る前 | 15分 | 暗記もの。翌朝に確認する |
合計すると2時間半以上になります。まとまった時間を取ろうとするから「ない」のであって、細切れを積むと意外に確保できます。
テスト2週間前になっても部活があるからと、対策を1週間前まで先送りすること。部活があるからこそ、2週間前から少しずつ進める必要があります。1日30分でも、14日で7時間になります。
よくある質問
まとめ
高校の定期テストは、やり方さえ変えれば必ず結果が出ます。まずは次のテストの2週間前に、範囲表を見ながら科目を仕分けるところから始めてください。
エスペランサアカデミー編集部(中学・高校・大学受験専門のオンライン家庭教師)。採用率10%以下・指導経験5年以上のプロ講師のみが在籍し、渋幕・海城・早慶をはじめとする難関校への合格指導を行っています。本記事は、実際にご家庭からいただくご相談内容をもとに作成しています。
高校の評定は、推薦入試に直結します
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